昭和大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

昭和大学概略
創設者、上野秀介。1928(昭和3)年、昭和医学専門学校開学。1946(昭和21)年、昭和医科大学設置。1964(昭和39)年より、現・昭和大学へ。「教育」「研究」「診療」の3分野を通して社会の文化と公共の福祉に貢献。
昭和大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 東京都品川区旗の台1丁目5-8 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 4,500,000円 |
| 学納金6年間総額 | 28,145,000円 |
| 募集人数 | 一般選抜入試(Ⅰ期)76名
一般選抜入試(Ⅱ期)12名 卒業生推薦入試10名 学校推薦型選抜12名(公募10名、特別協定校2名) 地域枠選抜23名 (新潟県:7名、静岡県:8名、茨城県:4名、山梨県:2名、長野県枠:2名) |
| 偏差値 | 68.4 |
| 国試合格率 | 94.1% |
| 主な就職先 | 昭和大学、一般病院 |
| 男女比 | 56:44 |
アクセス
昭和大学 医学部入試 傾向と対策
英語
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 140分(英数または英国の2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 know better than to do などの重要構文や、単語の適切な語法を問う独立問題(全15問)。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 概日リズム(体内時計) 植物の睡眠運動の実験から、人間を含む生物に内在する概日リズムを解き明かす科学論説。段落整序問題を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 非盲検偽薬(プラセボ)の臨床試験 患者に偽薬であることを明かして投与する「オープンラベル・プラセボ」が、痛みの緩和等に与える効果に関する論説。 |
選択・記述 | やや難 |
| 第1問の文法問題15問をスピーディーに処理し、長文読解に時間を残すのが鉄則。第2問は「体内時計」、第3問は「プラセボ効果」と医学部らしいテーマが出題された。第3問には160字以内の長めの日本語要約(臨床試験の方法と結果の記述)が含まれており、精読力と論理的にまとめる国語的記述力が合否を分ける。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 twice the amount of や see about など、前置詞や熟語・構文に関する独立問題(全15問)。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 医学生の死生観教育 トルストイの『イワン・イリイチの死』を題材に、医学部における終末期医療や死生観に対する教育の欠如を指摘する論説。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 3種類の創造性 Margaret Bodenによる人間の創造性の3分類(探索的、結合的、変形的)と、AI(人工知能)への適用可能性。 |
選択・記述 | やや難 |
| 第2問が医学的な倫理観や死生観を問うもの、第3問が認知科学やAIに関連する抽象度の高いテーマであった。特に第3問では、3つの創造性の特徴を100字以内でまとめる記述問題や、歴史上の人物(モネ、ピカソ等)がどの創造性に該当するかを分類する高度な内容把握が求められた。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 if it had not been for… の倒置や、cherrypicked(いいとこ取りした)等の熟語・前置詞を問う問題(15問)。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 赤ん坊の認知能力 赤ん坊が先天的に物理法則(物体の連続性)や簡単な計算、確率・論理的推論を理解していることを示す認知科学の論説。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 状況証拠による科学的発見 宇宙人がサッカーを観察する比喩を用い、海王星や暗黒物質のように「直接見えなくても理論で証明される科学的真理」を解説する文章。 |
選択・記述 | やや難 |
| 第2問は「発達心理学」、第3問は「科学論・天文学」という理系的テーマ。英文の難易度自体は標準的だが、第3問では段落の並べ替えや、「本文の要旨を100字以内でまとめる」という記述問題が出題されている。比喩の意図を正確に読み取り、筆者の主張を短時間で要約する記述トレーニングが欠かせない。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 tell A from B(区別する)や tried in vain to(虚しく〜しようとした)などの標準的な文法・語法問題(15問)。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 幸福の重要性 幸福感が個人の健康や仕事のパフォーマンス、さらには社会全体の公共の利益に与えるプラスの影響を説く論説。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | マインドセットと鬱 固定思考(fixed mindset)と成長思考(growth mindset)が、学生の挫折や鬱症状への対処能力にどう影響するかを分析した心理学の文章。 |
選択・記述 | 標準 |
| 長文のテーマは「社会学における幸福論」と「教育心理学」であり、比較的読みやすい論理展開の文章であった。設問には空所補充や同意表現の選択のほか、「成長思考の人にとって失敗とは何かを80字でまとめる」など、本文の該当箇所を的確に探し出し、自然な日本語で再構成する国語力が要求される。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 140分(数学または国語と合わせて) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 word for word(逐語的に)や budget deficit(財政赤字)、倒置構文などを含む標準的な文法・語彙問題(全15問)。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 日本の若者の幸福感 OECDの報告書に基づく、日本の10代の若者の幸福感の低さと、その背景にある学校や家族の支援の役割に関する論説。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 算数障害(ディスカリキュリア)とANS 量を推定する生来の能力「ANS」と、算数障害や数学の学習困難との関係性を調べた認知科学・教育心理学の論説。 |
選択・記述 | 標準 |
| 大問3題構成で、第1問が独立した文法問題(15問)、第2問・第3問が長文読解という昭和大学医学部の定型フォーマットである。第1問の文法・語法問題は標準レベルであるため、ここで時間をかけずにスピーディーに処理することが極めて重要である 。長文は、社会学(若者の幸福感)や教育・認知心理学(算数障害)といった医療・心理に関連するテーマが出題されている。英文自体は標準的だが文章量が多いため、速読力が求められる 。また、長文の設問内には「ANSの定義を40字以内で記述する」といった日本語での内容説明や、語句整序問題などが含まれており、正確な情報処理と国語的な記述力が必要となる 。 |
数学
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 数列・極限 | 2次方程式の解の累乗の和 方程式の解を $\alpha, \beta$ とし、漸化式 $a_n = \alpha^n + \beta^n$ の値と極限、および積の総和の計算。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 空間図形 | 立方体の切断と面積 原点を通る平面で立方体を切断した際の断面の面積や、三角比(正接)を用いた角度の計算。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | 平面上の円の通過領域と回転体の体積 三角形の周上を動く点を中心とする円の通過領域の面積と、それを拡張した球の通過領域の体積計算。 |
空所補充 | やや難 |
| 4 | 確率 | トランプのカードの組合せ J, Q, Kの各スート(計12枚)から4枚を選んだ時の、スートの偏りや絵札の種類に関する確率。 |
空所補充 | 標準 |
傾向と対策
| 全問結果のみの記入。昭和大の大きな特徴である「第3問(または第4問)の重厚な積分・体積計算」が健在である。第1問の数列や第4問の確率など、比較的アプローチしやすい問題を確実に完答し、図形や微積分の計算にたっぷりと時間を残すタイムマネジメントが不可欠である。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 複素数平面 | 高次方程式と双曲線 $z^5=1$ の解を利用した実部・虚部の計算、およびそれを焦点とする複素数平面上の双曲線の漸近線の傾き。 |
空所補充 | やや難 |
| 2 | 小問集合 | 方程式、ベクトル、対数等 実数の条件式による変数の範囲、ベクトルの大きさの範囲、対数の大小比較など。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | 放物線の接線と回転体の体積 直線 $y=3/4 x$ に直交する接線を持つ放物線の方程式と、直線と放物線で囲まれる領域の回転体の体積。 |
空所補充 | 標準 |
| 4 | 確率・整数 | カードの数字の和の組合せ n枚のカードから2枚選んだ時の数字の和の条件(偶奇による場合分け)。後半は合計値から抜き出したカードを特定する問題。 |
空所補充 | やや難 |
傾向と対策
| 全問結果のみ記入。第1問の複素数から双曲線につなげる融合問題や、第3問の数学IIIの回転体の体積計算など、計算量が非常に多い。第4問の場合の数・整数問題は論理的な思考力が必要。素早く解法を判断し、複雑な計算を正確に合わせる練習が必要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 複素数平面 | 方程式の解と円の軌跡 複素数の方程式から導かれる円の軌跡(中心と半径の決定)および、偏角の計算。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | ベクトル | 平面上の三角形と垂心・外心 平面ベクトルを用いた三角形の内積計算、および垂心・外心の位置ベクトルの導出。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | 極限と積分の漸化式 2動点を通る直線の極限計算、および定積分 $I_n = \int (1-x^2)^{\frac{n}{2}} dx$ の漸化式と値の計算(ウォリスの積分)。 |
空所補充 | やや難 |
| 4 | 場合の数 | 文字の順列 「SHOWA」「HTTPSSHOWA」の文字の並べ替え。特定の部分文字列(SSやTTなど)を含む・含まない順列の数え上げ。 |
空所補充 | 標準 |
傾向と対策
| 第2問のベクトルの図形への応用(垂心・外心)や、第3問のウォリスの積分に帰着させる漸化式の問題など、国公立大の二次試験で頻出の重厚なテーマが並ぶ。場合の数は数え落としがないよう、余事象や包除原理を正しく使いこなす必要がある。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 図形と方程式 | 円の折り返し 円の一部を弦で折り返し、x軸に接する条件。折り返した円の中心の軌跡と、弦の存在領域の図示。 |
空所補充 | やや難 |
| 2 | 整数・数列 | 方程式と整数の和 8の倍数の判定、対数を利用した指数方程式の自然数解、および群数列的な $m+2^n$ の和の条件計算。 |
空所補充 | 標準 |
| 3 | 確率・微積分 | 条件付き確率と体積 白球と赤球の取り出し(復元・非復元)。後半は放物線と円の共通領域の面積、およびx軸周りの回転体の体積。 |
空所補充 | やや難 |
| 4 | 微積分・確率 | 曲面体積と期待値 円面積と、曲面と平面で囲まれる立体の体積。後半は金貨・銀貨を用いた勝負の確率と、期待値の条件計算。 |
空所補充 | 標準 |
傾向と対策
| 計算量が極めて膨大であり、特に第1問の「円の折り返しによる弦の領域」や、第3問の「円と放物線で囲まれた回転体の体積」などは、立式後の数式処理能力が強く要求される。「解法は浮かぶが最後まで計算し切るのが辛い」というセットであり、本番では方針が立つ問題から優先して手をつける「捨てる勇気」と時間配分が重要である。 |
物理
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 熱力学 | 熱サイクルと水飲み鳥の原理 理想気体の状態変化と熱効率の上限値計算。また「水飲み鳥」が動き続ける原理を200字以内で記述する論述問題。 |
記述 | やや難 |
| 2 | 力学 | エレベーター内の滑車とおもり 加速度運動するエレベーター内での見かけの重力(慣性力)、およびばねばかりの示す値と張力の解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 原子 | 重水素の核融合反応 核融合における質量欠損と発生エネルギー、およびクーロン力に打ち勝つための運動エネルギーの計算。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 原子 | 電場・磁場中の電子の運動 平行極板間(電場)を通過する電子の軌道計算と、さらに磁場を加えた際の直進条件の導出。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 全問記述式であり、立式から計算過程まで正確さが問われる。2024年度の最大の特徴は、第1問の「水飲み鳥の原理」の200字論述である。公式の丸暗記ではなく、気化熱や圧力差といった物理現象の本質を言葉で論理的に説明する力が試された。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 動滑車と定滑車の組み合わせ 定滑車1つと動滑車2つを組み合わせた装置における、2つのおもりの加速度、および糸の張力の導出。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 力学 | 斜方投射と無重力での質量測定 ボールの斜方投射と鉛直な壁での反射。また、無重量状態での質量の測り方を理由とともに100字以内で論述する問題。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | コンデンサーと抵抗の直流回路 コンデンサーと抵抗を含む回路において、スイッチの切り替えに伴う過渡現象、移動した電荷、およびジュール熱の導出。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 波動 | ガラス平板における全反射 屈折率の異なるガラス平板における光の全反射と臨界角、および光が平板を通過するのに要する時間の計算。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 力学が2題、電磁気、波動の構成。第2問の後半では「無重量状態で質量をどう測るか(慣性質量)」という物理の本質的な理解を問う論述問題が出題された。計算自体は標準的であるが、文字式が複雑になりやすいため、基礎法則を正確に適用する力が求められる。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 人工衛星の運動 定滑車1つと動滑車2つを組み合わせた装置における、2つのおもりの加速度、および糸の張力の導出。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 気体分子運動論 形容器内での単原子分子理想気体の弾性衝突。力積の導出から圧力、分子の運動エネルギーの平均値の算出。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | くさび形空気層の干渉 2枚のガラス板の間にアルミ箔を挟んだくさび形空気層における、光の干渉と、ガラス板の移動に伴う干渉縞の変化。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 原子・波動 | 電子線の結晶格子面での反射 電子線を結晶に当てた際の散乱と干渉(ブラッグ反射)、および加速電圧による電子の物質波の波長計算。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 力学、熱力学、波動、原子の主要分野における非常に典型的なモデルがそのまま出題されている。難問・奇問の類はなく、教科書や標準的な問題集で導出過程をしっかり理解している受験生であれば、高得点が狙えるセットである。計算ミスを防ぐことが最重要である。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 140分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 万有引力と重力の補正 月の引力が、地表にある物体の重さに与える影響(潮汐力・重力の補正項)の理論的な導出と近似計算。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 円形レールと電磁誘導 磁場中において、円形レール上を回転する金属棒に生じる誘導起電力、およびローレンツ力の解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | 複数の容器とシリンダー 容器A, B, CとシリンダーDを細管で接続した系における、コックの開閉に伴う理想気体の状態変化と混合気体の解析。 |
記述・論述 | 標準 |
| 4 | 波動 | ドップラー効果とうなり 動く音源と観測者、および動く反射板によるドップラー効果の導出と、聞こえるうなりの回数の計算。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 第1問の「月による重力の補正(潮汐力)」のように、近似式 $(1\pm a)^{-2} \approx 1\mp 2a$ を用いて数式を展開させる問題など、やや目新しい題材が扱われる。第3問の最後には「水風船が冷蔵庫でしぼみにくい理由」を問う論述問題もある。特別な知識は不要だが、問題文の誘導に正確に乗り、論理的に立式・近似計算を進める処理能力が求められる。 |
2020年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 140分(理科2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 重力加速度の測定 未知の惑星Pにおける斜面上の物体の運動解析、および定滑車を用いた2物体の運動を通じた重力加速度の導出。 |
記述・論述 | 標準 |
| 2 | 力学・電磁気 | 流体中の抵抗力とミリカンの油滴実験 流体からの抵抗力($F=\alpha v + \beta v^2$)の近似を用いた電場内での油滴の運動解析と、推進エンジンが空気抵抗に対して行う仕事の計算。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 電磁気 | コイルの自己誘導と相互誘導 ソレノイドコイル内部の磁界、自己インダクタンスの導出、および外周に巻かれた2つ目のコイルに生じる相互誘導起電力のグラフ描画。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 波動・原子 | 電磁波の知識とX線の発生 前半は電磁波(可視光線、赤外線、X線など)に関する穴埋め知識問題。後半はX線管による熱電子の加速と、連続X線・固有X線の発生および波長計算。 |
選択・記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成で、力学、電磁気、波動、原子の各分野から幅広く出題されている。ほぼすべてが記述式であり、立式から計算過程まで正確さが問われる 。第2問のミリカンの油滴実験や、第3問のコイルの自己・相互誘導などは典型的な設定であるが、文字式が複雑になりやすいため、基礎法則(運動方程式、ファラデーの電磁誘導の法則など)を正確に適用し、ミスなく計算を進める力が求められる 。また、第1問には「加速度が一定である理由」を80字以内で説明させる論述問題も含まれており、物理現象を言葉で論理的に説明する力も必要である。 |

