横浜市立大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

横浜市立大学医学部概略
横浜市立大学医学部は、1871(明治4)年に開設された「横浜仮病院」を起源とし、150年以上の輝かしい歴史を紡いできた、我が国を代表する伝統ある公立大学医学部です。国際都市・横浜にふさわしい「国際的な視野」と、市民の命を守る「地域への貢献」を両輪に掲げ、高い倫理観と優れた創造性を備えた医療人の養成に邁進しています。
医学部の拠点である福浦キャンパス(横浜市金沢区)には、特定機能病院である「横浜市立大学附属病院」が隣接し、さらに浦舟キャンパス(横浜市南区)には「附属市民総合医療センター」が設置されています。これら2つの大規模な大学病院を擁することが本学の最大の強みであり、最先端のがんゲノム医療、高度な臓器移植、先進の周産期医療から、国内トップクラスの規模を誇る高度救命救急まで、極めて広大で多様な臨床教育・研究のフィールドが提供されています。
本学は研究面においても、基礎医学の成果を迅速に臨床へ還元する「トランスレーショナル・リサーチ」や、iPS細胞を用いた臓器再生医学、ノンコーディングRNA研究など、世界トップレベルの生命科学研究を多数推進しています。学生は早い段階から第一線の科学的探究の空気に触れることで、科学的エビデンスに基づいて問いを立てる「リサーチマインド」を自然と培うことができます。
日本最大の政令指定都市である横浜の地域医療網を包括する中核拠点としての重責を担いつつ、世界に直結した最先端の医学を学び、将来の医学界を先導する臨床医・医学研究者を国内外へ数多く送り出し続けています。
横浜市立大学医学部の特徴
先進医療やがんゲノムを牽引する「附属病院(金沢区)」と、国内屈指の高度救命救急や周産期医療を誇る「市民総合医療センター(南区)」の2院を軸とした高密度な実習を展開。都心型拠点としての極めて豊富な症例数に触れることで、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて即戦力となる実践的な診療能力を習得します。
3年次に数ヶ月にわたり、講義を完全に休止して研究室に所属し集中的に研究活動に従事する「リサーチ・クラークシップ」を導入。再生医学やゲノム医学など世界最先端の生命科学研究に深くコミットでき、中には成果を国際学会や論文で発表する学生もいるなど、科学的思考力を徹底的に磨き上げます。
横浜市内および神奈川県内の主要な基幹病院・診療所と非常に強固なネットワーク(木曜会など)を構築しています。救急医療から過疎地の地域医療、在宅医療までを網羅した連携実習が可能であり、疾患だけでなく「生活者としての患者」を多角的に診る総合診療医マインドと、地域に貢献する医師としての強い使命感を育みます。
世界医学教育連盟(WFME)のグローバル基準に完全準拠した国際標準カリキュラムの認証を取得しています。海外の著名な大学(米国やアジア圏など)への臨床実習留学プログラム(エレクトリーブ)が非常に充実しており、世界水準の国際感覚を日常的に身につけられる環境が整備されています。
教育理念と3つのポリシー
横浜市立大学医学部では、生命の尊厳を重んじ、医学の進歩と地域社会・国際社会の健康と福祉に寄与する誇り高き医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学・医療を学ぶための極めて高い基礎学力を備え、科学的な探究心と旺盛な知的好奇心を持つ人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への深い思いやりと豊かな共感力、チーム医療を支える協調性があること、そして国際都市・横浜の医療や国際的な医学の発展に大きく貢献したいという強い熱意と高い倫理観を持つ人を重視します。
基礎医学・臨床医学・社会医学を有機的に統合し、全学年にわたりプロフェッショナリズムを培う一貫カリキュラムを編成しています。早期からの能動的学習(PBL・少人数チュートリアル)や集中リサーチ体験により論理的・科学的思考力を訓練。高度なシミュレーション教育を経た上で、2つの大学病院および充実した関連病院ネットワーク群での質の高い診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。
医師・医学研究者として必要な卓越した専門知識、確かな診療技能、そして高潔なプロフェッショナリズムを確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高い品格と豊かな人間性を持ち、チーム医療における優れたリーダーシップを発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域社会および国際社会の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。
横浜市立大学大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目9 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初年度納入金額(市内) | 972,000 | ||||||||
| 年度納入金額(市外) | 1,163,000 | ||||||||
| 学納金6年間総額(市内) | 4,012,000 | ||||||||
| 学納金6年間総額(市外) | 4,203,000 | ||||||||
| 募集人数 |
|
||||||||
| 偏差値 | 70.5 | ||||||||
| 主な就職先 | 横浜市立大学附属病院/横須賀共済病院 | ||||||||
| 男女比 | 59:41 |
入試情報
| 出願期間 | 2026/1/26(月)~2026/2/4(水) |
|---|---|
| 試験日 | 2026/2/25(水),26(木) |
| 合格発表日 | 2026/3/10(火) |
共通テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 『国語(古文・漢文含む)』 | 必須 | 200点 |
| 地歴・公民 | 『歴史総合,日本史探求』『歴史総合,世界史探求』『地理総合,地理探求』『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 | 1科目選択 | 50点 |
| 数学 | 『数学Ⅰ,数学A』 『数学Ⅱ,数学B,数学C』 |
必須 必須 |
200点 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』 |
2科目選択 |
200点 |
| 外国語 | 『英語』(リスニングを含む) | 必須 | 300点 |
| 情報 | 『情報Ⅰ』 | 必須 | 50点 |
個別テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B・C』 | 必須 | 400点 |
| 外国語 | 『コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 必須 | 400点 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 600点 |
| 小論文 | - | 必須 | 段階評価 |
| 面接 | - | 必須 | 段階評価 |
医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 98人 | 91人 | 92.9% |
| 第119回(2025年) | 88人 | 86人 | 97.7% |
| 第118回(2024年) | 99人 | 96人 | 97.0% |
| 第117回(2023年) | 97人 | 95人 | 97.9% |
| 第116回(2022年) | 77人 | 76人 | 98.7% |
| 第115回(2021年) | 99人 | 94人 | 94.9% |
| 第114回(2020年) | 98人 | 95人 | 96.9% |
| 第113回(2019年) | 86人 | 84人 | 97.7% |
| 第112回(2018年) | 87人 | 85人 | 97.7% |
| 第111回(2017年) | 89人 | 86人 | 96.6% |
横浜市立大学 医学部入試 傾向と対策
【 国立・私立大学医学部の大学一覧 】
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横浜市立大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、首都圏・近隣エリアの難関国公立医学部との比較、高い論理思考力とスピードが求められる二次試験対策、面接・小論文対策まであわせて確認しておくと、受験戦略の精度が上がります。
首都圏・関東エリアの最難関国公立として、横浜市立大学と並んで必ず比較検討される「旧六」の名門国立校です。双方の入試難易度のバランスや出題傾向、研究・臨床環境の違いを整理し、自身の学力特性に適した出願プランを検討するのに役立ちます。
東西を代表する難関公立医大として比較されやすい一校です。横浜市立大の英語・数学・理科のバランスが重視される出題傾向と、奈良県立医大の圧倒的なスピードと計算量が要求される独自の入試問題の違いを把握し、適性を見極める参考にしてください。
横浜市立大学医学部では、二次試験の面接や小論文を通じて、医師としての強い適性や倫理観、論理的思考力が厳しく評価されます。資料やデータを読み解かせるような独自の出題形式にも対応できるよう、実践的な対策と心構えを確認できます。
横浜市立大学が実施する「学校推薦型選抜(神奈川県内の高校対象の地域枠など)」を見据えるなら必読です。一般選抜に劣らない非常に高い共通テスト得点率に加え、小論文や面接で問われる地域医療への意欲を、個別指導によってどのように合格ラインまで引き上げるかの指針が得られます。
アクセス
株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。
PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。
医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。

