福井大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

福井大学医学部概略
福井大学医学部は、1978(昭和53)年に福井医科大学として創立され、2003年の旧福井大学との統合を経て現在に至る、北陸地方の医学・医療を支える中核拠点です。「高徳な人格と高い倫理観を備え、医学の進歩と地域社会の健康に寄与できる医療人の養成」を基本理念に掲げています。
九頭竜川の清流と豊かな緑に囲まれた松岡キャンパス(福井県永平寺町)に位置し、隣接する「福井大学医学部附属病院」は、特定機能病院として福井県全域の高度医療・救急医療を包括しています。先進的ながん治療やゲノム医療、手術支援ロボットの導入、高度救命救急センターの運用など、常に最先端の臨床教育・研究が一体となった高密度な環境が整備されています。
本学の大きな特徴の一つが、極めて高い「医師国家試験合格率」に代表される質の高い教育体制です。単科医科大学としての伝統を引き継ぐ緊密な少人数教育と、総合大学の多様な知見が融合し、学生一人ひとりの習熟度に応じた手厚い指導が行われています。また、脳磁計(MEG)を活用した脳神経科学や高次脳機能研究、分子病理学などの分野でも世界水準の成果を上げています。
幸福度日本一とも評される福井の温かな風土のもと、過疎地や高齢化社会のリアルな医療ニーズを学ぶ「地域医療マインド」と、世界に通用する「科学的探究心」を両立させ、患者の心に寄り添う誠実なリーダーを国内外へ数多く送り出し続けています。
福井大学医学部の特徴
全国の国公立大学医学部の中でもトップクラスの医師国家試験合格率を維持し続けています。学生と教員の距離が非常に近く、アドバイザー制度やクラス担任制を通じて、学業面からキャリア形成、生活面に至るまで、アットホームな雰囲気の中で手厚い指導が受けられます。
最新鋭の高機能シミュレーターや模擬病室を備えた「臨床シミュレーションセンター」を擁し、低学年から高度な臨床手技や診察スキルのトレーニングを行います。客観的臨床能力試験(OSCE)や実際の臨床実習と直結した高密度な実践教育により、卒業時に即戦力となる確かな技能を修得できます。
福井県内の豊富な関連病院や、へき地・山間部の診療所と密接に連携した地域医療実習プログラムが充実しています。高齢化が進む地方都市のリアルな医療ニーズに触れ、疾患だけでなく患者の生活背景や予防医学までを包括的に診る「地域に信頼される総合診療医」を育成します。
世界医学教育連盟(WFME)のグローバル基準に準拠したカリキュラムの認証を取得しています。海外の著名な大学との交換留学プログラムや臨床実習留学(エレクトリーブ)を強力に推進しており、地方の拠点でありながら世界水準の国際感覚を身につけられる環境が整備されています。
教育理念と3つのポリシー
福井大学医学部では、生命の尊厳を重んじ、医学の進歩と地域社会の福祉に寄与する医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学を学ぶための高い基礎学力を備え、科学的な探究心と旺盛な向上心を持つ人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への深い思いやりと共感力、チーム医療を支える協調性があること、そして地域医療への貢献や国際的な医学の発展に寄与したいという強い熱意と高い倫理観を持つ人を重視します。
基礎医学・臨床医学・社会医学を有機的に統合した一貫カリキュラムを編成しています。能動的学習(PBL・テュートリアル教育)や早期臨床体験により主体性を引き出し、先進のシミュレーション教育を経て、附属病院および豊富な関連病院ネットワーク群での診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。
医師として必要な卓越した専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高いプロフェッショナリズムを持ち、チーム医療における優れた協調性を発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域社会および国際社会の医学・医療の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。
基本情報
| 住所 | 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初年度納入金額 | 約817,800 | ||||||
| 学納金6年間総額 | 約3,500,000 | ||||||
| 募集人数 |
|
||||||
| 偏差値 | 67 | ||||||
| 卒業後主な進路 | 福井大学医学部附属病院 | ||||||
| 男女比 | 58:42 |
入試情報
前期
| 出願期間 | 令和8年 1月26日(月)~ 2月 4日(水) |
|---|---|
| 試験日 | 令和8年 2月25日(水) 2月26日(木) |
| 合格発表日 | 令和8年 3月 6日(金) |
共通テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 『国語』 | 必須 | 200点 |
| 数学 | 『数学Ⅰ・A』 『数学Ⅱ,数学B,数学C』 |
必須 1科目選択 |
200点 |
| 外国語 | 『英語』 | 必須 | 200点 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』 | 2科目選択 | 200点 |
| 地歴・公民 | 『地理総合,地理探究』,『歴史総合,日本史探究』, 『歴史総合,世界史探究』,『公共,倫理』,『公共,政治・経済』 |
1科目選択 | 100点 |
| 情報 | 『情報Ⅰ』 | 必須 | 100点 |
個別テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B・数学C」 | 必須 | 200点 |
| 英語 | 「英語コミュニケーションⅠ・英語コミュニケーションⅡ・英語コミュニケーションⅢ・ 論理・表現Ⅰ・論理・表現Ⅱ・論理・表現Ⅲ」 |
必須 | 200点 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 200点 |
| 面接 | ※調査書を活用する | 必須 | 100点 |
後期
| 出願期間 | 2026/1/26(月)~2026/2/4(水) |
|---|---|
| 試験日 | 2026/3/12(木) |
| 合格発表日 | 2026/3/20(金) |
共通テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 『国語』 | 必須 | 100点 |
| 数学 | 『数学Ⅰ・A』 『数学Ⅱ・B』『簿記会計』『情報基礎』 |
必須 1科目選択 |
100点 |
| 外国語 | 『英語』 | 必須 | 100点 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』 | 2科目選択 | 100点 |
| 地歴・公民 | 『世界史B』『日本史B』『地理B』『倫理政経』 | 1科目選択 | 50点 |
個別テスト
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 小論文 | ※課題は和文、英文の両方又はいずれかで出題 | 必須 | 100点 |
| 面接 | ※調査書を活用する | 必須 | 120点 |
医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 110人 | 106人 | 96.4% |
| 第119回(2025年) | 126人 | 124人 | 98.4% |
| 第118回(2024年) | 125人 | 117人 | 93.6% |
| 第117回(2023年) | 106人 | 101人 | 95.3% |
| 第116回(2022年) | 114人 | 108人 | 94.7% |
| 第115回(2021年) | 122人 | 113人 | 92.6% |
| 第114回(2020年) | 128人 | 122人 | 95.3% |
| 第113回(2019年) | 125人 | 102人 | 81.6% |
| 第112回(2018年) | 127人 | 112人 | 88.2% |
| 第111回(2017年) | 126人 | 115人 | 91.3% |
福井大学 医学部入試 傾向と対策



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福井大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、北陸・近隣エリアの難関国立医学部との比較、標準〜発展レベルの記述力が問われる二次試験対策、面接対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。
同じ北陸エリアを代表する難関国立大学として、志願者が必ず比較・検討する名門校です。福井大学の配点バランスや独自の記述傾向と、金沢大学の重厚な出題形式を比較することで、自身の強みを最も活かせる出願先を見極めるのに役立ちます。
北陸エリア内で受験生が並行して選択肢に挙げやすい国立医学部です。福井大学の総合的な論理性を試す問題と、富山大学の標準的な問題を確実に解き切る力が求められる傾向の違いを確認し、戦略を練るための参考にしてください。
福井大学医学部では、二次試験の面接評価に明確な点数(国公立としては高めの配点)が与えられており、合否に直結します。大学独自のPBL教育への理解や医師としての資質について、自分の言葉で論理的にアピールするための実践的なヒントが得られます。
福井大学が実施する学校推薦型選抜(地域枠など)を見据えるなら必読です。高い共通テスト得点率に加えて課される独自の試験や、面接で重視される福井県の医療への貢献意欲を、個別指導によってどのように合格水準まで引き上げるかの指針が得られます。
アクセス
株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。
PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。
医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。

