医学部専門予備校の東京科学大学医学部の受験対策|科目別の傾向まとめ


東京科学大学医学部医学科の受験対策
東京科学大学医学部医学科 科目別の入試傾向と対策
(旧・東京医科歯科大学)
2026年度入試問題分析・面接対策版
東京科学大学医学部医学科の前期日程は、共通テストを180点に圧縮し、個別学力検査360点で勝負が決まりやすい二次重視型の入試です。英語・数学・理科が各120点の均等配点であるため、苦手科目を作らず、記述答案で安定して得点する力が求められます。

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東京科学大学医学部医学科(旧・東京医科歯科大学)

東京科学大学は、東京医科歯科大学と東京工業大学の統合により2024年10月に発足した国立大学です。医学部医学科は、旧東京医科歯科大学の教育と入試の伝統を受け継いでいます。

前期日程の最大の特徴は、共通テスト1000点を180点に圧縮し、個別学力検査360点と合わせて540点満点で合否を判定する点です。個別学力検査は英語120点、数学120点、理科120点の完全均等配点で、二次試験の比重が非常に高い入試です。

2026年度前期日程では、募集人員69名、志願者251名、受験者236名、合格者80名でした。第1段階選抜は約4倍で行われ、個別学力検査では個人面接も課されます。

以下では、2026年度入試問題の大問ごとの講評を整理し、東京科学大学医学部医学科に必要な科目別戦略と面接対策をまとめます。

配点と入試制度
試験 科目 配点
共通テスト 6教科8科目
1000点満点を180点に換算
180点
個別学力検査 英語 120点
数学 120点
理科(物理・化学・生物から2科目) 120点(各60点)
面接 個人面接・総合判定資料
合計 540点
東京科学大学医学部医学科の配点上の特徴
共通テストは足切りの意味合いが強く、最終合否は個別学力検査360点の出来が大きく左右します。英語・数学・理科が各120点の均等配点であるため、特定の1科目だけで逃げ切ることは難しく、全科目を高い水準でそろえる必要があります。

2025年度前期日程 合格者得点(公式)
項目 数値
共通テスト配点 180点
個別学力検査等配点 360点
合計 540点
最高点 439.46点
最低点 393.30点
平均点 408.53点

2026年度 数学の大問別解説

2026年度の医学科数学は、90分・120点・大問3題・全問記述式でした。代ゼミ講評では、3題中2題が空間図形で、分量も多く、易しい部分を確実に取りつつ難問では部分点を狙う戦略が重要だったとされています。

大問1 空間図形・微分法
直方体や角錐台の体積を扱い、最後は体積の最大値まで問う問題でした。(1)は確実に取りたい標準レベルですが、後半は図形把握と丁寧な計算が必要で、完答には差がつきやすい大問でした。

大問2 場合の数
条件を満たす数列が何通りあるかを数える問題で、今回の3題の中では最も易しいと評価されています。完答を狙うべき大問であり、ここを落とすと厳しくなります。

大問3 空間図形・積分法・微分法
2つの円の共通部分の体積を扱う問題で、図を描く力、積分の立式、置換積分による整理が必要でした。前半は比較的取り組みやすい一方、後半は計算量も多く、部分点戦略が重要な大問です。

2026年度 英語の大問別解説

2026年度の英語は90分・120点・大問6題で、医学科は3・4・5・6を解答する形式でした。長文テーマは「生物的防除の効力」で、英文量と語彙難度は前年と同程度、ただし90分で400字内容説明まで処理する負担は依然大きいとされています。

大問3 内容真偽問題
本文の内容に関する24問の真偽判定でした。1問ごとの難度は標準的ですが、設問数が多く、内容を正確に把握した上でスピーディーに処理する力が必要でした。

大問4 英問英答
本文内容に関する質問に英語で答える問題でした。「自分の言葉で」との指示があり、単なる抜き出しではなく英作文力が問われる設問です。

大問5 下線部和訳
下線部和訳2問で、語彙も構文も標準レベルとされています。ここは素早く正確に処理したい設問でした。

大問6 400字内容説明
指定されたキーワードを用いて、本文内容を400字でまとめる問題でした。必要情報の取捨選択、日本語での再構成、字数制限への対応まで求められ、最も負担の大きい設問の一つです。

2026年度 物理の大問別解説

2026年度の物理は、理科2科目120分の中の1科目として60点・大問2題。力学と電磁気の2本立てで、設問数は前年の24から30に増え、グラフ描図が多く出題されました。全体としては標準問題中心で、処理の正確さが問われる年でした。

大問1 力学・圧力・浮力
液体中の立体が受ける力を考察する問題でした。圧力の式、側面に働く力、最終的な浮力まで段階的に問われ、アルキメデスの原理にどうつながるかを理解しているかがポイントでした。

大問2 電磁気・過渡現象・交流回路
コンデンサーとコイルの過渡現象、電気振動、RC直列交流回路まで含む典型的な電磁気問題でした。グラフ描図が多く、電荷・電流・電圧の時間変化を正確にイメージできるかが重要でした。

2026年度 化学の大問別解説

2026年度の化学は、理科2科目120分の中の1科目として60点・大問3題。設問数と計算問題が多く、論述問題は前年より減少しました。代ゼミ講評では、第2問と第3問を完答に近づけ、第1問で取れる部分を拾う戦略が重要とされています。

大問1 ギブズエネルギー・エンタルピー・エントロピー
熱力学分野の総合問題で、数値代入型の計算が多い一方、本文理解に時間がかかりやすい問題でした。やや難とされ、差がつきやすい大問です。

大問2 燃料電池・反応経路・結晶格子
計算自体は平易なものが多く、完答必須に近い標準問題と評価されています。結晶格子の扱いなども含め、落としたくない大問です。

大問3 アミノ酸・タンパク質・AlphaFold
AlphaFoldをテーマにした有機・生化学寄りの大問でした。等電点計算や分子構造の理解が問われ、医学部受験生らしい知識の広がりも試される問題でした。

2026年度 生物の大問別解説

2026年度の生物は、理科2科目120分の中の1科目として60点・大問3題。論述量が前年より大きく増え、知識の活用と資料読解を含む考察問題中心の出題でした。描図や計算は出題されませんでした。

大問1 遺伝子発現・ウイルス・免疫・嗅覚
新型コロナウイルスを題材に、多分野の基礎知識と考察が問われた大問でした。論述量が非常に多く、文章で説明する力が強く求められました。

大問2 進化・遺伝子発現・バイオーム・系統樹
両生類と脊椎動物の進化をテーマとし、知識問題と考察問題が組み合わされた大問でした。やや踏み込んだ知識も問われる一方、全体としてはやや易しめと評価されています。

大問3 アクアポリン・浸透圧調節
カエルの卵を用いた実験考察と腎臓での水再吸収機構を扱う問題でした。実験条件の考え方やホルモン作用の理解など、医学科らしい生理学的な視点も求められた大問です。

科目別の学習戦略
数学
東京科学大学医学部医学科の数学は、完答勝負というより、易しい大問を完答し、難しい大問で途中式を丁寧に書いて部分点を取りにいく試験です。空間図形、微積分、場合の数を中心に、難問でも方針を立てる練習が必要です。

英語
英語は超長文を速く正確に読み、さらに英問英答や400字内容説明まで処理する必要があります。医学・科学系英文への慣れ、英語での設問処理、要約・説明の練習が重要です。

物理
物理は大問2題でも設問数が多く、グラフ描図も含まれるため、基本法則の理解と処理速度の両立が必要です。力学と電磁気は特に重点的に鍛えたい分野です。

化学
化学は時間内に平易な計算を落とさず処理できるかが重要です。理論化学の計算、有機の生体分子、無機や結晶の標準テーマを幅広く安定させる必要があります。

生物
生物は、知識の暗記だけでなく、それを使って論述する力が強く求められます。医学・生命科学分野の話題にも触れながら、教科書内容を自分の言葉で説明できる状態を作ることが重要です。

面接内容と対策

東京科学大学医学部医学科の前期日程では、個人面接が課されます。公式には、面接および提出書類により、医療に従事する者としての資質・適性、医療や生命科学領域への強い関心、主体性をもった取り組みなどを評価するとされています。

面接で見られていると考えられるポイント
・医師志望としての動機と一貫性
・東京科学大学を志望する理由
・医学・生命科学への関心
・主体性のある活動経験
・コミュニケーション能力と成熟度
・提出書類と発言内容の整合性

公開受験報告で挙がりやすい質問例
・自己紹介
・医師を志望する理由
・なぜ東京科学大学なのか
・大学で学びたいこと、将来やりたいこと
・高校時代に力を入れたこと
・調査書の内容について
・自分の長所と短所
・浪人や欠席理由など経歴に関する確認

対策1 志望理由を一本の線でつなぐ
「なぜ医師か」「なぜ東京科学大学か」「大学で何を学びたいか」「将来どうなりたいか」が一本の流れで説明できるようにしておく必要があります。短時間でも一貫性が伝わる構成を準備しましょう。

対策2 調査書を読み返しておく
面接では、提出書類の内容を踏まえた質問が出やすいと考えられます。部活動、課外活動、探究活動、欠席日数など、書類に出ている内容は必ず自分で説明できるようにしておきましょう。

対策3 医学・生命科学への関心を具体化する
東京科学大学医学部医学科は、医療と生命科学への強い関心を重視しています。再生医療、AI医療、ゲノム医療、感染症、地域医療など、自分が関心を持つテーマを1つか2つ用意し、自分の言葉で話せるようにしておくと強いです。

対策4 結論から短く答える
面接は長時間ではありません。まず結論、次に理由、最後に具体例という順で答える練習をしておくと、短い時間でも伝わりやすくなります。模擬面接での反復練習が有効です。

東京科学大学医学部医学科の特徴
1 二次試験重視の医学部
共通テストは1000点を180点に換算するため、最終的には個別学力検査360点の勝負になりやすい構造です。共通テストで通過ラインを超えた後は、二次試験でどれだけ得点できるかが本質的な勝負になります。

2 英語・数学・理科が均等配点
多くの医学部では数学や理科の比重が特に大きいことがありますが、東京科学大学医学部医学科では英語・数学・理科がすべて120点です。苦手科目を作ると不利になりやすく、総合力が問われます。

3 記述力が強く問われる
数学は全問記述、英語は内容説明、理科も論述や記述が多く、単なる知識の有無ではなく、考えたことを答案として表現できるかが評価されます。添削を受ける学習が特に重要です。

4 医療・生命科学への強い関心が重視される
公式のアドミッション・ポリシーでも、医学・医療への深い関心、科学的思考力、利他性、コミュニケーション能力、次世代リーダーとしての資質などが示されています。学力に加えて、医学部で学ぶ人間としての姿勢も重要です。

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