杏林大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

杏林大学概略
杏林大学は、1970(昭和45)年に東京都三鷹市に創設された私立医科大学を前身とし、現在は医学部、保健学部、総合政策学部、外国語学部を有する総合大学へと発展しています。建学の精神として「真・善・美の探求」を掲げ、真理に対して謙虚に学び(真)、他者のために思いやりを持って尽くし(善)、自らを律して美しく生きる(美)ことができる優れた人材の育成を目標としています。
医学部が拠点を置く三鷹キャンパスには、多摩地区の中核的医療機関である「杏林大学医学部付属病院」が併設されています。特定機能病院や高度救命救急センターとしての指定を受けているこの病院は、学生にとって日常的な疾患から高度先進医療、さらには1分1秒を争う救急医療の最前線までを網羅的に学べる最高の教育環境となっています。
本学の教育の大きな柱は、地域社会や患者から厚く信頼される「良き臨床医」の育成です。単に高度な知識と技術を持つだけでなく、患者の痛みに深く共感し、良好なコミュニケーションを通じて全人的な医療を提供できる温かい人間性の涵養を重視しています。
総合大学の強みを活かし、保健学部などの他学部の学生と共に学ぶ機会も充実しており、これからの医療現場に欠かせないチーム医療のリーダーとして活躍できる医師を継続的に社会へ輩出しています。
杏林大学医学部の特徴
建学の精神に基づき、患者を身体的な側面からだけでなく、心理的・社会的背景も含めて総合的に捉える「全人的医療」を実践できる医師を育成します。医療面接や早期からの臨床体験実習を通じて、患者に寄り添う共感力と高い倫理観を徹底して磨きます。
三鷹キャンパスにある付属病院は、東京都多摩地区の高度医療・救急医療の中核を担う大規模病院です。長期間にわたる診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)では、豊富な症例に触れながら医療チームの一員として診療に参加し、実践的な臨床能力を養います。
同じキャンパスに看護師や臨床検査技師、放射線技師などを養成する保健学部があり、日常的に他職種を目指す学生と交流できる環境が整っています。合同で行う演習などを通じて、互いの専門性を理解し合い、連携して患者をサポートするチーム医療の精神を学生時代から深く学びます。
臨床技能を安全かつ反復して練習できる「クリニカルシミュレーションラボ」が完備されており、実習前に確かな技術と自信を身につけることができます。また、教員によるきめ細やかな学習指導体制が構築されており、国家試験に向けた着実な学力向上をサポートします。
教育理念と3つのポリシー
杏林大学医学部では、建学の精神である「真・善・美の探求」を具現化し、社会から求められる良き臨床医および医学研究者を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学を修めるための十分な基礎学力と論理的思考力を有し、生命に対する深い尊厳と高い倫理観を持つ人物を求めています。また、建学の精神に共感し、他者への思いやりと柔軟なコミュニケーション能力を備え、医療を通じて広く社会に貢献しようとする強い熱意を重視します。
「良き臨床医の育成」を目標に、基礎から臨床へスムーズに移行できる統合型カリキュラムを編成しています。低学年での早期体験実習で動機づけを行い、シミュレーション教育で確かな技能を習得したのち、多摩地域の中核病院である付属病院での充実した臨床実習により、実践的な問題解決能力とプロフェッショナリズムを養います。
医師として必要な専門的知識・技能・態度を修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。「真・善・美の探求」に基づく豊かな人間性とチーム医療を牽引する協調性を持ち、医学の進歩に合わせて生涯にわたり自律的に学習を継続できる者に学位を授与します。
杏林大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 東京都三鷹市新川6-20-2 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 10,090,700円 |
| 学納金6年間総額 | 37,590,700円 |
| 募集人数 | 一般前期:79名
地域枠選抜(認可申請予定):東京都枠10名、新潟県枠4名、群馬県枠1名 共通テスト利用:25名 |
| 偏差値 | 65.0 |
| 男女比 | 47:53 |
入試情報
| 出願期間 | 2025/12/1(月)9:00~2026/1/16(金)17:00 |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/2/2(月) |
| 1次合格発表日 | 2026/2/6(金)17:00 |
| 2次試験日 | 2026/2/11(水・祝),2/12(木) ※希望調査のち大学が指定したいずれか1日 |
| 合格発表日 | 2026/2/18(水)17:00 |
| 1次試験会場 | 五反田TOC ※定員超過の場合、三鷹キャンパス |
| 2次試験会場 | 【本学】三鷹キャンパス |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 100点 | 60分 |
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B(『統計的な推測』を除く)・C | 必須 | 100点 | 70分 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 150点 | 100分 |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 小論文 | - | 必須 | - | 60分 |
| 面接 | - | 必須 | - | - |
杏林大学 医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 107人 | 103人 | 96.3% |
| 第119回(2025年) | 136人 | 129人 | 94.9% |
| 第118回(2024年) | 118人 | 111人 | 94.1% |
| 第117回(2023年) | 120人 | 112人 | 93.3% |
| 第116回(2022年) | 108人 | 98人 | 90.7% |
| 第115回(2021年) | 125人 | 117人 | 93.6% |
| 第114回(2020年) | 102人 | 96人 | 94.1% |
| 第113回(2019年) | 116人 | 111人 | 95.7% |
| 第112回(2018年) | 137人 | 132人 | 96.4% |
| 第111回(2017年) | 111人 | 95人 | 85.6% |
杏林大学 医学部入試 傾向と対策
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(語彙・文法) 10題の短文の空所に当てはまる適切な語句を選択する問題。単語や熟語の知識に加え、分詞構文や仮定法などの基本的な文法規則が問われる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 文法・語法 | 短文の語句整序 与えられた5つの語句を並べ替えて英文を完成させる問題。「A is to B what C is to D」や「when it comes to doing」などの重要構文やイディオムの知識が直接的に問われる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 論理展開 | 文整序問題 5つの独立したパラグラフについて、それぞれアトランダムに並んだ5つの短文を論理的な順序に並べ替える問題。代名詞や指示語、接続詞(ディスコースマーカー)に着目して文脈のつながりを判断する力が求められる。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 経済・ビジネス系および医学・時事系の長文読解(2題) 「なぜホテルのミニバーの価格は高いのか」という経済学・ビジネス系の英文と、「新型コロナワクチンと心筋炎のリスク」に関する医学・時事系の英文の2題構成。下線部の語義類推、内容の具体例の選択、適切な一文の挿入場所の選択、および内容一致問題が出題されている。 |
マーク | 標準〜やや難 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 大問1〜3までの文法・語法・整序問題の比重が比較的大きく、ここで確実に得点しつつ時間を節約できるかが鍵となる。特に大問3の「文整序」は時間がかかりやすいため、前後の文のつながりを示すヒント(代名詞など)を素早く見抜く訓練が必要である。大問4の長文読解はテーマが多岐にわたるため、医療系だけでなく社会・経済などの幅広い分野の英文に触れ、パラグラフごとの要旨を素早くつかむ読解力が求められる。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(語彙・イディオム) 10題の短文の空所に当てはまる適切な語句を選択する問題。純粋な文法知識だけでなく、「in addition to」や「on no account」といった熟語・慣用表現の知識が直接的に問われる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 文法・語法 | 短文の語句整序 与えられた5つの語句を並べ替えて英文を完成させる問題(5題)。疑問詞を用いた間接疑問文や、関係代名詞の省略など、基本的な構文の組み立て能力が問われる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 論理展開 | 文章と対話の文整序問題 医療制度の違いや子どもの記憶に関する3つの文章と、日常的な2つの対話について、アトランダムに並んだ5つの文を論理的な順序に並べ替える問題。代名詞(it, theyなど)や接続詞(however, thereforeなど)に着目し、文脈の因果関係を素早く見抜く力が求められる。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 科学史・ビジネス系および医学系の長文読解(2題) 「人の考え方を変えることの難しさ(ニコル=オレームのグラフの発明やポスト・イット・ノートを例に)」という科学史・ビジネス系の英文と、「患者の治療結果が男性医師と女性医師で異なるのか」という医学系の英文の2題構成。下線部の語義類推、内容一致問題などが出題されている。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2の語彙や整序問題は、知識があれば即答できる標準的なレベルであるため、ここでいかに時間を節約するかが重要である。大問3の「文整序」は、対比構造や指示語の指す内容を正確に把握する論理的思考力が試される。大問4の長文読解は、医療系にとどまらず多様なテーマから出題されるため、幅広い分野の英文を読み慣れておくことと、60分で全てを解き切るスピードと情報処理能力が求められる。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 文脈やイディオムの知識を問う短文空所補充 10題の短文の空所に当てはまる適切な語句を選択する問題。純粋な文法知識だけでなく、「call for」や「for the sake of」といった熟語・慣用表現の知識が直接的に問われる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 文法・語法 | 重要構文や熟語を用いた短文の語句整序 与えられた5つの語句を並べ替えて英文を完成させる問題(5題)。「What is A like?」や「remind A of B」などの基本的な構文や語法の知識が問われる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 論理展開 | 文章と対話の文整序問題 森林保護や言語の仕組みに関する3つの文章と、日常的な2つの対話について、アトランダムに並んだ5つの文を論理的な順序に並べ替える問題。代名詞や接続詞(So, Firstなど)に着目し、文脈の因果関係を素早く見抜く力が求められる。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 仕事の意義と人間の言語に関する長文読解(2題) 「キャサリン・グラハムの言葉を引用した、意味のある仕事がもたらす幸福感(eudaimonia)」に関する英文と、「人間の言語は動物のコミュニケーションと比べて独自のものか」に関する科学系の英文の2題構成。下線部の語義類推、内容一致問題などが出題されている。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2の語彙や整序問題は、知識があれば即答できる標準的なレベルであるため、ここでいかに時間を節約するかが重要である。大問3の「文整序」は、対比構造や指示語の指す内容を正確に把握する論理的思考力が試される。大問4の長文読解は2題合わせて分量が多く、幅広い分野の英文を読み慣れておくことと、60分で全てを解き切るスピードと情報処理能力が求められる。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(語彙・文法) 10題の短文の空所に当てはまる適切な語句を選択する問題。「themselves(再帰代名詞)」の用法や、「few / a few / little」の使い分けなど、基礎〜標準レベルの文法・語法知識が直接的に問われる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 文法・語法 | 短文の語句整序 与えられた5つの語句を並べ替えて英文を完成させる問題(5題)。関係代名詞(what)を用いた名詞節の作成や仮定法の知識などを用いて、文法的に正しい構造を素早く組み立てる処理能力が求められる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 論理展開 | 文章と対話の文整序問題 複数の独立したパラグラフや対話文について、アトランダムに並んだ5つの文を論理的な順序に並べ替える問題。代名詞(them, this)や接続詞(But, In addition)などに着目し、文脈の前後関係を素早く見抜く力が要求される。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 人類学系および医療系の長文読解(2題) 「人類の火の利用の歴史と進化(ダーウィンの見解など)」に関する英文と、「医療における痛みの影響と表現の多様性(文化や価値観による違い)」に関する医療系の英文の2題構成。下線部の意味や内容一致問題が出題されている。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2の語彙や整序問題は、知識があれば即答できる標準的なレベルであるため、ここでいかに時間を節約するかが重要である。大問3の「文整序」は時間がかかりやすいため、論理マーカーをヒントにパズル的に処理する訓練が必要である。大問4の長文読解は2題合わせて分量が多く、60分で全てを解き切るスピードと的確なスキャニング能力が合否を分ける。 |
2018年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(語彙・文法・品詞) 短文の空所に当てはまる適切な語句を選択する問題。本年度は(ア)〜(ソ)の合計15題とやや分量が多い。「indicate / indication」といった品詞の適切な使い分けや、関係副詞・関係代名詞の識別、基本的なイディオムの知識が直接的に問われる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 文法・語法 | 短文の語句整序 与えられた複数の語句を並べ替えて、文法・構文的に正しい英文を完成させる問題。関係詞や不定詞、分詞構文などを絡めた標準的な構文把握能力が求められる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 論理展開 | 文章と対話の文整序問題 独立した複数のパラグラフや対話文について、アトランダムに並んだ短文を論理的な順序に並べ替える問題。代名詞や接続詞(ディスコースマーカー)をヒントに、文脈の因果関係や時系列を素早く見抜く力が要求される。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 長文読解(2題構成) | 人類学系および医療系の長文読解(2題) 医療系や自然科学、あるいは社会・文化などをテーマとした2題構成の長文読解。パラグラフごとの要旨把握、下線部の語義類推、および本文の内容に合致する選択肢を選ぶ内容一致問題を中心に出題される。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 杏林大学の英語は出題形式が長年固定されており、本年度(2018年度)も「空所補充・語句整序・文整序・長文2題」という王道のフォーマットである。ただし、第1問の空所補充が15題(近年は10題が多い)あるため、前半の知識問題で立ち止まると後半の長文を読む時間が枯渇する。大問1・2の文法・語彙問題は「知っていれば数秒で解ける」レベルまで基礎を反復し、大問3の文整序で論理的なパズルを素早く処理し、大問4の長文に十分な時間を残すという徹底したタイムマネジメントが合否を直結する。 |
2017年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(15題) コロケーション、品詞判別、動詞の語法など、標準的な文法・語彙力を問う。設問数が多いため素早い判断が必要だ。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 会話文 | 短文の語句整序(5題) 医師と患者のやり取りや日常的な場面の対話。文脈の整合性と口語表現の理解が問われる。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 文法・語法 | 誤文訂正・正誤判定(10題) 文中の不適切な箇所を指摘する形式。時制、一致、語法など正確な文法知識の運用力が試される。 |
マーク | やや難 |
| 4 | 長文読解(2題構成) | 医学・医療倫理をテーマとした長文(2題) 人工甘味料が原因の症例を通じた問診の重要性に関する論説と、骨形成不全症を題材とした医療倫理や患者の物語に関する内容。内容一致や語義類推が出題される。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成(大問4の中に長文が2題含まれる)。解答はすべてマークシート方式である。 杏林大学の英語は出題形式が長年固定されており、本年度(2018年度)も「空所補充・語句整序・文整序・長文2題」という王道のフォーマットである。ただし、第1問の空所補充が15題(近年は10題が多い)あるため、前半の知識問題で立ち止まると後半の長文を読む時間が枯渇する。大問1・2の文法・語彙問題は「知っていれば数秒で解ける」レベルまで基礎を反復し、大問3の文整序で論理的なパズルを素早く処理し、大問4の長文に十分な時間を残すという徹底したタイムマネジメントが合否を直結する。 |
2016年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 語彙・文法 | 短文の空所補充(15題) 「on hold(電話を保留にする)」といった医療現場の表現や、「every 6 to 10 hours(6~10時間おきに)」などの頻度表現を問う。腎臓移植に関する一文もここに含まれる。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 会話文 | 対話文の空所補充(5題) 減量に悩む患者と看護師の対話 。調理法(蒸す、揚げるなど)による体重への影響や、ストレスと体重管理の関係について、文脈に合うフレーズを選択する 。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 文法・語法 | 誤文訂正・正誤判定(10題) 4つの下線部から誤りを選ぶ形式。「used to do(かつて~した)」や「fewer(可算名詞の比較)」、間接疑問文の語順など、文法の核心的な理解を問う。 |
マーク | やや難 |
| 4 | 長文読解 | 心理学および医療倫理をテーマとした長文(2題) 衝動制御を測る「マシュマロ・テスト」と感情的知性(EQ)の関係を論じた英文と 、医学生が身内からガムのしこりに触れるよう求められ、医師としての「触診」とプライバシーの境界に悩むエピソードの2題構成。 |
マーク | 標準 |
| 解答時間60分で50問を解く非常にスピード感の求められる試験である。2016年度は「会話文」と「誤文訂正」が含まれており、特に誤文訂正10問は文法構造を正確に見抜く力が不可欠で、時間を奪われやすい。大問1~3をいかにスピーディーに処理し、EQ(心の知能指数)や医師の倫理観といった抽象度の高いテーマが含まれる大問4の長文2題に時間を残せるかが合否を分ける。医療・科学系の背景知識を養いつつ、文法事項を瞬時に判別できるまで習熟させておくことが重要だ。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 確率と極限 | 袋から玉を取り出す試行と極限 赤玉と黒玉が入った袋から玉を取り出し、指定の条件で玉を戻す試行を繰り返す問題。$n$回目の試行で赤玉が取り出される確率 $P_n$ について、袋の中の赤玉の期待値を用いて漸化式を立て、最終的に $\lim_{n \to \infty} P_n$ の極限値を求める。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 空間ベクトル | 外心・重心・内分点の位置ベクトルと四面体の体積 座標空間上の3点がなす三角形の外接円の半径や、外心の位置ベクトルを内積を用いて求める問題。さらに、三角形の重心と線分の内分点を通る平面と、直線との交点の位置ベクトルを立式し、四面体の体積比を算出する。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 空間図形と微積分 | 図形が通過してできる曲面の面積と立体の体積 原点を中心とする円上の動点Pと、特定の条件を満たす直角二等辺三角形PQRの移動に関する問題。線分が通過してできる曲面の面積や球の体積の計算に加え、後半では放物線と線分で囲まれる図形が移動してできる立体の体積を定積分を用いて求める計算量の多い応用問題。 |
マーク | やや難 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問3題構成。解答はすべてマークシート方式(桁ごとに数字をマークする形式、または選択肢から選ぶ形式)である。 大問数は3題と少なめだが、各大問の計算量が非常に多い。特に大問3は空間図形の把握と微積分の計算が組み合わさっており、正確に図形をイメージして積分区間や被積分関数を立式する高い処理能力が要求される。大問1の確率の漸化式や大問2のベクトルの基本操作を素早く正確にこなし、後半の微積分にいかに時間を残せるかが合否を直結する。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 三角関数と微積分 | 三角関数の公式と最大値・最小値 前半は加法定理を用いて2倍角・3倍角の公式を導出する問題。後半はその結果を利用し、与えられた三角関数の式をサイン(sin)の3次関数に変換して微分し、極値および最大値・最小値を求める問題。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 微分積分 | 絶対値を含む定積分と極値の条件 前半は部分積分法を用いた関数の不定積分と、絶対値を含む関数の定積分の計算。後半は指数関数と2次式の積で表される関数が極大・極小となるための係数の条件を求め、さらにその関数の定積分を計算する計算量の多い問題。 |
マーク | 標準〜やや難 |
| 3 | 図形と方程式、空間図形 | 三角形の存在領域の面積と四面体の体積の最大値 前半は座標平面上の3点からなる三角形の角度の条件から、頂点Cの存在領域を図示し、扇形や三角形の面積を用いてその領域の面積を求める問題。後半は座標空間内の四面体について、直角三角形となる条件から頂点の軌跡(円周上)を導き、四面体の体積が最大となる条件を計算する応用問題。 |
マーク | やや難 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問3題構成。解答はすべてマークシート方式(桁ごとに数字をマークする形式、または選択肢から選ぶ形式)である。 大問数は3題と少なめだが、各大問とも計算過程が長く、正確な処理能力が要求される。特に大問2の絶対値を含む定積分や、大問3の空間図形の条件から軌跡を導いて最大値を求める問題など、図形的なイメージと微積分の計算力を融合させた問題が特徴的である。基礎的な公式(部分積分や三角関数の公式など)を瞬時に引き出し、ミスなく計算を進める力が合否を分ける。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 確率 | 赤玉・黒玉・白玉の取り出しと確率からの逆算 3色の玉が入った袋から玉を取り出す確率の計算と、与えられた確率(条件)から袋の中に入っていた各色の玉の個数を連立方程式を用いて逆算する問題。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 図形と方程式、微積分 | 円と直角二等辺三角形、および2つの放物線で囲まれた面積 座標平面上の3点を通る円の方程式と内接円の半径を求め、さらにその円上の点を通る条件を満たす2つの放物線の方程式を決定し、それらで囲まれた部分の面積を定積分で計算する問題。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 微分積分、数列、極限 | 対数関数の性質、等比数列と階乗の対数に関する総合問題 対数関数 $y=\log_e x$ 上の3点がなす三角形の面積の最大化や、関数を用いた数列(対数をとると等差数列になる等比数列)の計算、および台形の面積の極限や階乗の対数に関する最大・最小値問題。 |
マーク | やや難 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問3題構成。解答はすべてマークシート方式(桁ごとに数字をマークする形式、または選択肢から選ぶ形式)である。 大問数は3題と少なめだが、各大問とも計算過程が長く、正確な処理能力が要求される。特に大問2の面積計算における「1/6公式」の利用や、大問3の数列・極限・微積分が融合された複雑な数式の処理など、高い計算力が求められる。基礎的な公式を瞬時に引き出し、ミスなく計算を進める力が合否を分ける。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 100分(理科2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 力学、熱と力学の融合、波動 (1)水平面上での2物体の衝突と反発係数、および運動エネルギーの和の計算。(2)自由落下するアルミニウムの粒が地面に衝突した際の、力学的エネルギーの減少分から生じる温度上昇の計算。(3)おもりを付けた弦に生じる定常波の波長と波の速さの計算。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 小問集合 | 電磁気・原子 (1)ニクロム線の抵抗の算出と、発生するジュール熱の計算。(2)コンプトン効果によるX線の散乱において、エネルギー保存則を用いた電子の運動エネルギーの算出と、運動量保存則を用いた散乱角の計算。(3)アルミニウム原子核にアルファ粒子を衝突させる核反応式における、質量数と原子番号の保存。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 力学 | 斜方投射と速度ベクトルの軌跡 高さ $h$ からの斜方投射において、速度の $x$ 成分・$y$ 成分を立式し、速度ベクトルが通過する領域の面積を求める問題。この面積の最大化条件から、水平到達距離が最大となる投射角を三角関数を用いて導出する数学的な処理能力が問われる。 |
マーク記述・グラフ・論述 | やや難 |
| 4 | 電磁気 | 磁場中を動く導体棒とコイル (1)磁場中を移動する導体棒内の自由電子にはたらくローレンツ力と、それによって生じる誘導起電力(電位差)の向きと大きさの考察。(2)向きが異なる2つの磁場領域を一定の速さで通過する長方形コイルについて、磁束の変化と誘導電流のグラフの概形を選択し、外力の仕事率を計算する問題。 |
マーク | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成(理科2科目で100分)であり、解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2が各分野からの小問集合、大問3・4が力学と電磁気の総合問題というバランスの取れた構成になっている。物理現象の基本的な理解を問う良問が多いが、大問3の斜方投射のように、速度ベクトルが描く図形の面積を用いて最大到達距離の条件を求めるような、やや目新しく数学的な考察力が求められる設問も含まれる。公式の丸暗記にとどまらず、運動の方程式や保存則を状況に合わせて正確に立式し、素早く計算する力が不可欠である。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 100分(理科2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 力学、熱力学、波動 (a) 摩擦のある水平板上に置かれた小物体がすべりだす条件から、最大摩擦力と静止摩擦係数を求める円運動の問題。(b) p-Vグラフ上の理想気体の状態変化において、気体がした仕事、内部エネルギーの変化、および吸収熱量を計算する問題。(c) 水面上の液体薄膜への光の斜め入射による屈折角と、反射光の干渉条件から明線となる最小の膜の厚さを求める問題。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 小問集合 | 電磁気・原子 (a) 3つのコンデンサーとスイッチを含む回路で、スイッチの切り替え前後に各コンデンサーに蓄えられる電気量や極板間電位差を計算する問題。(b) 金属表面への光照射による光電効果で、光子のエネルギーと飛び出した光電子の最大の運動エネルギーを求める問題。(c) ウランのアルファ崩壊およびベータ崩壊の回数を、質量数と原子番号の増減から連立方程式で求める問題。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 力学 | 3つの小球と棒からなる物体系のつりあい 水平な床に置かれた小球と糸で吊るされた小球を含む剛体系の重心の座標の算出。さらに、糸の張力や床からの垂直抗力を力のモーメントのつりあいから求め、一部に粘土を付着させた際の重心の移動や転倒条件を考察する問題。 |
マーク | 標準〜やや難 |
| 4 | 電磁気 | 質量分析器と磁場中での荷電粒子の運動 真空中の質量分析器において、電位差で加速された陽イオンが磁場中でローレンツ力を受けて等速円運動(半円軌道)をする問題。スリット間距離(軌道直径)からイオンの質量比や電気量の比を導出する、典型的な応用問題。 |
マーク | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成(理科2科目で100分)であり、解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2が力学・熱力学・波動・電磁気・原子の全分野を網羅した小問集合であり、大問3・4が力学と電磁気の総合問題となっている。全体的に標準的な良問が多いが、大問3の剛体系のつりあいや転倒条件の考察など、図の状況を正確に把握して力のモーメントを立式する応用力が求められる。限られた時間の中で、全分野の公式を迷いなく使いこなし、着実に得点を重ねるタイムマネジメント能力が必須である。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 100分(理科2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 慣性力、気体分子運動論、凹面鏡の小問集合 a) 加速度運動するエレベーター内におけるばねの伸び(慣性力)の計算。(b) 理想気体の温度と気体分子の2乗平均速度の比例関係を用いた計算。(c) 凹面鏡の写像公式を用いた、実像と虚像のできる位置および倍率の計算。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 小問集合 | 電流が受ける磁気力と核分裂・半減期の小問集合 (a) 直線電流が周囲に作る磁場から、正方形コイルの各辺を流れる電流が受ける力(ローレンツ力)の向きと合力を求める問題。(b) ウランの核分裂反応式における質量数と原子番号の保存、および半減期の計算。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 力学 | 斜方投射と空中で衝突する2物体の運動 鉛直に落下する小物体Aに、斜方投射した小物体Bを空中の最高点で衝突させる問題。衝突後の反発係数を用いた速度の計算や、はね返った小物体Bの条件、および床と衝突してバウンドする小物体Aの軌跡と時間の計算。 |
マーク | 標準〜やや難 |
| 4 | 電磁気 | 導体内の自由電子の運動モデルとオームの法則の導出 導体内の自由電子が電場から受ける力と、陽イオンとの衝突による抵抗力($F=kv$)のつりあいから自由電子の終端速度を求める。その結果を用いて電流の式を導き、オームの法則($V=RI$)や抵抗率の式を理論的に導出する典型的なモデル問題。 |
マーク | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成(理科2科目で100分)であり、解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2が力学・熱力学・波動・電磁気・原子の全分野を網羅した小問集合であり、大問3・4が力学と電磁気の総合問題となっている。全体的に標準的な良問が多いが、大問3の空中での衝突とバウンドや、大問4の自由電子の運動モデルを用いた公式の導出など、物理現象の仕組みを根本から理解し、文字式を正確に立式する力が求められる。限られた時間の中で、着実に得点を重ねるタイムマネジメント能力が必須である。 |
2020年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 100分(理科2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 力学、熱力学、波動の小問集合 (1) 水平から30°の方向への斜方投射における落下時間と水平到達距離の計算。(2) アルミ容器と水の熱量の保存(比熱計算)、および銅の棒の線膨張率を用いた伸びの計算。(3) くさび形空気層における光の干渉条件と、暗線の間隔から挟んだ紙の厚さを求める計算。 |
マーク | 標準 |
| 2 | 小問集合 | 電磁気、原子の小問集合 (1) x軸上に置かれた正負2つの点電荷が、原点およびy軸上の点につくる電場の大きさと、x軸上の点との電位差の計算。(2) 運動する電子のド・ブロイ波長の計算と、必要な加速電圧の算出。(3) 水素の同位体の核融合反応において、生成物の質量数・原子番号と、結合エネルギーから放出エネルギーを求める問題。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 力学 | 剛体棒のつりあいと、台車上の小球の運動 一端が固定された剛体棒にはたらく力のモーメントのつりあいの立式と、なめらかな曲面を持つ台車(質量3m)上をすべり降りる小球(質量m)の複合問題。小球がすべり降りる際の垂直抗力や糸の張力の変化、台車が動き始める前後での力学的エネルギー・運動量保存則の成立可否を考察する。 |
マーク | やや難 |
| 4 | 電磁気 | インダクタンスとコイルを含む直流回路(RL回路) (1)(2) ソレノイドの自己インダクタンスと、鉄心と二次コイルを用いた相互インダクタンスの理論的な導出。(3) コイルと3つの抵抗を含む直流回路において、スイッチを閉じた直後と十分時間経過後の電流の計算、およびスイッチ開閉時における電流と電位の時間変化のグラフを選択する問題。 |
マーク | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題構成(理科2科目で100分)であり、解答はすべてマークシート方式である。 大問1・2が力学・熱力学・波動・電磁気・原子の全分野を網羅した小問集合であり、大問3・4が各分野の総合問題という、杏林大学の完全に固定された出題フォーマットである。大問1・2の基本問題は絶対に落とせない。後半については、本年度は「斜面を持つ台車上の物体の運動と剛体のつりあい(大問3)」や、「RL回路における過渡現象のグラフの概形選択(大問4)」など、公式の丸暗記では対応できず、現象の推移を定性的に正しく評価できるかが問われた。図の状況を正確に把握し、運動量保存やキルヒホッフの法則などを適用する応用力が必須である。 |
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