藤田医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

藤田医科大学概略
1964年藤田啓介により設立。「獨創一理」が建学の理念。第108回医師国家試験では、国公私立医科大学80大学中10位と高い合格実績を持つ。さらに「指導教育制度」や「里親制度」など卒後に至るまで、学生をフォローしている。
藤田医科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1−98 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 5,196,000円 |
| 学納金6年間総額 | 22,126,000円 |
| 募集人数 | 一般 前期 ・愛知県地域枠:100名(地域枠10名以内、帰国生・国際バカロレア選抜を含む) 共通テスト利用:10名 ふじた未来入試 高3枠と高卒枠合わせて:12名 |
| 偏差値 | 67 |
| 国試合格率 | 96.1% |
| 主な就職先 | 藤田医科大学病院 |
| 男女比 | 68:32 |
アクセス
藤田医科大学 医学部入試 傾向と対策
英語
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 語彙・イディオム window of opportunity(好機)やdawn on(わかり始める)などの知識。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 構文・文脈判断 疑問詞Whoを含むthink/believeの入れ子構造やthreaten to(〜しそうだ)の運用。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | ハーバード大学の幸福研究 75年に及ぶ追跡調査から導き出された、良好な人間関係が健康と長寿の鍵であるという教訓。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | アゲハチョウの尾の役割 尾が捕食者の攻撃を重要な部位から逸らす「生き残りのための道具」として進化した可能性。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | ヴァイキングの角つき兜の神話 角のある兜は19世紀のオペラによる創作であり、実際は青銅器時代の宗教用具であった歴史。 |
記述 | 標準 |
| 6 | 和文英訳 | 朝食の習慣とサーカディアンリズム 人はなぜ朝食に同じものを食べるのか、心理的・生物学的要因に関する英文の下線部英訳。 |
選択 | 標準 |
| 大問6題構成で、解答時間は90分 。マーク式と記述式が併用されており、特に大問5の読解内容に関する日本語説明や、大問6の和文英訳で正確なアウトプット力が試される 。長文のテーマは医学・心理学・生物学・歴史と幅広く、医学部らしい「健康」や「生命」に根ざしたトピックが選ばれている。対策として、標準的な語彙・語法を完璧に習熟して前半をスピーディーに処理し、記述量の多い後半の読解問題に十分な時間を確保する時間配分が肝要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 語彙・イディオム Just because … doesn’t mean… や object to doing などの定型表現。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 構文・文脈判断 as steep as 30 degrees や That would be very nice of you などの構成。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | アマゾンの生物保護による利益 巨大魚アラパイマの保護活動と、それが地元住民の生活改善や社会変化に与える影響。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 脳トレーニングプログラムの効果 オンラインゲームによる知的能力向上の真偽を、大規模な実在テストの結果に基づき分析。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 長文読解 | 医療におけるAI適用の問題点 AI診断の利点と、透明性、信頼性、説明可能性(explainable AI)を巡る倫理的課題。 |
記述 | 標準 |
| 6 | 和文英訳 | ゴリラの利き手 野生のニシローランドゴリラの観察を通じた、利き手の獲得と言語の関連性についての考察。 |
記述 | 標準 |
| 大問6題構成で、解答時間は90分 。マーク式と記述式が併用されており、特に第5問の読解内容に関する日本語説明や、第6問の和文英訳で正確な記述力が求められる 。長文のテーマは医学・心理学・社会問題と医学部らしい内容が中心である。対策として、標準的な語法・イディオムを完璧にして前半をスピーディーに処理し、記述量の多い後半の読解問題に十分な時間を確保する戦略が有効である |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 語彙・文法・イディオム not a soul(人っ子一人いない)や indulge in(〜にふける)等の知識。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 重要構文の組み立て not possibly(どうしても〜ない)や間接疑問文を用いた英文構成。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | ポリネシア人とアメリカ先住民の接触 ゲノム解析から判明した、コロンビア先住民とポリネシア人の古い混血の証拠。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | マヤの都市ティカルの衰退原因 辰砂由来の水銀汚染とリン酸塩による藻類の異常発生が水源を毒した過程。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | 運動時の発汗と健康 AI診断の利点と、透明性、信頼性、説明可能性(explainable AI)を巡る倫理的課題。 |
記述 | 標準 |
| 6 | 和文英訳 | ゴリラの利き手 発汗量に影響する要因や、汗の臭い、銀ナノ粒子を含む防臭素材の有効性とリスク。 |
記述 | 標準 |
| 大問5題構成で解答時間は90分 。前半はマーク式の知識問題、後半は大問4の日本語説明や大問5の和文英訳といった記述力が問われる形式である 。長文のテーマは医学・生物学・考古学と多岐にわたり、専門的な背景知識(水銀の毒性、ゲノム解析等)が読解を助ける 。対策として、標準的な語彙・語法を反射的に解けるレベルまで固め、長文ではパラグラフごとの要旨を素早く掴みつつ、記述箇所で論理的な日本語・英語を構成する訓練が必要である |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 語彙・文法・語彙 hinder A from ~ing(〜を妨げる)や lest S (should) do(〜しないように)などの知識。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 重要構文の組み立て set A up with B(AにBを与える)や感嘆文(How+形容詞+a+名詞)などの英文構成。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | マヌカハニーの効能と実態 ニュージーランド産マヌカハニーの希少価値、偽造品問題、および局所使用と経口摂取の効果の差。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 条約の翻訳から生じる外交問題 北方領土(下田条約・サンフランシスコ条約)やワイタンギ条約を例にした、言語の相違と解釈の食い違い。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | 和紙の新たな用途と技術 生活様式の西洋化による需要激減から、文化財修復に用いられる「世界で最も薄い和紙」への挑戦。 |
記述 | 標準 |
| 大問5題の構成で、マーク式と記述式が併用されている 。長文読解(第4問)での内容説明や和文英訳(第5問)など、正確な記述力が求められるのが特徴である 。2020年度は「マヌカハニー」や「条約の誤訳」など、科学的・歴史的背景を伴う読解が出題された。対策として、標準的な語法を完璧にして前半をスピーディーに片付け、配点の高い記述問題に十分な時間を確保する時間管理能力を養うべきである |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法知識 hinder A from ~ing(〜を妨げる)や lest S (should) do(〜しないように)などの知識。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 構文の組み立て 間接疑問文(Who do you think…)や、yetを用いた対比表現を含む並べ替え |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 言語変化と遺伝子 エール大学の研究に基づき、DCDC2遺伝子が脳の音処理(子音の認識)に与える影響と、言語進化の関連 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | エアロゾルと地球温暖化 温室効果ガスによる加温と、大気汚染物質(エアロゾル)による冷却の「綱引き」関係。地域ごとの影響の差異 |
記述 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | 日本の陶器 茶道の創始者による実用主義的な器の選択や、現代の食事における食器の調和、欧米との食文化の比較 |
記述 | 標準 |
| 第1問から第3問まではマーク式、第4問と第5問が記述式という構成である 。長文読解のテーマは医学・科学(遺伝子、気候変動)から文化論(陶器)まで多岐にわたる。第4問の記述問題では、2つの要因に触れた内容説明や理由説明が求められており、精緻な読解力が試される 。第5問の和文英訳は「茶道の創始者」や「実用的」といった日本特有のニュアンスを、基本構文を用いて正確に訳出する練習が必要である |
2018年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 空所補充 | 文法・語法・語彙 beyond recognition(見分けがつかない)、be subject to(〜の支配下にある)などの標準的な知識。 |
選択 | 標準 |
| 2 | 整序英作文 | 重要構文の組み立て more than he could bear(耐えられない)や without so much as ~(〜さえしないで)を用いた英文構成。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | ブルーリ潰瘍の実態と感染経路 オーストラリアにおける肉食バクテリア感染症の広がりと、ポッサムや蚊が媒介する人畜共通感染症の可能性。 |
選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | 第二言語の忘却と言語習得のメカニズム 幼少期に覚えた言語を忘れる現象から、活性化閾値仮説や脳の活動部位、言語習得の「黄金時代」に関する考察。 |
記述 | やや難 |
| 5 | 和文英訳 | 日本の伝統行事「お盆」 迎え火や精霊馬(きゅうりの馬となすの牛)、お墓参り、盆踊りなど、日本の文化や風習を説明する文章中の和文英訳。 |
記述 | 標準 |
| 大問5題構成で、第1問から第3問がマーク式、第4問と第5問が記述式という構成である 。解答時間は90分。前半の知識問題(語法・整序)は標準的なレベルであるため、ここでいかに失点を防ぎ、スピーディーに処理できるかが後半の成否を分ける。長文のテーマは医学系(感染症)と神経科学・言語学など多岐にわたり、第4問の内容説明記述では該当箇所を的確にまとめ上げる国語力も求められる 。また、第5問の和文英訳は「お盆」という日本特有の文化がテーマであり、「思いが込められている」などの直訳しにくい日本語を、自分の知っている基本構文を用いてしなやかに英訳する(和文和訳の)トレーニングが有効である。 |
数学
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 集合、極限、積分、確率、数列等 2023の素因数分解、サイコロの確率、漸化式を用いた数列の和など全10問。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 積分法 | 二逆関数の定積分 逆関数の性質を利用した定積分の等式証明と、それを用いた具体的な計算問題。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 平面幾何 | 格子点と三角形の面積 「e点」の定義に基づき、格子点を頂点とする三角形の面積と内部の点の個数の関係の証明。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、第1問は答えのみを記入する形式、第2・3問は導出過程を説明する記述式である 。第1問は多分野からバランスよく出題されており、正確かつ迅速な処理能力が要求される。第2問は逆関数の誘導を使いこなせるかが鍵となる典型的な良問。第3問は格子点というテーマに加え、背理法を用いた証明など高度な論理展開が必要となる 。対策として、数学IIIの微積分計算を完璧にした上で、教科書レベルを超えた初見の設定(e点など)を正しく読み解き、論理的な不備のない記述答案を作成する演習を積むべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 確率、対数、複素数、微分積分等 平均・分散、整数解、サイコロの確率、複素数の方程式など全11問。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 整数・組合せ | 空間における格子点直方体 座標空間で頂点が格子点にある直方体の個数を、長さや体積の条件から数え上げる。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分法・積分法 | 媒介変数表示の曲線と面積 三角関数で表された曲線Cの増減・概形調査、および線分と曲線で囲まれた面積の計算。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、問題1は空所補充、問題2・3は導出過程を記述する形式である 。問題1は多分野から出題されており、正確かつ迅速な処理能力が要求される 。問題2の格子点問題では、素因数分解を用いた場合分けなど数学A的思考力が必要となる 。問題3の媒介変数表示は藤田医科大の頻出テーマであり、部分積分や置換積分を駆使して最後まで正確に解き切る力が不可欠である。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 100分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 確率、数列、微積分、ベクトル等 群数列の和、楕円の最小距離、3次方程式の整数解など多分野にわたる10問。 |
空所補充 | 標準 |
| 2 | 確率 | 整数を作る試行と倍数判定 1, 2, 11, 12が書かれたボールを取り出して並べる際の3や4の倍数となる確率。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | 領域の回転体の体積 不等式で示された領域を図示し、x軸まわりに回転させてできる立体の体積の最小化。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、問題1は空所補充、問題2・3は解答過程の記述が求められる 。問題1は計算量が非常に多く、群数列や楕円など幅広い定石を迅速に処理する力が不可欠である 。問題2は各桁の和による倍数判定などの数学A的思考、問題3は数IIIの重厚な積分計算とはさみうちの原理的な増減調査が試される 。対策として、数IIIの計算力を徹底的に磨くとともに、典型問題を記述形式で論理的に説明し切る粘り強い答案作成演習が重要である。 |
物理
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | ばねで吊るされた棒のつり合い 2本のばねに吊るされた棒とおもりのモーメントのつり合い、および質量の変化による伸びの解析。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | ピストンとばね・連結された容器 理想気体の断熱変化、ピストンによる仕事、および複数容器間での気体の移動と圧力・温度変化。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | 反射波と定在波の式 固定端・自由端での反射による位相のずれと、合成波(定在波)の数式化、および共鳴条件 |
記述 | 標準 |
| 4 | 力学 | 連結された滑車と複数の物体の運動 斜面上の物体と動滑車に吊るされた物体の連動、慣性力を用いた運動方程式と加速度・張力の導出。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問4題の構成で、全問にわたって導出過程や式の導出が求められる記述式である 。2023年度は電磁気や原子の出題がなく、力学2題、熱力学、波動という構成であった。各大問ともに現象を数式で表現する基本能力が重視されており、大問3の定在波の式導出や、大問4の滑車系の運動方程式など、物理的思考のプロセスを正確に記述する必要がある 。対策として、公式の丸暗記ではなく、現象の定義に基づいた立式(モーメント、第一法則、運動方程式等)を徹底し、白紙の状態から論理を展開する訓練を繰り返すことが重要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 階段状斜面における連続衝突 階段上の各段に置かれた小球との完全非弾性衝突を繰り返す物体の運動解析。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 球形容器内での気体分子運動 分子衝突による力積・圧力の導出から、内部エネルギーと絶対温度の関係式の構築。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 電磁気 | ダイオードとコンデンサーの回路 非線形素子を含む直流回路の過渡現象、キルヒホッフの法則による電流と電気量の解析。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 電磁気・力学 | 電磁場と摩擦を受ける小球の運動 一様な電場・磁場中を運動する荷電粒子が受けるローレンツ力と、等速度運動に達する条件。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 全問記述式であり、立式から導出過程までを論理的に説明する力が重視される 。各大問ともに物理事象をグラフや数式で表現する基本能力が重視されており、第1問の数列的な運動エネルギーの和や、第4問の終端速度に達するプロセスの説明など、物理的思考の正確なアウトプットが必要となる 。対策として、公式の丸暗記ではなく、現象の定義に基づいた立式(力積、運動量保存、キルヒホッフ、仕事等)を徹底する訓練を繰り返すことが重要である。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 半円筒内での小球の円運動 垂直抗力の導出、面から離れる条件、および物体がすべり始める摩擦係数。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 熱力学 | 気球の上昇と大気モデル 高度による圧力変化 $P(z)$ 下での浮力、断熱変化、および気球が静止する高さ。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 力学 | 摩擦のある斜面での往復運動 初速を与えた物体の到達距離と戻り速さ、および途中で止まらないことの論理説明。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 電磁気 | コンデンサーを含む直流回路 スイッチの切り替えに伴う過渡現象、および電気量 $Q$ と電流 $i$ の関係グラフ。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 全問記述式であり、立式から導出過程、グラフ描画まで物理事象の正確なアウトプットが重視される 。特に第3問の「途中で止まるか」の論述や、第4問の回路方程式の導出など、単なる公式利用ではなく定義に基づいた思考力が試される 。2021年度は原子分野の出題がなかった。対策として、基本法則(運動方程式、熱力学第一法則、キルヒホッフ等)から現象を数式化する練習を積み、近似計算や文字定数を含む複雑な式を整理して記述する力を養うべきである。 |

