東京大学医学部専門予備校の受験対策

【2025年入試対応】
〜「東大医学部(通称:理三)卒」講師が教える“対策”のノウハウを科目ごとに〜

 

東京大学医学部イメージ

東京大学公式サイト

 

東京大学医学部(通称:理科三類)

東京大学医学部(理科三類)は、日本最難関の医学部として知られ、2025年度入試でも募集人員97名に対し志願者数は400名を超える狭き門です。

 

合格には二次試験で440点中約310点(約70%)の得点が必要で、特に数学・英語・理科(物理・化学)の配点が高く、これらの科目で確実に得点することが合格への鍵となります。

 

本記事では、過去5年間の出題傾向分析をもとに、東大医学部合格に必要な各科目の対策法、時間配分戦略、使用すべき参考書を詳しく解説します。

 

現役生・浪人生問わず、東大理三を目指す受験生が「何を」「いつまでに」「どのように」勉強すべきかを、具体的な学習計画とともにお伝えします。

 

東大医学部(理科三類)受験対策の全体像|科目別配点と学習戦略

◯東大理三合格に必要な各科目の得点戦略

数学対策

5年分の出題傾向から導く”他と差がつく”対策法とは?

東京大学の数学入試は、「思考力」「論理力」「記述力」を問う日本屈指の難問揃いで知られています。

 

しかもここ数年、その傾向には微妙な変化が生まれており、「基礎固めと過去問演習だけでは乗り切れない」局面も増えつつあります。

 

本記事では、2021〜2025年度の出題傾向をもとに、今後の東大入試数学で他と一線を画すための“本質的かつ実戦的な対策”を提案します。

東大数学の基本構成

  • 試験時間:150分
  • 配点:120点(2次試験全科目合計440点中)

全体の傾向:誘導減少と構造理解重視

近年、東大数学では「誘導つきのパターン問題」よりも、「抽象性が高く自由度の高い設定」が増え、受験生自身の発想・構成力がより重視される傾向にあります。

 

また、出題分野の偏りは少なく、ほぼ全分野から満遍なく出題されています。

東大理三 数学の頻出分野|過去5年間の出題傾向分析

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年度 主な出題分野 特徴的な傾向
2021年 通過領域、複素数平面、整数、定積分 図形と関数の融合/思考型問題
2022年 積分方程式、漸化式、空間図形 処理量が多く手順力が必要
2023年 区分求積法、空間ベクトル、確率 多分野横断/抽象処理能力が試される
2024年 領域問題、微分応用、整数 回転体や接線問題など図形色が強め
2025年 弧長、極限、複素数平面、漸化式 誘導が少なく、抽象化力が必須

特に2025年度は、出題全体に「導かれずとも構造を読み取れるか」が強く問われる構成でした。形式的な演習では太刀打ちできないことを明確に示しています。

東大医学部 数学対策|部分点を最大化する答案作成術

〜”差がつく”東大数学対策5選〜

こうした傾向を踏まえ、「他と同じように頑張る」だけでは差がつきません。

 

ここでは実戦的かつ戦略的な”差がつく”東大対策を提案します。

 

1部分点最大化思考で解く訓練を

東大の数学は完答を求める試験ではありません。1問のうち、(1)(2)だけで6〜7割の得点が可能なことも多く、むしろ完答にこだわって時間をロスすることの方がリスクです。

 

普段の演習から「この問題で何点取れるか?」「どこまで書けば十分か?」を意識し、「完璧主義」よりも「戦略的得点主義」で学ぶ視点が極めて重要です。

2採点者に伝わる記述力を徹底的に磨く

答案を読みやすく整え、「論理的にわかりやすく筋道が通っている」記述は、部分点獲得の最大武器です。式変形だけでなく、意図・構造・理由を日本語で言語化する力が問われます。

 

特に複雑な図形問題や場合分けを含む整数問題では、「なぜこの操作をしたか」が明確かどうかで点差がつきます。

3問題の構造・テーマを与えられた条件や誘導から掴め

良問には”テーマ”があります。例えば区分求積法の問題は、「和の極限が積分になる」構造を理解していれば再現可能ですし、確率漸化式の問題は、期待値・状態遷移の構造が鍵です。

 

問題を解くだけでなく、「なぜその方針が正解だったか」「他の問題に応用できるか」を”メタ的“に分析することで、得点力に再現性が生まれます。

4本番を想定した”意思決定練習”をする

2時間で6問という構成の中、「どの問題を最初に選ぶか」「完答を目指すか部分点狙いか」「1問にかける時間をどう配分するか」といった意思決定能力は、過去問10年分を解くより重要とも言えます。

毎週1回は本番通りの時間で過去問を解き、「戦術的解法」を鍛えてください。これは数学力ではなく”実戦力”です。実際に捨て問に飛びついてしまったり、取れるはずの問題が本番焦って取れなくなるなど、緊張状態によって戦略が狂ってしまうことはよくあります。そのような後悔を産まないように、ぜひ普段から「本番を意識した練習」を行ってください。

5他教科との「思考の架け橋」を意識

特に理系受験生において、数学・物理・化学の「論理構成力」は共通しています。また、現代文や英作文で必要な「構造把握→伝達力」も数学記述に活かせます。

 

「教科ごとに切り離して対策する」のではなく、「思考回路を通底させる」学び方ができる人が、総合点でも安定します。

学習リソースの選び方:参考書より”使い方”

参考書選びに悩む必要はあまりありません。どんな教材も、「どう使うか」の方が圧倒的に重要です。

基礎固め

演習

過去問

とにかく1冊を「薄く広く」より、「深く繰り返す」こと。特に過去問は「解けた」かどうかより「得点を再現できるか」で評価すべきです。

 

まとめ:戦略的に積み上げる東大数学対策

東大数学は、一見すると難解な問題ばかりですが、過去の出題傾向を見ると、しっかりとしたテーマと狙いがあり、それに応じた対策で着実に対応できます。

完答を狙うだけでなく、部分点を意識した答案の組み立てや、限られた時間の中でどう判断し動くかといった“試験中の立ち回り”も大切な力です。

 

問題の背景にある構造や発想の流れを読み解くことで、同じような初見問題にも対応できるようになります。まずは、自分の解法を客観的に見直すことから始めてみてください。

 

過去問や演習を通じて、解ける問題を確実に取り、少しずつ得点力を積み上げていく。その地道な積み重ねが、合格への道を切り拓いてくれるはずです。

英語対策

「読める・書ける」だけでは足りない!近年の傾向と本質的攻略法

東京大学の英語は、全国の大学入試でも最高峰の総合言語試験として知られています。
設問形式は非常に多彩で、時間制限もきつく、高度な処理能力が求められます。

 

東大英語の攻略には、「構造把握」「要約力」「論理的な記述力」の3つの柱が求められます。

 

この記事では、過去5年の出題傾向を踏まえつつ、東大英語において他の受験生と差をつけるための実戦的な対策を紹介します。

東大英語の基本構成(2025年度までに共通)

  • 試験時間:120分
  • 配点:120点(2次試験全科目合計440点中)
  • 大問数:5問

出題形式の特徴

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大問 内容 出題形式の特徴
第1問 長文読解×要約 内容の抽出と70〜80字の日本語要約(高配点)
第2問 英作文 自由英作文、英訳
語数指定あり(近年は2題構成が主流)
第3問 リスニング 音声内容に対する選択式(30点)/音源2回再生
第4問 文法・語法・和訳 情報の照合力と語彙力・文脈処理が鍵
第5問 長文 長文の構造把握と試験終盤で疲弊する中記述問題への対応が求められる

東大英語で差がつく”5つの対策”

東大英語攻略には、各大問の特性に応じた戦略的なアプローチが不可欠です。以下、実戦で差がつく5つの対策を紹介します。

 

1東大理三 英語要約問題

〜要約は「構造の把握」が勝負〜

単に内容をまとめるのではなく、筆者の論理構成(問題提起→展開→結論)を意識することが鍵。日本語での記述も含めた訓練が必要。

 

対策:段落ごとに要旨を日本語で言語化→全体構成を80字以内に再構成する練習。

2東大医学部 自由英作文

〜英作文は「論理+構文+具体例」〜

東大の英作文は自由英作文と和文英訳の2つが必ず出題されている。自由英作文で必要となるのは自分の意見を明確な論理で展開する構文力となっている。

 

難解な英文にすると論理構成が狂い大幅な減点となることがあるので、なるべく簡潔な論理展開が鍵となる。和文英訳については元の文章を論理を崩さないような英文とするのが鍵となる。前後の文章も添付されていることから、ただの英訳ではなく日本文の論理展開に合わせた要約が求められる。

 

対策:「主張→理由→具体例→結論」の型で英作文をかけるようにする。

3和訳は「英文構造→平易な日本語」に変換

字面を追うだけの訳出は減点対象。文法構造の把握と自然な訳語選びの両方が求められる。

 

対策:過去問などを用いて、構文分析+和訳精度を二重に確認する。

4会話文・文法問題は”消去力”と”語感”

短文読解や空所補充は難語は出ないが、文脈・語法の感覚・論理的整合性で差がつく。普段から文法問題などでトレーニングを行うことが必要となる。

 

対策:英文法の演習では正答の理由だけでなく「なぜ他が×か」を意識して解く。

5東大理三 英語リスニング対策

〜リスニングは開始時間の意識と「場面を思い浮かべる」練習を〜

リスニングは試験開始45分経過してから30分も拘束されてしまう。他の問題を解いている途中にリスニングに突入してしまうとタイムロスにつながるため、自分が45分でどの程度の問題を溶ききれるかの把握をしておく必要がある。

 

また、リスニング開始前に選択肢を一通り見ておくことも重要。話の流れ・主張の変化・状況描写の整理を事前に行っておくことでリスニングの内容がスムーズに聞き取れる。

 

※なお、会場の座席位置によっては音声がハウリングして聞き取りにくい場合がかなりあるため、練習時からあえて音質を落として練習する必要あり。

対策:TED TalksやNHK WORLDなどで、意見型・対話型のリスニング素材を日常的に使う。

おすすめ教材と活用法

東大英語の対策には、各分野に特化した教材を効果的に組み合わせることが重要です。以下、分野別の推奨教材と活用のコツを紹介します。

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分野 推奨教材 活用のコツ
要約・論理読解 東大英語25年』、『京大の英語25カ年 要約練習では段落構造の再構成を意識。京大の出題にも英文要約が含まれており、参考になる。
和訳・解釈 東大英語25年』『英文和訳演習 上級 構造把握→日本語化の練習を並行して行える。
英作文 基礎英作文問題精講』、英検準1級〜1級の自由英作文問題 定型表現ではなく「理由と展開」で組み立て。自由英作文に関しては英検のもので対応可能
リスニング 東大英語リスニング』・英語ニュースサイト、TOEFLなどのリスニング教材 1日10分でも継続して慣れることが重要

 

まとめ:東大英語は「英語力」×「国語力」×「戦略力」

東大英語では、「読める」「聞ける」だけでなく、「論理を理解し、日本語で再構成し、自分の意見として発信できるか」が問われます。

英語と日本語を滑らかに接続する力、文脈から構造を読み解く力、そして時間内に処理しきる判断力が求められます。

 

そのため、毎日の積み重ねが確実に力になる科目となっています。

 

物理対策

東大医学部 物理対策|“思考×記述×時間管理”で他受験生に差をつける

  • 試験時間:理科2科目150分(物理は約75分)
  • 問題形式:大問3題すべて記述式・選択・論述の混合
  • 配点:60点満点、計算過程や理由説明が多数(特に論述設問)
  • 出題分野:力学・電磁気は毎年出題。加えて熱・波動・原子のうち2分野が典型
  • 特徴:近年は誘導があるが受験生の思考力を問う設定が中心で、「公式を使う力」よりも「問題文を読み込み、状況を適切に把握する能力」が評価されます。

出題傾向と講評(2021〜2025年度)

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年度 出題傾向 講評・特徴
2021年 力学・電磁気・原子 分量減・難度易化。原子物理では新傾向の問題が出現
2022年 力学・電磁気・熱力学 万有引力についての設問が出題。解答時間を要する設問増で処理スピード力が必要となった。
2023年 力学+電磁気+量子融合作 全範囲の問題が出現。高得点は難しく、部分点狙いの確実解答が鍵
2024年 バネ・電磁気学、波動 例年と比較して誘導が丁寧。例年の出題傾向に戻り、問題もオーソドックスな設定となった
2025年 力学、電磁気、熱力学 典型的な出題が継続。時間配分戦略がより重要

差がつく”5つの戦略”

東大物理攻略には、出題傾向を踏まえた戦略的なアプローチが不可欠です。以下、実戦で差がつく5つの戦略を紹介します。

 

1誘導文から構造を再構成する読解力

東大物理は公式を使用する知識のみではなく、「誘導文を読み取って条件・目的を正確に把握し、自力で問題の状況を整理できるか」が鍵です。

 

対策:過去問演習の際に必ず「何を求めるのか/どの条件が重要か」を本文から抽出する習慣をつける。また、重要な箇所は必ず強調する習慣をつける。

2東大医学部 部分点重視の答案構築

難問では全ての解答は難しいため、丁寧な段階的記述が採点者に評価されると同時に部分点の獲得にも繋がります。導出の説明や近似、状況の図示などを明記できるかが重要です。

 

対策:「まず簡潔な説明→立式(必要であれば近似式)→結論/グラフ」で順序を追って書く訓練を行う。断片的な式の羅列では部分点は望めない。

3東大理三 物理の時間管理

〜時間配分を確実に行う〜

東大物理は時間内に解ききれないことを前提に時間配分を行ったほうが良いです。そのため、過去問演習の際には「どの問題から取り組めば効率よく点数を稼げるか」を意識して解く順番を決めることが大切です。

 

方法:過去問で「どの順序で取り組むか」をシミュレーションし、自分専用の解く順を作成しましょう。

4計算精度×検算の習慣

記述問題では数字・単位・符号ミスが即失点につながるため、最後に必ず「単位チェック」を行う習慣が必要です。この場合は0, 90°など極端な値や、45°など切りの良い値を代入するとミスに気づきやすくなります。

 

対策:「100g、0秒など極端な値、きりの良い値を代入して式が破綻しないか検証」を答案直後に書く練習を。

5東大理三 物理頻出テーマ

〜複合問題への対応力強化〜

直近2年は出題傾向として落ち着いていますが、物理×電磁気×原子など複合分野問題や万有引力をモチーフとしたなかなか見ない設定の問題が増加中です。単一分野の問題演習では不十分で、多様な範囲を横断的に演習できる機会を設けることが必要です。

 

対策:異分野融合問題(東大・京大模試、過去問・等)を扱い、「複数分野を項目ごとに整理して解く」ことを日常化。

使用教材と学習ペース

東大物理の対策には、各領域に応じた教材と学習プランが重要です。

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領域 教材 プラン
誘導文読解 東大過去問 誘導付きの問題になれる訓練を行う
複合問題 東大・京大の模試、過去問など 毎週1問、融合問題演習を行い複雑な設定に慣れる
時間配分訓練 過去問+ストップウォッチ 模試形式で解答順と所要時間を記録・調整する
検算習慣 問題演習の際に、間違えた問題の単位等を確認する 単位・特解・符号・計算ミスは必ず検証する習慣をつける
部分点答案 自作解答で部分点を取りうるか、模範解答と比較する 時間内に記述を書き上げられるように、表現等の工夫を行う

 

まとめ:読んで思考し、書いて点を取る答案を

東大物理は、“見たことのない状況”にどうアクセスし、どれだけ説得力ある解答構造を作れるかが合否に大きく影響します。

誘導文を注意深く読む、時間配分に従って解く、部分点重視の段階記述、検算による精度保持、複合問題への対応力磨きという5つのスキルを日々の答案練習に反映することで、難化傾向の中でも「取れる問題を多く、部分点を狙う」戦略的答案力を本番で発揮できるかと思います。

 

日頃から本番を意識した演習を行うことで、他の受験生と差をつけましょう。

化学対策

東大医学部 化学対策|思考力、記述力、処理スピードで他者との差を生む戦略ガイド

東京大学の化学は理科2科目で150分、化学は実質75分・60点満点です。配点は理科二科目で合計120点、個別試験全体では440点中120点分に相当します。

 

例年理科三類の合格最低点は7割前後で推移しているため、特に理科で稼ぎたい方は8割前後の得点を取りたいところになっています。

 

過去5年では記述量が増加し、出題形式は伝統的に「知識×思考×説明力」の総合力が求められるスタイルとなっています。

過去5年(2021~2025年度)の出題傾向

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年度 構成 特徴
2021 有機・理論・無機(各20点)=中問6小問30超 計算が大幅に増加。時間的成約が更に厳しくなった。
2022 同様構成、分量やや増 最後に生物の抗体反応についての融合問題。
2023 記述13問(小問約30)・論述増 初見の反応についての理解を要求される割合が増加。
2024 構成維持、語述・論述中心 処理スピード求める設問が増えた。内容に関しても多めになっている
2025 同内容・分量維持、記述・説明を伴う思考量増 出題形式が2016年以前のものに変化している。ただし内容については大差なし

2025年を除き、大問は「有機化学→無機・理論→理論化学」の順で、計30~33小問ほどが出題され、中問ごとに記述形式を伴う出題が定着しています。

 

2025年からは2016年以前の出題形式に戻っていますが、試験全体として聞かれている内容としてはほとんど変化ありません。

得点差がつく5大対策ポイント

記述量の増加と時間制約の厳しさを踏まえ、戦略的なアプローチが必要です。以下、実戦で差がつく5つの対策を紹介します。

 

1東大理三 化学の記述問題

論述力の徹底強化:計算+理由・条件説明

記述式の解答では、ただ答えを書くのではなく”なぜそうなるか”まで説明を求める設問が明確に増加しています。重要なのは「計算結果に至るプロセス」と「その条件・意味を添えて記述する」能力です。

 

対策:解答には「計算の根拠→立式(計算は飛ばして可)→結論」の流れを明文化する。特に東大の問題は条件が複雑なので、自身でも何の計算を行っているのかがわからなくならないように記述する。

2東大医学部 有機化学

有機化学は「構造決定+反応の本質理解」

有機化学では構造決定問題(特に天然物や高分子)に加え、反応経路や立体化学の説明が求められています。近年は構造決定と反応機構がセットで出題される傾向が強まっています。

 

対策:最初は分子モデルを使って実際に構造を確認してみる。爪楊枝と紙粘土でもかなり参考になる。立体構造を把握しないと正解にたどり着けない問題が多く、丁寧な反応の読解が必要となる。

3無機化学は「基礎の徹底+小問精度勝負」

無機領域は結晶構造・錯イオン・酸化還元など、典型問題の応用、複合で溶ける設問となっており、知識とキーワード、多彩な問題演習で得点が読みやすい分野となっています。

 

対策:様々な問題の演習を通じ、持ち合わせている知識をどのように初見の問題に落とし込むか考える癖をつける。一見反応機構が不明でも問題文にヒントが転がっていることが多いため、問題文も確実に読む練習を。

4理論化学は「高速処理+概念説明のバランス」

理論化学では計算速度に加え、「計算に伴う理論的背景(気体の性質、平衡の意味など)」の記述力が必要です。また、分量とグラフ処理の負担も大きいため、1問につきおよそ3~5分以内に読み取りと計算を完結できる習慣をつけてください。

 

対策:典型問題を使い、解法をすぐに思い浮かべる練習を行うと処理精度が向上。迅速な条件整理も有効。

5東大理三 理科2科目の時間配分

〜戦略的時間配分と問題の見極め〜

全体に分量と難易度が増し、制限時間の厳しさも増しています。「全問を解く」より、「取り切れる問題を全力で得点する」意識が重要です。

 

特に、化学で大幅に時間を使ってしまうよりも物理や生物の問題に時間をかける方が総得点として伸びる可能性もあります。「化学」ではなく「理科」の特典を伸ばせるように時間配分をしましょう。

対策:過去問演習で時間配分を意識して練習を行い、自己採点の後に「問題選択の適切さ」を検証する。「理科」として総得点を増やす練習を行う。

推奨教材と練習プラン

東大化学の対策には、分野別に適切な教材を選び、戦略的に活用することが重要です。

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分野 教材 活用法
有機・構造・反応 過去問・『有機化学入門』 多彩な有機化学反応、立体構造の記載方法に触れる。
無機・知識整理 過去問、「化学の新演習」 初見の設定を既知の知識の応用で捉えられる練習を行う。
理論・計算処理 過去問、「化学の新演習」 3分以内で解ける&理由説明できる演習を
実践練習 東大赤本・東大模試の過去問 各設問の時間管理・記述チェックまで行う。

 

まとめ

東大化学は知識だけでなく、「処理スピード」と「記述の論理性」で差がつく試験です。

 

記述量増加傾向の中、論理的な解答プロセスと時間戦略を伴った演習の充実が、合格への近道となります。

特に理科三類受験者は「理科2科目で120点中84点以上」つまり理科一科目あたりで60点中42点以上安定得点する実力が求められます。

 

理科全体で得点を伸ばす意識を持ちましょう。

生物対策

東大医学部 生物対策|論述問題で確実に得点する予備校の指導法

〜”思考力 × 論述力 × 時間管理”で差がつく答案を構築する本質戦略〜

東大生物は時間制限が厳しく、合格点を取るには時間管理を意識した解き方を始め、精密な読解や結果解釈が求められます。この記事では過去の出題傾向を取り上げ、他受験生と差をつけるために意識すべきポイントを5つ紹介します。

試験制度と形式

試験時間

理科2科目合計150分。
生物にかけられる時間はおよそ75分〜80分程度が標準

出題形式

大問3題すべて記述式
(記号・語句記入+短い論述)

特徴

実験考察・資料読解型の問題が中心で、グラフや図・表の統合解釈+文章での説明が求められる。出題範囲は動物、植物、遺伝子、進化と多岐にわたる。

過去5年の出題傾向と講評(2021〜2025年度)

年度 出題構成・傾向 特徴・講評
2021年 大問3題(実験・遺伝・性決定) 複数の実験結果・グラフを統合して考察させる構成が中心。図表が実験解析力と資料の統合解釈力が問われ、基礎知識と考察のバランスが得点差を左右した問題セットであった
2022年 大問3題(動植物・遺伝) マウス・植物・発生プロセスなどを題材とした応用型実験考察問題が主題。グラフも複雑なものが多く、解釈に時間を要する問題が多かった。
2023年 大問3題(動植物・遺伝) がん細胞モデル・植物ホルモン・遺伝子発現など、複数分野をまたぐ融合テーマ中心で、難化となった。部分点を拾う解答が求められる年となった。
2024年 大問3題(遺伝子・植物輸送・発生学) 遺伝子発現要素と植物内物質輸送、発生現象の融合問題が主。考察記述が複数設問に渡り、精度ある知識+論理的な記述展開力が合否のポイント。
2025年 大問3題(分子機構・植物・環境と遺伝) 前年、と比較し記述量は抑えられた一方、複数のグラフ読解や資料の考察が中心。時間配分が難しく、問題量を見誤ると時間を食われてしまう問題が多かった

東大医学部予備校が教える|生物の考察問題で差をつける思考法

〜差がつく対策5項目〜

1教科書+資料集を活用した網羅的な知識の定着

東大生物では、単なる語句暗記にとどまらず、「なぜその現象が起きるのか」「どんな因果でつながっているか」を説明する力が求められます。これは設問における記述要求の多さからも明らかです。細胞内小器官の役割や、ホルモンの作用メカニズム、進化のプロセスなどを”暗記”ではなく、”理解”として吸収しているかが答案に如実に表れます。

対策:教科書だけでなく、資料集(たとえば「セミナー生物資料集」)を活用して図・表を読みながら知識の接続性を確認する習慣をつけることが重要です。章末や発展欄にある実験例や応用話題などもチェックし、教科書に記述されている事象を”理解する”姿勢を持ちましょう。

2過去問ベースでの「実験考察・資料読解力」の強化

東大生物では、複雑な実験操作やデータが与えられ、それをどう解釈し、論理的に説明するかが得点を大きく左右します。与えられた表・グラフ・数値の意味を読み取り、それをもとに「何を読み取り、何を考察するか」という思考過程を簡潔に答案に表現しなければなりません。

対策:過去問演習を通じて「設問で何を問うているか」を分析する必要があります。また、設問の意図や制限語(「~を用いて説明せよ」「~を前提に」など)を明示的にマークしながら読む癖も、得点力を高めるカギとなります。

3東大理三 生物の記述|論述を書き切る予備校メソッド

〜記述答案の「構成力・論理性・文の流れ」を徹底的に鍛える〜

東大の記述式生物では、「論理の展開が自然であるか」「主語・述語が明確であるか」「文法的におかしな点がないか」も簡潔な答案を作成する際に大切になります。そのため、文章力・論述構成力が点数に直結します。

対策:記述答案を作成する前にどのような骨格、論理構成で記述を行うかをイメージしておくことが大切です。設問に対してまず「何を結論に据えるか」「どの順で根拠を並べるか」「因果・対比・列挙の接続をどう使うか」など、構成骨格を余白などに下書きし、それをもとに書き上げることで、論述の質が格段に上がります。

4問題の回答の際に誘導をどれほど読むかの訓練を行う

東大生物は、実験の背景や扱う実験の説明などを誘導として問題文に付してあります。しかし、何回も読み直している時間がないため、1回〜2回の読解であらすじを把握する納涼力が必須となります。

対策:東大の過去問や類似問題演習を通じて、誘導文を重要なポイントとそうでない部分に分けて読む訓練を行うことが重要です。特に、重要な実験設定や前提条件には下線や強調マークを付けながら読む癖をつけることが必要です。

5自作問題ノート+添削で「実戦的記述力」の養成

最終的に得点を確実にするには、自分の弱点に合わせて「書いて、直して、直されて」のプロセスを繰り返すことが不可欠です。普段の問題演習から自分で答案を書いて採点・添削する演習を積みましょう。

また、模範解答と自分の記述を見比べることで、「要点が足りない/論理が飛躍している/用語の使い方が曖昧」といった改善ポイントが見えてきます。可能であれば、信頼できる添削者(先生・講師など)に自身の答案を添削してもらえると、表現力はより飛躍的に伸びていきます。

推奨教材と週次プラン

領域 教材 活用法
基礎知識 教科書『生物』『生物基礎』 項目ごと要約+重要語句カード作成
資料集の活用も重要
資料読解 東大の生物25カ年 本番形式で簡潔に要約する練習を行う
論述力訓練 思考力問題精講』、『生物 新・考える問題100選』(駿台文庫) 論理構成重視、答案を構造的に書く練習
情報の取捨選択 東大の生物25カ年』、東大模試の過去問など 図解・解説+自作問題⇒答案作成
セルフ添削 自身の使用している教材を適宜使用する 響き・論理・用語の精度チェック+添削依頼

まとめ

東大生物は単なる知識だけでなく、実験データの解釈力・文章構成力・時事理解力を伴った設問が多くなっています。75分間で精度の高い答案を作り上げるための要点は以下の3つです:
  • 基礎知識を教科書レベルで完全網羅
  • 資料・実験問題の精密な読解→考察→答案構成力を強化
  • 論理的かつ簡潔な文章+言い回しの精度をセルフチェックで継続ブラッシュアップ

この戦略を日々の演習で積み上げれば、東大生物でも得点の安定・思考力の差別化を実現できます。日々の演習を通じて他受験生と差をつけましょう。

国語対策

”読み切る力×記述精度×解答構成力”で合格答案をつくる戦略

東大理三は国公立医学部で唯一二次試験の国語で漢文まで出題される入試形式となっています。

 

そのため、共通テストの国語の対策のみでは不十分であり、特に古典では文章を誘導が少ない状態で読み切る単語力、文法力が不可欠です。

 

この記事では5年分の東大国語の出題傾向を分析し、他の受験生と差をつけられる勉強法を紹介していきます。

試験制度と形式

試験時間・配点

理科各類(理系):100分/80点満点

出題構成(理系)

  • 大問1:現代文(評論)
  • 大問2:古文
  • 大問3:漢文

理系の国語は、文系より短時間(100分)かつ配点も低いですが、全問記述式であり、精度の高い解答が求められます。

現代文での論旨把握力、古文・漢文の基礎力、そして全体の時間配分が合否を左右する試験形式です。

出題傾向と講評(2021〜2025年度・理系)

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年度 講評
2021年 古漢は処理しやすく現代文勝負となった。
2022年 例年並みの難易度ではあるものの、現代文がやや難化した。
2023年 古典が易化。現代文に注力できたかが点差につながった。
2024年 古文が難化。和歌の背景知識の有無で差がついた。
2025年 現代文やや易化、古典は標準的難易度であった。

差がつく学習戦略5項目

東大国語で合格答案を作るためには、単なる読解力だけでなく、戦略的なアプローチが必要です。以下、実戦で差がつく5つの学習戦略を紹介します。

 

1設問意図と文章構造を先読みする

東大国語は設問ごとに求める要素が明確ですが、本文を漫然と最初から読むと時間を浪費してしまいます。先に設問を確認し、「問われているのは理由か要約か」「答えは本文のどの段落にあるか」を予測することで、読みの焦点を絞ることが可能です。また、文章構造の把握は記述の骨格作りに直結します。

 

対策:設問文の指示語、条件語(例:「〜に即して」「〜を踏まえて」)を確認し、本文に入る前に「答えるべき情報の地図」を作る習慣を持ちましょう。特に評論文では、論旨の転換点や対比構造がどこに来るかを予測して読む訓練が有効です。

2キーワード精度と換言力を磨く

東大の記述は本文中の重要語句を適切に拾い、自分の言葉に置き換えながらも意味を損なわない精度が求められます。単なる引用や書き換えではなく、「本文の表現+自分の論理的整理」が得点を左右します。

 

対策:傍線部説明問題や要約問題では、「キーワードの抽出→言い換え→論理接続詞で結合」という三段階で文章化する練習を繰り返しましょう。特に抽象語を具体化、比喩を平叙文に直すなど、表現の変換パターンを複数用意しておくと本番での対応力が上がります。

3論理的に構成された答案で印象を強める

東大国語において、論理の飛躍や構成の不明瞭さは大きな失点につながります。答案に「導入→説明→考察→結論」の構造を明示的に組み込み、読む人にストレスを与えない文章を目指します。

 

対策:答案をいきなり書き出さず、答案の骨格を意識してから解答を作成するクセをつけましょう。完成後は再度読み直し、「論旨が自然につながっているか」「冗長な部分や飛躍はないか」をチェックしましょう。過去問でこのサイクルを回すと、安定して読みやすい答案が作れるようになります。

4時間配分と問題解答順のプラン化

100分で3問(現代、古文、漢文)を処理するためには、時間配分の設計が不可欠です。特に現代文は推定配点40点と半分の配点を占めるため、時間切れによる空白解答はなんとしても避けたい事態となります。

 

対策:模試や過去問演習を通じて自分なりのルーチンを確立し、「現代文、古文、漢文のうちどの順番で手を付けて解答していくか」を一定化しましょう。苦手分野に時間をかけすぎないことも重要です。自分に合った順序を固定しておくと本番の迷いが減ります。

5古文・漢文の基礎力とミス撲滅

理系受験生の多くが古文を軽視しがちですが、東大では古典で国語の半分の配点を占めています。古典は国語の中でも単語、文法の暗記で点数を安定化できる分野となっているため、ここでの失点は命取りとなります。

 

知識不足や記述の不正確さによる減点をゼロにすることが、現代文での不安定さをカバーすることにもつながるので、ぜひとも古典対策を行うようにしましょう。

 

対策:古文単語300語、敬語・助動詞・助詞の用法、句法の頻出パターンを暗記し、過去問で出てきたものは必ず復習リストに入れましょう。訳出問題や記述問題は第三者(講師・友人)に添削してもらい、誤訳や論理抜けを洗い出すことが得策です。

推奨教材

※スマートフォンは横スクロール▶

領域 教材 活用法
設問読解力 過去問各年度 東大独特の出題形式や問われ方になれることが第一。
記述表現 ちくま評論入門評論選 種々の論説文に触れることで語彙や論理展開に慣れを
時間配分訓練 模試形式で実践 自分なりの解答順と時間配分を確立する
古文基礎強化 古文単語帳・句法問題集 古典を確実な得点源に。古典は文化の違いの把握も必要

 

まとめ

東京大学の国語(理系)は、設問意図を読み取る力・記述構成力・時間戦略力が合否を左右します。

  • 設問主導で本文を読む
  • 自分の言葉で論点・根拠を簡潔に書く
  • 筋道を感じさせる答案構成
  • 時間配分の戦略化
  • 古典は単語、文法の暗記で得点源化

 

これらを日々の演習に落とし込み、「感覚で読む」ではなく「設問に合わせて解く」答案を目指し、他の受験生と差をつけましょう。

東大医学部(理科三類)の特徴

東京大学医学部医学科への進学方法

東大の入学時:最初は「学部」ではなく「類」に入る

東大では、1・2年生は前期課程として、「学部」ではなく「科類(かるい)」で入学します。

医学部医学科へのルート

入試区分 入学先(前期課程) 入学時点の医学部進学確約 募集人数
理科三類(理Ⅲ) 医学部進学希望者専用の枠 ほぼ全員医学科へ 約100人
他の理類(理Ⅰ・理Ⅱ) 医学部以外を目指す一般枠 進学は保証されない 理Ⅰ約1,100人、理Ⅱ約530人

1・2年生:前期課程(教養学部)で基礎を学ぶ

全学部共通で駒場キャンパスに通い、以下のような科目を学びます:

基礎科目

  • 数学
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 英語など

一般教養

  • 文理問わず幅広い分野
  • 進学振り分けに必要なGPA(成績)を意識

「進学振り分け制度」(進振り)

2年後期から進学する学部・学科を希望順に登録し、成績順に割り振られる制度

医学部医学科への進学方法は2通り:

進学ルート 詳細
① 理科三類から進学 入学時点で医学科進学がほぼ確定している。成績下位でもほぼ全員進学できる。
② 他の理類から進学 医学科の「若干名」の枠に成績上位者が挑戦する形。GPA(成績)が極めて高くないと厳しい。

他学類から医学科へ行くには?

1枠は10人前後(変動あり)

理科一類・二類からの進学枠は非常に限られています。

2成績上位者のみ

進振りの点数でおおよそ「90点以上/100点中」が目安となります。

3競争倍率は非常に高い

医学部進学希望者は多く、激しい競争となります。

進学できなかった場合の選択肢

医学部へ進学できなかった場合でも、以下のような選択肢があります:

東大内の他学部へ進学

理学部、農学部、薬学部など、関連する分野への進学が可能です。

東大を退学 → 他大学の医学部を再受験

実際に例があります。医師への道を諦めきれない場合の選択肢です。

3年次編入を目指す

ただし募集大学・枠は少ないため、狭き門となります。

 

 


東大医学部合格への第一歩を、今すぐ踏み出そう

このページで紹介した対策法は、当予備校の東大医学部コースで実際に指導している内容の一部です。
本気で東大理三を目指すなら、プロの指導を受けることが合格への最短ルートです。


 

 

理三卒現役医師
東大医学部(通称:理三)卒現役医師
現在:
  • PMD医学部専門予備校講師
  • CES医師国家試験予備校講師