愛知医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

愛知医科大学概略
愛知医科大学は、1971(昭和46)年に愛知県長久手市に創設された私立医科大学です。「医学を真に人々のために役立てるために、ヒューマニズムに徹した愛情豊かな良医を育成する」ことを建学の精神として掲げ、地域社会から信頼され、愛される医療人の育成に尽力してきました。
本学の大きな特徴は、地域医療と高度急性期医療の拠点として圧倒的な存在感を示す「愛知医科大学病院」がキャンパスに併設されている点です。特に救命救急科は全国トップレベルの実績を誇り、愛知県のドクターヘリ基地病院としても機能しています。学生は、1分1秒を争う最前線の救急医療現場を肌で感じながら学ぶことができます。
また、単に高度な医療技術を追求するだけでなく、患者の痛みや悩みに寄り添い、人間としての尊厳を守る「ヒューマニズム教育」をカリキュラムの根幹に据えています。医療現場で求められるコミュニケーション能力や倫理観を、低学年からの継続的な学習を通じてしっかりと育みます。
最新鋭の医療設備と豊かな自然環境が調和したキャンパスで、実践的な臨床能力と温かい人間性を兼ね備え、次世代の医療を力強く牽引する医師を数多く社会へ送り出しています。
愛知医科大学医学部の特徴
ドクターヘリの基地病院であり、高度救命救急センターを有する附属病院での実習を通じて、重症患者への迅速かつ的確な対応を学びます。救急医療や災害医療の最前線で求められる緊迫感と実践的な判断力を養うことができる、国内でも有数の教育環境です。
建学の精神に基づき、豊かな人間性と高い倫理観の涵養に力を入れています。早期から医療や介護の現場を見学・体験するプログラムが用意されており、患者との対話を通じて、共感力と良好な信頼関係を築くコミュニケーション能力を磨きます。
最新の医療シミュレーターを多数導入した「シミュレーションセンター」を活用し、安全な環境で実践的な医療技術のトレーニングを行います。臨床実習前に手技を確実なものにすることで、自信を持って実際の診療に参加することができます。
学生と教員の距離が近く、アクティブ・ラーニングを取り入れた少人数でのグループ学習を積極的に推進しています。学習進度に応じたきめ細やかなサポート体制が整っており、医師国家試験に向けた着実な学力向上を図ります。
教育理念と3つのポリシー
愛知医科大学では、建学の精神である「愛情豊かな良医の育成」を実現するため、以下のような明確な3つのポリシーを定めています。
医学を修めるための十分な基礎学力と思考力を持つとともに、人命を尊重し、他者の痛みに共感できる豊かな人間性と倫理観を備えた人物を求めています。また、協調性を持って周囲と良好なコミュニケーションを図ることができ、生涯にわたり医学を通じて社会に貢献しようとする強い意欲を重視します。
教養教育、基礎医学、臨床医学を有機的に統合したカリキュラムを編成しています。早期体験実習で医師としての使命感を育み、シミュレーション教育で確かな技術を習得した上で、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)に移行し、医療現場で求められる実践的な課題解決能力を段階的に養います。
医師として必要な医学的知識・技能・態度を修得し、患者本位の安全で質の高い医療を実践できる能力を備えていることが求められます。また、高い倫理観に基づくプロフェッショナリズム、チーム医療における協調性、そして医学の進歩に合わせて自律的に学習を継続できる姿勢を身につけた者に学位を授与します。
愛知医科大学ホームページ紹介
愛知医科大学 基本情報
| 住所 | 愛知県長久手市岩作雁又1−1 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 8,500,000円 ※次年度以降は、年額5,320,000円。 |
| 学納金6年間総額 | 35,100,000円(概) |
| 募集人数 | 一般選抜:約70名 大学入学共通テスト利用選抜(前期):約15名 大学入学共通テスト利用選抜(愛知県地域特別枠B方式):約5名 学校推薦型選抜(愛知県地域特別枠 A方式 ):約5名 学校推薦型選抜(公募制):約20名 |
| 偏差値 | 65.9 |
| 国試合格率 | 94.7% |
| 主な就職先 | 愛知医科大学病院 |
| 男女比 | 57:43 |
2026年度入試情報
| 出願期間 | 2025年12月1日(月)〜2026年1月7日(水) |
|---|---|
| 1次試験日 | 1月20日(火) |
| 1次合格発表日 | 1月29日(木) |
| 2次試験日 | 2月5日(木)・2月6日(金) ※出願時に希望する日を選択してください。 |
| 合格発表日 | 2月12日(木) |
| 1次試験会場 | 【名古屋】名古屋コンベンションホール 【東京】ベルサール高田馬場 【大阪】ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター 【福岡】福岡ファッションビル |
| 2次試験会場 | 本学(愛知医科大学) |
1次試験
| 教科 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 理科(2科目選択) | 物理(物理基礎・物理) 化学(化学基礎・化学) 生物(生物基礎・生物) |
200点/100分 |
| 数学 | 数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Ⅲ,数学A,数学B(数列),数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面) | 150点/80分 |
| 英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、倫理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 150点/80分 |
2次試験
| 教科 | 選考 | 配点 |
|---|---|---|
| 面接 | 個人面接 | 5段階評価 |
| 小論文 | - | 5段階評価/60分 |
愛知医科大学 一般選抜募集状況
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者数 | 補欠候補者数 | 補欠が回った番号 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 70 | 2,179 | 2,117 | 216 | 195 | 第1補欠:27位まで |
| 2024 | 65 | 2,212 | 2,157 | 199 | 225 | 第1補欠:106位まで |
| 2023 | 65 | 1,392 | 1,327 | 130 | 211 | 第1補欠:89位まで |
| 2022 | 65 | 2,040 | 1,989 | 188 | 210 | 第1補欠:137位まで |
| 2021 | 約65 | 2,244 | 2,179 | – | – | – |
| 2020 | 約65 | 2,360 | 2,304 | – | – | – |
| 2019 | 約65 | 2,382 | 2,314 | – | – | – |
| 2018 | 約65 | 1,976 | 1,875 | – | – | – |
| 2017 | 約65 | 2,000 | 2,133 | – | – | – |
愛知医科大学 医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 115人 | 105人 | 91.3% |
| 第119回(2025年) | 107人 | 101人 | 94.4% |
| 第118回(2024年) | 122人 | 118人 | 96.7% |
| 第117回(2023年) | 123人 | 119人 | 96.7% |
| 第116回(2022年) | 108人 | 98人 | 90.7% |
| 第115回(2021年) | 122人 | 115人 | 94.3% |
| 第114回(2020年) | 119人 | 106人 | 89.1% |
| 第113回(2019年) | 118人 | 104人 | 88.1% |
| 第112回(2018年) | 129人 | 117人 | 90.7% |
| 第111回(2017年) | 113人 | 92人 | 81.4% |
愛知医科大学 医学部入試 傾向と対策
2025年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 口語表現・コロケーション short notice(急な知らせ)やwear out(疲れさせる)など、文脈に適した語を選択。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 空所補充 | 重要語句・イディオム What’s the catch?(裏がある)やsee that coming(予想する)といった慣用表現。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 主語と述語の一致、fall for(騙される)、the disturbed(精神障害の人々)などの語法。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 整序英作文 | 構文・イディオムの運用 more than meets the eye(見かけ以上のもの)やamount to little to none(皆無に等しい)を含む整序。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 文挿入 | 文脈判断 副詞句(on the contrary)や接続詞節、証拠(evidence)などの名詞を適切な位置に挿入。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 世界初の腎臓移植と臓器移植の現状 1954年の成功例から、現代の需要供給の乖離、異種移植(ブタ)の可能性と課題まで。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 気候変動と人間の心理障壁 心理的特性が気候変動への対処を難しくしている点や、経済活動の転換(Big Pivot)の必要性。 |
選択 | やや難 |
| 8 | 長文読解 | 言語体系と数学的能力の相関 アジア言語の数体系の論理性と、それが数学への意欲や成績に与える「好循環」について。 |
選択 | 標準 |
| 大問8題と分量が非常に多く、80分という制限時間内では極めて高い速読能力と処理能力が求められる 。設問形式は多岐にわたるが、全体として口語慣用表現や医学・社会科学系の語彙、論理的な文脈把握が重視されている 。対策としては、英検準1級レベルの語彙に加え、医学系・心理学系の背景知識を伴う英文を多読しておくことが有効である。また、整序問題では特有の慣用句が狙われやすいため、標準的な熟語の定着は必須である。 |
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 口語表現・コロケーション be seeing(付き合っている)やAny luck?(うまくいっているか)等の日常表現。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 英単語の語彙力 dinosaur(恐竜)やencounter(遭遇する)等の定義に合う2文字を補充。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 構文・文脈判断 make no sense to(理解できない)やtake measures(対策を講じる)を用いた整序。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 文挿入 | 文脈判断・指示語の把握 指示形容詞thatや接続詞otherwise等を適切な位置に挿入し文を完成させる。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 本質主義(エッセンシャル思考) 不要な仕事を断り、真に重要なことに集中する役員の体験談。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 1日1万歩の健康効果 歩数計の歴史と、最新の疫学的研究に基づく年齢別の最適な歩数の分析。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | アファーマティブ・アクションと差別 米ロースクールの合否を巡る訴訟と、人種的多様性を巡る法的・道徳的議論。 |
選択 | やや難 |
| 分量が多く、語彙、文法、整序、読解、文挿入と多岐にわたる能力が80分間で試される。会話文や定義問題では特有のイディオムやコロケーションの知識が不可欠であり、素早い処理能力が求められる。長文読解では医学系に限らず、社会科学や心理学、自己啓発的なテーマも頻出するため、広範な背景知識と言語処理能力が必要である。対策としては、標準的な文法・語法の習得に加え、抽象度の高い論説文を時間を意識して多読する演習が有効である。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 口語慣用表現 you’ll see(そのうちわかる)やpull over(車を停める)等のコロケーション。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 語彙・記述補充 literacy(識字能力)やaltitude(海抜)等の定義に合う2文字を補充。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 構文・文脈判断 形式目的語のitや、関係代名詞の継続用法(any of which)を用いた整序。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 文挿入 | 語法・文脈判断 for want of(不足のため)やcommon language(共通語)等を適切な箇所に挿入。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 自殺対策とWHOの警告 パンデミックが及ぼした心理的影響と、国家レベルでの予防戦略の必要性。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | ジェフ・ベゾスのキャリア変遷 宇宙開発への憧れから物理学の限界を悟り、Amazonを起業するまでの思考プロセス。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 乳幼児死亡率と生活の質 GDP等の指標に代わる、社会の健全性を測る強力な変数としての死亡率分析。 |
選択 | やや難 |
| 全7題と問題量が多く、80分という制限時間は非常にタイトである。会話文や語彙問題では、標準的な知識だけでなく文脈から素早く語を選択する瞬発力が要求される。長文読解では、社会問題や伝記、経済指標など医学系以外の多様なジャンルが出題され、多角的な読解能力が求められる。対策としては、英検準1級程度の語彙力を維持しつつ、整序問題で構文を瞬時に見抜く練習と、長文でパラグラフごとの要旨を素早く掴む訓練を積むべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 口語イディオム/strong> wasn’t born yesterday(だまされない)やsweet tooth(甘党)等の慣用表現。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 英単語の語彙力 guilty(罪の)やstationery(文房具)等の定義に合う2文字を補充。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 構文・完了形 seem to have been(〜であったようだ)やgrateful if(〜なら幸いです)を用いた整序。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 文挿入 | 論理構成の把握 接続詞yetや比較構文、applicable to(適用可能な)等を文脈に合う位置に挿入。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 学校と社会のルールの乖離 相対評価の学校と、共通目標をもつ社会の違い、および失敗から学ぶ力の重要性。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 再生可能エネルギーの現状 世界の発電量に占める再生エネの割合、風力・太陽光のコスト低下と今後の展望。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 心理的安全性とテネリフェ事故 1977年の航空機衝突事故を例に、組織における「声をあげる」ことの難しさと重要性を分析。 |
選択 | やや難 |
| 大問数は多いが、設問の多くは標準的な知識で対応可能である。しかし、80分という制限時間を考えると、会話表現や語彙問題で時間を稼ぎ、後半の長文読解に充てる時間配分が合否を分ける。長文のテーマは教育論、科学技術、組織心理学と幅広く、抽象度の高い内容も含まれるため、パラグラフごとの論理展開を素早く追う力が求められる。対策として、標準的な語法・イディオムを完璧に定着させるとともに、指示語や論理マーカー(yet, therefore等)に注目して一貫性を読み解く演習を重ねるべきである。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 日常的な対話/strong> レストランの注文や試験前の緊張など、日常的な場面での空所補充。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 語彙力とスペリング astronaut, architecture, consumer など、英語の定義に合う語の補充。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 構文の組み立て result in や differ in the degree to which などを用いた英文構成。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 文挿入 | 論理構成の把握 能力の限界、自然環境、ラフマニノフ、AI等のトピックへの下線文挿入。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 潜在意識と身体制御 潜在意識が身体機能を制御する仕組みと、意識的な思考による干渉の影響。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 未知の麻痺性疾患の調査 モザンビークでの原因不明の麻痺(カッサバ毒)調査と、医師の葛藤の体験記。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 返報性の原理(Reciprocity) 贈り物や好意への返礼が人間文化において果たす役割と社会心理学的な分析。 |
選択 | 標準 |
| 大問7題構成(以前は8題構成が多かったが2021年は7題)で、80分という制限時間は非常に厳しい。 知識系問題でいかに時間を短縮し、後半の長文読解3題に十分な時間を割けるかが合否を分ける。 医療系トピック(大問VI)や心理学(大問VII)など、医学部らしいテーマが頻出するため、日頃から多読を通じて背景知識を養っておくことが有効である。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 日常的な口語表現/strong> 時計の進み具合や「お安い御用(piece of cake)」など、対話文中の空所補充。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 語彙力と定義の照合 calendar, laboratory, congratulate など、英語の定義に合致する単語を補充。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 重要構文の運用 prevent A from ~ing や let O + 原形不定詞などの構文を用いた英文の並べ替え。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 文挿入 | 論理構成の把握 月の満ち欠けや産業革命、シェイクスピアなどのトピックに関する文中への一文挿入。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 問いかけと学びの価値 フレミングによるペニシリンの発見やエジソンの映画事業を例とした、質問の重要性。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 現代社会における睡眠 睡眠が商品化された背景と、デジタル機器による「外の世界からの要求」が眠りに与える影響。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 会話スタイルと支配関係 沈黙や発言のペースといったスタイルの違いが、相手に与える印象や支配感に及ぼす影響。 |
選択 | 標準 |
| 大問7題の構成で、80分という制限時間に対して分量が非常に多い 。知識系の大問I〜IVをいかに迅速に処理し、後半の長文読解3題に時間を残せるかが合否の分かれ目となる 。長文のテーマは医学的なトピック(睡眠)から社会心理学(会話スタイル)まで幅広く、背景知識の有無で読解スピードが大きく変わるのが特徴である 。対策としては、標準的な語法・構文を完璧にして即答力を養うとともに、パラグラフ・リーディングを通じて文章全体の論理構成を素早く把握する訓練を積むべきである。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 会話文完成 | 日常的な対話/strong> 飲み物の提供、見送り、コートの肌触り、将来の展望、予約、パーティの準備など。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 単語定義 | 語彙力とスペリング cautious(用心深い)、continent(大陸)、burden(重荷)、enormous(巨大な)などの定義。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 整序英作文 | 重要構文の運用 never fail to ~(必ず〜する)や not so much A as B(AというよりむしろB)を用いた英文構成。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 論理構成の把握 | 論理構成の把握 人生の岐路(hadの省略)、河川の氾濫、化石の証拠、文明と貿易の発生などのトピック。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 言語の定義と分類 「パンケーキ」の呼称の違いから、方言と言語の境界線、社会経済的な言葉の影響。 |
選択 | 標準 |
| 6 | 長文読解 | 物理学者ファインマンの探求心 脳の時間感覚に関する自らの実験を通じて、思考プロセスが人によって異なる点への考察。 |
選択 | 標準 |
| 7 | 長文読解 | 巨大システムの問題解決 アメリカの雑誌業界における大量の売れ残り問題を例にした、システム全体の見直し。 |
選択 | やや難 |
| 大問7題の構成で、80分という制限時間に対して情報量が非常に多い 。特に後半の長文読解(V〜VII)は医学部らしい科学的・社会心理学的なテーマが含まれており、背景知識の有無が読解スピードに直結する 。対策としては、大問I〜IVの知識・論理問題を20分以内で正確に処理し、長文読解に50分以上を残す時間配分が合否を分ける。標準的な語彙・語法を完璧に定着させるとともに、パラグラフ・リーディングを通じて文章の論理展開を瞬時に掴む訓練が必要である。 |
2025年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 約数、組合せ、円とベクトル、三角関数 約数の個数からの数値決定や、空間内の円の接合、三角関数の置換による最大・最小。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 数列・極限 | 二項展開と有理数・無理数 $(2+\sqrt{3})^n$ を題材とした連立漸化式の作成、および直線の傾きの極限計算。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 空間図形 | 球面と平面の交わり 球の方程式の決定から、平面への垂線の足の座標、交線(円)上の点と平面との距離最大化。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問1の小問集合は答えのみを記入する形式だが、後半の2題は過程を含めた記述式となっている 。第1問では、整数、確率、幾何、微積と広い分野から出題されており、思考の柔軟性が試される 。第2問、第3問は誘導形式だが、第3問の「xy平面との距離が最大となる点」の特定など、空間把握と数式処理能力の双方が要求される難所も含まれる 。対策としては、標準〜やや難レベルの入試典型題の記述を完璧にこなせるようにし、文字定数を含む複雑な計算を正確に完遂する粘り強さを養うべきである。 |
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 約数、確率、ベクトル、関数 2024の約数、反復試行、ベクトルの内積と面積、極値をもつ関数の条件。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 接線・面積 | 楕円と外接長方形 楕円に外接する長方形の対角線の長さの導出と、面積を最大化する座標の特定。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 極限・積分 | ガウス記号と区分求積法 整数部分を表す数列の和に対し、はさみうちの原理を用いて極限値を求める。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、第1問は答えのみ、第2・3問は導出過程を記述する形式である。第1問は年度に関連した整数問題やベクトルの標準題等、迅速な処理が求められる。第2問の楕円の問題では、法線ベクトルの利用や変数の置換による最大値の考察など、高い計算力と発想力が必要となる。第3問はガウス記号を含む極限問題で、はさみうちの原理と区分求積法を結びつける論理的な記述力が試される。対策として、典型的な計算技法(置換、部分積分、区分求積)を反射的に使えるようにしつつ、記述式問題で論理的な不備をなくす演習を積むべきである。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 微積、幾何、群数列 対数関数の微分、定積分、正多角形内の三角形の個数計算、群数列の和。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 軌跡 | 2直線の交点の軌跡 パラメータを含む直線の交点(円)の特定と、折れ線の長さの最大化。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 積分・体積 | 回転体の体積 球面と平面の交線としての円板が移動して通過する立体の体積を、断面を考え積分する。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、第1問は空所補充、第2・3問は記述式である。第1問では、正n角形における鋭角・鈍角三角形の数え上げ等、思考力を要する小問が含まれる。第2問は、軌跡を求めた後に図形的対称性を利用して最大値を求めるプロセスが鍵となる。第3問は空間内での移動図形の体積という難題で、xz平面での断面からyz平面への正射影を考え、z軸まわりの回転体として捉える高い幾何学的思考力が試される。対策として、数学IIIの微積分の計算力を徹底的に鍛えるとともに、空間図形を断面図に落とし込んで考える訓練を重点的に行うべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 代数、二項係数、ベクトル、完全順列 対称式の計算、$(1+x)^n$ の展開係数、ベクトルの内積と角、プレゼント交換の組合せ。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 領域・不等式 | 円と点の相対的位置 円の方程式に対し、2点が内部・外部に分かれる条件や、線分と円の共有点の有無の解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 積分・極限 | 部分積分とはさみうちの原理 $e^{-x} \cos x$ の不定積分と、x軸との交点を区間とする数列の和の無限極限。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、第1問は空所補充、第2・3問は導出過程を伴う記述式である。第1問には撹乱順列(完全順列)など典型的な解法の定着度を問う良問が含まれる。第2問は、2次方程式の解の配置問題に帰着させる論理的な処理能力が試される。第3問は広義積分に近い数列の極限問題で、部分積分の反復とはさみうちの原理による丁寧な議論が求められる。対策として、数学IIIの典型的な積分公式を反射的に導けるようにし、領域図示や極限の議論で論理的な不備がないよう、丁寧な答案作成の訓練を積むことが重要である。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 方程式、確率、空間図形、楕円 無理方程式、連勝の確率、四面体の体積、楕円の法線と最小距離の計算。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 群数列 | 規則性のある数列の解析 第 $k$ 群の項数の決定、群の末項までの和の計算、および条件を満たす $n$ の特定。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | 関数の極値と面積 $x \sin x$ の極大値の存在証明、および定積分(面積)を最小にする変数の決定。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 第I問は答えのみだが、無理方程式や楕円の計算など、ミスが許されない重い計算が含まれる。 第II問の群数列は愛知医科で頻出のテーマであり、一般項を $k$ の2次式と置いて決定するなどの手順を熟知しておく必要がある。 第III問の微積分では、三角関数の性質を用いた丁寧な増減調査と、積分記号を含む関数の微分(面積の最小値)など、数学IIIの深い理解と高度な記述力が試される。 |
2025年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 電磁気 | 点電荷による電場と電位 点電荷が作る電場・電位の基本計算から、外力による仕事、エネルギー保存。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 力学・原子 | 単振動と位相空間の面積 ばねによる単振動の解析、および位置 $x$ と運動量 $p$ の関係(楕円)による解析。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 原子 | 物質の波動性とエネルギーの量子化 ド・ブロイ波長と定在波の条件を用い、位相空間の面積からエネルギーが離散的になる理由の考察。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、すべて導出過程が問われる記述式である。大問Iは標準的な電磁気の頻出題だが、大問II・IIIは「位相空間($x-p$ 平面)の面積」を切り口に、力学的な単振動から量子力学的なエネルギーの量子化までを論理的に繋げるユニークな構成となっている 。難易度自体は標準的だが、初見のモデルを物理法則に則って正しく数式化する読解力と論理的思考力が必要とされる 。対策として、単なる公式暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という法則の導出過程を再確認し、見慣れない設定にも動じない本質的な理解を深めておくべきである。 |
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | ベルトコンベア上の物体の運動 摩擦のある斜面上での静止条件、加速度運動、および仕事とエネルギーの関係。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 波動 | 縦波の反射と干渉 媒質の変位を時刻の関数(正弦波の式)で表し、固定端反射による合成波を解析する。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 原子 | 質量分析器の原理 電磁場内での荷電粒子の運動方程式と、比電荷による質量欠損の識別。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題の構成で、全問にわたり導出過程の記述が求められる。大問Iの動摩擦力が速度に依存しない性質を用いた運動解析や、大問IIの縦波の定式化など、現象の正確な数式化能力が問われる。大問IIIは磁場型質量分析器を題材としており、ローレンツ力と向心力の関係に基づいた比電荷の導出と、同位体や質量欠損に関する基礎知識が試される。対策として、物理事象をグラフや数式で表現する練習(特に正弦波の式)を徹底し、原子物理の基本的な定義を整理しておくことが望ましい。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 2球の衝突と重心の運動 斜方投射された球と自由落下の球の衝突条件、および重心の等加速度運動の解析。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 波動・原子 | ヤングの実験と電子の波動性 正弦波の式を用いた合成波の振幅導出と、加速電圧と電子波干渉縞の間隔の関係。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気・熱 | 気体を封入したコンデンサー 極板間の一様電場と静電気力、および理想気体の等温変化に伴う熱力学第一法則の適用。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題の記述式で、導出プロセスの厳密さが重視される。大問Iでは相対速度の概念や重心のエネルギー保存則の理解が、大問IIではヤングの実験における位相差と、ド・ブロイ波長の電圧依存性の理解がそれぞれ問われる。大問IIIは電磁気と熱力学の融合問題で、静電気力と気体の圧力がつり合う系において、仕事と内部エネルギーの変化を正しく数式化する能力が必要である。対策として、各分野の基本法則(ドップラー効果、干渉条件、第一法則等)の導出を完璧にし、次元や符号のミスに注意して論理を組み立てる練習を積むべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | ばねで繋がれた2物体の運動 1物体のみ動く場合と2物体が連動する場合の重心から見た単振動の周期と速度の比較。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 波動 | ドップラー効果と相対速度 風がある条件下でのドップラー効果を、風とともに動く観測者から見た相対速度で解析する。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 電気力線の定義変更と平板電場 電気力線の定義をガウスの法則的に解釈し直し、帯電した無限平板が作る電場を導出する。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題の記述式で、理論の根底にある定義や相対的な視点を問う内容が目立つ。力学では重心運動エネルギー保存則と重心系での単振動の理解が、波動では相対速度を用いたドップラー効果の統一的な解釈が求められる。電磁気では、高校物理の枠を超えて電気力線の本数の定義を変更した際の比例係数を導かせるなど、初見の設定を正しく数式化する物理的読解力が試される。対策として、単なる公式暗記ではなく、「なぜその公式になるのか」という導出過程を再確認し、重心系や相対速度といった視点の切り替えを自在に行えるようにしておくべきである。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 2球の自由落下と弾性衝突 小球のはねかえりと空中での衝突、相対速度、運動量保存、最高点の高さ。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 波動・幾何光学 | 凹面鏡と凸レンズの結像 凹面鏡の反射による写像公式の導出、およびレンズと組み合わせた系の解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 磁場中の磁石とコイル 棒磁石と電流コイルが受ける力のモーメントの比較、および電磁石の原理の考察。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 2021年度は特例措置として「原子」分野が除外されたため、力学・波動(幾何光学)・電磁気の3題構成となっている。 全問記述式であり、単なる公式の適用だけでなく、凹面鏡の写像公式を相似比から導かせるような本質的な理解を問う出題が特徴である。 近似計算や力のモーメントのつり合いなど、典型的な設定をミスなく立式し、論理的に展開する練習を積むことが合格への近道である。 |
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