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臨床実習(薬剤部)(2015年11月24日)

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薬剤部の実習が終わりました。薬剤部では当然薬剤師が働いているのですが、どのような業務をしているのかは医学部の学生の間でもあまり知られていません。私も薬局で働いている薬剤師のイメージしか持っていませんでした。今回の実習で学習した役割は、調剤、疑義紹介、薬物モニタリングでした。

調剤が薬剤師の仕事であることは多くの人が知っていると思います。医師からオーダーが入ったら、それに従って薬剤を処方します。高齢者など多くの薬剤を服用している患者に対しては、分かりやすいように一日分をまとめて包装します。大学病院など高度な医療を行う施設では、高額な薬(例えば最近使われるようになったC型肝炎の錠剤は一粒8万円もします!)や、麻薬や劇薬のような厳しい管理を必要とする薬剤もたくさんあります。抗がん剤の点滴の調剤などは、不適切な取り扱い(手袋等の防護具をつけない、こぼす等)を行うと薬剤部で働くスタッフに健康被害をもたらすこともあります。気を抜いて作業をしていると大きな事故につながる可能性があり、町の薬局と比べると緊張感のある職場でした。

2つ目の疑義紹介とは、医師が書いた処方箋の内容について、確認が必要だったり処方が不適切だったりする場合に問い合わせることです。薬には同時に飲むと思わぬ副作用が出る組み合わせがあります。もちろん医師もこのことを理解しており、頻繁に使う薬に関しては知識を持ち合わせているのですが、普段は扱わない薬を処方するときには不適切な処方を行ってしまう場合もあります。別の科で処方された薬のことが考慮に入っていない場合もあります。電子カルテのタイプミスで名前や分量を間違ってしまう可能性もあります。幅広い薬の知識を持つ薬剤師が処方前にチェックを行うことで、こうしたミスを防ぐことができるのです。

3つ目の薬物モニタリングは、大学病院など高度な医療施設に勤務する薬剤師が主に行う仕事です。どの薬剤も少なすぎれば効果がなく、一方で多すぎれば毒となってしまいます。薬剤の中にはこの下限と上限が非常に近いため、扱いが難しいものがあります。こうした薬物を投与する場合には、血中濃度のモニタリングを定期的に行い、適切な濃度になるように調整する必要があります。この役目は年々重要視されてきており、診療点数も加算され、薬剤師を診療チームに加える病院が増えてきています。もはや薬剤師は裏方ではなく、チーム内で積極的に薬剤治療の提案をするような存在になりつつあるのです。

数年前に薬学部の修業年限が6年に延長されたことからも分かるように、薬剤師の仕事の専門性・重要性が増しています。医師のパートナーとして頼れる薬剤師がどんどん増えて行って欲しいと思います。次は産婦人科です。