長崎大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

長崎大学

 

長崎大学医学部概略

長崎大学医学部は、1857(安政4)年にオランダ軍医ポンペ・ファン・メーデルフォールトによって開かれた「医学伝習所」を起源とする、日本で最も古い歴史を持つ医学部です。「長崎大学医学部は、近代医学のわが国発祥の地である」という誇りを胸に、数多の優れた医師や医学者を輩出し続けてきました。

本学は、世界で唯一の原子爆弾被爆地にある医学部として、放射線障害や被爆者医療の分野で世界をリードする研究・診療実績を誇ります。また、長崎という土地柄、古くから海外との交流が盛んであり、現在では「熱帯医学」や「感染症研究」において日本のみならず世界トップレベルの拠点(グローバル・ヘルス)としての地位を確立しています。

教育においては、伝統の重みを継承しつつ、常に最先端の医学教育プログラムを導入。地域医療への深い理解と、地球規模の健康課題(プラネタリーヘルス)に立ち向かう国際的な視野を同時に育むことができる稀有な教育環境を提供しています。

長崎の坂の上に位置するキャンパスからは、歴史と未来が交差する独自の学風が漂い、国内外から高い志を持つ学生が集まっています。

長崎大学医学部の特徴

1.世界をリードする熱帯医学・感染症研究

日本唯一の「熱帯医学研究所」を有し、新興・再興感染症対策の世界的拠点となっています。学生時代から第一線の研究に触れる機会が多く、将来グローバルに活躍する「フィジシャン・サイエンティスト」を志す学生にとって最高の環境が整っています。

2.被爆地としての使命を担う放射線医療

被爆地にある医学部として、原爆被爆者の診療を通じて培われた高度な放射線医療の知見を継承しています。放射線障害の治療のみならず、放射線を用いた最新のがん治療など、生命の尊厳を深く学ぶことができる独自の教育プログラムを展開しています。

3.離島・へき地医療を支える地域貢献

数多くの有人離島を抱える長崎県において、地域医療のリーダーを育成する教育に定評があります。離島での実習を通じて、限られた資源の中で患者と向き合う総合的な診療能力と、地域を支える医師としての使命感を養います。

4.国際基準の教育とグローバル・ヘルス

世界医学教育連盟(WFME)に準拠したカリキュラムを導入し、海外での臨床実習も積極的に支援しています。「プラネタリーヘルス」を掲げ、地球規模の課題解決に貢献できる多様性と柔軟性を備えた医療人を育成しています。

教育理念と3つのポリシー

長崎大学医学部では、日本最古の医学教育の伝統を継承し、グローバルな視点で人類の健康に寄与するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学を学ぶための高い学力と科学的探究心を備え、近代医学発祥の地としての伝統を継承する強い意志を持つ人物を求めています。他者の苦しみを理解し、生命の尊厳を深く認識できる豊かな人間性と、地域医療から国際貢献まで幅広く活躍しようとする情熱を持つ人物を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学と臨床医学を有機的に統合し、能動的学習(PBL)を軸としたプログラムを展開しています。感染症医学や放射線医療などの独自科目を配置。離島・へき地実習や海外研修、そして大学病院での高度な診療参加型実習を通じて、地域と世界を繋ぐ実践的な診療能力と科学的思考力を養います。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師として必要な専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高いプロフェッショナリズムを持ち、生涯にわたり自律的に学び続け、地域および国際社会の多様な健康課題に対して科学的根拠に基づき貢献できる者に学位を授与します。

 

長崎大学ホームページ紹介

長崎大学

長崎大学_医学部

長崎大学_医学部入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 長崎県長崎市坂本1丁目12の4
初年度納入金額 約817,800
学納金6年間総額 約3,500,000
募集人数 114名
一般選抜(前期):66名
学校推薦型選抜Ⅱ:48名(暫定的な増員19名含む)
偏差値 69.2
男女比 60:40

 

入試情報

前期
出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2026/2/25(水)・26(木)
合格発表日 2026/3/7(土)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 100点
数学 『数学Ⅰ・A』

『数学Ⅱ・B・C』
必須

必須
100点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』 3科目から1科目選択 100点
理科 『物理』『化学』『生物』 3科目から2科目選択 100点
地歴・公民 『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共(2出題範囲を選択)』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 6科目から1科目選択 50点
情報 『情報Ⅰ』 必須 15点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、数学(A・B(統計的な推測)・C(平面上の曲線と複素数平面)) 必須 250点
外国語 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) 必須 200点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 2科目選択 250点
面接   必須 150点
調査書   必須 40点
※内容には変更等の可能性もございます。旧教育課程履修者等に対する経過措置の情報も併せて、必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 118人 109人 92.4%
第119回(2025年) 123人 116人 94.3%
第118回(2024年) 118人 115人 97.5%
第117回(2023年) 128人 122人 95.3%
第116回(2022年) 115人 107人 93.0%
第115回(2021年) 121人 117人 96.7%
第114回(2020年) 123人 118人 95.9%
第113回(2019年) 120人 109人 90.8%
第112回(2018年) 121人 112人 92.6%
第111回(2017年) 113人 107人 94.7%

長崎大学 医学部入試 傾向と対策

 

【 国立・私立大学医学部の大学一覧 】

 

解説動画

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長崎大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、九州エリアの国公立・私立医学部との比較、記述力の問われる二次試験対策、面接対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。

同じ九州エリアの国公立医学部として、志願者が比較・検討することの多い大学です。長崎大学の伝統ある研究力や二次試験の配点・傾向と、佐賀大学の地域医療重視の姿勢や問題構成を比較することで、より自分に合った出願先を見極められます。

長崎大学を第一志望とする受験生が、九州内での併願先として検討しやすい私立医学部の一つです。国公立二次試験の記述対策と、私立特有のマーク・スピード対策をどのように両立させるか、戦略を練る際の情報収集に役立ちます。

長崎大学医学部では、二次試験で面接が課され、医師としての適性や倫理観が厳しく評価されます。世界的な研究拠点を持つ同大ならではの質問や、長崎の地域医療に対する考えなど、自分の言葉で論理的に答えるための実践的な対策を確認できます。

長崎大学の学校推薦型選抜(地域枠を含む)や、二次試験の小論文(課される場合)を見据えるなら必読です。高い学力に加え、科学的思考力や倫理観を文章で表現するコツなど、個別指導でどう対策を深めるかの指針が得られます。

アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。