大阪公立大学(大阪市立大学)医学部の受験情報入試問題の傾向と対策

 

大阪公立大学医学部概略

大阪公立大学医学部は、1944(昭和19)年に創立された大阪市立医学専門学校を起源とし、2022年の大阪府立大学と大阪市立大学の統合によって誕生した、日本最大級の公立大学医学部です。「智・仁・勇」を校訓とし、深い知性と豊かな人間愛、そして困難に立ち向かう勇気を兼ね備えた医療人の育成を目標としています。

キャンパスは大阪のターミナル拠点である天王寺・阿倍野地区に位置し、隣接する「大阪公立大学医学部附属病院」は、都心型病院として極めて多くの症例数を誇ります。特定機能病院として、がん治療や心臓血管外科、高度救急医療など、あらゆる分野で関西の医療を支える中核的な役割を果たしています。

統合により総合大学としての機能が強化され、医学のみならず工学や理学、情報学などの他学部と連携した「ヘルステック」や先端研究も活発です。大阪の都市部にあるからこそ直面する多様な社会的ニーズに応えるべく、地域医療から最先端の生命科学研究まで、極めて幅広い学びのフィールドが提供されています。

伝統ある市立大医学部の歩みと府立大の革新性が融合し、大阪、そして世界の医学・医療をリードする新たな知の拠点として、志の高い学生たちが日々研鑽を積んでいます。

大阪公立大学医学部の特徴

1.都心型拠点としての圧倒的な臨床経験

阿倍野という大阪のハブに位置するため、救急外来や難治性疾患の症例が非常に豊富です。診療参加型実習(クリニカル・クラークシップ)では、多種多様な症例に触れることができ、臨床医としての実践的な判断力と対応力を効率的に養うことができます。

2.総合大学の強みを活かした「医工連携」研究

巨大な総合公立大学へと進化したことで、AI医学、ロボット工学、ナノサイエンスといった異分野との融合研究が加速しています。最新テクノロジーを医療に応用するマインドを学生時代から育むことができ、次世代の医療イノベーションを担う環境が整っています。

3.高度救命救急と災害医療のスペシャリスト養成

附属病院の高度救命救急センターは、大阪府の南中核災害拠点病院としての機能を持ち、一分一秒を争う急性期医療の最前線です。DMAT(災害派遣医療チーム)の活動実習など、都市災害や緊急事態に対応できるタフな医療人を育てる教育が充実しています。

4.国際基準の医学教育と多様なキャリアパス

世界医学教育連盟(WFME)の基準に準拠したカリキュラムを導入。英語による医学教育や海外研修プログラムも充実しており、大阪という地域を守る視点と、グローバルに活躍する視点の双方を大切にする「グローカル」な医療人を輩出しています。

教育理念と3つのポリシー

大阪公立大学医学部では、多様な価値観を尊重し、医学の発展と人々の福祉に寄与する医療人を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

医学を学ぶための極めて高い基礎学力を備え、本学の「智・仁・勇」の精神に共鳴する人物を求めています。生命の尊厳を深く理解し、他者の痛みを分かち合える豊かな人間性と、未知の課題に挑戦する強い知的好奇心、そして大都市・大阪の医療や国際社会に貢献したいという高い志を持つ人を重視します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎医学・臨床医学・社会医学を有機的に統合した一貫教育プログラムを編成しています。早期からの臨床体験やチュートリアル教育で主体的な姿勢を育み、高度なシミュレーション教育を経て、都心型大学病院での質の高い診療参加型臨床実習へと繋げることで、国際水準の診療技能と論理的思考力を体系的に育成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医師として必要な卓越した専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で誠実な医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高いプロフェッショナリズムを持ち、チーム医療におけるリーダーシップを発揮するとともに、生涯にわたり自律的に学び続け、医学・医療の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。

 

大阪公立大学(大阪市立大学)ホームページ紹介

大阪公立大学(大阪市立大学)

大阪公立大学(大阪市立大学)_医学部

大阪公立大学(大阪市立大学)医学部_入試情報

アドミッション・ポリシー

 

基本情報

住所 大阪府大阪市阿倍野区旭町1丁目4の3
初年度納入金額(府内)  約817,800
学納金6年間総額(府内)  約3,496,800
初年度納入金額(府外) 約917,800
学納金6年間総額(府外) 約3,596,800
募集人数 90名
一般選抜(前期日程):75名
総合型選抜:5名
学校推薦型選抜:10名
偏差値 70.5
主な就職先 大阪市立大学附属病院
男女比 72:28

 

入試情報

前期
出願期間 2026/1/26(月)~2026/2/4(水)
試験日 2026/2/25(水)・26(木)
合格発表日 2026/3/9(月)
共通テスト
教科 科目 選択 配点
国語 『国語』 必須 100点
数学 『数学Ⅰ・A』

『数学Ⅱ,数学B,数学C』
必須

必須
200点
外国語 『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』 1科目選択 100点
理科 『物理』『化学』『生物』 2科目選択 200点
地歴・公民 『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共(2出題範囲を選択)』『公共,倫理』『公共,政治・経済』 1科目選択 50点
情報 『情報Ⅰ』 必須 25点
個別テスト
教科 科目 選択 配点
数学 数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、数学(A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)) 必須 300点
英語 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) 必須 300点
理科 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 2科目選択 300点
面接   必須 -
※内容には変更等の可能性もございます。旧教育課程履修者等に対する経過措置の情報も併せて、必ず大学の「入学者選抜要項」「学生募集要項」やホームページなどで、ご確認をお願い致します。

医師国家試験 合格率

回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第120回(2026年) 99人 92人 92.9%
第119回(2025年) 105人 101人 96.2%
第118回(2024年) 107人 102人 95.3%
第117回(2023年) 101人 96人 95.0%
第116回(2022年) 89人 86人 96.6%
第115回(2021年) 107人 99人 92.5%
第114回(2020年) 97人 94人 96.9%
第113回(2019年) 95人 89人 93.7%
第112回(2018年) 106人 101人 95.3%
第111回(2017年) 83人 73人 88.0%

大阪公立大学(大阪市立大学) 医学部入試 傾向と対策

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大阪府内の最難関国立・公立医学部として、志願者が必ず比較検討する大学です。大阪公立大学の堅実な出題傾向と、大阪大学の圧倒的な記述量・難易度の違いを比較することで、自身の学力特性に合った最適な出願先を判断する材料になります。

近畿圏を代表する二大公立医科大学として、併願や比較の候補に挙がりやすい一校です。入試科目の配点バランスや二次試験の記述の方向性の違いを確認し、合格の可能性を最大化するための戦略構築に役立ててください。

大阪公立大学医学部では、二次試験の面接評価を通じて、医師としての適性や「大阪の地域医療・研究への貢献意欲」が評価されます。統合後の新しい教育理念に対し、自分の言葉で論理的かつ誠実に答えるための実践的なヒントが得られます。

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アクセス

監修者紹介
岩崎陽一

株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。

PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。

医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。