関西医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

関西医科大学概略
昭和3年大阪女子高等医学専門学校設立。昭和29年、関西医科大学と改称し共学へ。大学の略称は関医(かんい)。自由・自律・自学の学風のもと、学問的探究心を備え、幅広い教養と国際的視野をもつ人間性豊かな良医を育成する事が教育の理念
関西医科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 大阪府枚方市新町2丁目5−1 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 3,035,000円 |
| 学納金6年間総額 | 31,015,000円 |
| 募集人数 | 一般選抜(前期):約55名 一般選抜(後期):5名 大学入学共通テスト利用選抜(後期):2名 大学入学共通テスト利用選抜(前期):12名 大学入学共通テスト・一般選抜併用:13名 特別枠学校推薦型選抜(専願制):10名 地域枠学校推薦型選抜(専願制):15名 一般枠学校推薦型選抜(併願制):8名 特色選抜:5名 |
| 偏差値 | 68.4 |
| 国試合格率 | 93.4% |
| 卒業後の進路 | 関西医科大学付属病院 |
| 男女比 | 58:42 |
アクセス
関西医科大学 医学部入試 傾向と対策
英語
2025年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | ネアンデルタール人と現生人類 言語・認知の差異(メタファーの能力)に関する論説文。 |
選択・空欄補充 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 慢性疲労症候群 CDCの調査報告と長期COVIDとの関連、患者の実体験。 |
選択・記述(要約) | 標準 |
| 3 | 英作文 | メール作成(短期留学) 語学学校への問い合わせメール(100語程度)。 |
記述 | 標準 |
| 2023年度の形式変更を踏襲し、長文2題と100語程度のテーマ英作文で構成されている 。読解問題は科学・医療の時事的なトピックが多く、正確な文脈把握と語彙力が求められる。英作文は具体的なシチュエーションが設定されており、過不足なく必要な情報を盛り込む構成力が不可欠である。 |
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | ガラケーの再流行 Z世代におけるスマホ離れとデジタルデトックス。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | ヒトマイクロバイオーム 腸内細菌の有益性と糞便微生物移植の医療応用。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 英作文 | グラフ読解英作文 日本の年齢構成推移(1940〜2060)の事実要約と意見。 |
記述 | 標準 |
| 第I問・第II問は医学関連から社会現象まで多岐にわたるが、いずれも論理構成は明快である。第III問のグラフ読解は、図から読み取れる客観的事実と、それに基づく自身の解釈を分けて論述する訓練を積む必要がある。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 外国語訛りと脳の負荷 訛りの処理による認知負荷と、それが生む社会的偏見。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | レジリエンス(回復力) 困難から立ち直る力の定義と、それを育む保護因子。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 英作文 | テーマ英作文(レジリエンス) 医師の生活におけるレジリエンスの重要性(100語)。 |
記述 | 標準 |
| 形式が大きく変更された初年度であり、第II問の内容を前提とした英作文(第III問)が出題された。読解した情報を自分の意見に反映させる力が問われており、本文のキーワード(strengths, supportive adults等)を適切に引用・活用する能力が必要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 人類の進歩と英知 技術革新による可能性と楽観主義・悲観主義の対立 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | ゲノム編集(CRISPR) 遺伝子操作技術の進展とそれに伴う倫理・規制の課題。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 英作文 | 自由英作文 経済成長と環境保護のどちらを優先すべきか(100語程度)。 |
記述 | 標準 |
| 長文2題と自由英作文1題の構成である。読解問題は科学的な内容から社会的な論説まで幅広く出題されるが、2022年度はゲノム編集という医療系らしいテーマが扱われた。抽象度の高い英文を正確に把握する精読力が求められる一方で、選択肢の吟味に時間を取られすぎない速読力も不可欠だ。自由英作文は100語前後で論理的に意見をまとめる形式であり、日頃から社会問題に対して自分の考えを英語で整理しておく必要がある。時間配分が厳しいため、過去問演習を通じて記述スピードを磨くことが重要だ。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | パンデミックと身体接触 コロナ禍による対人距離の変化と人間にとっての接触の意義。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 選択のパラドックス 選択肢の過剰さがもたらす心理的ストレスと弊害。 |
選択・記述 | 標準 |
| 3 | 英作文 | 自由英作文 SNSで疲弊している友人に対するアドバイス(100語程度)。 |
記述 | 標準 |
| 第I問では新型コロナウイルスという極めて時事的な話題が扱われ、医学系大学としての特色が強く出た。長文は語彙・構文ともに標準的だが、選択肢が細かく、本文との正確な照合能力が求められる。第III問の自由英作文は、身近なシチュエーション設定に対して平易な英語を正しく使い、論理的な助言を構成する力が試された。記述量が多い試験であるため、読解問題を素早く正確に片付け、英作文に十分な時間を残す戦略が有効である。 |
数学
2025年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 幾何・関数 | 極方程式と共有点 円と放物線の極方程式、および関数の共有点の個数。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 整数 | 2次式の整数解と数列の和 平方の差が2024・2025となる組や連続する自然数の和。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 確率 | ルーレットと数列の極限 ゲームの勝敗確率に関する漸化式と無限級数。 |
記述 | やや難 |
| 4 | 立体・積分 | 領域の体積と回転体 3倍角の公式の利用と、空間領域の体積計算。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 2全問記述式であり、高い思考力と計算の正確性が求められる。特に積分による体積計算や、確率と数列の融合問題は頻出である。各大問に論証要素が含まれるため、数式を記述するだけでなく、論理の運びを明確にする練習が必要である。 |
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 統計・三角関数 | 相関係数 三角関数で表されるデータの相関係数の導出 |
記述 | 標準 |
| 2 | 整数 | マイナス2進法 底が-2の記数法による整数の表現とその一意性の証明。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 複素数平面 | 複素数の軌跡 垂直二等分線上の点による複素数変換と図形の共有点。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 幾何 | 3つの円の共通接線 接する3つの円と接線の幾何学的考察と長さの算出。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 標準的な設定に一捻り加えた問題が並ぶ。特に第II問のような「数の表現」に関する論証は差がつきやすい。図形問題は計算量が嵩むことが多いため、対称性などを利用して効率よく処理する力が求められる。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 代数・整数 | 因数分解と整数解 文字式の処理と、条件を満たす整数の組の導出。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列 | 等差数列と分数数列の和 2つの等差数列から定義される数列の和の最大化。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 平面ベクトル | 内接円と点Pの移動 正三角形の内接円上の点における内積の最大・最小。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 軌跡・立体 | 軌跡Cと回転体の体積 2点からの距離の積が一定の点の軌跡と積分計算。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 典型的な分野の枠を超えた論証や、図形的な考察を伴う計算問題が主軸である。第IV問はカッシーニの卵形線に関連する発展的内容であり、積分計算の実行力とともに、対称性を利用した作戦立てが重要となる。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 多項式 | 余剰の定理 3次以上の多項式を2次式で割った余りの決定。 |
記述 | 標準 |
| 2 | ベクトル | 平面ベクトルと存在範囲 内積の条件を満たす点Pの軌跡と三角形の面積。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 確率 | 玉の取り出しと推移 袋の中の玉の個数変化に基づく条件付き確率の計算。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 微積分 | 最大値と定積分 絶対値を含む関数の最大最小、および定積分の計算。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 全4題の記述式構成である。第1問から第3問までは典型的な手法で解ける標準的な問題が並んでおり、ここで失点しない正確な計算力が合否を分ける。第4問は絶対値の処理や積分の計算がやや煩雑であり、思考力とともに高い処理能力が試された。記述式のため、解答のプロセスを論理的に記述する練習が不可欠である。全分野からバランスよく出題されるため、苦手分野を作らず、標準的な問題を迅速に解き切る力を養うべきだ。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 対数関数 | 対数不等式 真数条件を伴う対数不等式の解の範囲の決定。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 複素数平面 | 絶対値と軌跡 複素数の方程式が表す図形と、その移動に関する考察。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微積分 | 指数関数と回転体 グラフの接線と面積、およびx軸まわりの回転体の体積。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 数列・極限 | 漸化式と極限値 平方根を含む漸化式の評価と、はさみうちの原理による極限。 |
記述 | やや難 |
| 5 | 確率 | 試行と得点の推移 コインやサイコロの目による得点計算と、特定の点になる確率。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 2021年度は大問5題の構成であった。各分野から網羅的に出題されており、偏りのない学習が求められる。特に第4問の極限問題のように、計算と論証の正確さが高いレベルで要求される問題が差を分けるポイントとなる。制限時間に対して問題数が多いため、解ける問題から確実に処理し、記述を簡潔にまとめる力が重要だ。計算ミスが致命傷となるため、普段からスピードを意識しつつも丁寧な計算を行う訓練を積むべきである。 |
物理
2025年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 自由落下と加速度の測定 記録タイマーを用いた落下運動の解析と誤差の原因。 |
記述・空欄補充 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | サイクロトロン 磁場中での荷電粒子の運動と高周波電源による加速。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | 超音波ドップラー法 医療診断(心臓の拍動)へのドップラー効果の応用。 |
記述・選択 | 標準 |
傾向と対策
| 実験結果の解析や医療への応用を題材とした問題が特徴的である。物理現象の本質的な理解に加え、誤差要因の論述やグラフの作成など、実践的な対応力が問われる。公式の導出過程を確実に身につけ、図やグラフを介して現象を整理する習慣が合格への鍵となる。 |
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 非弾性衝突と単振動 小球と板の衝突後のエネルギー変化と振動の解析。 |
記述 | やや難 |
| 2 | 電磁気 | 電磁血流計 磁場中を流れる血液(導体)によるホール効果の応用。 |
記述・空欄補充 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | 気体の状態変化 (詳細は解答編に準拠。エネルギー保存則等の典型問題)。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 力学の衝突と振動の融合問題では、エネルギーの散逸や保存則の適用タイミングを正確に捉える必要がある。電磁気では「血流計」のように、具体的な装置の原理を物理の基本法則で読み解く姿勢が不可欠である。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 台上の小物体の運動 動摩擦力が働く系での加速度、静止までの時間。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | コンデンサーと抵抗線 可動接点Pによる回路の合成抵抗と消費電力の最大。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | 反射型回折格子 斜面を用いた回折格子による光の干渉と仕様選択。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 熱力学 | ピストンで仕切られた気体 断熱容器内でのピストンの移動と内部エネルギー変化。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 計算過程の記述が多く、論理的な思考の跡を重視する。第III問の「回折格子」のような、やや発展的な装置の設定でも、基本となる光路差の式から丁寧に立式する力が求められる。時間配分を誤ると最後の大問に響くため、迅速な処理を心がけるべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 二体問題とバネ 滑らかな水平面上でバネ結合された2物体の相対運動と単振動。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 速度選別器と質量分析器 電場と磁場内を運動する荷電粒子の軌道解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | ピストンによる状態変化 断熱容器内での理想気体の仕事と内部エネルギー変化。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、すべて記述式である。物理現象の基本原理を問う良問が多く、教科書レベルの知識をいかに正確に立式できるかが試される。第II問のように具体的な測定装置を題材にした問題は頻出であり、図から物理現象を正しく読み取る力が必要だ。計算過程を含めた記述が求められるため、普段から導出過程を丁寧に書く習慣をつけておくことが望ましい。2科目120分の制限時間は厳しいため、典型的な設定については迷わず立式できるまで習熟しておく必要がある。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 衝突と保存則 滑らかな床上での小球の衝突と、バネへのエネルギー転換。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 磁場内の導体棒 レール上を動く導体棒の誘導起電力と回路のエネルギー収支。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 原子・波動 | LEDと光電効果 発光ダイオードを用いたプランク定数の算出と光量子の性質。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 第III問で原子分野が出題されており、関西医科大の傾向が顕著に現れている。原子物理は苦手とする受験生が多いが、本学では頻出であるため、光電効果や原子モデルなどの基本設定は完璧にしておく必要がある。第I問、第II問は典型的な設定ながら、計算過程を論理的に説明させる記述形式であるため、曖昧な理解では得点しにくい。標準問題を確実に、かつ迅速に完答する処理能力を身につけることが合格への最短距離である。 |

