東北大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

東北大学

 

東北大学医学部概略

東北大学医学部は、1817(文化14)年に設立された仙台藩医学校を起源とし、旧帝国大学の一つとして日本の近代医学および生命科学の発展を牽引してきた、最高峰の歴史と伝統を誇る国立大学です。「研究第一」と「門戸開放」という全学の普遍の理念のもと、既存の概念にとらわれない独創的な研究精神と、高い倫理観を兼ね備えた医療人の養成に努めています。

杜の都・仙台の都市部に位置する星陵キャンパスに構え、隣接する「東北大学病院」は、特定機能病院として東北地方全域の高度医療・救急医療を包括する絶対的な要です。がんゲノム医療、高度な臓器移植、最先端のロボット手術、難治性疾患の最前線治療を展開。東北一円の医療の最後の砦として、極めて質の高い臨床教育・研究が実践されています。

本学の最大の強みは、世界トップレベルの生命科学研究力と、基礎医学の成果を迅速に臨床へと還元する「トランスレーショナル・リサーチ」の強力な推進体制にあります。東日本大震災の経験から誕生した「東北メディカル・メガバンク機構」によるゲノムコホート研究をはじめ、未来の医療を創り出す先端プロジェクトが多数進行しており、学生時代から科学的エビデンスに基づいて問いを立てる「リサーチマインド」が自然と培われます。

伝統がもたらす東北地方最大の強固な医療ネットワークを活かし、地域社会に深く根ざした全人的医療から世界水準の生命科学研究までを包括し、高い倫理観と卓越した創造性をもって人類の健康と社会の発展に寄与する誠実なリーダーを育成し続けています。

東北大学医学部の特徴

1.「研究第一」を体現する世界最高峰の生命科学研究

ゲノム医学、脳神経科学、免疫学、AI医学など、世界を席巻する研究成果を上げています。低学年から本格的な研究室活動に深くコミットできる独自のプログラムが充実しており、臨床現場の疑問を科学的に解決する「フィジシャン・サイエンティスト(医学研究者としての視点を持つ臨床医)」の育成に注力しています。

2.特定機能病院における最高水準の診療参加型実習

東北大学病院での「クリニカル・クラークシップ(臨床実習)」は、学生が医療チームの一員として責任ある役割を担う実践的なものです。日本中から集まる極めて高度で稀少な症例や難治性疾患の診療に日常的に関わることで、高度な臨床推論能力とプロフェッショナリズムを身につけます。

3.東北全域を包括する圧倒的な医療同窓ネットワーク

旧帝国大学の伝統を受け継ぐ強固な同窓ネットワークは、東北6県を中心に全国の主要病院のトップを多数輩出。ドクターヘリを活用した高度救命救急の最前線から、地方の地域医療、へき地医療まで多彩なフィールドでの連携実習が可能であり、卒業後のキャリア形成において圧倒的な優位性を誇ります。

4.国際医学教育基準(WFME)に完全準拠したグローバル教育

世界医学教育連盟(WFME)のグローバル基準に完全対応し、国際認証を取得した高品質な医学教育を運用。欧米やアジアの著名なトップ大学への留学・臨床実習プログラム(エレクトリーブ)が非常に活発で、世界基準の国際感覚を日常的に涵養できる環境が整備されています。

教育理念と3つのポリシー

東北大学医学部医学科では、「研究第一」の精神のもと、高度な専門知と豊かな人間性をもって世界の医学・医療を先導するリーダーを育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学・生命科学を修めるための極めて高い基礎学力と、本学の「研究第一」「門戸開放」の精神に共鳴する人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への深い思いやりと共感力、チーム医療を支える協調性があること、および既存の概念にとらわれず未知の課題に果敢に挑戦する強い探究心と、将来的に国内外の医学界や地域医療で最高峰のリーダーシップを発揮したいという大志を持つ人を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学・臨床医学・社会医学・教養教育を有機的に統合し、全学年にわたり段階的にステップアップする一貫カリキュラムを編成しています。早期からの能動的学習(PBL・少人数チュートリアル)や集中リサーチ体験により論理的・科学的思考力を訓練。高度なシミュレーション教育を経た上で、特定機能病院および充実した関連医療機関群での質の高い診療参加型臨床実習を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師・医学研究者として必要な卓越した専門知識、確かな診療技能、そして高潔なプロフェッショナリズムを確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高い品格と豊かな人間性を持ち、チーム医療における優れたリーダーシップを発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域社会および国際社会の健康増進や医学イノベーションに貢献する姿勢を身につけた者に学位を授与します。

 

東北大学ホームページ紹介

東北大学

東北大学_医学部

東北大学医学部_入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
初年度納入金額  817,800円
学納金6年間総額 3,496,800円
募集人数
一般選抜(前期) 75名
総合型選抜(AO入試) (Ⅱ期)15名、(Ⅲ期)12名
国際バカロレア入試、帰国生徒入試、私費外国人留学生入試 3名
偏差値 71
主な就職先  東北大学病院

東北公済病院

男女比  51:49

(医学科以外含む)

入試情報

前期
出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2026/2/25(水),26(木)
合格発表日 2026/3/9(月)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 100点
地歴・公民

『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『公共,倫理』『公共,政治・経済』

1科目選択 100点
数学

『数学Ⅰ,数学A』


『数学Ⅱ,数学B,数学C』

必須

必須
100点
理科 『物理』『化学』『生物』 2科目選択 100点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』 1科目選択 100点
情報

『情報Ⅰ』

必須 50点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) 必須 600点
外国語 『英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)』『ドイツ語』『フランス語』 1科目選択 600点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 2科目選択 600点
面接 面接、小作文 必須 400点
※内容には変更等の可能性もございます。必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 120人 111人 92.5%
第119回(2025年) 154人 148人 96.1%
第118回(2024年) 140人 135人 96.4%
第117回(2023年) 135人 125人 92.6%
第116回(2022年) 149人 144人 96.6%
第115回(2021年) 131人 126人 96.2%
第114回(2020年) 139人 132人 95.0%
第113回(2019年) 150人 141人 94.0%
第112回(2018年) 137人 129人 94.2%
第111回(2017年) 120人 109人 90.8%

東北大学 医学部入試 傾向と対策

数学

英語

化学

生物

物理

 

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東大理科Ⅲ類、京都大学医学科、東京医科歯科大学医学科(現東京科学大学)を卒業したドクターおよび難関大学医学部を長年指導してきたプロ講師が中心となって指導を行います。

同じ旧帝国大学であり、北日本・東日本エリアの最高峰を争うライバル校として、最難関層の受験生が必ず比較検討する一校です。東北大学の緻密な思考力を問う問題と、北海道大学の出題傾向や難易度のバランスを比較し、自身の適性に適した出願先を見極めるのに役立ちます。

同じ東北エリアの国立医学部であり、地域医療への取り組みや試験の難易度バランスから志願者が並行して検討しやすい大学です。東北大学の重厚な記述対策と、弘前大学の「総合問題」という特殊な出題形式の違いを整理し、戦略的な出願プランを構築する際の情報収集に活用してください。

東北大学医学部では、二次試験の面接を通じて、将来の医学界を担う研究者・指導的医師としての資質や倫理観が厳しく評価されます。「研究第一」を掲げる同大ならではの、科学的探究心や主体性を論理的かつ誠実に伝えるための実践的なヒントが得られます。

東北大学が実施する「科学の甲子園」や「AO入試(総合型選抜)」を見据えるなら必読です。共通テストでの極めて高い得点率に加え、面接や提出書類で重視される研究への意欲や論理的思考力を、個別指導によってどのように合格水準まで磨き上げるかの指針が得られます。

アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。