金沢大学医学部の受験情報入試問題の傾向と対策

金沢大学

 

金沢大学医学部概略

金沢大学医学部(医学類)は、1862(文久2)年に加賀藩によって設立された「養生所(金沢種痘所)」を起源とし、のちに「旧六医科大学」の一つである金沢医科大学へと発展した、我が国屈指の歴史と伝統を誇る名門国立大学です。伝統の同窓会「十全同窓会」に代表される強い絆のもと、日本の近代医学の発展を一貫して支え続けてきました。

加賀百万石の歴史の面影を残す宝町・鶴間キャンパス(石川県金沢市)に位置し、隣接する「金沢大学附属病院」は、特定機能病院として北陸地方全体の高度医療・救急医療の「最後の砦」として君臨しています。がんゲノム医療、高度な臓器移植、最先端の外科手術など、国内トップレベルの診療実績を誇り、極めて質の高い臨床教育が行われています。

本学は「研究第一主義」の伝統も色濃く受け継いでおり、特に「がん進展制御研究所」などの世界的な研究拠点を有しています。臨床医を志す学生だけでなく、未知の疾患に挑む医学研究者(フィジシャン・サイエンティスト)を志す学生にとっても、最高峰の環境が提供されています。

古くから受け継がれる「十全(欠けるところがない、万全であること)」の精神を教育の根幹に据え、豊かな教養と高度な医学知識、そして患者の心に寄り添う深い人間性を兼ね備えた、次世代のリーダーを育成し続けています。

金沢大学医学部の特徴

1.北陸を牽引する高度専門医療と高機能附属病院

附属病院は高度救命救急センターやがんセンターを備え、最先端の医療機器と優秀なスタッフが集結しています。診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)では、他では経験できない極めて高度で多様な症例に数多く触れ、実践的な判断力を磨くことができます。

2.世界最先端のがん・生命科学研究拠点

国内の国立大学付置研究所でも希有な「がん進展制御研究所」や最新の生命科学研究科を有し、世界水準の研究成果を上げています。「学術研究配属」などのカリキュラムを通じて、学生時代から第一線の研究に深くコミットし、科学的思考力を徹底的に養います。

3.北陸広域医療ネットワークと地域医療への貢献

石川・富山・福井の北陸三県を中心に、強固かつ広大な関連病院ネットワークを持っています。地域に密着した病院や診療所での実習も非常に充実しており、地域医療の現実と総合診療の重要性を深く学び、地域社会を支える医師としての使命感を育みます。

4.国際医学教育認証(WFME)に準拠した国際標準

世界医学教育連盟(WFME)の基準に準拠したカリキュラムの認証を取得しています。海外の著名な大学への臨床実習留学プログラムなども豊富に用意されており、地方の拠点でありながら、常に世界水準の医学 education と国際感覚を養える環境が整っています。

教育理念と3つのポリシー

金沢大学医学部(医学類)では、「十全」の精神のもと、豊かな人間性を基盤に豊かな医学の発展に寄与する医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学・医療を学ぶための極めて高い基礎学力と、未知の領域へ挑戦する知的好奇心を備えた人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への真摯な思いやりと高い倫理観を持つこと、そして地域医療への熱意とグローバルな視野を併せ持ち、将来医学の発展に貢献したいという強い意志を持つ人物を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学・臨床医学・社会医学を有機的に統合した高度な一貫カリキュラムを展開しています。能動的学習(PBL)や早期臨床体験により主体性を育み、高度なシミュレーション教育を経て、附属病院および豊富な関連病院ネットワークでの質の高い診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師として必要な専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高いプロフェッショナリズムと科学的思考力を持ち、チーム医療における優れたリーダーシップを発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域および国際社会の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。

 

金沢大学ホームページ紹介

金沢大学

・金沢大学医学部

金沢大学医学部_入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 石川県金沢市金沢市宝町13-1
初年度納入金額  約817,800
学納金6年間総額  約3,500,000
募集人数
一般選抜(前期) 79名
KUGS特別入試 総合型選抜Ⅱ[特別枠](地域育成枠) 2名
KUGS特別入試 学校推薦型選抜Ⅱ[特別枠] 一般枠15名、特別枠13名(石川県枠:10名、富山県枠:2名) ※2
特別入試 医学類・高大院接続入試 2名

※2 KUGS 特別入試  学校推薦型選抜Ⅱの特別枠は文部科学省へ申請予定であり、募集人員は変更することがあります。

偏差値  69.1
卒業後主な進路 金沢大学附属病院
男女比  68:32

 

入試情報

前期
出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2025/2/25(水)・26(木)
合格発表日 2025/3/9(月)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 200点
数学 『数学Ⅰ・A』

『数学Ⅱ・B・C』
必須 200点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』 1科目選択 200点
理科 『物理』『化学』『生物』『地学』 2科目選択 200点
地歴・公民 『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共(2出題範囲を選択)』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 1科目選択 100点
情報 『情報Ⅰ』 必須 50点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、数学(A・B・C) 必須 600点
英語 英語コミュニケーションⅡ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 必須 600点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』 必須 600点
口述試験   必須 300点
※内容には変更等の可能性もございます。必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 112人 100人 89.3%
第119回(2025年) 116人 109人 94.0%
第118回(2024年) 114人 106人 93.0%
第117回(2023年) 123人 117人 95.1%
第116回(2022年) 109人 98人 89.9%
第115回(2021年) 112人 107人 95.5%
第114回(2020年) 118人 112人 94.9%
第113回(2019年) 126人 115人 91.3%
第112回(2018年) 113人 101人 89.4%
第111回(2017年) 124人 115人 92.7%

金沢大学 医学部入試 傾向と対策

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同じ「旧六」の流れを汲むエリア随一のライバル校として、志願者が必ず比較検討する難関国立大学です。金沢大学の出題傾向や配点バランスと、新潟大学の重厚な記述問題を比較することで、自身の特性を活かせる出願戦略に役立ちます。

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金沢大学医学部では、二次試験の面接を通じて医師としての資質や高い倫理観、研究への関心などが多角的に評価されます。北陸の医療拠点を担う名門校ならではの質問に対し、自分の言葉で論理的かつ誠実に答えるための実践的な対策を確認できます。

金沢大学が実施する「超然特別選抜(A-lympiad選抜)」や学校推薦型選抜を見据えるなら必読です。高い学力に加え、独自の課題や面接で問われる思考力・表現力を、個別指導によってどのように合格レベルまで引き上げるかの指針が得られます。

アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。