大阪医科薬科大学の受験情報│入試問題の傾向と対策

大阪医科薬科大学概略
1927(昭和2)年、日本初の5年制医学専門学校である大阪高等医学専門学校を創立。初代校長は足立文太郎。「学を離れて医はない」が建学の精神。2009年より、入試日程(前期)において、一次試験で100位内の成績をおさめると、初年度納入金の内、342万円が減免される新・特待制度がある。
2021年4月より「大阪医科大学」と「大阪薬科大学」が統合へ。
大阪医科薬科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 大阪府高槻市大学町2-7 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 6,100,000円 |
| 学納金6年間総額 | 29,075,000円 |
| 募集人数 | 一般選抜(前期):64名 一般選抜(後期):15名 一般選抜(大阪府地域枠):2名 大学入学共通テスト利用選抜:10名総合型選抜 「至誠仁術」入試(併願制):5名 学校推薦型選抜 指定校制推薦入試(専願制):6名 学校推薦型選抜 公募制推薦入試(専願制):10名 |
| 偏差値 | 69.1 |
| 国試合格率 | 93.1% |
| 主な就職先 | 大阪医科大学附属病院 |
| 男女比 | 61:39 |
アクセス
大阪医科薬科大学 医学部入試 傾向と対策
2025年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 70分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 「処分」箱と私信を通じた「終活」のエッセイ
指示語の内容説明、文脈に合う動詞の空所補充など。 |
記述・選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 紙媒体とデジタル媒体の読解における優位性の比較
要約文の空所補充、下線部和訳、内容一致問題。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 英作文 | 「文化とコミュニケーション」をテーマとした和文英訳
「行間を読む」などの定型表現を含む3つの日本文を英訳する。 |
記述 | 標準 |
| 2025年度は長文読解2題と英作文1題の構成が維持されたが、和訳問題が減少し、指示内容の説明や要約空所補充といった総合的な形式が増加した 。読解トピックは「終活」や「紙 vs デジタル」といった、現代的かつ論理的な内容が選ばれている 。対策としては、単なる訳出能力だけでなく、パラグラフごとの要旨を迅速に把握する読解力が不可欠である。英作文については、基本構文を駆使して自然な英語で表現する練習を積むべきである。 |
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 新型コロナウイルス治療の最前線の医師のエッセイ
防護服による個人の識別困難さや、過酷な現場状況の把握。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | バイリンガルが認知症予防に与える影響の研究
仮定法過去完了の理解、および実験内容の数値・内容説明。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 英作文 | 食の安全と健康的な食事」に関する和文英訳
「成長」「維持」「促進」といった基本語彙の適切な訳出。 |
記述 | 標準 |
| 読解問題において和訳以外の記述形式が増えたが、実質的には下線部のない和訳に近い内容理解が問われている 。医学部らしい時事的なトピックや科学的な研究結果が選ばれる傾向にある 。対策としては、一文の構文を正確に掴む精読力に加え、実験結果などの客観的な情報を短時間で処理する速読力を磨くことが重要である。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 経済社会学:マーク・グラノヴェッターの「弱い絆の力」
転職における知人のネットワークの有効性。関係詞節の和訳。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 進化生物学:カラス類の急速な地球規模の拡大と多様性
翼、体躯、脳の特有の組み合わせによる適応。無生物主語の和訳。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 英作文 | 「専門家として秀でるための練習と反省」の和文英訳
「批判的分析」「反省」「精度」などの語彙力が問われる。 |
記述 | 標準 |
| 読解問題は一貫して英文和訳が中心であり、長い修飾語を含む構文や無生物主語といった、難関大入試の定石が問われる 。英作文では、日常語彙を一歩超えた学術的な表現力が求められる 。対策としては、700〜800語程度の長文を正確に精読する習慣をつけること。特に指示語が指す具体的な事象や、比喩表現(snowballなど)の意図を本文から説明する練習が有効である。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 新たなる長寿時代
技術革新やAI、高齢化がもたらす社会不安。 |
記述(和訳・内容説明) | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 研究の技法 研究蓄積の意義と知識共有の重要性。 |
記述(和訳) | 標準 |
| 3 | 和文英訳 | 茶道
禅の思想に基づく精神交流と心の鍛錬。 |
記述 | やや難 |
| 読解問題は和訳中心の出題であり、精緻な構文把握力が求められる 。特に長い修飾句の処理や比喩表現の意図をまとめる要約力が不可欠だ 。英作文は日本文化が題材であり、専門語彙力と言い換え能力が試される 。制限時間内に正確かつ迅速に解答する処理能力が必要である。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 新型コロナ治療の最前線
防護服による識別困難さや過酷な現場状況の把握。 |
記述(和訳・内容説明) | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 人工肉と食の未来 環境負荷軽減や食料安全保障における代替肉の可能性。 |
記述(和訳) | 標準 |
| 3 | 和文英訳 | 医療における共感と対話
信頼関係構築に必要なコミュニケーションの重要性。 |
記述 | 標準 |
| 読解問題は和訳中心の構成であり、正確な構文把握力が求められる 。特に比喩表現の意図をまとめる要約力が不可欠だ 。英作文は医療現場の対話が題材であり、平易な英語への言い換え能力が試される 。制限時間内に正確かつ迅速に解答する処理能力が必要である。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | レジリエンスの概念
逆境から立ち直る力の歴史的変遷や、精神的に強い人の特徴。 |
記述(和訳・内容説明) | 標準 |
| 2 | 長文読解 | テロメアと細胞の寿命 細胞分裂と老化・ガンの関係に関する生物学的研究。 |
記述(和訳) | 標準 |
| 3 | 和文英訳 | 日本の伝統的食文化
発酵食品や和食の知恵と、その世界的な普及。 |
記述 | やや難 |
| 長文読解は例年通り記述式の和訳が中心であり、文構造を正確に捉える高い精読力が試される。第I問では「レジリエンス」という抽象的な概念を、文脈に沿って50字以内の日本語で具体化する説明力が求められた。第II問では生物学的な内容が扱われており、医療系大学らしい専門性の高い語彙への対応が必要である。和文英訳は「発酵」や「醤油」といった日本文化に特有の表現を訳出する必要があり、単なる直訳ではなく、相手に伝わる英語へ噛み砕く力が必要だ。80分という制限時間の中で多くの記述をこなすため、迅速な構文把握と迷いのない解答作成能力を過去問演習で養う必要がある。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 80分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 退屈と創造性の関係
デジタル社会における「退屈」の欠如がもたらす創造性への悪影響。 |
記述(和訳・内容説明) | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 臓器移植の歴史と倫理 世界初の腎臓移植の成功と、その後の医療倫理の発展。 |
記述(和訳) | 標準 |
| 3 | 和文英訳 | 「おもてなし」の精神
訪日外国人の増加に伴う、日本独自の接客文化と価値観。 |
記述 | やや難 |
| 読解問題は英文和訳が主流であり、正確な構文理解に基づいた自然な日本語表現が求められる。第I問ではスマートフォン依存といった身近な話題が扱われ、下線部の具体的な意図を50字以内で説明する力が問われた。第II問では医学史がテーマとなっており、専門的な背景知識があることで読解をスムーズに進めることができる。英作文は「おもてなし」という概念を説明する日本文化発信の形式であり、抽象度の高い日本語を英語にするための高度な語彙力と言い換えの工夫が欠かせない。記述量が非常に多いため、長文1題あたり25〜30分程度で解き切るスピード感を身につけることが合格への鍵となる。 |
2025年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 区分求積法を用いた極限計算
(1)基本的な区分求積、(2)nの指数pによる場合分けを要する極限。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 空間図形 | 空間内の直線と折れ線の長さの最小値
点から直線への垂線、および2つの線分の和の最小値とその座標。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 微積分法 | 直線 $y=2x$ のまわりの回転体の体積
法線を用いた媒介変数表示と、非座標軸まわりの回転体積分。 |
記述 | やや難 |
| 4 | 確率、二項係数 | 二項係数の等式証明とコイン投げの確率
二項係数の公式変形、および特定の得点推移を伴う条件付き確率。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 2024年度から大問4題・90分へと変更されており、2025年度は考えにくい小問が増えたため難化した 。特に $y=2x$ のまわりの回転体(大問3)や、条件付き確率の視覚化(大問4)など、類題の経験が合否を分ける設問が目立つ。対策としては、典型的な手法を習熟した上で、記述における論証力を鍛え、標準的な問題を迅速かつ確実に解き切るスピードを養う必要がある。 |
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 漸化式、極限 | 分数型漸化式とはさみうちの原理による極限値
数学的帰納法による不等式の証明と、はさみうちの適用。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 空間図形 | 座標空間における折れ線の長さの最小値
zx平面・yz平面に関する対称移動を用いた定石問題。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分法 | 懸垂線の平行移動と直線 $y=x$ の接・交条件
接点における微分係数の比較、および関数の増減と極値。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 媒介変数曲線 | sindを含む媒介変数表示された曲線の領域と面積
パラメータの消去と存在範囲の図示、および定積分計算。 |
記述 | 標準/td> |
傾向と対策
| 2024年度は特に考えにくい難問がなく、全問が標準的な典型問題で構成されたため、例年よりも高得点での競争となった 。対策としては、1題あたり約20分という時間制限を意識し、計算ミスを排して迅速に完答する処理力を養うべきである。はさみうちの原理や空間の対称移動といった頻出テーマは、反射的に手が動くレベルまで習熟しておかなければならない。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 微分法 | 放物線上の法線の交点の極限と曲線の長さ
法線の方程式、媒介変数表示された曲線の長さの積分。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 積分法 | 指数関数と三角関数の積の積分、面積、三角形の極限
$y=e^x \sin(e^x)$ の面積 $S_n$ の算出、接線と軸が囲む面積 |
記述 | 標準 |
| 3 | 複素数平面 | n次方程式の虚数解の性質と正多角形の線分の積
実数係数方程式の共役解の証明、単位円内接正多角形の距離の積。 |
記述 | やや難 |
| 4 | 確率 | 正三角形の頂点を移動する規則的な試行の確率
文字列に×が連続しない確率 $p_n$。3項間漸化式の立式。 |
記述 | やや難/td> |
| 5 | 整数 | n! の9進法表示における末尾の0の個数
素因数3の個数、ガウス記号、無限等比級数による不等式証明。 |
記述 | やや難/td> |
傾向と対策
| 2023年度は大問5題構成・100分であり、計算量・思考量ともに重いセットであった。複素数平面における距離の積(大問3)や、規則が切り替わる確率の漸化式(大問4)など、高度な論理的思考が必要とされる。対策としては、数IIIの微積分・複素数平面を最優先で強化しつつ、記述式答案における正確な論証(特に整数の性質や帰納法の明示)を日頃から意識して練習を積むべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 確率 | 石の並び方
黒石と白石の順列と余事象を用いた確率計算。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 微分・多項式 | 高次導関数と二項定理
第k次導関数を含む多項式の証明と二項定理の利用。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 積分 | 面積と不等式
曲線 $y=1/x$ と接線・台形が作る面積の大小による不等式の証明 。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 図形・複素数 | 正方形の通過領域
回転移動を伴う正方形の座標決定と通過領域の面積の評価 。 |
記述 | やや難/td> |
| 5 | 数列 | 対称な順列と漸化式
線対称な点の集合に関する漸化式の導出と3で割った余りの論証 。 |
記述 | 難/td> |
傾向と対策
| 例年通り大問5題の構成であり、極端な難問はないものの、公式を適用するだけで解ける問題は少ない 。数学的センス、計算力、論証力がバランスよく問われる構成となっている 。第1問の確率や第3問の面積計算は標準的であり、ここで確実に得点を稼ぐことが必須である 。一方で、第2問の物々しい導関数の処理や、第4問・第5問のような図形考察と高度な論証が必要な問題で実力差が顕著に現れる 。2021年度と比較して論証問題が増加しており、制限時間内での迅速な処理と、正確な記述力が合否を分けるポイントとなる。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | ベクトル | 平面上のベクトル
内積や面積比を利用した標準的な計算。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 複素数平面 | 複素数の絶対値と図形
点の移動や軌跡、図形の形状決定。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分・積分 | 面積の最小値と体積
関数の増減、面積、および回転体の体積計算。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 数列 | 漸化式と極限
一般項の推定と無限級数の和の導出。 |
記述 | やや難/td> |
| 5 | 確率 | 反復試行と条件付き確率
特定の事象が起こる確率の論理的算出。 |
記述 | 標準/td> |
傾向と対策
| 計算量と記述量のバランスが取れた出題となっている 。公式の適用だけでなく、論理的な導出プロセスが重視される 。標準レベルの問題を迅速に処理する力を磨く必要がある 。時間内に完答するため、シビアな時間管理を徹底すべきだ。 |
2025年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 箱の中のばねでつながれた2物体の運動
慣性力を含む単振動の周期、壁から離れるまでの時間。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 細管で連結された容器内の気体の状態変化
断熱変化におけるピストンの移動と、仕事および最終温度。 |
空欄補充 | 標準 |
| 3 | 原子 | 中性子の発見に関する核反応実験
完全弾性衝突を用いた中性子質量の推定と、核反応式の立式。 |
空欄補充 | 標準 |
| 4 | 小問集合 | 剛体のつり合い、抵抗回路、物理量の次元
モーメントのつり合い、電圧降下の比較、時間の次元の判別。 |
選択・記述 | 標準 |
傾向と対策
| 力学、熱力学、原子、および小問集合(電磁気含む)からバランスよく出題された。いずれも物理現象の本質的な理解を問う良問であり、正確な立式とグラフ・次元解析の能力が試される。対策としては、教科書レベルの基本事項を盤石にした上で、原子分野などの実験的背景(中性子の発見など)についても理解を深めておくべきである。次元解析を検算に活用する習慣も有効である。 |
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 重ねて置かれた2物体(PとB)の水平運動
動摩擦力によるエネルギー損失、運動量保存、および棒による阻止。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 気球の浮上(ヒーターによる風船内の加熱)
理想気体の状態方程式を用いた密度と温度の導出、浮力の条件。 |
空欄補充 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | コンデンサーと抵抗の直流回路の接続替え
スイッチの切り替えによる電荷移動、過渡現象、定常状態の解析。 |
空欄補充 | 標準 |
| 4 | 小問集合 | 組み合わせレンズ、円運動、水素のエネルギー、半減期
写像公式の適用、ローレンツ力、リュードベリ定数、放射能計算。 |
選択・空欄補充 | 標準 |
傾向と対策
| 各分野から典型的な設定が選ばれており、現象の推移を正確に追う力が求められる。小問集合(大問IV)では分野を跨ぐ広範な知識が必要とされる 。対策としては、まず基本原理を深く理解し、物理量の変化を数式やグラフで適切に表現できるようにすること。特に電磁気や力学の複合設定(大問III, I)は、電荷や運動量の保存則を正確に適用する演習が効果的である。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜面上のばねにつながれた2物体の運動
重心の等加速度運動、重心から見た小物体の単振動。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 細管で連結された容器(ピストン付き)の状態変化
定積変化と、コック開放後の定圧変化、内部エネルギー。 |
空欄補充 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | ミリカンの実験を模した荷電粒子の運動
コンデンサー極板間での終端速度、電荷量の電気素量倍の決定。 |
空欄補充 | 標準 |
| 4 | 小問集合 | 抵抗回路、屈折、物理量の組立単位
並列・直列回路の電圧、ガラス球の光路、BqやTの基本単位。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 物理の基本原理を具体的なモデル(重心運動、ミリカンの実験など)に適用する能力が問われている。大問IVでは2018年以降頻出の単位・次元に関する問題が出題されている 。対策としては、典型的な物理現象(SHM、気体の混合など)において、系の重心やエネルギー保存といった「より簡潔な視点」で立式できるように演習を積むこと。また、抵抗力のストークスの式など、問題文に与えられた特殊な条件を正確に読解し、即座に数式化する柔軟性も必要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 万有引力と遠心力
北極と赤道での重力・垂直抗力の比較および緯度による遠心力 。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 熱・電磁気 | 気体とコンデンサー
断熱変化(ポアソンの法則)と極板間引力の平衡状態。 |
空欄補充 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 電磁誘導と回路
磁場内を動く回路の誘導起電力とキルヒホッフの法則。 |
空欄補充 | 標準 |
| 4 | 小問集合 | 重心・放射性崩壊・次元
金属棒の重心、ウランの崩壊、物理量の次元解析。 |
空欄補充 | 標準 |
傾向と対策
| 物理現象の正確な理解を問う知識重視の問題が主体であり、公式の暗記だけでは太刀打ちできない融合問題が目立つ 。第I問の天体運動や第II問の気体・コンデンサーの融合など、初見の設定でも物理の本質を見抜く力が求められる 。第III問の回路問題は分岐があるため、ローレンツ力や電磁誘導の法則を正確に適用する慎重さが必要である 。第IV問の次元解析は頻出トピックであり、過去問演習による慣れが有効である 。論述こそないものの、標準的な問題を枠内で正確かつ迅速に解き切る処理能力が重要となる。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 台車上の物体の単振動
バネ定数と物体の運動方程式による加速度導出。 |
空欄補充 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | コンデンサーの充放電
極板間電場、電荷量、およびジュール熱の計算。 |
空欄補充 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | ピストンによる状態変化
気体の状態方程式と吸熱量、仕事の算出。 |
空欄補充 | 標準 |
| 4 | 小問集合 | 原子・波動・重心
光電効果、ドップラー効果、剛体の重心決定。 |
空欄補充 | 標準 |
傾向と対策
| 物理法則の根本的な理解を問う良問が多い 。相対運動やエネルギー収支を正確に整理する力が必要だ 。小問集合を含め、網羅的な基礎知識の定着が不可欠である 。標準問題を確実に解き切るスピードと正確性が求められる。 |
2025年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 構造 | 電気陰性度,共有結合性とイオン結合性 | 記述 | 標準 |
| 2 | 変化・有機 | 酸化と還元、電池,アスコルビン酸の生合成 | 記述 | やや難 |
| 3 | 有機 | ジアゾ化,カップリング、メチルオレンジの合成 | 記述 | やや難 |
| 4 | 高分子 | 糖類の性質、アミグダリンの加水分解 | 記述 | やや難 |
傾向と対策
| まず理論は、平衡だけでなく結合論(電気陰性度・分子軌道)を式で扱えるようにすることが重要。次に有機は、配向性・反応機構を“理由で説明できる状態”に仕上げる。生体分野(糖・ビタミン)は頻出なので、構造と反応(還元性・加水分解)をセットで暗記。そして最大のポイントは、実験文を読みながら反応を頭の中で再現する訓練。この大学は誘導が丁寧な分、「読解ミス=失点」になりやすいので、過去問で設問文の拾い方を徹底するのが合格への近道。 |
2024年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 有機 | ヨードホルム反応・クメン法の反応機構、アセトアミノフェンの副作用 論述有り |
記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | ダニエル電池 | 記述 | やや難 |
| 3 | 高分子 | 核酸の構造 | 記述 | やや難 |
| 4 | 高分子 | アミノ酸とペプチド,電気泳動,陽イオン交換 | 記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大阪医科薬科大(医)の化学は、標準~やや難レベルの典型問題中心です。特に有機化学の比重が高く、構造決定・反応経路・芳香族化合物・糖類が頻出。理論化学は電池、酸化還元、mol計算、濃度計算など定番分野が多く、実験設定で問われます。奇問は少なく、知識+読解+計算力を見る試験です。 |
2023年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 構造 | イオン結晶の格子 | 記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | 錯体形成反応による滴定 | 記述 | やや難 |
| 3 | 変化 | 中和滴定と酸化還元反応 | 記述 | やや難 |
| 4 | 高分子 | 単糖、二・三糖の構造・反応 論述あり |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 理論中心+有機が続くバランス型。理論では化学平衡・酸塩基・酸化還元・反応速度などの頻出分野が横断的に扱われ、計算と考察を組み合わせた設問が多い。有機は構造決定や天然物・高分子がテーマとなり、与えられた情報を整理して論理的に構造を確定する力が求められる。無機は単独で重くは出ないが、他分野に組み込まれ性質や反応の理解が問われる。全体として難問は少ない一方、誘導の読み取りと記述の正確さで差がつく試験。 |
2022年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 状態 | コロイド 描図、論述あり |
記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | 水性ガスとメタン、熱化学と電池、中和反応 論述あり |
記述 | やや難 |
| 3 | 無機 | 鉄、メッキ | 記述 | やや難 |
| 4 | 有機 | アルケン・シクロアルカンの構造決定 | 記述 | やや難 |
傾向と対策
| 理論中心+有機中心の標準レベル。理論では化学平衡・反応速度・滴定などの頻出テーマが出題され、計算はあるが過度に複雑ではなく、立式の正確さが重視された。有機では構造決定や代表的反応に加え、生体関連物質なども扱われ、知識と論理の両方が問われる。特徴的なのは、この年は久しぶりに無機(鉄や合金など)も独立的に出題された点で、分野の偏りが少ないバランス型だった。全体として問題量・難易度ともに標準で、取り切るべき問題を確実に得点できるかが合否を分ける試験である。 対策としては、まず理論分野(平衡・滴定・酸化還元)を最優先に、式の意味を理解して立式できる力を養うこと。有機は構造決定を手順化し、典型反応を理由付きで説明できる状態にする。無機も軽視せず、沈殿・金属・気体の性質は一通り整理する必要がある。また実験設定を絡めた問題が多いため、条件→結果→理由を結びつけて考える訓練が重要。最終的には難問対策より、標準問題をミスなく処理する精度と安定性が合格への鍵となる。 |
2021年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 状態 | 気体反応と状態方程式 | 記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | リチウムイオン電池 30字程度の論述あり |
記述 | やや難 |
| 3 | 変化 | pH指示薬と電離平衡 | 記述 | やや難 |
| 4 | 高分子 | タンパク質、アミノ酸の検出 | 記述 | やや難 |
傾向と対策
| 理論・有機を中心に無機を含む総合型。理論では化学平衡・反応速度・滴定(酸塩基・酸化還元)などの頻出分野が、実験設定と組み合わされて出題されるのが特徴。有機では構造決定や生体関連物質が扱われ、単なる知識ではなく情報整理と論理的思考力が求められる。無機は独立ではなく理論の中に組み込まれ、気体の性質や錯体などが問われる。全体としてやや難〜標準で、**見慣れない設定でも問題文を正確に読めば解ける“読解型試験”**である。 対策としては、まず理論分野(平衡・滴定・速度)を最優先に、式の意味から立式できる力を養うことが重要。有機は構造決定を手順化し、反応や配向性を理由付きで説明できるレベルまで仕上げる。さらに、この大学特有のポイントとして実験文の読解力が必須で、「条件→変化→理由」を結びつけて考える練習を行うべき。最終的には難問対策よりも、標準問題を正確に処理し記述で落とさない力が合格の鍵となる。 |
2020年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 変化 | 結合エネルギー 論述あり |
記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | 電気分解 | 記述 | 標準 |
| 3 | 高分子 | イオン交換樹脂、アミノ酸の電離平衡 | 記述 | 標準 |
| 4 | 高分子 | 糖類 | 記述 | 標準 |
傾向と対策
| 2020年度は大問4題構成で、理論+有機を中心とした標準レベルの総合型。理論では化学平衡・反応速度・滴定などの頻出分野が、実験操作やデータ考察と組み合わされて出題され、単なる計算力だけでなく現象理解が求められた。有機では構造決定や生体関連物質が扱われ、情報を整理して論理的に構造を導く力が必要。無機は単独で重くは出ないが、気体の性質や錯体などが理論と融合して問われる。全体として奇問は少ない一方、実験文の読解と誘導の活用が得点の鍵となる“思考寄り標準問題”であった。 対策としては、まず理論分野(平衡・滴定・速度)を中心に、式の意味を理解した上で立式できる力を養うことが重要。有機は構造決定を手順化し、反応や性質を理由付きで説明できるレベルまで仕上げる。また、この年度の特徴である実験考察に対応するため、条件→結果→理由を結びつける読解訓練が不可欠。最終的には難問対策よりも、標準問題を確実に解き切る安定した処理力と記述力を高めることが合格への鍵となる。 |
2019年度入試
| 科目 | 化学 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 変化 | 溶解度積と硫化物の沈澱 | 記述 | 標準 |
| 2 | 変化 | 反応速度 | 記述 | 標準 |
| 3 | 有機・高分子 | フェノール、フェノール樹脂 | 記述 | 標準 |
| 4 | 有機 | 油脂と脂肪酸 | 記述 | 標準 |
傾向と対策
| 理論+有機を中心とした標準〜やや易レベル。理論では溶解度積と沈殿(硫化物)や反応速度が出題され、典型テーマを実験設定と絡めて問う形式が特徴。有機はフェノールや樹脂、油脂・脂肪酸といった生体・高分子寄りの内容で、反応や性質の理解をベースにした記述問題が多い。全体として計算問題はあるものの難度は高くなく、むしろ論述・構造式・理由説明など“記述力”が得点差を生む試験であった。また、無機は独立ではなく理論に組み込まれ、融合的に問われる形式が見られる。 対策としては、まず理論分野(平衡・反応速度・沈殿)を中心に、典型問題を確実に立式・説明できるレベルまで仕上げることが重要。有機はフェノール・油脂など頻出テーマについて、反応機構や性質を理由付きで説明できるようにする。さらに、この年度のように記述比重が高い場合に備え、簡潔かつ論理的に書く練習が不可欠。難問対策よりも、標準問題を正確に処理し、部分点を確実に積み上げる答案力を養うことが合格への鍵となる。 |

