東京女子医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

東京女子医科大学概略
東京女子医科大学は、1900(明治33)年に吉岡彌生によって創立された「東京女医学校」を前身とする、世界で唯一の女子医科大学です。創立者が掲げた「至誠と愛(きわめて誠実であること、慈しみの心を持って接すること)」を学是とし、120年以上にわたり女性医師の育成と地位向上、そして日本の医学発展に大きく貢献してきました。
東京都新宿区河田町に位置するキャンパスには、特定機能病院である「東京女子医科大学病院」が隣接しています。同院は心臓血管外科や脳神経外科をはじめとする多くの診療分野で国内屈指の実績を誇り、日本を代表する高度先端医療センターとして、難病に挑む患者を全国から受け入れています。
本学は早くから「テュートリアル教育(PBL)」を導入するなど、学生の能動的な学びを重んじる先進的な医学教育を実践してきました。また、早稲田大学との共同研究施設「先端生命医科学センター(TWIns)」に象徴されるように、医学と工学を融合させた最先端の研究開発においても世界的な成果を上げています。
「女性医師の先駆者」としての誇りを持ち、高度な専門知識と技術だけでなく、患者に寄り添う温かな心と、社会を牽引するリーダーシップを兼ね備えた女性医療人を数多く輩出し続けています。
東京女子医科大学医学部の特徴
医師である前に一人の人間として、誠実さと慈愛の心を持って患者に接することを重視しています。低学年からの早期臨床体験や倫理教育を通じ、女性ならではの繊細な共感力と、医療人としての高いプロフェッショナリズムをバランスよく育みます。
私立医大でいち早くテュートリアル教育を導入した実績を持ち、少人数グループで課題に取り組む「自学自習」のスタイルが定着しています。自ら考え、調べ、議論するプロセスを繰り返すことで、臨床現場で不可欠な論理的思考力と生涯学び続ける姿勢を養います。
国内最大級の症例数を誇る大学病院に加え、早稲田大学との医工連携拠点「TWIns」での研究活動が盛んです。再生医療やロボット医療など、医学の未来を切り拓く最先端の知見に学生時代から触れることができ、研究マインドを持った臨床医を育てる環境があります。
女性医師として生涯活躍し続けるためのキャリア支援体制が非常に充実しています。全国に広がる強固な同窓会「至誠会」のネットワークは、卒業後の研修やキャリアアップにおいて大きな支えとなり、多様なライフイベントと医師としての使命を両立させるロールモデルが豊富に存在します。
教育理念と3つのポリシー
東京女子医科大学医学部では、学是「至誠と愛」を体現し、医学・医療の未来を担う女性リーダーを育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学を学ぶために必要な高い基礎学力と科学的探究心を備え、学是「至誠と愛」の精神に共感する女性を求めています。他者の痛みを理解できる豊かな感性を持ち、自ら主体的に学び、周囲と協調して医療に貢献しようとする強い意志と社会的使命感を持つ人物を重視します。
6年間の一貫教育の中で、テュートリアル教育(PBL)を核とした能動的学習プログラムを編成しています。基礎・臨床を統合した段階的な学び、最先端のシミュレーション教育、そして高度医療拠点である附属病院群での診療参加型実習を通じて、国際水準の診療能力と科学的思考力を体系的に育成します。
医師として必要な専門的知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で質の高い医療を提供できる能力を備えていることが求められます。「至誠と愛」の精神に基づく高い倫理観を持ち、チーム医療におけるリーダーシップを発揮し、女性医師として生涯にわたり医学の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。
東京女子医科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 東京都新宿区河田町8-1 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 初年度納入金額 | 11,449,000円 | ||||
| 学納金6年間総額 | 46,214,000円 | ||||
| 募集人数 |
|
||||
| 偏差値 | 66.5 | ||||
| 主な就職先 | 東京女子医科大学附属病院 | ||||
| 男女比 | 0:100 |
入試情報
| 出願期間 | 2025/12/22(月)~2026/1/16(金) |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/2/1(日) |
| 1次合格発表日 | 2026/2/7(土) |
| 2次試験日 | 2026/2/14(土)、15(日)から1日 |
| 合格発表日 | 2026/2/20(金) |
| 1次試験会場 | 東京 京王プラザホテル |
| 2次試験 | 本学 |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ | 必須 | 100点 | 60分 |
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、B(数列)、C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 100点 | 60分 |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 200点 | 120分 |
| 適性試験・小論文 | 医師としての適性を判断する | 必須 | - | 60分 |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 面接 | - | 必須 | - | - |
東京女子医科大学 医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 123人 | 113人 | 91.9% |
| 第119回(2025年) | 120人 | 110人 | 91.7% |
| 第118回(2024年) | 127人 | 117人 | 92.1% |
| 第117回(2023年) | 125人 | 106人 | 84.8% |
| 第116回(2022年) | 125人 | 111人 | 88.8% |
| 第115回(2021年) | 117人 | 106人 | 90.6% |
| 第114回(2020年) | 118人 | 109人 | 92.4% |
| 第113回(2019年) | 122人 | 109人 | 89.3% |
| 第112回(2018年) | 115人 | 106人 | 92.2% |
| 第111回(2017年) | 118人 | 106人 | 89.8% |
東京女子医科大学 医学部入試 傾向と対策
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解・英作文 | ミルク病の原因究明 1800年代のアメリカで恐れられた「ミルク病」の原因(白蛇草)を突き止めた女性(アンナ)の伝記的論説 。下線部和訳と、「医師が持つべき資質を2つ」30〜40語で書く自由英作文を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 文挿入問題 | 論説文への文挿入 植民地主義後の英語の地位、フェニックス州の熱波対策、デジャブが起こるメカニズムに関する3つの独立した短文について、適切な文を段落に挿入する。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 図表読み取り | 人口減少と経済 世界的な人口減少と少子高齢化が生産性に与える影響についての論説 。世界の出生率の予測グラフや地図などの視覚情報を参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 実用文・会話 | 観光地のマップと対話 カナダの「ブッチャート・ガーデン」を訪れた友人同士の会話とガイドの説明 。園内のマップや営業時間・休業日が書かれたパンフレットを照らし合わせながら行動計画を読み解く。 |
選択 | 標準 |
| 解答時間は60分 。大問4題構成であり、60分という短い試験時間に対して処理すべき情報量が極めて多い(スピード★★★★★)。単なる長文読解だけでなく、図表・地図・パンフレットを用いた「情報検索問題(大問3、4)」や、「30〜40語の自由英作文(大問1)」が出題されるのが東京女子医科大学の最大の特徴である 。文章を最初から最後まで精読するのではなく、設問の要求に合わせて必要な情報を素早く探し出す「スキャニング能力」と、簡潔で論理的な英語を即座に書き上げるアウトプット力が合否を分ける。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解・英作文 | ユーモアのスタイルとメンタルヘルス 「親和的」「自己向上的」など4つのユーモア分類が精神的健康に与える影響についての論説文。10問のマーク式設問に加え、下線部和訳および「ユーモアが重要な状況」を30語程度で述べる自由英作文が含まれる。 |
マーク・記述 | 標準 |
| 2 | 文章整序 | 文の挿入問題(3つの英文) 「レインガーデン」「温暖化抑制」「科学の多様性」の3テーマ。指定された一文を文脈判断で適切な位置に挿入する。 |
マーク | 標準 |
| 3 | 図表読解 | 家族の居住近接性に関する調査 円グラフや表データをもとに、家族の近くに住む割合や属性別の傾向を読み解く空所補充。 |
マーク | 標準 |
| 4 | 図表読解 | テレビ視聴動向に関する対話 「コードカッティング(有料放送解約)」の傾向を示すグラフを見ながら進行する教授と学生の対話文問題。 |
マーク | 標準 |
| 60分間で読解、図表解析、記述をこなす必要があり、極めて高い情報処理能力(スピード★★★★★)が求められる。後半の2大問(III、IV)がグラフや図表の読み取りに特化しているのが最大の特徴であり、数値を素早く比較・分析する訓練が欠かせない。記述は分量こそ少ないが、本文の趣旨を汲み取りつつ簡潔に自分の意見をまとめる力が合否を分ける。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解・英作文 | スマホ依存とストレスホルモン スマホの利用が引き起こすストレスホルモン(コルチゾール)の増加や、健康被害・睡眠障害についての論説。下線部和訳と、「スマホを持つべき適切な年齢とその理由」を約30語で記述する自由英作文を含む 。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 文挿入問題 | 論説文への文挿入 「ハイブリッド種の鳥(マイコドリ)の誕生」「災害時の男女の役割や反応の違い」「他種の警告音を学習するオーストラリアムシクイ」という3つの独立した短文について、適切な文を段落に挿入する。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 図表読解 | アメリカの図書館と読書事情 アメリカにおける図書館の利用実態や、「電子書籍(e-book)」と「紙の本」の読書傾向の比較に関する調査報告。グラフや表を参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話・図表読解 | 科学者の過酷な研究環境 科学者の長時間労働や精神的健康に関する調査を行った社会学者へのテレビインタビュー。回答結果のグラフを照らし合わせながら文脈を読み解く。 |
選択 | 標準 |
| 解答時間は60分で大問4題構成。60分という時間に対して処理すべき情報量が極めて多く、最高レベルの速読力と情報処理能力(スピード★★★★★)が要求される。本学特有の「図表・グラフの読み取り問題(大問3、4)」や、「自分の意見を約30語で書かせる自由英作文(大問1)」が組み込まれている。全文を漫然と読むのではなく、設問の要求(グラフの数値など)に合わせて必要な情報を素早く探し出すスキャニングの技術と、英作文を数分で書き上げる瞬発力が合否を分ける。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解・英作文 | AIによる物流・飲食業の効率化 ドライバー不足に悩む宅配サービス業において、スマートメーターの電力データからAIが在宅状況を予測し、再配達を減らす取り組みに関する論説。下線部和訳と「AIが効率を向上させる別の方法」についての30語程度の自由英作文を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 文挿入問題 | 論説文への文挿入 「ミバエの寿命を延ばす3種混合薬」「石器時代のチューインガム(カバノキのやに)から抽出された古代人のDNA」「見返りを求めず他者を助けるヨウム」という3つの独立した科学系・生物系の短文について、適切な文を段落に挿入する。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 図表読解 | アメリカのTwitterユーザーの人口統計 ピュー・リサーチセンターの調査に基づく、アメリカのTwitterユーザーの年齢、学歴、収入、利用頻度などに関する分析記事。グラフのデータを参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話・図表読解 | 食糧不安(Food Insecurity)に関する講義 ベントン教授による食糧不安の定義と、その主な要因(紛争や気象ショック)に関する講義と学生の質疑応答。講義内で配布された2つのデータ表を読み解きながら文脈を把握する。 |
選択 | 標準 |
| 解答時間は60分。大問4題構成であり、60分という試験時間に対して処理すべき情報量が極めて多く、最高レベルの速読力と情報処理能力(スピード★★★★★)が要求される。東京女子医科大学の大きな特徴である「図表・グラフの読み取り問題(大問3、4)」や、「自分の意見を約30語で書かせる自由英作文(大問1)」が出題されている。全文を精読するのではなく、設問やグラフの数値から必要な情報を素早く探し出すスキャニングの技術と、英作文を数分で書き上げるアウトプット力が必須である。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 高齢旅行者のニーズに配慮したデザインに関する論説文 高齢旅行者が旅行しやすくなるような空港やホテルのユニバーサルデザインに関する記事。最後に下線部和訳と30語以内の自由英作文を含む。。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解(文挿入) | 自然の健康効果や動物生態に関する3つの短文 自然環境の健康への影響、チンパンジーの生態、クジラの祖先の化石に関する3つの独立した短文への文挿入問題。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解(図表) | 指導者としての男女差に関する論説文 リーダーシップの発現における男女差に関する研究をまとめた論説文。グラフのデータを参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話文・資料読解 | セントラルパークでの友人同士の会話 ニューヨークのセントラルパークを観光中の友人たちの会話文。地図や名所案内の資料を照らし合わせながら現在地や経路を把握する。 |
選択 | 標準 |
| 試験時間は60分で大問4題構成。解答はマークシートによる選択式が中心だが、大問1の最後に下線部和訳と30語以内の自由英作文が課される。全体的な難易度は標準レベルだが、英文量が多いことに加え、グラフや地図などの視覚情報と文章を照らし合わせて解く形式が含まれるため、高い情報処理スピードが要求される。 対策としては、多様なテーマの長文読解に慣れるとともに、図表や地図を含む実用文から素早く必要な情報を抽出する訓練が不可欠。また、30語以内の自由英作文では、与えられたテーマに対して論理的かつ簡潔に自分の意見をまとめる練習を日頃から積んでおくことが合格への鍵となる。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 自己分解する新素材に関する論説文 プラスチックの歴史と環境問題、そして必要に応じて自壊する新素材の開発についての科学記事。最後に下線部和訳と25語以内の自由英作文を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解(文挿入) | 自然や進化に関する3つの短文 4ヶ月の赤ちゃんの泣き声と将来の声の高さ、ニュージーランドのペンギンの長距離回遊、初期人類の眉の突起部の進化的役割 に関する3つの独立した短文への文挿入問題。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解(図表) | 睡眠不足と経済損失に関する図表読解 アメリカ人の睡眠不足の現状、睡眠補助薬や無呼吸症候群用装置の市場規模グラフ、不眠症による各国の経済損失の表 を参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話文・資料読解 | ダイビング機器に関する会話と資料読解 ダイビング仲間の友人同士の会話文。ダイブコンピュータの英語マニュアルの図解と照らし合わせながら、ボタン操作や画面表示の意味を読み解く。 |
選択 | 標準 |
| 試験時間は60分で大問4題構成。解答はマークシートによる選択式が中心だが、大問1の最後に下線部和訳と25語以内の自由英作文が課される。全体的な難易度は標準レベルだが、英文量が多いことに加え、グラフや表、機器のマニュアル図 などの視覚情報と文章を照らし合わせて解く形式が含まれるため、高い情報処理スピードが要求される。 対策としては、多様なテーマの長文読解に慣れるとともに、図表やマニュアルなどの実用文から素早く必要な情報を抽出する訓練が不可欠。また、25語以内の自由英作文では、与えられたテーマ(例:レジ袋の完全廃止への賛否)に対して独自の理由を論理的かつ簡潔に自分の意見としてまとめる練習 を日頃から積んでおくことが合格への鍵となる。 |
2018年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 学校給食の質と学業成績の関係に関する論説文 ミネソタ州のハーディング高校の取り組み(全校生徒への3食提供)を通じた、栄養と学習能力の相関に関する記事 。下線部和訳と、日本の高校での無料給食導入への賛否を問う25語以内の自由英作文を含む 。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解(文挿入) | 生物の生態や脳の機能に関する3つの短文 コウモリの反響定位の限界 、若い頃の運動が将来の脳の健康(認知的予備力)に与える影響 、チンパンジーがじゃんけんのルールを学習する過程 に関する3つの独立した短文への文挿入。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解(図表) | 辰年生まれの子供の成功と親の期待に関する図表読解 中国における辰年生まれの子供(龍児)の学業成績の優位性が、親の期待や教育投資といった要因を制御すると消滅することを示す 。出生率のグラフや成績の統計データを読み取りながら空所を補充する 。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話文・資料読解 | カリフォルニアへの語学研修プログラムに関する会話と資料 友人同士の電話での会話文 。語学学校のチラシ(PDF)と学生の出身国比率のグラフを参照しながら、立地や就業機会を考慮して最適なキャンパス(Forest等)を選択する。 |
選択 | 標準 |
| 試験時間は60分で大問4題構成。マーク式が主体だが、大問1で記述式の和訳と25語以内の自由英作文が課される。全体として英文量が多く、グラフや学校案内のチラシといった実用的な視覚情報から必要な情報を素早く抽出する情報処理能力が合否を分ける。 対策としては、標準的な長文の速読練習に加え、図表や資料を含む実用文に慣れておくことが重要。自由英作文は語数が少ないため、自分の意見を文法的ミスなく、論理的かつ簡潔に英語でまとめる練習が効果的である。 |
2017年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解・英作文 | 手書きが脳の発達に与える影響 キーボード入力よりも手書き(筆記)が子どもの脳の活性化や学習に良い影響を与えるという研究結果に関する論説。下線部和訳と、「大学生はもっと頻繁に手書きをするべきか」について25語以内で自身の独自の理由を記述する自由英作文を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 文挿入問題 | 短文への文挿入 「過剰な光が筋肉や骨に与える影響(ラットの実験)」「ネアンデルタール人が作ったとされる洞窟内のストーン・リング」「博物館の引き出しから発見された絶滅イルカの新種」という3つの独立した短文について、適切な文を段落に挿入する。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 図表読解 | ヨーロッパにおけるキャッシュレス化の現状 スウェーデンなど北欧で進むカード決済の普及と、ドイツやイタリアなど現金志向の強い国々の比較 。ヨーロッパ各国の一人あたりのカード決済数を示したグラフデータを参照しながら空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 会話文・図表読解 | 記憶の発達段階と種類に関する学会発表 国際会議における教授陣(大山教授、ファム教授、斎藤教授)の対話 。乳幼児から青年期までの「記憶の里程標(発達段階)」を示した一覧表と、最初期の記憶の種類を分類した「円グラフ」を照らし合わせながら文脈や内容を読み解く。 |
選択 | 標準 |
| 解答時間は60分。東京女子医科大学の例年の形式である大問4題構成であり、60分という短い試験時間に対して処理すべき英語の文章量および図表の情報量が極めて多く、最高レベルの速読力と情報処理能力(スピード★★★★★)が要求される。 本学最大の特色である「図表・グラフの読み取り問題(大問3、大問4)」や、「自分の意見を短く(本年度は25語以内)書かせる自由英作文(大問1)」が組み込まれている 。すべての英文を最初から最後まで精読するのではなく、設問やグラフの数値から必要な情報を素早く探し出すスキャニングの技術と、英作文を数分で簡潔に書き上げる即座のアウトプット力が合否を分ける。 |
2016年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 冷凍食品市場の再活性化と消費者動向 米国における冷凍食品事業の低迷と、健康志向に合わせた新ブランドの台頭や包装の革新に関する論説文 。下線部和訳と25語以内の自由英作文を含む。 |
選択・記述 | 標準 |
| 2 | 文挿入 | 脳制御ロボットや古人類、鮭漁に関する3つの短文 思考で動かすロボットアーム、サバンナに適応した古人類の聴覚、北米最古の鮭漁の証拠に関する独立した3つの文挿入問題。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文・図表読解 | 5歳未満児の死亡率と主な死因の統計データ 発展途上国における乳幼児死亡率の現状と、早産や栄養不足などの主な要因を円グラフと照らし合わせて読み解く。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 対話文・資料読解 | 友人関係の構築に関する対話と資料分析 友人関係を築く秘訣を記した記事と、年齢別のFacebookの友人数のグラフを資料として、学生たちの対話文中の空所を補充する。 |
選択 | 標準 |
| 試験時間は60分で大問4題構成 。読解英文のテーマは科学、社会、実用対話と幅広く、総語数も多いため高い速読力が求められる 。例年通り、図表やグラフ、統計データを用いた設問が含まれており、視覚情報と英文を迅速に統合して処理する能力が合否を分けるポイントとなる 。 対策としては、標準的な長文を速読する訓練に加え、複数の資料を読みこなす実用的な問題に慣れておくことが重要 。記述式の下線部和訳や25語以内の自由英作文は、正確な構文把握力と、簡潔に自分の意見をまとめるアウトプットの練習が不可欠である。 |
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 図形と方程式、複素数 ①直線 $x+2y-2=0$ と45°の角をなし、点(3,2)を通る直線の方程式 。②複素数の方程式 $z^2+4i=0$ の解。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 図形と方程式・整数 | 直角三角形の内接円 直角三角形ABOに内接する円の中心座標を文字(a,b)で表し 、その中心座標が(4,4)となるような自然数の組を求める整数問題との融合。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 確率 | 3個のサイコロと反復試行 3個のサイコロを投げたときの目の確率 。特定の条件(同じ目が出る、連続する数字になる等)を満たさなかったときに終了するルールの下で、n回以内に終了する確率(余事象の利用)。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 微積分・数の大小 | 関数の極値と累乗の大小比較 関数 $f(x)=\frac{\log x}{x}$ の増減と極値 。これを利用して方程式 $m^n=n^m$ の自然数解を求め 、さらに $23^{24}$ と $24^{23}$ の大小を比較する有名問題。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 解答時間は60分 。大問4題構成であり、最大の特徴は「全問記述式(答えまでの過程を記すこと)」である点だ 。奇問・難問はなく、国公立大や標準的な私大医学部でよく見られる典型的な良問が並ぶ。特に第4問の「$f(x)=\frac{\log x}{x}$ を用いた累乗の大小比較」は数学IIIの頻出テーマである 。方針に迷う問題は少ないため、計算ミスを絶対に防ぎ、採点者に伝わる論理的な記述(途中式や日本語の補足)を素早くまとめる「記述力」が点数に直結する。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 指数・対数計算と確率(円順列) 指数・対数方程式の処理と、「YAYOI」の文字カードを用いた円順列の確率計算。 |
記述(過程含) | 標準 |
| 2 | 数列 | 複利法の金融商品と漸化式 年度ごとの追加投資を含む複利計算モデル。漸化式の作成、一般項の導出、および具体的な利息計算。 |
記述(過程含) | 標準 |
| 3 | 平面図形 | 三角形の辺の長さと三角比 角度条件が与えられた三角形ABCと内部の点Dについて、正弦・余弦定理を用いた計量。 |
記述(過程含) | 標準 |
| 4 | 数学III微積 | 定積分と無限級数 $e^{-x}$ と三角関数の積の積分、およびその定積分を項とする無限級数の和を求める。 |
記述(過程含) | 標準 |
傾向と対策
| 全ての回答で導出過程の記述が求められる。数学II・IIIの典型的な計算問題が中心だが、複利計算のような文章題や無限級数など、正確な立式と計算力が試される。論理的な答案作成の練習を積み、計算ミスを最小限に抑えることが必須である。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 平面ベクトル | 放物線上の点と三角形の面積 放物線 $y=x^2$ 上の2点に関する内積の条件から座標の積を求め、三角形の面積の最小値を相加・相乗平均の関係などを用いて求める。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列 | 和と一般項の関係 初項からの和 $S_n$ と一般項 $a_n$ の関係式($S_n=a_n^2+\frac{1}{2}a_n$)から、漸化式を立てて一般項を求める 。条件による項の符号(正負)の分岐がある。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 確率 | ルーレットを用いたすごろく 1〜8の目が出るルーレットを用いたすごろく(10マス目でちょうどゴール、超えたら戻る)における、反復試行の確率とn回目でゴールする確率の立式。 |
記述 | 標準〜やや難 |
| 4 | 2次曲線と極限 | 放物線・円と面積比の極限 放物線とその準線に接する円が絡む図形問題。扇形と三角形の面積を文字式で表し、極限 $\lim_{p_x \to \infty} \frac{S_2}{S_1}$ を求める。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問4題構成。最大の特徴は、解答用紙に「答えまでの過程を記すこと」と指定された全問記述式である点だ 。奇問・難問はなく、国公立大や標準的な私立大医学部で頻出の良問が揃っている。第3問の確率(すごろくモデル)や第4問の極限など、状況を正確に数式化し、採点者に伝わる論理的な記述を素早く書き上げる記述力が点数に直結する。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 平面ベクトル | 放物線上の点と三角形の面積 放物線 $y=x^2$ 上の2点に関する内積の条件から座標の積を求め、三角形の面積の最小値を相加・相乗平均の関係などを用いて求める。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列 | 和と一般項の関係 初項からの和 $S_n$ と一般項 $a_n$ の関係式($S_n=a_n^2+\frac{1}{2}a_n$)から、漸化式を立てて一般項を求める 。条件による項の符号(正負)の分岐がある。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 確率 | ルーレットを用いたすごろく 1〜8の目が出るルーレットを用いたすごろく(10マス目でちょうどゴール、超えたら戻る)における、反復試行の確率とn回目でゴールする確率の立式。 |
記述 | 標準〜やや難 |
| 4 | 2次曲線と極限 | 放物線・円と面積比の極限 放物線とその準線に接する円が絡む図形問題。扇形と三角形の面積を文字式で表し、極限 $\lim_{p_x \to \infty} \frac{S_2}{S_1}$ を求める。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問4題構成。最大の特徴は、解答用紙に「答えまでの過程を記すこと」と指定された全問記述式である点だ 。奇問・難問はなく、国公立大や標準的な私立大医学部で頻出の良問が揃っている。第3問の確率(すごろくモデル)や第4問の極限など、状況を正確に数式化し、採点者に伝わる論理的な記述を素早く書き上げる記述力が点数に直結する。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 無理数、極限、三角関数 ①無理数の整数部分と小数部分。②平方根を含む関数の極限値。③半角の正接の値から、正接・余弦・正弦の値を求める。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 図形と方程式・最大値 | 円と線分の長さの最大値 定円Cの周上の2点A, Bに対し、指定された距離の比($PA:AB:BP=1:2:\sqrt{3}$)を満たす点Pについて、OPの長さを文字で表し、その最大値を微積分や図形的な考察を用いて求める。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 確率 | 3個のサイコロと目の和 3個のサイコロを振ったとき、いずれか2個の目の和が4になる確率、8になる確率、およびどの2個の目の和も4、8にならない確率を求める(余事象や集合の考え方の利用)。 |
記述 | 標準〜やや難 |
| 4 | 対数・関数の値域 | 対数を含む等式と値域 $xy^{1+\log_2{x^2}}=1$ を満たす正の実数 $x, y$ に対して、$xy$ の取り得る値の範囲を求める。両辺の対数をとり、図形的な領域や微積分を用いて解析する。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 解答時間は60分で大問4題構成。全問記述式であり、答えに至る過程を論理的に記す必要がある。本年度は、第2問の図形の最大値問題や、第4問の対数方程式から値域を求める問題など、見慣れない設定に対し、適切に数式化して微積分で処理する高い数学的思考力が要求された。計算量が多いため、第1問の小問集合や第3問の確率の基本部分で確実に得点を重ね、残りの時間で重たい計算問題にいかに食らいつくかという時間配分の戦略が問われる。 |
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 浮力、衝突、斜面上の剛体 (A)液体に浮く立方体の浮力と、引き下げた後に生じる単振動の周期 。(B)ばねを介した2物体の弾性衝突と運動量保存則 。(C)粗い斜面上の立方体が回転し始める条件と、斜面から受ける力の向きと大きさ。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 波動・原子 | ヤングの実験、光電効果 (A)正弦波の式の立式 。(B)ヤングの干渉実験の条件式の導出過程の記述と、薄膜を挿入した際に「光路差」と「位相」がどう変化するかを説明する論述 。(C)光電効果における電子の振る舞いの説明と、グラフからのプランク定数の算出 。 |
記述・論述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 電場グラフ、電磁誘導、回路 (A)中空の導体箱内部の電場・電位のグラフ描画 。(B)磁場中を動く長方形コイルに生じる誘導電流と力のグラフ描画、およびジュール熱と外力の仕事が一致する理由の論述 。(C)前問のコイルとコンデンサーを含む直流回路における電流や電位、電気量の計算。 |
記述・グラフ・論述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成(理科2科目で120分)。力学、波動・原子、電磁気の3分野から出題されている。本学の物理の最大の特徴は、単なる数値計算だけでなく、「公式の導出過程(ヤングの実験の近似など) 」、「現象の理由説明(ジュール熱と仕事の関係や、光電効果の理由など) 」、「グラフの描画(電場・電位、誘導電流など) 」といった「表現力」を問う記述問題が非常に多く含まれる点である。公式の暗記に頼るのではなく、物理現象の根本的な原理を理解し、それを自分自身の言葉やグラフで正確に他者へ説明できる力が必須となる。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 重ねられた2物体の運動 床の上の物体Aと上の物体Bの相対運動。加速度の算出、一体となる条件の考察、および時間変化のグラフ作成。 |
記述(過程含) | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 熱機関のサイクルと熱効率 P-Vグラフ上の定積・定圧・等温変化。各過程の熱収支、仕事領域の図示、熱効率の数値計算。 |
記述(過程含) | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 磁気力てんびんとホール効果 前半は磁場から受ける力のモーメントのつりあい。後半は半導体を用いたホール効果の原理と電圧の式導出。 |
記述(過程含) | 標準 |
傾向と対策
| 理科2科目120分で大問3題。全問記述式で、グラフの描画や現象の導出過程が丁寧に問われる。力学の相対運動や熱サイクルなど、物理の本質的な理解を問う良問が多いため、公式の暗記に頼らず、図解を交えながら論理的に説明する力を養っておく必要がある。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜方投射と壁との反発 鉛直な壁に向けた斜方投射と、壁との反発係数($e=1/2$)を伴う衝突。衝突後の位置ベクトルや最高点の座標の特定、および運動エネルギーの減少量の導出。 |
記述・作図 | 標準 |
| 2 | 波動 | 音の干渉、ドップラー効果、波の作図 2つの音源からの音波の干渉(極小点の個数)、動く反射板と動く音源が絡むドップラー効果とうなりの回数、およびパルス波の固定端反射の波形作図。 |
記述・作図 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | ばねにつながれたコンデンサー 極板の一方がばねにつながれたコンデンサーの充電と極板間引力。さらに別のコンデンサーを接続した際の、静電エネルギーとばねの弾性エネルギーの保存と変化を問う。 |
記述 | 標準〜やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成(理科2科目で120分)。力学、波動、電磁気の3分野から出題されている。東京女子医科大学の物理は、結果のみを答えさせる空所補充だけでなく、「導出過程」を記述させる設問が各所に配置されているのが特徴である 。また、本年度は第1問で「軌道を描く作図」、第2問で「反射波の波形を描く作図」が出題されるなど、物理現象を視覚的にも正しく捉えられているかという表現力も問われている 。複雑な設定の目新しい問題よりも、基礎的な物理法則を応用する標準問題の処理能力が試される。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 円錐振り子とエネルギー ばねにつるされたおもりの静止状態からばね定数を求め、なす角60°で等速円運動させた際の向心力、角速度、周期などの力学諸量を導出。さらに力学的エネルギーの変化量を求める。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | ピストンとヒーターを含む連結容器 細い管でつながれた2つの容器A, Bにおける気体の状態変化。コックを開いてピストンが動く過程や、ヒーターで加熱して熱平衡に達する過程での温度、内部エネルギー、外部にする仕事、加えた熱量を求める。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | 直流回路とグラフ 内部抵抗をもつ電池、可変抵抗、電圧計、電流計を含む回路。消費電力が最大となる条件や、抵抗を並列に追加した際の電圧・電力の変化を導出し、V-Iグラフを描画・選択する。 |
記述・グラフ | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成(理科2科目で120分)。力学、熱力学、電磁気の3分野から出題されており、物理現象の基礎的な理解を問う標準的な良問が揃っている。本学特有の「導出過程を記述させる」形式であるため、単に公式に当てはめるだけでなく、問題文で指定された文字を用いて正確に立式し、計算のプロセスを採点者に分かりやすく示す表現力が必要である。また、第3問では「グラフを描画する」設問や「グラフから値を読み取る」設問が含まれており、数式とグラフ(視覚情報)をリンクさせる力が求められている。 |
アクセス
東京女子医科大学医学部とあわせて読みたい関連記事
東京女子医科大学医学部の受験を検討している方は、大学別の特徴だけでなく、都内私立医学部との違い、独自形式の面接対策、推薦・思考力入試対策まであわせて確認しておくと、志望校選びと受験戦略の精度が上がります。
都内にあり、女子受験生が併願校として検討することが多い伝統校です。東京女子医科大学との問題の難易度の差や、記述・論述の比重の違いを比較することで、より確実な併願スケジュールを立てるのに役立ちます。
都内の私立医学部を志望する際、女子医大と併せて志望校リストに入る一校です。標準的な問題を確実に得点する力が求められる杏林大学と、思考力や独自の設問が特徴の女子医大の違いを意識した対策に役立ちます。
東京女子医科大学では、建学の精神「至誠と愛」に基づく豊かな人間性が厳しく問われます。女子医大特有の質問内容や、自分の言葉で女性医師としての将来像を話す重要性など、学科試験だけではカバーできない実践的な対策を確認できます。
東京女子医科大学の推薦入試や思考力入試、指定校推薦を見据えるなら必読です。小論文や適性試験への対応、志望理由書の深掘りなど、推薦入試の全体設計をマンツーマンでどう組み立てるかの指針が得られます。
株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・心理師・獣医師向けの各専門予備校を運営。長年にわたり、医学部受験、医療系学部受験、医療系国家試験対策に携わってきました。
PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。
医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。

