名古屋大学医学部受験対策

偏差値・入試日程から科目別対策まで徹底解説

大学基本情報

偏差値情報

医学部医学科:67.5~70

共通テスト得点率:90~94%

※河合塾・駿台調べ

学費情報(医学部)

入学料:282,000円

年間授業料:535,800円

6年間総額:約350万円

※国立大学標準額

合格状況

募集人員:約90名

志願者数:約270名

合格倍率:3倍程度

※前期日程

名古屋大学医学部の特徴

名古屋大学医学部は、150年を超える歴史を持つ、日本最古の医学部の一つです。旧帝国大学として、「人類の健康の増進に寄与する先端的医学研究」「医の倫理を尊重する医療人の育成」「地域社会と世界の医療向上」「開かれたシステムの構築」という4つの理念のもと、医学・医療を開拓する人材を育成しています。特に基礎医学セミナーなど研究教育に力を入れており、国際交流も盛んです。

アクセス

鶴舞キャンパス:

JR中央本線・地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」から徒歩約5分

名古屋市昭和区鶴舞町65

入試日程

入試区分 出願期間 試験日 合格発表 募集人数
前期日程(一般枠) 1月下旬~2月上旬 2月下旬 3月上旬 85名
後期日程 1月下旬~2月上旬 3月中旬 3月下旬 5名
注意:詳細な日程は必ず名古屋大学公式サイトで最新情報をご確認ください。地域枠は愛知県在住者または愛知県内高校出身者が対象です。

入試科目と配点

合格のための3つの柱

1. 共通テストで高得点確保

90%以上の得点率を目指し、全科目でバランスよく得点することが重要です。

2. 二次試験の記述力強化

配点が高い二次試験で、深い理解力と正確な記述力を発揮することが合格の鍵です。

3. 面接での医師適性証明

医師としての資質と研究への興味を明確に示し、確実に合格点を取ることが重要です。

保護者の皆様へ

お子様の名古屋大学医学部受験への挑戦を全力で支援してください。旧帝国大学の医学部は、日本最高峰の医学教育と研究環境を提供します。名古屋大学は150年を超える歴史を持ち、医学・医療を開拓する人材を育成してきました。

受験は長期戦です。お子様の健康管理とメンタルサポートを含め、家族一丸となって取り組むことが大切です。

前期日程(二次試験)

科目 出題範囲 試験時間 配点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C 150分 600点
理科 物理・化学・生物から2科目選択 150分 600点
英語 コミュニケーション英語・論理表現 105分 600点
面接 個人面接

共通テスト

科目 配点
国語 200点
数学(数ⅠA + 数ⅡBC) 200点
理科(2科目) 200点
外国語(1科目) 200点
地歴公民(1科目) 100点
情報 50点
ポイント:名古屋大学医学部は共通テスト950点、二次試験1800点の合計2750点満点で合否が決まります。二次試験の配点が高いため、記述力と深い理解力が合否を分ける最重要ポイントとなります。面接は点数化されませんが、不適格と判断された場合は不合格となることがあります。

入試の特徴と対策ポイント

数学対策(150分・600点)
英語対策(105分・600点)
物理対策(75分程度・300点)
化学対策(75分程度・300点)
生物対策(75分程度・300点)
面接対策

過去の合格実績と出題傾向分析

合格者の特徴

合格最低点目安

共通テスト:約90%以上

二次試験:約65-70%

総合:約72-75%

※年度により変動あり

出身高校

・東海地方の進学校が多い

・愛知県内の高校出身者が中心

・全国の進学校からも合格

・公立・私立の超進学校が中心

現役・浪人比率

現役:約45%

1浪:約35%

2浪以上:約20%

※現役生の比率が比較的高い

合格者の特徴

・共通テストで9割以上確保

・二次試験の記述力が優秀

・研究への興味関心

最近5年間の出題傾向

科目 頻出分野 難易度 対策優先度
数学 微分・積分、ベクトル、確率 標準~やや難 最重要
物理 力学、電磁気、波動 標準~やや難 重要
化学 理論(計算)、有機(構造決定) 標準~やや難 重要
生物 遺伝、代謝、発生 やや難 重要
英語 長文読解、英作文 標準~やや難 重要

よくある質問(Q&A)

Q1. 名古屋大学医学部の難易度はどのくらいですか?
偏差値67.5~70で、旧帝国大学の中でも中位~上位の難易度です。東京大学、京都大学、大阪大学に次ぐレベルで、東北大学、九州大学と同等とされています。共通テストで90%以上、二次試験でも65%以上の得点が必要です。
Q2. 地域枠について教えてください

名古屋大学医学部の地域枠(5名)には以下の特徴があります:

  • 対象者:愛知県内高校出身者または本人・保護者が愛知県在住の者
  • 奨学金:月額15万円程度(愛知県から)
  • 義務:卒業後、愛知県内で初期臨床研修2年+指定医療機関勤務7年
  • 併願:一般枠を第2志望として併願可能

地域医療に貢献する意欲がある方には良い制度です。

Q3. 県外出身者は不利になりますか?
名古屋大学は全国から優秀な学生を受け入れており、出身地による不利は一切ありません。実際に東海地方以外からも多くの学生が入学しています。ただし、地域枠については愛知県関係者のみが対象となります。
Q4. どの科目を重点的に対策すべきですか?

数学と理科の対策が最重要です:

  • 数学:600点配点で差がつきやすい
  • 理科:600点配点で得点源にしやすい
  • 英語:600点配点で安定した得点が必要
  • 共通テスト:90%以上は必須

特に二次試験の配点が高いため、記述力の養成が合格の鍵となります。

Q5. 基礎医学セミナーとは何ですか?

基礎医学セミナーは名古屋大学医学部の特色ある教育プログラムです:

  • 3年次後期に約5か月間実施
  • 少人数で各研究室に配属
  • 最先端の医学研究を体験
  • 研究マインドを養成
  • 学会発表の機会もある

将来研究医を目指す学生にとって貴重な経験となります。

Q6. 他大学との併願はどうすればいいですか?

名古屋大学医学部の受験戦略として:

  • 国公立:東北大学、九州大学、北海道大学などが同レベル
  • 私立:慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学など
  • 地元:名古屋市立大学、岐阜大学、三重大学など

共通テストの結果を踏まえて、最終的な出願校を決定しましょう。名古屋大学のレベルを考慮して、適切な併願校を選ぶことが重要です。

合格までのロードマップ

学年別対策スケジュール

高校1・2年生

  • 基礎学力の完全定着
  • 数学・理科の先取り学習
  • 英語の語彙力・読解力強化
  • 研究活動への参加(推薦入試対策)

高校3年生春~夏

  • 応用問題演習の開始
  • 記述力の徹底強化
  • 共通テスト対策の開始
  • 模試での実力確認

高校3年生秋~冬

  • 過去問演習の集中実施
  • 時間配分の最適化
  • 面接対策の準備
  • 共通テスト対策の仕上げ

直前対策

  • 解答戦略の最終確認
  • メンタルコンディション調整
  • 体調管理の徹底
  • 名古屋での宿泊手配

最後に – 受験生・保護者の皆様へ

名古屋大学医学部合格への道筋

名古屋大学医学部は、150年を超える歴史と伝統を持ち、「医学・医療を開拓する」という理念のもと、世界で活躍する医師・医学研究者を育成する日本屈指の医学部です。旧帝国大学としての充実した研究環境と、基礎医学セミナーをはじめとする特色ある教育プログラムが、皆様の夢の実現を強力にサポートします。

高い学力と医学への情熱、そして未来を切り拓く意欲を持つ皆様の挑戦を心から応援しています。