近畿大学医学部│生物の傾向と対策

近畿大学医学部の傾向と対策(生物)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2022年度入試

科目 生物 解答時間 2教科120分
難易度 ☆☆☆(最高5、最低1) スピード ☆☆☆(最高5、最低1)

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 代謝 呼吸 記述 やや易
2 体内環境 酵素、タンパク質、遺伝子、ABO式血液型 記述 標準
3 感覚器 刺激の受容と感覚、平衡器 記述 標準
4 生殖と発生 ウニの発生、ヒトの発生、細胞接着 記述 やや易

傾向と対策

大問4つで記述、論述問題が中心となっている。大問1では方程式を導き出して解く問題も見られたが、呼吸と発酵の基本的な式と反応経路を理解していれば問題ないだろう。記述形式の穴埋め問題は基本的なレベルであるが、論述は50字~150字と時間の割に多いのでしっかりと要点を押さえた文章を書く練習が必要になる。教科書だけでなく図説などを読み込み、基礎的な知識だけでなく発展した知識も頭に入れておくことで、論述を書くために考察する時間を短縮することができるだろう。

2021年度入試

科目 解答時間
難易度 スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2020年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
的確な論述力を必要とする。 体内環境、遺伝情報 後期
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 代謝 代謝の問題。ATPの問題。細胞の酸素消費の問題。 計算 やや易
2 体内環境 抗体の構造と機能の問題。 論述 やや易
3 体内環境、遺伝情報 血統調節の問題。血圧や循環の調節の問題。タンパク質の発現調節の問題。 論述

傾向と対策

大問3題で記述、論述中心の問題構成となっている。論述は字数制限があることが多く、20~120字が多い。体内環境、遺伝情報の出題が特に多いが融合的な他分野にわたる問題が多く、医学部的な問題の中でも人に関わるものも出題される。時間の割に論述の分量が多く、解答は単純な知識で時間を稼ぎ、論述にまわしたい。知識のレベルは医学部的な問題以外は基本から標準的ではあるが、考察力が必要となる。
医学部的な問題として、細胞、体内環境、代謝、動物の反応、遺伝情報、生殖・発生からの出題と動物、ヒトを中心とすることが多いため、この辺りは特に力を入れて学習する必要がある。他の私大医学部の問題を解くこともおすすめする。

2019年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
的確な論述力を必要とする。 動物の反応、細胞
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 細胞 体細胞分裂の問題。細胞周期の問題。 論述、計算 やや易
2 動物の反応 ホルモンと恒常性の維持の問題。 論述
3 動物の反応 コウモリの反響定位とガの捕食回避行動の問題。 論述
4 体内環境 白血球の組織への遊走の問題。 論述 標準

傾向と対策

大問4題で記述、論述中心の問題構成となっている。論述は字数制限があることが多く、20~75字が多い。動物の反応、細胞、体内環境、生殖・発生、遺伝情報の出題が特に多いが融合的な他分野にわたる問題が多く、医学部的な問題の中でも人に関わるものも出題される。時間の割に論述の分量が多く、解答は単純な知識で時間を稼ぎ、論述にまわしたい。知識のレベルは医学部的な問題以外は基本から標準的ではあるが、考察力が必要となる。

医学部的な問題として、細胞、体内環境、代謝、動物の反応、遺伝情報、生殖・発生からの出題と動物、ヒトを中心とすることが多いため、この辺りは特に力を入れて学習する必要がある。他の私大医学部の問題を解くこともおすすめする。


2018年度入試

科目 生物 解答時間 120分
細胞内代謝、遺伝と発生など医学の基礎的な問題から出題される。 遺伝 発生
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
細胞周期 HeLa細胞(実際に医学系の実験でよく使われる細胞株)を題材に、細胞周期と分裂について問うている。細胞周期に関する教科書的な知識だけでなく、分裂に関わる酵素の働きなど理解していないと難しい記述問題やヒストグラムの理解など、論理的思考力を要する。 選択、記述 やや難
神経 神経細胞のミクロな解剖から跳躍伝導・膜電位変化までの解剖生理に関する問題。生物学・医学の基礎であり、ミスなくしっかりと完答したい。 空欄補充、記述

脈管解剖・発生・生殖

動脈・静脈・リンパ系のやや細かな解剖に始まり、生殖生理まで「管」をテーマに問う良問。胎児循環について深く知っている必要はないが、成人と胎児のヘモグロビンの違い、解離曲線や胎児免疫など馴染みのないテーマについて論述を求めており、暗記にとどまらない理解を要する。 空欄補充、選択、記述
遺伝情報 ホメオティック遺伝子など遺伝の調節因子の作用に関する問題。各遺伝子の発現による作用について、教科書通りに考えればよいのだが、ややこしく作られている。落ち着いて考えれば難しくはないが、焦った受験生は手間取るかもしれない。 空欄補充、記述 やや難

傾向と対策

例年、細胞内代謝や遺伝と発生・生理や基礎実験まで医学部らしい内容を扱う問題である。単純な知識問題もあるが、各大問それぞれ後半は論述問題や、思考を要する選択問題となっている。特に、今年度は100字という長い論述も出題された。教科書的な知識はもちろんのこと、暗記にとどまらない深い理解と思考力を要する。

2017年度入試

科目 生物 解答時間
広い範囲からの出題。標準的な知識を問う問題が多い。 空欄補充 記述
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
生体物質と細胞 細胞の機能と構造を問う問題。 空欄補充・記述 標準
生物の体内環境 血液の循環と自律神経系について問う問題。 空欄補充・記述 標準
細胞膜電位・免疫 細胞の膜電位とチャネルの関係性、抗体の構造や機能を問う問題。実際の医学の内容を絡めた、少し発展的な内容であるが、知識が定着していれば解答を考え付けるであろう。 空欄補充・記述 標準
植物の発生 植物の発生に関する基本的な問題。 空欄補充・記述

傾向と対策

全体として標準的な知識を問う問題が多い。日頃からしっかりと教科書に目を通し、基本的な知識を定着させることが効率的である。

2016年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2015年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
細胞周期 記述式
腎臓のつくりとはたらき 記述式 やや易
タンパク質 記述式 標準
同化、植物の反応と調節 記述式 標準

傾向と対策

標準的な内容の出題が多いので、教科書をしっかり確認し、用語の説明ができるように論述対策も行っておくようにする。

2014年度入試

傾向と対策

実験問題に要注意。図説で理解を深める

大問4題の出題である。各問題とも空所補充、記述、論述が多いので、生物用語の意味をしっかり理解し、ノートにまとめるなどして記述対策をとっておくと良い。

生物Ⅰからは動物の反応、生物Ⅱからはタンパク質と生物体、遺伝からの出題が多い。

教科書レベルの内容ではあるが、実験の問題は思考力を要し、計算問題も出題される。時間が無くなる恐れがあるため、時間配分を事前に考えて練習を繰り返しておく必要がある。
推薦入試と比較すると、一般入試のほうが難易度が高いため、過去問演習には一般入試を利用しておくと良い。