北海道大学医学部受験対策

偏差値・入試日程から科目別対策まで徹底解説

目次

大学基本情報

偏差値情報

医学部医学科:65~69

共通テスト得点率:87~89%

※河合塾・駿台調べ

学費情報(医学部)

入学料:282,000円

年間授業料:535,800円

6年間総額:約350万円

※国立大学標準額

アクセス

札幌キャンパス:

JR「札幌駅」から徒歩約15分

地下鉄南北線「北12条駅」から徒歩約10分

地下鉄南北線「北18条駅」から徒歩約10分

合格状況(2024年度)

募集人員:85名

志願者数:約350名

合格倍率:約4.1倍

※前期日程

北海道大学医学部の特徴

北海道大学医学部は、北の大地で培われた開拓者精神を受け継ぐ、日本を代表する医学部の一つです。進振り制度により、総合入試で入学した学生は2年次から医学部へ進学することも可能で、幅広い教養を身につけた医師を育成しています。国際的な研究活動も盛んで、グローバルに活躍できる医療人材の育成に力を入れています。

2025年度入試日程

入試区分 出願期間 試験日 合格発表 募集人数
前期日程 1月下旬~2月上旬 2月25日・26日 3月上旬 85名
フロンティア入試TypeⅠ 10月中旬 11月中旬 2月上旬 5名
総合入試(理系) 1月下旬~2月上旬 2月25日 3月上旬 ※2年次進学
注意:詳細な日程は必ず北海道大学公式サイトで最新情報をご確認ください。フロンティア入試は共通テストで基準点(765点/900点)以上が必要です。

入試科目と配点

合格のための3つの柱

1. 共通テストで安定した得点

87%以上の得点率を目指し、特に理科・数学で確実に点数を取ることが重要です。

2. 二次試験の記述力向上

配点が高い二次試験で、論理的な思考力と正確な記述力を身につけることが合格の鍵です。

3. 面接での人物評価

医師としての適性と北海道での医療貢献への意欲を明確に示し、75点の配点を確実に取ることが重要です。

保護者の皆様へ

お子様の北海道大学医学部受験への挑戦を温かく支えてください。国立大学医学部は学費負担が少なく、将来への投資として非常に価値の高い選択です。北の大地での学生生活は、医師としての人格形成にも大きく寄与することでしょう。

受験は家族全体での取り組みです。お子様の体調管理やメンタルサポートなど、様々な面でのご協力をお願いいたします。

前期日程(二次試験)

科目 出題範囲 試験時間 配点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C 120分 150点
理科 物理・化学・生物から2科目選択 150分 150点
英語 コミュニケーション英語・論理表現 90分 150点
面接 個人面接 約10分 75点

共通テスト

科目 配点
国語 80点
数学(数ⅠA + 数ⅡBC) 60点
理科(2科目) 60点
外国語(英語) 60点
地歴公民(1科目) 40点
ポイント:北海道大学医学部は共通テスト315点、二次試験525点の合計840点満点で合否が決まります。二次試験の配点が高いため、記述力と論理的思考力が合否を分ける重要なポイントとなります。特に面接が75点と配点があるのが特徴です。

入試の特徴と対策ポイント

数学対策(120分・150点)

出題傾向の特徴

制限時間は120分で、大問5題の理系数学共通問題。数学Ⅲや数学Cも範囲に含まれており、高校数学の全範囲を学習する必要があります。

出題分野の特徴
数学Ⅰ・数学Aや数学Ⅱ・数学Bからの出題が少なくない点が特徴的です。年度によって出題分野のバランスに違いがあります:

  • 2024年:数学Ⅱ・数学Bまでの範囲が出題の中心
  • 2025年:大問2~4で数学Ⅲ・数学Cの分野から出題

複数の年度を合わせて分析すると、極端な偏りはなく、バランスの良い出題がされる傾向が強いです。2025年には出題頻度が比較的低めの場合の数(数学A)の出題もありました。

解答形式と難易度
記述式で解き方や途中式を示す必要があります。大問1問あたり約24分という時間配分の中で、小問形式の誘導に従って解き進めます。難易度については年度によるばらつきがあり:

  • 2023年:難問の割合が高い
  • 2024年・2025年:標準レベルの出題が中心

誘導形式の関係上、後ろの小問ほど難易度が高くなる傾向があります。

具体的な対策方法

  • 基礎固めが最優先:各分野の標準的な問題を確実に解けるようにすることが最重要です。北海道大学では典型的な問題が出題される割合が高く、失点すると他の受験生と差がつきやすくなります。
  • 難易度への対応力:様々な難易度の問題に対応する力が必要です。標準問題の得点力アップを優先しつつ、難問で部分点を取る対策も進めましょう。
  • 時間配分の練習:過去問対策では、難易度が高い問題とそうでない問題を見極め、適切な時間配分をする練習を重視してください。標準的な問題は確実に得点し、難問は部分点狙いが基本戦略です。
  • 記述答案の作成:解法のポイントや重要な途中式を忘れずに示しながら答案を作成する練習が必要です。計算ミスをしても部分点を確保できる答案作成を心がけましょう。
  • 誘導の活用:小問の誘導をうまく利用する練習も有効です。2~3つの小問で構成されている入試問題の演習を多く行い、問題の流れを意識しながら解き進める力を養いましょう。
  • 証明問題対策:証明問題が出題されることもあるため、式だけでなく論理的な日本語で解法を表現する練習をしておくことが重要です。
  • 添削の活用:記述式問題でどのくらいの部分点が見込めるか確認するため、学校や医学部専門予備校の先生に添削してもらったり、北大模試を受けたりすることが効果的です。

まとめ

  • 北海道大学医学部数学の難易度はばらつきあり
  • 記述式のため部分点をとれる答案を作ろう
  • 標準問題を完璧に正解できる力が必要

英語対策(90分・150点)

出題傾向の特徴

制限時間は90分で、大問4題構成。記号選択問題と記述問題が半分ずつとなっており、バランスの取れた形式です。極端に難しいわけではありませんが、英文和訳や自由英作文などの記述問題があり、英語力の高低によってしっかり得点差が生まれる出題になっています。

大問1・大問2:長文読解問題
記号選択式では、空欄に入る適切な語句を選んだり、本文の内容と一致する英文を選んだりする問題が見られます。標準的な長文読解問題の出題形式です。記述式では、下線部の和訳や内容説明の問題が出題され、内容説明問題は2024年、2025年とも50字~75字程度となっています。

大問3:英作文問題
本文の内容に合わせて英文を完成させる小問が2問と、自らの意見を英語で述べる自由英作文(70語~100語)が1問です。パラグラフを適切に用いながらわかりやすい論理構成でライティングを行う力が問われます。

  • 2024年テーマ:「電子書籍の長所・短所」
  • 2025年テーマ:「外国人観光客が増加していることのメリット・課題」

大問4:会話文の要約文完成問題
選択肢の中から、空所に当てはまるものを選んで入れていく形式です。空所が12か所、選択肢が24個あるため、それぞれの空所に入りそうな選択肢にある程度目星をつけ、解答時間を短縮する工夫が求められます。

具体的な対策方法

  • 基礎固め:標準的な英単語の知識を身につけ、英文法について正しく理解しておくことが大切です。医学部専用問題ではないため、まずは標準的な英語の問題の対策を進めましょう。
  • 長文読解対策:やや語数の多い問題に対応する力をつけ、記号選択問題では確実に得点を重ねることを意識してください。英文を脳内で1つ1つ和訳するのではなく、できるだけ英文のまま大意を把握する対策が効果的です。
  • 英文和訳対策:英文の構造把握(構文把握)を正確に行い、各単語を文脈に合わせて適切な表現で訳す練習が欠かせません。短文を和訳する問題で集中的にトレーニングするのも有効です。
  • 自由英作文対策:英検の自由英作文問題なども活用しながら、与えられたテーマに対して英語で表現しやすい解答を考える対策を行ってください。頻出テーマについては、意見を表現する英文をいくつか暗唱しておきましょう。
  • 大問4対策:北海道大学の過去問で形式に慣れることを優先してください。先に選択肢に目を通し、どのような意味や品詞の語句があるかを把握してから空所前後の英文を読むと良いでしょう。
  • 時間配分:大問4題を90分で解く必要があるため、時間配分の練習やテキパキ解答する練習も重要です。解答時間が足りない場合は、どの大問にかかる時間を短縮するのかを考えてピンポイントの対策を行いましょう。

まとめ

  • 北海道大学医学部英語は90分で大問4題
  • 和訳・自由英作文、空所補充など標準的な形式
  • 長文問題の語数がやや多め

物理対策(75分程度・75点)

出題傾向の特徴

理科2科目を150分で解答するため、物理の制限時間の目安は75分。医学部専用の問題ではなく、他の理系学部との共通問題になっています。

出題形式
大問数は3問で、各大問が前半と後半に分かれている形式です。大問数は少ないものの小問数は多く、解答に時間がかかりやすい傾向があります。小問1つ当たりの配点が小さいため1つのミスが大量失点につながりにくい点は安心材料ですが、素早く計算を進めることが求められます。

解答形式の特徴

  • 記号選択問題が極めて少ない(2024年:2問、2025年:3問)
  • 大半の小問が文字式を解答する形式
  • 論述問題は少ない(2024年:1問、2025年:0問)

大問の前半で文字式の計算を間違えると、後の小問にも影響するリスクがあるため、「何かおかしいな」と感じた場合は、ミスがないか立ち止まって確認する冷静さが必要です。

頻出分野
幅広い分野からの出題が見られますが、力学、波動、電磁気、熱力学が頻出分野です:

  • 大問1:力学(2024年、2025年)
  • 大問2:電磁気(2024年、2025年)
  • 大問3:波動(2024年、2025年)

難易度
標準的な問題が多いです。やや難しめの問題も、問題文の流れに沿って解き進め、小問の解答を行うことで理解が深まりやすくなっています。

具体的な対策方法

  • 文字式計算の強化:文字式の絡んだ計算を素早く・正確に行うための問題演習が不可欠です。物理の定番問題について、考え方の道筋を理解するだけでなく、実際に式処理の作業を繰り返しましょう。
  • 基礎計算力の向上:物理だけでなく数学でも式処理に苦手意識がある場合は、基本的な文字式の計算練習を繰り返し、スピードと正確さを高める対策が必要です。
  • 時間配分の意識:理科2科目で150分のため、物理で75分を大きく超えないよう時間配分の練習を行ってください。化学や生物も小問数が多く時間がかかるため、バランスが重要です。
  • 頻出分野の重点対策:力学、波動、電磁気、熱力学の対策を重点的に進めましょう。大問数が少ないため、1つでも苦手な分野があると合格が難しくなります。
  • 誘導形式への対応:誘導形式の大問を多く解く練習が効果的です。問題全体の流れがわからなくても、与えられた条件や前半の小問の解答から理解を深めて得点を積み上げる練習をしましょう。
  • 過去問演習での時間管理:どの大問にどの程度時間がかかったのかをタイマーで計り、記録することで改善点を見つけましょう。時間がかかりすぎた原因(難易度、理解不足、式処理)を分析し、対策を進めてください。
  • 解答順序の戦略:最初にすべての大問にざっと目を通し、見たことのある定番問題があれば優先的に取り組むようにしましょう。理科2科目のうちどちらを先に解答するかも決めておくと安心です。

まとめ

  • 力学、波動、電磁気などが頻出
  • 文字式で解答する形式が大半
  • 小問数が多く、時間配分に要注意

化学対策(75分程度・75点)

出題傾向の特徴

理科2科目を150分で解答するため、化学の制限時間の目安は75分。大問は3題ですが、各大問がⅠとⅡに分かれているため、実質的には大問6題と考えるとよいでしょう。

出題分野のバランス
理論化学、無機化学、有機化学がそれぞれ3分の1ずつとなっており、バランスが取れた出題傾向です:

  • 大問1:理論化学(例年)
  • 大問2:無機化学(例年)
  • 大問3:有機化学(例年)

それぞれの分野内の単元についても極端な偏りはなく、化学・化学基礎の全範囲を丁寧に学習しておくことが求められます。

難易度と特徴

  • 教科書レベルの基礎知識~標準的な問題が多く、難問・奇問は少ない
  • 小問数が非常に多く、計算問題も多いため制限時間に注意が必要
  • 北海道大学の理科全体の特徴として、物理や生物でも小問数が多い

解答形式

  • 記号選択問題
  • 数値を答える計算問題(特に理論化学分野で多い)
  • 用語を答える記述問題
  • 化学反応式や構造式などの化学式を書く問題(2024年:12問、2025年:12問)
  • 論述問題は見られない

物質名と化学式のどちらで答えるのかには注意が必要です。

具体的な対策方法

  • 基礎知識の完璧な習得:教科書レベルの基礎知識は確実に身につけ、無駄な失点をしないようにすることが不可欠です。知識問題を即答できるようにして、計算問題や思考系の問題に多くの時間を回せるようにしましょう。
  • 計算問題の高速化:定番の処理を素早く・正確に行えるよう、問題演習を繰り返してください。実戦レベルの計算問題を反復して化学の学力を高めることが重要です。
  • 化学式の正確な暗記:用語や化学式を記述する問題が多いため、物質名と化学式をきちんと結びつけて暗記しましょう。重要な化学反応については化学反応式や関係する物質の化学式を手書きでまとめる対策が効果的です。
  • 時間配分の戦略:大問・小問ともに難易度順に並んでいないことが多いため、時間がかかると感じたり難しいと感じたりした場合はすぐに飛ばし、解けそうな問題を優先することが大切です。
  • 苦手分野の克服:全分野・全単元で苦手を作らないようにすることが求められます。過去問演習に入る前に、苦手分野の知識・理解を確実にして克服しておきましょう。
  • 解答スピードの向上:小問数が多いため、問題文から必要な情報を読み取ったり、計算問題では正しい手順ですばやく作業を進めたりする練習が必要です。
  • 理科2科目での演習:過去問演習では「理科2科目を150分」で解くようにして、化学だけでなく理科全体での効率的な時間配分を練習しましょう。化学を先に解くか、他科目を先に解くかは入試本番までに決めておくことが重要です。

まとめ

  • 北海道大学医学部の化学は小問数が多い
  • 論述はなく、記号選択や用語等の記述形式
  • 基礎~標準レベルの知識を完璧に身につけたい

生物対策(75分程度・75点)

出題傾向の特徴

理科2科目を150分で解答するため、生物の制限時間の目安は75分。物理や化学の小問数が多く計算問題の割合も高いことから、生物は75分未満で解答を終えたいところです。ただし、生物も大問数こそ4題と少なめですが、大問ごとの小問数が多く、解答に時間がかかる形式になっています。

解答形式

  • 記号選択問題
  • 用語記述問題
  • 数値を答える問題
  • 50字以内程度の論述問題(2024年:3問、2025年:6問)
  • 与えられた実験に対する考察問題が多い

論述問題や計算問題について、一定の思考が求められるものの、極端に難しいわけではありません。基本的な用語記述問題では差がつきにくく、計算や論述問題での得点確保が合否を左右することも考えられます。

出題分野の傾向
特定の頻出分野はなく、各分野からバランスよく出題されています:

  • 2024年:酵素・遺伝子(大問1)、代謝(大問2)、生殖(大問3)、進化(大問4)
  • 2025年:免疫・遺伝(大問1)、生殖(大問2)、神経(大問3)、生態(大問4)

各大問内で複数の分野にまたがった出題がされる傾向が強いです。

難易度
難問・奇問の類は少なく、基礎~標準レベルの問題が中心です。ただし、実験考察問題では資料を読み取る必要があることも多く、自分が持っている知識と結びつけて考えたり、必要な情報を取捨選択したりする能力も問われます。

具体的な対策方法

  • 基礎知識の完全習得:まず教科書レベルの知識を確実に身につけましょう。用語記述問題で得点を重ねるだけでなく、短時間で素早く適切な語句を解答することで計算問題などにかける時間を確保することが大切です。
  • 全分野のバランス学習:様々な分野から出題されるため、苦手分野を作らず、各分野で確実に得点を重ねることが高得点の鍵となります。少なくとも8割以上の得点を目指して、典型問題の演習を重ねましょう。
  • 実験考察問題への対応:実験がテーマとなっており、複数の資料を読み取る必要がある問題に多く取り組んでください。グラフや文章などから必要な情報を素早く、正確に読み取る対策が大切です。
  • 実験の理解を深める:教科書で学習する際も、実験については手順や目的、考察の進め方などを丁寧に理解しましょう。疑問点は資料集で調べたり、先生に質問したりして解決しておくことが重要です。
  • 計算問題の高速化:物理や化学と比べると割合は低いものの、計算問題も出題されます。定番の計算問題については、素早く・正確に処理を進められるように対策を徹底しましょう。
  • 論述問題対策:要点を短時間でうまくまとめる対策を繰り返しておきましょう。過去問演習がある程度進んだ段階で、論述問題だけを取り出して反復する対策も有効です。
  • 時間配分の練習:小問数が非常に多く、1問1問をテキパキ解いていかないと制限時間内に解き終えることは難しいです。75分未満で解答を終える意識を持って過去問演習を行いましょう。

まとめ

  • 北海道大学の生物は小問数が多い
  • 50字以内程度の論述問題も複数出る
  • 基礎~標準レベルの問題を完璧にして高得点を狙おう

面接対策(75点)

面接形式:個人面接(約10分)で、医師としての適性や人間性を評価します。面接カードを試験1日目に記入し、その内容に沿って2日目に面接が行われるのが特徴です。

  • 医学部志望動機を明確に述べられるよう準備
  • 北海道大学を選んだ理由の明確化
  • 地域医療への関心や北海道での医療貢献について
  • 総合入試(進振り制度)についての理解を示す
  • 研究への興味や将来の専門分野について考えをまとめる
  • 高校時代の活動や経験を医学との関連で説明できるよう準備

過去の合格実績と出題傾向分析

合格者の特徴

合格最低点目安

共通テスト:約87-89%

二次試験:約60-65%

総合:約70-75%

※年度により変動あり

出身高校

・全国の進学校から幅広く合格

・北海道内の高校出身者が約40%

・東日本地域からの合格者が多い

・公立・私立を問わず多様

現役・浪人比率

現役:約50%

1浪:約35%

2浪以上:約15%

※浪人生の比率がやや高い

合格者の特徴

・二次試験での高得点が重要

・数学・理科の記述力が高い

・面接での評価も合否に影響

・地域医療への理解が深い

最近5年間の出題傾向

科目 頻出分野 難易度 対策優先度
数学 微積分、複素数平面、確率 標準~やや難 最重要
物理 力学、電磁気、波動 標準 重要
化学 理論化学、有機化学 標準 重要
生物 遺伝、生理、進化・分類 標準~やや難 重要
英語 長文読解、英作文、要約 標準 重要

よくある質問(Q&A)

Q1. 北海道大学医学部の難易度はどのくらいですか?
偏差値65~69で、国立医学部の中では標準的な難易度です。東北大学、筑波大学、名古屋大学などと同レベルとされています。共通テストで87%以上、二次試験でも60%以上の得点が目安となります。
Q2. 総合入試(進振り制度)とは何ですか?

北海道大学の特徴的な制度で、総合入試で入学した学生は2年次から学部を選択できます。主な特徴は以下の通りです:

  • 幅広い教養:1年次は全学教育科目を履修
  • 成績による振り分け:1年次の成績により希望学部への進学が決定
  • 医学部への道:理系から医学部への進学も可能(成績要件あり)

ただし、医学部は人気が高く、優秀な成績が必要となります。

Q3. 現役合格は難しいですか?浪人は不利になりますか?

現役合格者は約50%で、浪人生の比率がやや高いのが特徴です。ただし、浪人による不利は基本的にありません。重要なのは学力と医師としての適性です。面接では浪人期間中の成長や医学への熱意を積極的にアピールできれば全く問題ありません。

Q4. どの予備校がおすすめですか?

北海道大学医学部対策では、以下のような選択肢があります:

  • 大手予備校:駿台、河合塾の医学部コース・国立コース
  • 医学部専門予備校:富士学院、メディカルラボなど
  • 地域の予備校:札幌の地元予備校も実績あり

国立大学対策では、大手予備校の国立医学部コースが効果的です。地方在住の方は、オンライン指導も検討しましょう。

Q5. 面接ではどのような質問をされますか?

北海道大学医学部では約10分の個人面接が実施されます。主な質問内容は:

  • 医学部志望理由・医師志望動機
  • 北海道大学を選んだ理由
  • 地域医療への関心(特に北海道の医療について)
  • 将来の専門分野への興味
  • 面接カードに記載した内容について
  • 高校生活で力を入れたこと

特に北海道の地域医療総合入試制度への理解を示すことが重要です。

Q6. 他大学との併願はどうすればいいですか?

北海道大学医学部の受験戦略として:

  • 国公立:東北大学、筑波大学、札幌医科大学などとの併願
  • 私立:岩手医科大学、東北医科薬科大学、慶應義塾大学など
  • 推薦入試:フロンティア入試TypeⅠの活用

共通テストの結果を見て、出願校を最終決定することが重要です。地理的な条件も考慮して併願校を選びましょう。

合格までのロードマップ

学年別対策スケジュール

高校1・2年生

  • 基礎学力の徹底的な定着
  • 英語・数学の先取り学習
  • 医療体験・ボランティア参加
  • 定期的な模試受験で実力把握

高校3年生春~夏

  • 入試問題演習の開始
  • 弱点分野の集中対策
  • 面接対策の準備開始
  • フロンティア入試の検討

高校3年生秋~冬

  • 過去問演習の徹底
  • 出願書類の準備
  • 共通テスト対策の強化
  • 体調管理とメンタルケア

直前対策

  • 時間配分の最終確認
  • 面接カード記入の練習
  • 体調管理の徹底
  • 札幌での宿泊・移動手段確保

最後に – 受験生・保護者の皆様へ

北海道大学医学部合格への道筋

北海道大学医学部は、開拓者精神と国際性を兼ね備えた医師を育成する伝統ある医学部です。国立大学として学費も抑えられ、豊かな自然環境の中で充実した医学教育を受けることができます。