医学部英語を得意とするPMD医学部専門予備校講師、岡崎修平先生が教える:医学部受験に必要な文法知識

英語文法

 

医学部受験に必要な文法知識をマスターする為に必要なポイントを紹介!

 

■無生物主語構文は絶対に必要

医学部で出題される英文の多くは医系、もしくは理系のテーマが出題されますが、そうした入試問題の出典となる英文は科学論文の書き方に基づいて書かれることが多くなります。その中でも多用されるその無生物主語構文です。

 

簡単な例から見ていきましょう。

 

The movie made me happy.

 

直訳は「その映画が私を幸せにした」となりますが、無生物主語構文では、主語を「原因」として訳します。つまり、「その映画によって」「その映画のおかげで」といったように、理由を表す副詞として訳すと上手くいきます。

 

動詞以降の部分は「結果」として訳します。もともとはSVOCの第5文型ですが、OをSとして訳すと上手くいきます。「私は幸せな気持ちになった」と訳しましょう。

 

The illness prevented me from going to school.だと、

「病気が私が病院に行くことを妨げた」ではなく、「病気のせいで私は学校に行けなかった」と訳します。

 

 

■医系・理系の無生物主語構文は動詞に注目

まず注意すべき動詞はallowです。

 

allowはSVOもしくはSVO to Vの形で、「許可する」と覚えてしまいますが、医系・理系の英文では新たな技術や手法を主語にとり、それによって「〜できるようになる」という意味で使われます。

 

新たな技術や手法 allow O     「新たな技術や手法により、Oできる」

新たな技術や手法 allow O to V           「新たな技術や手法により、OがVできる」

 

例)Identifying these potential problems has allowed scientists to suggest potential solutions.

 

Identifying 〜は動名詞で「これらの潜在的な問題を特定すること」という意味の主語になっていますが、動名詞も無生物主語として考えます。つまり、「これらの潜在的な問題を特定することにより、科学者たちは解決策となりうるものを提案することが可能になった」という訳にしなくてはなりません。

 

 

■無生物主語構文は和訳問題でも重要

無生物主語構文は和訳問題でも頻出なので、英文読解に役立つだけでなく、得点源にすることができます。

実際の入試問題では次の英文が出題されていました。

 

例題1)
Knowing how and why your body alters with age will help you prepare for changes in cell, tissue, and organ function that cause the body to slow down.

 

今回は動詞がhelpになっていますが、helpもallow同様「〜によって…できる」と考えます。

「どのように、なぜ体が変化するのか知ることによって、体の老化を引き起こす細胞、組織、臓器機能における変化に備えることができる」といった訳になります。

 

例題2)
Over the course of our species’ evolution, the human brain has become highly sensitive to social cues. This sensitivity allows us to distinguish other people’s facial expressions and gestures, and to immediately sense, usually accurately, their psychological state. Social cues enable us to figure out what action we might take to help us get what we want while contributing to the good graces of our community. Some writers use the term “social intelligence” to describe this process.

 

cueは「合図」という意味が一般的ですが、心理学においては「手がかり」という意味になります。つまり1文目は「種の進化の過程で、人間の脳は社会的な手がかりに非常に敏感になった」という意味になります。

 

下線部はThis sensitivityが主語になっているので、無生物主語構文です。1文目の内容をThis sensitivity「この感受性」と短くまとめているので、この部分を「原因(〜によって)」として訳します。

「この感受性によって、我々は他者の表情や身振りを判別し、他者の心理状態を即座に、たいていは正確に、察知することができるのである。」

 

こうした和訳問題では「無生物主語構文として訳せているかどうか」が採点基準になるので、無生物主語に対して敏感にアンテナを張り、正しく解釈できるようにしておきましょう。

 

医学部英語に関する記事一覧
医学部英語に関する記事一覧
PMD医学部専門予備校福岡校:岡崎先生のご紹介
国立大学・私立大学 医学部紹介