富山大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

富山大学

 

富山大学医学部概略

富山大学医学部は、1975(昭和50)年に我が国初の医科と薬科の総合大学として創立された「富山医科薬科大学」を前身とし、2005年の大学統合を経て現在に至る国立大学です。「東洋医学と西洋医学の融合」という世界最高峰の独自性を礎に、生命の尊厳を深く理解し、高い倫理観と国際的視野を備えた医師・医学者の養成にまい進しています。

立山連峰を望む豊かな自然に囲まれた杉谷キャンパス(富山市)に位置し、隣接する「富山大学附属病院」は、特定機能病院として北陸地方の高度・救急医療を包括する中核拠点です。がんゲノム医療や最新の手術支援ロボット、高度な周産期医療を展開する一方で、富山の伝統である「くすりの街」の強みを活かし、世界的な「和漢医薬学総合研究所」と連携した独自の臨床・教育・研究を行っています。

本学は最先端の医学教育に非常に熱心なことで知られ、国内トップクラスの規模を誇るシミュレーション教育センターを擁し、学生時代から圧倒的な実践的手技を修得できる環境を構築しています。また、神経科学や免疫学、循環器内科学といった特定分野でも世界的な研究成果を上げており、臨床と研究のバランスが極めて優れています。

富山の温かな風土のもと、地域に根ざした「総合診療能力」を養いながらも、グローバルな健康課題の解決に挑むことのできる、知性と慈愛に満ちた誠実な医療人を数多く輩出し続けています。

富山大学医学部の特徴

1.世界唯一の「東西医学の融合」と和漢医薬学研究

国立大学に付置された唯一の「和漢医薬学総合研究所」と連携し、西洋医学をベースとしながら漢方薬や伝統医学を科学的に分析する独自の教育プログラムを展開。疾患の局所だけでなく、患者の心身を包括的に診る高い全人的診療能力を養います。

2.国内屈指の規模を誇る「シミュレーション教育」

最新鋭の高度シミュレーターを備えたセンターを活用し、低学年から臨床手技や診察スキルのトレーニングを行います。客観的臨床能力試験(OSCE)や実際の臨床実習と直結した高密度な実践教育により、卒業時に即戦力となる確かな技能を修得できます。

3.富山全域を網羅する「総合診療・地域医療」の養成

富山県内の豊富な関連病院やへき地診療所、訪問看護ステーションと密接に連携。過疎地や高齢化社会のリアルな医療ニーズを直接肌で学ぶ「地域医療実習」が非常に充実しており、多職種と協働しながら地域を支える強い使命感を育みます。

4.国際医学教育基準(WFME)に準拠したグローバル展開

世界医学教育連盟(WFME)のグローバル基準に準拠したカリキュラムの認証を取得しています。海外の著名な大学との交換留学プログラムや臨床実習留学を強力に推進しており、地方の拠点でありながら世界水準の国際感覚を身につけられる環境が整備されています。

教育理念と3つのポリシー

富山大学医学部では、生命の尊厳を重んじ、医学・医療の未来を切り拓き、社会の発展に寄与する誇り高き医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学を学ぶための高い基礎学力を備え、本学の「東西医学の融合」という先進的な理念に共鳴する人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への深い思いやりと共感力、協調性があること、そして地域医療への貢献や国際的な医学の発展に寄与したいという強い熱意と高い倫理観を持つ人を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学・臨床医学・社会医学に加え、和漢医薬学を有機的に統合した一貫カリキュラムを編成しています。早期の地域医療・臨床体験や能動的学習(PBL)により主体性を引き出し、高度なシミュレーション教育を経て、附属病院および豊富な関連病院ネットワーク群での診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師として必要な卓越した専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高いプロフェッショナリズムを持ち、チーム医療における優れた協調性を発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域社会および国際社会の医学・医療の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。

 

富山大学ホームページ紹介

富山大学

富山大学_医学部

富山大学医学部_入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 富山県富山市杉谷2630
初年度納入金額  約817,800
学納金6年間総額  約3,500,000
募集人数
一般選抜(前期) 68名
総合型選抜 20名:富山大学地域枠10名、富山県特別枠10名
学校推薦型選抜 17名:富山大学地域枠(富山県出身者対象15名、隣接県出身者対象2名
帰国生・私費外国人留学生選抜 若干名

 

偏差値  67.9
卒業後主な進路 富山大学附属病院
男女比 56:44

 

入試情報

前期
出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2026/2/25(水)・26(木)
合格発表日 2026/3/7(土)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 200点
数学 『数学Ⅰ・A』

『数学Ⅱ・B・C』
必須 200点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』 1科目選択 200点
理科 『物理』『化学』『生物』 2科目選択 200点
地歴・公民 『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共(2出題範囲を選択)』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 1科目選択 100点
情報 『情報』 必須 100点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、数学(A・B(数列)・C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)) 必須 200点
英語 コミュニケーション英語(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論表(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) 必須 200点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 2科目選択 200点
面接 思考力、協調性、積極性、将来性を評価する。 必須 100点
※内容には変更等の可能性もございます。必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 112人 100人 89.3%
第119回(2025年) 116人 109人 94.0%
第118回(2024年) 114人 106人 93.0%
第117回(2023年) 123人 117人 95.1%
第116回(2022年) 109人 98人 89.9%
第115回(2021年) 112人 107人 95.5%
第114回(2020年) 118人 112人 94.9%
第113回(2019年) 126人 115人 91.3%
第112回(2018年) 113人 101人 89.4%
第111回(2017年) 124人 115人 92.7%

富山大学 医学部入試 傾向と対策

数学の傾向と対策 英語の傾向と対策化学の傾向と対策 生物の傾向と対策物理の傾向と対策

 

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富山大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、北陸・隣接エリアの難関国立医学部との比較、標準〜やや難レベルが並ぶ二次試験対策、面接対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。

同じ北陸エリアの「旧六」名門校として、志願者が必ず比較・検討する難関国立大学です。富山大学の和漢医薬学をはじめとする独自の教育体制・配点比率と、金沢大学の重厚な出題傾向を比較し、自身に適した出願先を見極めるのに役立ちます。

北陸・甲信越エリアの国公立医学部を志望する際、併せて選択肢に挙がりやすい伝統校です。富山大学の標準的な問題を正確に解き切る力が求められる傾向と、新潟大学の記述量が多い出題形式の違いを確認し、戦略を練るための参考にしてください。

富山大学医学部では、二次試験の面接評価(150点分)が数値化されており、合否を左右する大きな要素となっています。大学独自の取り組みに対する理解や、医師としての誠実さ・適性を論理的に伝えるための実践的な対策を確認できます。

富山大学の学校推薦型選抜を見据えるなら必読です。高い共通テスト得点率に加えて課される面接や、志望理由書の完成度をどう高めるかなど、個別指導によってどのように合格ラインまで引き上げるかの指針が得られます。

アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。