日本医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

日本医科大学概略
日本医科大学は、1876(明治9)年に長谷川泰によって創設された「済生学舎」を前身とする、日本で最も古い歴史を持つ私立医科大学です。「済生救民(医療を通じて人々と社会を救う)」という建学の精神と、「克己殉公(我が身を捨てて、広く人々のために尽くす)」という学是を掲げ、約150年にわたり日本の医学界を牽引するリーダーを育成し続けています。
本学の大きな強みは、東京都文京区千駄木にある特定機能病院「日本医科大学付属病院」をはじめ、「武蔵小杉病院」「多摩永山病院」「千葉北総病院」という特色ある4つの付属病院を有している点です。中でも千葉北総病院は、日本初のドクターヘリ基地病院として知られ、日本の救急医療の最高峰として絶大な存在感を放っています。
伝統的に「臨床の日本医大」として高く評価される一方で、基礎医学研究や国際交流にも非常に力を入れています。学生時代から研究室に配属されて本格的な研究に取り組むプログラムが充実しており、研究マインドを持った臨床医の育成に注力しています。
私立医大最古の歴史に裏打ちされた強固な同窓会ネットワークを持ち、国内外で活躍する「愛と研究心を有する質の高い医師と医学者」を数多く社会へ送り出しています。
日本医科大学医学部の特徴
千駄木の付属病院を中心に、首都圏に4つの付属病院を展開しています。特に救命救急センターは国内トップクラスの実績を誇り、ドクターヘリを用いた最前線の救急医療現場など、圧倒的なスケールと多様な症例のもとで実践的な臨床能力を磨くことができます。
学是「克己殉公」に基づき、自己の利益にとらわれず患者のために尽くす、真の医療人としての倫理観と豊かな人間性を育む教育を徹底しています。患者の痛みに深く共感し、全人的な医療を提供できる「愛と情熱を持った医師」を育成します。
「研究心を有する医師の育成」を目標に掲げ、低学年から基礎医学の研究室に所属し、本格的な研究に取り組む機会が豊富に用意されています。将来、医学の未解決問題に科学的に挑むフィジシャン・サイエンティスト(研究医)を育てる土壌が根付いています。
日本最古の私立医科大学としての確固たる地位と、全国各地の医療機関で要職に就く数多くの卒業生ネットワークは、キャリア形成において計り知れない強みとなります。また、海外協定校も多く、グローバルな視野を養う留学プログラムも充実しています。
教育理念と3つのポリシー
日本医科大学では、建学の精神「済生救民」と学是「克己殉公」を体現し、社会の要請に応える優れた医師・医学者を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学を修めるための優れた基礎学力と論理的思考力を有し、生命に対する深い尊厳と豊かな人間性を持つ人物を求めています。学是「克己殉公」の精神に共感し、社会に奉仕する強い使命感と、生涯にわたり医学を学び続ける情熱・探求心(リサーチマインド)を重視します。
基礎医学と臨床医学を有機的に統合したカリキュラムを編成しています。早期臨床体験で医療人としての自覚を育み、研究室配属で科学的思考力を鍛えます。そして、首都圏に広がる4つの付属病院での長期間にわたる診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、高度な実践能力とプロフェッショナリズムを段階的に育成します。
医師として必要な高度な専門的知識・技能・態度を修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。「克己殉公」の精神に基づく高い倫理観を持ち、チーム医療における協調性、国際的な視野、そして科学的探求心を持って生涯学習を継続できる者に学位を授与します。
日本医科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 東京都文京区千駄木1-1-5 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初年度納入金額 | 4,500,000円 | ||||||
| 学納金6年間総額 | 22,000,000円 | ||||||
| 募集人数 |
|
||||||
| 偏差値 | 69.5 | ||||||
| 男女比 | 54:46 |
入試情報
| 出願期間 | 2025/12/22(月)~2026/1/23(金) |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/2/2(月) |
| 1次合格発表日 | 2026/2/8(日)18:00 |
| 2次試験日 | 2026/2/10(火),12(木) ※希望日を選択 |
| 合格発表日 | 2026/2/16(月)13:00 |
| 1次試験会場 | 【本学】日本医科大学 武蔵境校舎 【東京】ベルサール渋谷ファースト(収容定員を超過した場合は千駄木校舎も併用します。) 【福岡】リファレンス駅東ビル5階 |
| 2次試験会場 | 【本学】日本医科大学 千駄木校舎 |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 外国語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 300点 | 90分 |
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 300点 | 90分 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 200点×2 | 120分 |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 小論文 | - | 必須 | - | 60分 |
| 面接 | - | 必須 | - | - |
| 出願期間 | 2026/2/1(日)~2026/2/19(木) |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/2/28(土) |
| 1次合格発表日 | 2026/3/6(金)17:00 |
| 2次試験日 | 2026/3/9(月) |
| 合格発表日 | 2026/3/13(金)13:00 |
| 1次試験会場 | 【本学】日本医科大学 武蔵境校舎 ※収容定員を超過した場合は千駄木校舎も併用します。 |
| 2次試験会場 | 【本学】日本医科大学 千駄木校舎 |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 外国語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 300点 | 90分 |
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 300点 | 90分 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 200点×2 | 120分 |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 小論文 | - | 必須 | - | 90分 |
| 面接 | - | 必須 | - | - |
日本医科大学 医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 128人 | 123人 | 96.1% |
| 第119回(2025年) | 120人 | 113人 | 94.2% |
| 第118回(2024年) | 128人 | 126人 | 98.4% |
| 第117回(2023年) | 121人 | 117人 | 96.7% |
| 第116回(2022年) | 120人 | 113人 | 94.2% |
| 第115回(2021年) | 127人 | 120人 | 94.5% |
| 第114回(2020年) | 114人 | 111人 | 97.4% |
| 第113回(2019年) | 115人 | 107人 | 93.0% |
| 第112回(2018年) | 127人 | 111人 | 87.4% |
| 第111回(2017年) | 120人 | 99人 | 82.5% |
日本医科大学 医学部入試 傾向と対策
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 発音・アクセント、語義、文法誤り指摘 アクセントや母音の識別に加え、英英辞典形式の語義選択や、文法的に誤りのある箇所を指摘する問題が出題された。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 長文読解 | インポスター症候群の心理的効果 能力があるにもかかわらず自信が持てない心理状態について、アイスランド大統領候補の事例や医学生の研究結果を交えた約2000語の超長文。 |
マーク・記述 | やや難 |
| 3 | 自由英作文 | 自身の体験に基づくインポスター症候群の考察 本文の内容を踏まえ、自分がインポスター症候群になりそうな状況と、それをどう有利に活用するかを1〜2段落の英語で述べる。 |
記述 | 標準 |
| 読解問題(大問II)が2000語近くに及ぶ非常に長い文章であることが最大の特徴 。試験時間90分の中で、この分量を読みこなし、さらに自由英作文まで仕上げるためには極めて高い速読能力と情報処理スピードが求められる。 対策としては、医療・心理学系の長文を速読する訓練を積み、パラグラフごとの要旨を素早く掴む練習が不可欠。自由英作文は本文の内容を引用・反映させる必要があるため、読解の正確さも得点に直結する。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 知識 | 発音・アクセント、語義、誤文指摘 アクセント位置や母音の判別に加え、英英辞典形式の語義選択、文法的に誤りのある箇所を指摘する問題(NO ERRORを含む)が出題された 。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 長文読解 | オンライン・リーディングの性質に関する論説文 インターネット上での視線の動き(Fパターン)や、マルチタスクが思考の深さに与える影響について。約2000語に及ぶ超長文 。 |
マーク・記述 | やや難 |
| 3 | 自由英作文 | オンライン・リーディングに関する見解の論述 大問IIの内容を踏まえ、著者の見解に対する自身の同意度合いと、その理由を具体例を交えて記述する。 |
記述 | 標準 |
| 大問IIの読解量が2000語近くあり、極めて高い速読能力と情報処理スピードが要求される 。大問Iの知識系問題を迅速に片付け、読解と自由英作文に十分な時間を確保することが必須。対策としては、医療・科学・心理学系の長文を日常的に多読し、パラグラフごとの要旨を素早く掴む練習を積むとともに、自分の意見を論理的にまとめる英作文の訓練が不可欠である。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 臓器提供の同意形式に関する論説文 死後の臓器提供を増やすための「明示的同意」「推定的同意」「強制的選択」などの制度と課題について。1800語を超える超長文 。 |
記述・マーク | やや難 |
| 2 | 知識 | 発音・アクセント、語義定義 アクセント位置や母音の判別、および英英辞典形式の語義選択問題。標準的な語彙が中心 。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 自由英作文 | 同意形式の他分野への適用に関する論述 大問Iで論じられた同意の取得方法について、臓器提供以外の具体的な状況(治験や手術など)を挙げ、どの方法を用いるべきか意見を述べる 。 |
記述 | 標準 |
| 長文読解の分量が極めて多く、90分という時間枠では非常に高い速読力が求められる 。大問Iでは選択肢の根拠を日本語で説明する記述問題があり、正確な内容把握が不可欠。対策としては、医療倫理などの背景知識を広げつつ、パラグラフごとの要旨を素早く掴む練習が重要である。自由英作文は、本文の内容を抽象化して他事例に応用する思考力が試される。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 認知的人工物(数学やそろばんなど)の概念と影響 数学や記数法、そろばんといった「認知能力を補完・拡張する道具」と、電卓のように「能力を低下させる道具」の対比。記述式の説明問題が中心。 |
記述・マーク | 標準 |
| 2 | 自由英作文 | 補完的・競合的認知的人工物の具体例と説明 大問Iの内容に基づき、本文にない具体例を自分で挙げ、それがなぜ補完的または競合的なのかを100語程度の英語で記述する。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 気候変動の具体的なイメージが行動に与える影響 台湾の大学生を対象とした研究。将来の災害を詳細に想像することが、節電やボランティア等の環境配慮行動を促進することを示す。語彙・文法知識を問う形式。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 知識 | 発音・アクセント、単語の語義定義 earthquakeやbureaucracyなどのアクセント、および英英辞典形式の語義選択問題。語彙レベルは標準的だが紛らわしいものも含む。 |
マーク | 標準 |
| 5 | 長文読解 | ヒト属の進化の歴史と多種共存の過去 ホモ・サピエンスが唯一の種になる前、ネアンデルタール人やホモ・エレクトスなど複数の人類種が同時に存在していた事実を概観する。全問選択式。 |
マーク | 標準 |
| 大問5題構成。2020年度は読解問題の分量が2019年度よりは落ち着いたものの、依然として情報処理スピードが重視される。大問IIの自由英作文は、その場で適切な例を考え出し、論理的に説明する必要があるため、時間配分が鍵となる。 対策としては、医療・科学・進化人類学などの背景知識を広げ、パラグラフごとの要旨を素早く掴む訓練が不可欠。自由英作文は「書きやすい具体例」を瞬時に選択し、簡潔な英語でまとめる練習を積んでおくことが合格への近道である。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 知識 | 発音・アクセント、文法・語彙 下線部の発音の識別、強勢の位置、共通空所補充、意味の通る表現の選択など。多肢選択を含む形式 。 |
記述・マーク | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 確証バイアスと知能の関係に関する論説文 知能が高い人ほど、自分の意見に合うようにデータを恣意的に解釈・ねじ曲げる傾向があるという研究の紹介。論理展開の把握が重要 。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 自由英作文 | 確証バイアスを回避するための教育 大問IIの内容に基づき、若者が確証バイアスに陥らないようにするための教育的対策を、学術的スタイルで論述する(150〜180語程度)。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 医療における情報忌避と医師患者関係 重い病気の検査を避ける「ダチョウ効果」の分析(Text A)と、現代社会における医師と患者の信頼関係の崩壊(Text B)に関する2つの文章 。 |
記述・マーク | 標準 |
| 大問4題構成で、解答個数は20個(マーク)に加え、記述式の英作文と内容説明が含まれる 。2019年度は、医学部特有のテーマ(大問IV)だけでなく、心理学的な研究(大問II)など幅広い分野から出題された 。90分という制限時間内で2つの長文を精読し、さらにボリュームのある自由英作文を完成させるためには、極めて高い速読力と構成力が求められる。 対策としては、標準的な文法・語彙を完璧にして大問Iを短時間で処理し、読解と英作文に時間を残す戦略が必須。自由英作文は大問IIのテーマを深く理解している必要があるため、パラグラフごとに要旨をまとめる読み方を習慣化し、自分の意見を論理的に展開する練習を積んでおくことが合格の鍵となる。 |
2018年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 知識 | 語法・発音・アクセント 名詞・動詞の用法識別、下線部の発音比較、および三つの音節における強勢位置の判定。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 長文読解 | ストレッチングの有効性に関する論説 従来のスタティック・ストレッチングの欠点と、ダイナミック・ストレッチングやPNFの有効性に関する研究。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 若者のデジタル・リテラシーに関する報告 スタンフォード大学の研究に基づき、SNSやネット上の情報の信憑性を判断する学生の能力の低さを指摘する。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 文法・語彙 | 恐怖の源泉と食品添加物の歴史 動詞の空所補充(クモやヘビへの恐怖)と、食品添加物に関する英文の誤文指摘問題。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 自由英作文 | 性格の変えたい側面についての論述 自身の性格で一箇所変えられるとしたらどこか、具体的な理由と例を挙げて記述する。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間90分に対し英文量が多く、非常に高い処理能力が求められる。2018年度は大問Iで独立した発音・アクセント問題が出題された点が特徴的。大問III・IVで記述解答が多いため、時間配分が鍵となる 。 対策としては、標準的な語彙・文法知識を完璧にして知識系問題を短時間で処理し、長文のパラグラフごとの要旨を素早く掴む練習を積むこと。自由英作文は語数指定がないが、120語程度を目安に論理的な構成で書く訓練が必要である。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 確率 | さいころの目と放物線による三角形の形状 2つのさいころの目によって定まる2次関数とx軸・y軸との交点が作る三角形が、直角三角形や正三角形となる確率を求める。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 空間図形 | 2つの球面の交わりと四面体の体積 2つの球面の交線を含む平面を考え、その平面上の点Pとxy平面上の直線からなる四面体の体積の最小値を求める 。 |
空所補充・記述 | やや難 |
| 3 | 数列・極限 | 多項定理の係数と数列の極限 3次式の展開における特定の係数 $A_n$ を一般化し、その和の極限や、区分求積法を用いた対数を含む複雑な極限計算を行う。 |
空所補充・記述 | 標準 |
| 4 | 空間図形 | 接線の通過領域と立体の体積 放物線の接線と点Rが動いてできる立体の体積を求める。断面 $x=a$ における面積 $S(a)$ の導出がポイントとなる。 |
答えのみ・記述 | 難 |
傾向と対策
| 例年通り計算量が非常に多く、2023年度は難易度も高くなった 。特に大問IVの通過領域の体積は不等式の導出難度が高く、時間内に完答するのは困難。 対策としては、典型問題を素早く正確に処理する計算力を磨くとともに、区分求積法や多項定理などの頻出手法を完璧にしておくこと。後半の難問に時間を残すため、大問IやIIIでの迅速な処理が合否を分ける。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 複素数平面 | 複素数平面上の円周を動く点と軌跡 円C上を動く点zに対して定められた点wの軌跡を考え、特定の条件下での線分BPの最大値・最小値を求める。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 確率・整数 | 条件付き確率と格子点の個数 さいころの目によって箱を選ぶ条件付き確率を題材とし、得られた確率の範囲を満たす格子点の個数を、偶奇による場合分けを用いて求める。 |
答えのみ・記述 | 標準 |
| 3 | 空間図形 | 楕円の接線と線分・角の最大値 楕円の接線と座標軸との関係から $sin~\theta$ の値を導出し、相加・相乗平均の関係や置換積分等を利用して最大値を求める。 |
答えのみ・記述 | やや難 |
| 4 | 微積分 | 変曲点の座標と回転体の体積 無理関数を含む複雑な式 $f(x)$ について、2次導関数から変曲点を求め、y軸周りの回転体の体積を計算する。 |
答えのみ・記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成で計算量が非常に多く、スピードと正確さの両立が合否を分ける 。大問IIIの最大値問題など、誘導に従いながらも重い計算を完遂する力が求められる。対策としては、微分・積分の典型的な計算を完璧にしつつ、複素数平面や確率、空間図形といった頻出分野の標準〜難レベルの問題で、計算を効率化する工夫(文字式のまま進めるなど)を練習しておく必要がある。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 確率 | 3枚の硬貨と座標空間上の動点の運動 反復試行における動点の座標変化を考え、特定の平面や領域に点が存在する確率を求める典型的な問題。 |
答えのみ | 標準 |
| 2 | 関数・図形 | 絶対値を含む曲線と直線の共有点 絶対値記号を含む関数と、パラメータを含む直線の方程式から、接線の方程式や共有点の個数の変化を分析する。 |
答えのみ | 標準 |
| 3 | 積分・面積 | 放物線の接線と焦点を通る直線による面積 放物線と2接線、あるいは焦点を通る直線で囲まれた部分の面積を文字式で表し、面積が等しくなる条件を求める。 |
答えのみ・記述 | 標準 |
| 4 | 微積分・極限 | 回転体の体積と極限値の算出 指数関数と対数関数の接条件から定数を決定し、y軸周りの回転体の体積とその極限計算を行う。計算量が非常に多い。 |
答えのみ・記述 | 難 |
傾向と対策
| 大問4題構成で、例年通り圧倒的な計算スピードと正確さが要求される。特に大問IVは誘導形式ながら計算の負荷が高く、時間内に完答するのは困難 。対策としては、大問IからIIIを迅速に処理し、後半の記述問題に時間を残す戦略が必要。区分求積法や面積の「1/6公式」などの定石を反射的に使いこなせるまで習熟しておくことが合否を分ける。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜面上への斜方投射と繰り返し衝突 斜面に向かって投げ上げた小球が、はねかえり係数0.50で衝突を繰り返す運動。衝突までの時間や到達距離の規則性を問う。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 磁場中を動く導体棒と回路 傾斜したレール上の導体棒の運動と、誘導起電力、電流、消費電力の計算。等速度運動時のつりあいを考慮する典型的な問題。 |
記述・論述 | 標準 |
| 3 | 小問集合 | 熱、波動、原子の各分野 氷と水の比熱計算、弦に生じる定常波(位相のずれを含む)、フラーレンのド・ブロイ波長と複スリット干渉の3題。 |
空所補充 | やや易 |
傾向と対策
| 2022年度に引き続き、基本〜標準レベルの内容が多く易化傾向にある 。大問IやIIは数値計算が中心で、状況設定も典型的なため、ミスなく完答を目指したい。 対策としては、全分野の基本公式を網羅し、数値代入ミスを防ぐ練習を積むこと。大問IIIの定常波のような、やや変則的な設定(波源の位相差など)にも対応できるよう、図を書いて物理現象を把握する習慣をつけておくことが重要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 台車と小球の運動(2体問題) 水平面上を動く台車に糸で吊るされた小球の運動。運動量保存則と力学的エネルギー保存則を用い、重心の移動距離やはねかえりの高さを問う。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | ダイオードとコンデンサーを含む回路 半導体の基礎知識から、ダイオードの電流電圧特性(特性曲線)を利用した回路計算。エネルギー消費の最大値などを求める。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 波動・光学 | 光ファイバーにおける光の伝送モデル 屈折の法則、臨界角、全反射の条件を題材とした典型的な光学問題。任意の入射角で全反射するための屈折率条件などを求める。 |
空所補充 | やや易 |
傾向と対策
| 例年の4題から3題に減少したが、設問数は変わらず、難易度は基本〜標準レベルの典型的な設定が中心であった 。計算量がやや多い箇所もあるが、見慣れない設定は少ない。対策としては、物理全分野の基本公式の導出を完璧にし、典型的な状況設定(2体問題、ダイオード、全反射など)の類題演習を繰り返すことで、取りこぼしをなくすことが肝要である。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 鉛直バネ振り子と物体の分離 かごの上に置かれた物体の単振動。物体が板から離れる条件や、最高点の位置をエネルギー保存則等から求める。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 電磁場中における荷電粒子の運動 一様な電場・磁場が共存する空間での粒子の軌道分析。時間経過や平均の速さ、軌道が閉じるための幾何学的条件を問う。 |
空所補充 | やや難 |
| 3 | 熱力学 | 熱気球の浮力と高度による状態変化 理想気体の状態方程式を用い、温度変化による空気の質量減少や、気球が静止する高度の密度・圧力を算出する。 |
空所補充 | 標準 |
| 4 | 波動・光学 | 回折格子と単スリットによる光の干渉 回折格子による明点のずれや、単スリットにおける位相差と暗点の位置関係について。後半は丁寧な誘導に従う形式。 |
空所補充 | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題で解答個数は20個 。難易度は概ね標準的だが、大問IIIの熱気球のように文字式を整理して解き進める計算力や、大問IVのような干渉現象の本質的理解が試される。対策としては、基本公式の定着はもちろん、計算過程でいたずらに数値を代入せず、文字式のまま構造的に捉える訓練を積むことで、制限時間内の完答を目指したい。 |
2020年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 2球の衝突と合体、地球を貫くトンネル内の単振動 衝突前後の運動量保存と力積、および地球内部での万有引力による単振動の周期と最大速度を求める。誘導が少なく、自分で設定を構築する力が求められる。 |
空所補充 | やや難 |
| 2 | 電磁気 | LC回路の電気振動、送電線における電力損失 コンデンサーとコイルのエネルギー保存、電気振動の周期計算。後半は送電電圧の変化による損失割合の計算。基本原理の深い理解が必要。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | 斜面上のシリンダーとピストンによる状態変化 温度一定の傾斜によるピストンの移動と、その後の加熱による定圧変化。内部エネルギー変化、仕事、与えられた熱量を求める典型的な設定。 |
空所補充 | 標準 |
| 4 | 波動・光学 | ドップラー効果の複合設定、波の屈折と雷鳴の伝播 移動する車と電車のすれ違いによるドップラー効果。後半は気温差による音速変化を考慮し、屈折の法則を用いて雷の経路と水平距離を算出する。 |
空所補充 | やや難 |
傾向と対策
| 例年通り大問4題構成で、解答個数は20個。難易度は標準的だが、数値計算が煩雑であり、最後の大問IVでは状況を正確に図示して処理する高い計算力が要求される。 対策としては、全分野の基本公式の導出過程を完璧にし、典型問題(特に熱力学やLC回路)で失点しないこと。大問IVのような「やや変則的な設定」にも対応できるよう、初見の現象を図やグラフに起こして構造的に理解する練習を積むことが重要である。 |
日本医科大学医学部とあわせて読みたい関連記事
日本医科大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、最難関レベルの私立医学部との違い、高度な面接・小論文対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。
日本医科大学とともに「私立医学部御三家」と称され、最難関レベルの併願校として必ず比較検討される大学です。出題傾向や難易度、記述量の違いを把握することで、ハイレベルな併願戦略の組み立てに役立ちます。
関東エリアの最難関私立医学部として、日本医科大学と併願されることが多い大学です。英語力を重視する順天堂大学との出題傾向の違いを比較し、自身の得意科目に合わせた志望順位の整理におすすめです。
日本医科大学を含め、医学部入試では二次試験の面接が合否の重要な鍵を握ります。建学の精神である「済生救民」への理解や、医師としての適性を問う質問に対し、自分の言葉で論理的に答えるための実践的な対策を確認できます。
日本医科大学の二次試験で課される小論文や、深い思考力が問われる面接を見据えるなら必読です。トップレベルの受験生の中で勝ち抜くための小論文の書き方や、個別指導でどう対策を組み立てるかの指針が得られます。
アクセス
株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。
PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。
医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。

