一つの教科を完成させるためには(大学受験生対象):第一回

 

季節はすっかり秋に向かっていますね。受験生にとってはゆっくり勉強できる最後の季節です。そこで、大学受験における一つの教科の「完成」という視点で私なりの考えを三回ほどに分けて、まとめてみようと思います。

 

そもそも教科の「完成」とはどういう状況を指すのでしょうか?

私は入試問題の難易度によって、大学(学部)を二つのグループに分けて、教科の「完成」という状況をそれぞれ別々に考えています。

一つ目のグループは難関国立医学部(旧帝大、医科歯科大、防衛医大)と東大、京大、慶應医学部です。こちらに該当する大学を受験する場合は応用問題も時間内に確実に解ける状態こそが「完成」であると思います。多くの受験生にとって、応用問題を確実に解けるようになる(全ての問題が解ける)というのは至難の業でしょうが、現制度下での最高峰に合格するためには、基本問題を全て完璧に解答できることは最低条件であり、確実に合格を手にするためには、応用問題へ数多く解答して他と差をつける、

または応用問題にも対応できるメンタルや処理能力を身につけることが必要となります。もっとも、基本問題を完璧にするだけで応用問題はかなり解けるようにはなりますが、こちらのグループは応用問題への十分な対策が必要になると私は思います。

 

二つ目のグループは上記以外の大学、学部です。一つ目のグループとはうって変わって、こちらのグループは基本問題を取りこぼさない学力をつければ全て合格が可能であると思います。なお、私が意図する基本問題がどのようなものであるかを具体的に言葉で示すことはなかなか難しいですが、簡単に言えば、選択肢や誘導&マス(数学の場合には解答の大きなサポートになるので)がないという状況でのセンター試験問題と思っていただければ大丈夫かと思います。

国語、社会、理科、英語では選択肢に記載の内容を自分の頭脳だけで記述できれば十分と言えるでしょうし、数学の場合は誘導とマス、および、ほぼ誘導となっている設問を抜かした状態でも同様に解答出来れば十分だと言えるでしょう。

 

どの大学を受験するにしても、やるべきことの手順はあまり変わらない

導入が非常に長くなってしまいましたので、具体的な「完成」のための方策については次回から述べていきますが、入試の準備に必要なことはおおよそどの大学を受験するにしても共通しています。逆にそれだけ重要であるとも言えますので、次回も楽しみにしていただければ幸いです。

 

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