山形大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

山形大学

 

山形大学医学部概略

山形大学医学部は、1973(昭和48)年に山形県山形市に創立された、半世紀以上の輝かしい歴史を誇る国立大学です。「医学・医療の発展に寄与するとともに、豊かな人間性と高い倫理観を備え、地域社会の健康と福祉に深く貢献する医療人を養成する」ことを基本理念に掲げ、東北地方の医学・医療を牽引する重要な中核拠点としての役割を果たしてきました。

蔵王連峰を望む豊かな自然と調和した飯田キャンパスに位置し、隣接する「山形大学医学部附属病院」は、特定機能病院として山形県全域の高度医療・救急医療を包括する絶対的な要です。先進的ながんゲノム医療や高度な周産期医療を展開する一方で、東日本で初となる「重粒子線がん治療装置」をいち早く導入し、世界最先端のがん放射線治療の旗手として国内外から熱い注目を集めています。

本学の大きな強みは、「地域に根ざし、世界へ羽ばたく」という全学的視点に基づくバランスの取れた教育・研究体制にあります。広大な山形県の地域特性を活かした「総合診療能力」の養成において国内屈指の実績を誇る一方で、ゲノムコホート研究や分子生物学、脳神経科学、がん治療などの特定分野において世界水準の研究成果を上げており、臨床と研究の双方が極めて高いレベルで融合しています。

国立大学ならではの充実した学術環境とアットホームな校風のもと、教員と学生の緊密なコミュニケーションを通じてプロフェッショナリズムを育み、患者一人ひとりの心に深く寄り添いながら、地域社会および国際社会の健康増進に大きく貢献できる誠実な医療人を世に送り出し続けています。

山形大学医学部の特徴

1.世界最先端を走る「重粒子線がん治療」の最前線

世界でも数少ない次世代の「重粒子線がん治療装置」を附属病院に併設。最先端の放射線腫瘍学や高精度な腫瘍診断技術を学生時代から間近に学ぶことができるのが大きな魅力です。先端医療を通じて、科学的エビデンスに基づいて考える臨床医としての高い基準を築きます。

2.広大な山形県をカバーする実践的な「地域医療・総合診療」教育

県内の豊富な有力基幹病院やへき地診療所、訪問看護ステーションと密接に連携した「山形モデル」の地域医療実習プログラムを展開。過疎地や高齢化社会のリアルなニーズに触れ、疾患の治療だけでなく患者の生活背景や予防医学までを包括的に診る総合診療医マインドを強力に育みます。

3.リサーチマインドを刺激する先端研究と「学生研究員制度」

遺伝子情報に基づく大規模なコホート研究や、がん免疫学、脳神経科学などの分野で高い研究力を誇ります。早期から学生が最先端の研究室に所属して本格的な実験に携われる「学生研究員制度」などが整備されており、臨床現場での疑問を科学的に解決する論理的・科学的思考力を徹底的に訓練します。

4.国際医学教育基準(WFME)に完全準拠したグローバル教育

世界医学教育連盟(WFME)のグローバル基準に完全準拠した国際標準カリキュラムの認証を取得しています。海外の著名な大学や医療機関との交換留学プログラムが極めて活発であり、臨床実習留学(エレクトリーブ)を強力にバックアップ。地方の拠点でありながら世界基準の国際感覚を日常的に身につけられる環境が整備されています。

教育理念と3つのポリシー

山形大学医学部では、生命の尊厳を重んじ、医学の進歩と地域社会・国際社会の健康と福祉に寄与する誇り高き医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学を学ぶための極めて高い基礎学力を備え、科学的な探究心と旺盛な知的好奇心を持つ人物を求めています。生命への深い畏敬の念を持ち、他者への深い思いやりと豊かな共感力、チーム医療を支える協調性があること、そして地域医療への熱い情熱と、国際的な医学の発展に寄与したいという強い熱意・高い倫理観を持つ人を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学・臨床医学・社会医学・教養教育を有機的に統合し、全学年にわたりプロフェッショナリズムを培う一貫カリキュラムを編成しています。早期からの能動的学習(PBL・少人数チュートリアル)や臨床・研究体験により論理的思考力を訓練。高度なシミュレーション教育を経た上で、特定機能病院および充実した関連病院ネットワーク群での質の高い診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を通じて、国際水準の臨床能力を体系的に育成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師・医学研究者として必要な卓越した専門知識、確かな診療技能、長きにわたるプロフェッショナリズムを確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高い品格と優れたコミュニケーション能力を持ち、チーム医療における優れたリーダーシップを発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、地域社会および国際社会の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。

 

山形大学ホームページ紹介

山形大学

山形大学医学部

山形大学医学部_入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 山形県山形市飯田西2-2-2
初年度納入金額  817,800円
学納金6年間総額 3,496,800円
募集人数
一般選抜(前期) 65名
一般選抜(後期) 募集しない
学校推薦型選抜Ⅱ 一般枠 30名、地域枠 10名
私費外国人留学生入試 若干名

※地域枠など臨時定員増の申請を検討中。

偏差値  64.4
主な就職先  山形大学医学部附属病院
男女比  ―

入試情報

前期

前期

出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2026/2/25(水),26(木)
合格発表日 2026/3/7(土)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 200点
地歴・公民 『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 1科目選択 100点
数学 『数学Ⅰ・A』

『数学Ⅱ・B・C』
必須

必須
200点
理科 『物理』『化学』『生物』 2科目選択 200点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』 1科目選択 200点
情報 『情報Ⅰ』 必須 50点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) 必須 200点
英語 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ) 必須 200点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 2科目選択 200点
面接 - 必須 100点
※内容には変更等の可能性もございます。必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 124人 113人 91.1%
第119回(2025年) 112人 104人 92.9%
第118回(2024年) 129人 124人 96.1%
第117回(2023年) 133人 120人 90.2%
第116回(2022年) 144人 127人 88.2%
第115回(2021年) 140人 125人 89.3%
第114回(2020年) 141人 130人 92.2%
第113回(2019年) 140人 125人 89.3%
第112回(2018年) 139人 127人 91.4%
第111回(2017年) 121人 114人 94.2%

山形大学 医学部入試 傾向と対策

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山形大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、東北エリアの他難関国立医学部との比較、高い記述精度とスピードが求められる二次試験対策、面接対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。

同じ南東北・奥羽エリアの国立医学部として、多くの受験生が出願先を比較・検討する有力校です。山形大学の重粒子線医療をはじめとする最先端の取り組みと、秋田大学の実践的なシミュレーション医療、双方の配点比率や難易度傾向を比較し、自身に有利な選択をするのに役立ちます。

東北エリアの最高峰に君臨する旧帝国大学であり、この地域の医学部を目指す上での学力指標となる一校です。山形大学のオーソドックスながら記述の完成度が求められる傾向と、東北大学の極めて重厚な論理的思考力を試す出題形式との違いを確認し、戦略を練るための参考にしてください。

山形大学医学部では、二次試験の面接点(100点分)が明確に数値化されており、合否を分ける重要な要素となっています。大学独自の取り組みに対する理解や、地域医療にかける熱意、医師としての協調性を論理的にアピールするための実践的なヒントが得られます。

山形大学が実施する学校推薦型選抜を見据えるなら必読です。高い共通テスト得点率に加えて課される面接や、志望理由書の完成度をどう高めるかなど、個別指導によってどのように合格ラインまで引き上げるかの指針が得られます。

アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。