日本大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

日本大学医学部概略
日本大学医学部は、1925(大正14)年に創設された歴史ある私立医科大学です。日本最大級の規模を誇る総合大学「日本大学」の一翼を担い、教育理念である「自主創造(自ら学び、自ら考え、自ら道をひらく)」に基づき、豊かな人間性と高い倫理観を備えた臨床医の育成に力を注いでいます。
キャンパスは東京都板橋区の大谷口に位置し、併設された「日本大学医学部附属板橋病院」は、都内でも有数の病床数を有する特定機能病院です。地域医療の最後の砦として、救命救急、がん治療、高度外科手術など、あらゆる疾患に対応できる体制を整えており、学生にとってこれ以上ない実践的な学びの場となっています。
伝統的に「臨床の日大」として知られ、現場に強い医師を輩出する校風があります。全国に広がる巨大な同窓会組織は、卒業後の研修先やキャリア形成において圧倒的なネットワーク力を発揮し、日本の医療界の隅々にまで「日大医学部」の卒業生が活躍しています。
総合大学の強みを活かし、他学部との共同研究や交流も盛んです。医学の専門知識だけでなく、社会人としての広い視野を持ち、変化し続ける医療環境に対応できる逞しい医療人の育成を目指しています。
日本大学医学部の特徴
低学年から「テュートリアル教育(PBL)」を導入しています。提示された症例に対して、学生自身が疑問点を整理し、調べ、議論するプロセスを繰り返すことで、臨床現場で不可欠な論理的思考力と、生涯にわたり自律的に学び続ける力を養います。
1,000床規模の病床を誇る板橋病院をメインフィールドに、圧倒的な症例数に触れる診療参加型実習が可能です。3次救急から高度な専門外来まで、医療の最前線を余すところなく経験し、卒業後すぐに研修医として活躍できる「現場対応力」を徹底的に磨きます。
国際医学教育評価基準に準拠したカリキュラムを展開しています。また、学内には最新のシミュレーターを備えたトレーニングセンターがあり、手技の練習やシミュレーション実習を繰り返し行うことで、安全で確実な医療技術を習得することができます。
日本大学医学部の同窓会は「6,000名を超える現役医師」という強固な繋がりを持っています。全国各地の国公立・私立病院で日大出身者が指導的役割を果たしており、研修医としてのマッチングやその後のキャリアパスにおいて、非常に心強いサポート体制が整っています。
教育理念と3つのポリシー
日本大学医学部では、教育理念「自主創造」のもと、社会から信頼される質の高い臨床医を育成するため、以下の3つのポリシーを定めています。
医学を学ぶための高い学力と知的好奇心を備え、「自主創造」の精神で困難な課題にも自ら挑戦する人物を求めています。生命の尊厳を理解し、他者の痛みを分かち合える豊かな人間性と、医療チームの中で調和を保ちながら行動できる高いコミュニケーション能力を重視します。
基礎医学と臨床医学を有機的に統合し、テュートリアル教育を軸とした能動的学習プログラムを編成しています。早期からの臨床体験で医療へのモチベーションを高め、シミュレーション教育を経て、附属病院での質の高い診療参加型臨床実習により、実践的な診療技能とプロフェッショナリズムを修得させます。
医師として必要な専門知識・技能・態度を確実に修得し、患者中心の安全で誠実な医療を提供できる能力を備えていることが求められます。高い倫理観を持ち、チーム医療の一員として責任を果たすとともに、科学的探究心を持って生涯学び続け、医学の発展に寄与する姿勢を身につけた者に学位を授与します。
日本大学大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 東京都板橋区大谷口上町30-1 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初年度納入金額 | 6,420,000円 | ||||||||||||
| 学納金6年間総額 | 33,380,000円 | ||||||||||||
| 募集人数 |
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| 偏差値 | 67.6 | ||||||||||||
| 主な就職先 | 板橋病院、日本大学病院 | ||||||||||||
| 男女比 | 66:34 |
入試情報
| 出願期間 | 2026/1/5(月)~2026/1/22(木) |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/2/1(日) |
| 1次合格発表日 | 2026/2/6(金)16:00 |
| 2次試験日 | 2026/2/11(水・祝) |
| 合格発表日 | 2026/2/17(火)13:00 |
| 1次試験会場 |
【札幌】ACU-A 【仙台】TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口 【郡山】工学部校舎1号館 【つくば】つくば国際会議場 【佐野】佐野日本大学短期大学 【高崎】Gメッセ群馬 【千葉】生産工学部津田沼校舎 【東京】法学部神田三崎町キャンパス本館及び10号館 経済学部校舎本館 三軒茶屋キャンパス 商学部校舎 理工学部駿河台校舎1号館 【横浜】TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい 関東学院大学横浜・関内キャンパス 【湘南】生物資源科学部校舎 【新潟】赤鷺メッセ:新潟コンベンションセンター 【長野】シャトレーゼホテル長野 【三島】国際関係学部三島駅北口校舎 【名古屋】名古屋商工会議所 【大阪】AP大阪淀屋橋 【広島】広島県立広島産業会館西展示場 【福岡】福岡商工会議所 【長崎】長崎日本大学高等学校 【宮崎】宮崎日本大学高等学校 |
| 2次試験会場 | 【東京】医学部校舎 |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 100点 | - |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 100点×2 | - |
| 外国語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 100点 | - |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 60点 | - |
| 外国語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 60点 | - |
| 面接 | - | 必須 | 30点 | - |
| 出願期間 | 2026年1月5日(月)~2月25日(水) |
|---|---|
| 1次試験日 | 2026/3/4(水) |
| 1次合格発表日 | 2026/3/13(金)16:00 |
| 2次試験日 | 2026/3/17(火) |
| 合格発表日 | 2026/3/24(火)13:00 |
| 1次試験会場 |
【郡山】工学部校舎1号館 【千葉】生産工学部津田沼校舎 【東京】経済学部校舎本館・法学部神田三崎町キャンパス本館及び10号館 三軒茶屋キャンパス 理工学部駿河台校舎1号館 文理学部校舎 【湘南】生物資源科学部校舎 |
| 2次試験会場 | 【東京】医学部校舎 |
1次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 100点 | - |
| 理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』 | 2科目選択 | 100点×2 | - |
| 英語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 100点 | - |
2次試験
| 教科 | 科目 | 選択 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 必須 | 60点 | - |
| 英語 | 英語コミュニケーション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、論理・表現(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 必須 | 60点 | - |
| 面接 | - | 必須 | 30点 | - |
日本大学医学部 医師国家試験 合格率
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第120回(2026年) | 128人 | 107人 | 83.6% |
| 第119回(2025年) | 118人 | 109人 | 92.4% |
| 第118回(2024年) | 148人 | 140人 | 94.6% |
| 第117回(2023年) | 136人 | 112人 | 82.4% |
| 第116回(2022年) | 122人 | 110人 | 90.2% |
| 第115回(2021年) | 144人 | 125人 | 86.8% |
| 第114回(2020年) | 133人 | 129人 | 97.0% |
| 第113回(2019年) | 123人 | 104人 | 84.6% |
| 第112回(2018年) | 123人 | 114人 | 92.7% |
| 第111回(2017年) | 119人 | 107人 | 89.9% |
日本大学 医学部入試 傾向と対策
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 文法・語法 | 短文空所補充(6問) 分詞構文の受動表現(Compared with…)や倍数表現(twice as many…)、devote A to B(動名詞) などの標準的な四択問題。 |
マーク | |
| 2 | 語彙・語法 | 短文空所補充(6問) 「老いも若きも」を表す young and old alike や、recognize の識別 、熟語 make ends meet などの語彙力を問う問題。 |
マーク | |
| 3 | イディオム | 短文空所補充(6問) go through(調べる) 、pick out(選ぶ) 、in vain(無駄に) 、turn out(~と判明する) などの重要熟語問題。 |
マーク | |
| 4 | 読解 | エクサゲーミング(運動とゲームの融合) Nintendo WiiやDance Dance Revolutionを例に、ゲームを用いたエクササイズの歴史と、その運動効果に関する専門家の見解を述べた長文。 |
マーク | |
| 5 | 読解 | 未確認生物「ビッグフット」の謎 北米の巨大人型生物ビッグフット(サスクワッチ)の伝承、ギガントピテクスとの関連性の仮説、遺体が見つからない科学的理由などを論じた長文。 |
マーク | |
| 6 | 会話文 | 大学生リサの生活費と節約術 インタビュー形式の会話文。セメスターごとの奨学金やバイト代、ルームメイトとの割り勘など、具体的な金銭管理や節約方法に関する内容。 |
マーク | |
| 7 | 整序英訳 | 文法・構文の並べ替え(6問) 分詞構文、All you have to do is… 、動名詞の意味上の主語 、否定語句の文頭突出による「倒置(Under no circumstances…)」 などの定番構文。 |
マーク | |
| 8 | 整序語句 | エコーロケーション(失明した少年ベン・アンダーウッドの物語) 3歳で失明しながらも、舌を鳴らす反響定位(エコーロケーション)を用いて周囲の状況を把握し、自転車にも乗れた少年の驚異的な脳の適応力を描いた長文内の並べ替え。 |
マーク |
傾向と対策
| 一次試験は全8大問のマーク式であり、60分間でこれらすべての文法問題・長文読解・整序問題を処理しなければならないため、非常に高いスピードが要求される 。長文のテーマはIT・文化・未知動物・医学(脳科学)と多岐にわたり、抽象的な論説文からストーリー性のある物語・会話まで幅広く出題される 。対策としては、大問I〜IIIの知識問題をいかにテンポよく(1問10〜20秒目安で)ノーミスで処理し、後半の読解や整序(特に大問VIIの倒置など)に時間を残せるかが鍵となる。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解 | 翻訳が難しい理由 言語間で1対1に対応しない語彙(紫色の細かな違いなど)、文化による概念の違い(人権の捉え方)、イディオム、語順の違いなど、翻訳が本質的に抱える困難さを論じた長文読解。 |
マーク | |
| 2 | 文法・語彙 | 短文空所補充(6問) set in(始まる)、be considerate to(思いやりがある)、consist of(〜から成る)などの基本的な語彙やイディオムの知識を問う穴埋め問題。 |
マーク | |
| 3 | 文法・語法 | 短文空所補充(6問) discuss over a cup of coffee(〜を飲みながら)、All you have to do is ~、不可算名詞(some furniture)の扱いなど、頻出の文法・語法を問う穴埋め問題。 |
マーク | |
| 4 | 会話文 | マレーシア出張へのアドバイス 初めてマレーシアへ出張する同僚に対し、現地のマナーやタブー(肌の露出など)について助言する会話文の空所補充。 |
マーク | |
| 5 | 整序英作文 | ヘビ型ロボットの開発と利点 宇宙探査などに役立つ「ヘビ型ロボット」の柔軟性やモジュール式構造の利点を論じた文章中の、[ ]内の語句並べ替え問題。 |
マーク | |
| 6 | 読解・空所補充 | 映画の起源と「のぞきからくり」 19世紀末のアメリカで流行した「のぞきからくり(peep show)」から、エジソンの発明、そして映画投影機(プロジェクター)へと発展していく歴史を追った長文の空所補充。 |
マーク | |
| 7 | アクセント | 第一強勢の位置 desert, address, benefit, energy, atmosphere, import(名詞)と同じ位置にアクセントをもつ語を選ぶ発音・アクセント問題。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問7題の構成で、長文・文法・会話・整序・アクセントと多岐にわたる総合問題。60分という短い制限時間に対して大問数が多く、スピード勝負となる。大問IとVIの長文読解、Vの整序を含んだ長文に時間を残すため、大問II、III、VIIなどの単独の知識問題(穴埋めやアクセント)は1問10〜15秒で即答する反射神経が必要。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 75分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解 | PASSAGE 1:日本の少子高齢化とそれに伴う社会的課題 Bloombergの記事より。日本の人口減少、労働力不足への対策(ロボット活用や外国人労働者の受け入れ)、東京の出生率低下の背景、および高齢者の政治的影響力(シルバー民主主義)による年金改革の遅れといったジレンマについて論じた長文。 |
マーク | |
| 2 | 読解 | PASSAGE 2:29歳で心臓発作を経験した女性の闘病エッセイ The Guardianの記事より。ひどい体調不良を単なる「二日酔い」と思い込み、恐怖心から6ヶ月間も受診を先延ばしにしていた20代の女性が、緊急の血管造影や血管形成術を受けるまでの経緯と心境の変化を綴った個人的な体験談。 |
マーク | |
| 3 | 読解 | PASSAGE 3:手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の現状と課題 外科医によるコラム。医療現場で普及する手術ロボットについて、技術的メリットを解説する一方で、高額なコストの問題や、「ロボット自体が下手な外科医を名医にするわけではない」という限界を論じている。 |
マーク | |
| 4 | 会話文 | PASSAGE 4:類人猿(大型猿)に「人権」を与えるべきか BBCの記事より。人間とDNAを約99%共有し、豊かな感情を持つチンパンジーなどの類人猿に、法的な「人間としての権利」を認めるべきだという主張と、「生物学的な類似性と権利は無関係である」とする遺伝学者の反対意見を対比した倫理的長文。 |
マーク |
傾向と対策
| 2020年度A方式の英語は、75分間で長文読解が4題(計40問)出題される完全な「読解特化型」の試験である。英文の出典はBloombergやThe Guardianなど実際の海外メディアが中心であり、医学・科学技術から社会問題、個人的な闘病エッセイまで多様なジャンルが扱われる。設問は主に「文脈からの語義推測」と「内容一致」であり、抽象的な語彙を前後関係から推測する力が求められる。1題あたり18分弱という厳しい時間制限の中で処理するためには、各パラグラフを読み終えるごとに該当する設問を解き進める並行処理のテクニックが極めて有効である。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 75分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解 | PASSAGE 1:チアリーディングの危険性とスポーツ傷害 米国における女子高生・女子大生のスポーツ傷害において、チアリーディングが他のスポーツよりはるかに危険であるという報告。競技の高度化(体操要素の導入など)に伴う致命的な傷害の増加やその内訳について論じた長文。 |
マーク | |
| 2 | 読解 | PASSAGE 2:未知の難病(ライム病)との闘い 原因不明の深刻な体調不良(複視、目まい、群発性頭痛など)に長年苦しんだ筆者が、最終的にライム病と診断され抗生物質治療で回復するまでの体験と、教科書にない症状を軽視する医療界への警鐘を綴った個人的なエッセイ |
マーク | |
| 3 | 読解 | PASSAGE 3:高齢者を支援するロボット技術 ヨーロッパの少子高齢化を背景に、高齢者介護を担うロボットの開発状況や課題について。スマートホームとの連携や、プライバシーと尊厳に配慮しつつ自立を促すテクノロジーのあり方を論じた長文。 |
マーク | |
| 4 | 読解 | PASSAGE 4:絶滅の危機に瀕する言語 グローバル化の影響で急速に消滅しつつある少数派言語の実態。言語が失われる原因や、言語喪失がもたらす文化的・生態学的知識の消失、そしてテクノロジーを用いた言語保存の取り組みについて論じた長文。 |
マーク |
傾向と対策
| 2019年度A方式の英語は、75分間で長文読解が4題(計41問)出題される完全な「読解特化型」の試験である。文法・語彙の独立した大問は存在せず、すべて長文問題の中の空所補充や内容一致、語義推測として出題されるのが最大の特徴である。 英文のテーマは「スポーツ傷害の統計」「医療体験エッセイ」「介護ロボット」「言語の絶滅」と多岐にわたり、実際の海外メディアや記事(Live Science, The Guardianなど)がベースとなっている。1題あたり18分強という厳しい時間制限の中で大量の英文と設問を処理するためには、各セクション(パラグラフ)を読み終えるごとに該当する設問を解き進める「並行処理」のテクニックが極めて有効である。また、医療や科学技術、社会問題に関する幅広い背景知識を日頃から蓄えておくことが、読解スピードの向上に直結する。 |
2018年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 75分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解 | PASSAGE 1:抗生物質の適切な投与期間 New Scientistの記事より。抗生物質の短期間の服用が長期間の服用と同様に効果的であり、むしろ長期間の服用が薬剤耐性菌(superbugs)のリスクを高めることや、現在の処方期間(1〜2週間)に医学的根拠が乏しいことについて論じた長文読解。 |
マーク | |
| 2 | 読解 | PASSAGE 2:選択的無言症(場面緘黙症)の体験談 The Guardianの記事より。子供の頃から約25年間にわたり「選択的無言症 (Selective mutism)」に苦しみ、学校でいじめや教師からの無理解に直面した筆者が、ある一人の教師(ペアマン先生)の対応によって救われるまでの経緯を綴った個人的なエッセイ |
マーク | |
| 3 | 読解 | PASSAGE 3:医学教育における優れた教師の重要性 医学教育に関する書籍の序文および本文より。医学の専門知識だけでなく「教え方」そのものを学ぶ必要性や、教育の質が学生の学習効果に直結すること、そして基本的な教材を上手く扱う「優れた教師」が医学部にとって最大の資産であることを説いた長文。 |
マーク | |
| 4 | 読解 | PASSAGE 4:慈悲殺(安楽死)の是非をめぐる思考実験 医療倫理の書籍より。炎上するトラックに閉じ込められ焼死を待つだけの運転手を、友人が銃で射殺すること(慈悲殺)の是非について。6つの異なる主張(結果の不確実性、生存可能性、友人の罪悪感、滑りやすい坂道論法、自然への干渉など)を挙げ、それらの論拠を一つずつ検証していく道徳哲学・医療倫理の長文。 |
マーク |
傾向と対策
| 2018年度A方式の英語は、75分間で長文読解が4題(計40問)出題される完全な「読解特化型」の試験である。文法・語彙の独立した大問はなく、すべて長文問題に付随する内容一致、空所補充、語義推測(同意語選択)として出題されるのが最大の特徴である 。 英文のテーマは「抗生物質と耐性菌」「選択的無言症」「医学教育」「医療倫理(安楽死)」とすべて医学・心理学・倫理に深く関わるものであり、これらの専門的な背景知識があるほど読解において有利になる。1題あたり18分強という厳しい時間制限の中で大量の英文と40個の設問を処理するためには、各セクション(パラグラフ)を読み終えるごとに該当する設問を解き進める「並行処理」のテクニックが極めて有効である。また、抽象的な語彙を前後の文脈から論理的に推測する力も重要となる。 |
2017年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 75分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解 | AEDの役割と使用方法 自動体外式除細動器(AED)の機能や、心停止(SCA)の症状、周囲の人間がとるべき救助手順について段階的に説明した実用的な長文読解。 |
マーク | |
| 2 | 読解 | 四肢欠損の赤ん坊の誕生 四肢を持たずに生まれた著者の誕生時における、分娩室の張り詰めた空気や予期せぬトラブル、そして両親の心境の変化を描いた自伝的エッセイ。 |
マーク | |
| 3 | 読解 | (※著作権等の都合により非公開) 資料上は省略されているが、例年の傾向から長文読解問題が出題されている。 |
マーク | |
| 4 | 読解 | 医学教育におけるリベラルアーツの重要性 今日の医師には科学的知識だけでなく、患者の社会的・文化的背景を理解するコミュニケーション能力や人間性が不可欠であり、教養教育が重要であると論じた論説文。 |
マーク |
傾向と対策
| 全問マークシート方式で、75分間に4題の長文読解(計36問程度)を処理する「読解特化型」の構成である。文法や語彙の単独大問はなく、すべて長文の文脈に沿った空所補充、内容一致、同意語選択として出題される。テーマは医療機器の説明、闘病・障害に関するエッセイ、医学教育のあり方など、医学・医療に直結する多様なジャンルから選ばれている。各長文はパラグラフ(sec)ごとに細かく段落分けされており、設問も段落の進行に合わせて順番に配置されているため、1つのセクションを読んでは該当する設問を解く「並行処理」のスキルが時間短縮の鍵となる。 |
2016年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 75分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 文法・語法 | 空所補充(5問) recommendの語法や時制、比較、分詞など、基本的な英文法知識を問う空所補充問題。 |
マーク | |
| 2 | 文法・語法 | 誤文訂正(5問) 下線部から文法・語法的な誤りを選択する形式。動詞の形や不可算名詞の扱いの誤りなどを指摘する。 |
マーク | |
| 3 | 語彙・熟語 | 空所補充(5問) 「pass away(亡くなる)」や「bowel movement(排便)」など、医学的・日常的な語彙や熟語を問う問題。 |
マーク | |
| 4 | 読解 | 長文読解(E-learning) 医学教育におけるeラーニングの役割、利点、そして教師の役割の変化について論じた論説文。 |
マーク | |
| 5 | 会話文 | 会話文の理解(5題) 診察場面や学生の日常会話における文脈把握。下線部や空所の適切な補完や、内容一致を問う。 |
マーク | |
| 6 | 読解 | 長文読解(診断エッセイ1) Lisa Sanders, M.D.のコラムより。突如倒れた女性が、Yale-New Haven病院で血液凝固障害という重大な疾患と診断されるまでの経緯。 |
マーク | |
| 7 | 読解 | 長文読解(診断エッセイ2) Lisa Sanders, M.D.のコラムより。寒冷刺激で手足が腫れ、めまいを起こす男性が、最終的にレイノー症候群と診断されるまでの闘病過程。 |
マーク |
傾向と対策
| 75分で長文読解のみが4題(計40問)出題される、完全な読解特化型の試験である。英文の出典はBloombergやThe Guardianなど実際の海外メディアが中心であり、日本の少子高齢化といった社会問題から、闘病エッセイ、手術ロボットの技術論、類人猿の人権をめぐる倫理的議論まで、非常に幅広いジャンルが扱われる。解答形式はすべてマークシートで、下線部の語義推測や内容一致がメイン。1題あたり18分弱という厳しい時間制限があるため、パラグラフごとに該当する設問を解き進める並行処理を行い、文脈から抽象的な語彙を論理的に推測する速読力が合格への鍵である。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 標準的な小問(5問) (1)集合とド・モルガンの法則 、(2)絶対値を含む2次方程式 、(3)1次不定方程式の整数解の個数 、(4)円の接線の方程式 、(5)指数・対数計算の応用。 |
マーク | |
| 2 | 複素数平面 | 複素数の極形式とド・モアブルの定理 共役複素数と絶対値の条件から複素数 $z$ を特定し($z=-2\pm2\sqrt{3}i$) 、$z^n$ が実数となるような最小の自然数 $n$ とその値を求める問題。 |
マーク | |
| 3 | 確率 | 条件付き確率(箱と玉の取り出し) 赤球と白球が入った2つの箱A、Bから球を2個取り出す試行 。2個とも赤球である確率 、およびそれが箱Aから取り出されていた場合の条件付き確率。 |
マーク | |
| 4 | 空間図形 | 平行六面体と位置ベクトル 空間内の比の決定。対角線と特定の平面との交点がなす線分の長さの比($OP:PQ:QF$)をベクトルの係数比較を用いて求める問題。 |
マーク | |
| 5 | 数列・極限 | 三角関数と数列の極限・無限級数 $a_n = \tan^n \frac{\theta}{2}$ で定められる数列の極限 。$\theta$ の値ごとの収束・発散の判定 、および $\tan\frac{\pi}{12}$ などの値を用いた無限等比級数の和の計算。 |
マーク | |
| 6 | 微分積分 | 定積分で表された関数・体積(数学III) 関数 $f(x)=\int_{0}^{x}t(t-1)(t-x)dt$ の極大・最大値、第2次導関数の最大値 。曲線と $x$ 軸で囲まれた面積 、および $x$ 軸まわりの回転体の体積計算。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問6題で構成され、試験時間60分に対して計算のボリュームが非常に大きい 。大問Vの無限級数や大問VIの数学IIIの積分($x$ 軸まわりの回転体体積)など、後半にかけて重厚な計算力が要求される 。合格ラインに達するためには、大問Iの小問集合や大問IIIの確率といった標準的な典型問題を淀みなく瞬時に解ききり、残った時間を数学IIIの微積分やベクトルの処理に充てる必要がある。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 60分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★★ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 標準的な小問(5問) (1)絶対値を含む2次不等式、(2)正弦・余弦定理、(3)データの分散、(4)指数関数の最小値、(5)複素数平面上の軌跡と最大値 |
マーク | |
| 2 | 確率 | 3×3マスの穴あけ試行 1〜9の玉を取り出してマスに穴を開け、縦・横に3つ並ぶまでの最小・最大回数や、特定の回数で並ぶ確率を求める問題(ビンゴのような設定)。 |
マーク | |
| 3 | 図形と方程式 | 曲線間の距離の最小値 y軸上の円、放物線 $y=x^2$、直線 $y=2x-4$ の上を動く3点P, Q, Rについて、それぞれの距離(PQやPR)が最小となる値を求める。 |
マーク | |
| 4 | 空間図形 | 空間ベクトルと正弦の範囲 空間内の固定点Aからxy平面への垂線と、円周上を動く点Pとの距離の範囲、および角度の正弦($\sin\alpha$)のとり得る値の範囲を求める。 |
マーク | |
| 5 | 極限 | 等比数列の微分と無限級数 等比数列の和の公式を微分して導関数を求め、それを利用して $\sum n(1/3)^{n-1}$ のような無限級数の和を計算する誘導形式の問題。 |
マーク | |
| 6 | 微分積分 | 面積とx軸回転体の体積(数III) 点Aを共有し共通接線をもつ2曲線(放物線と無理関数)の係数決定、および囲まれた部分の面積とx軸周りの回転体の体積計算。 |
マーク |
傾向と対策
| 全6大問のマーク式。出題範囲は非常にバランスが良く、小問集合から確率、空間図形、そして最後は数学IIIの微積分・極限という王道の構成。特に大問Vの「数列の和を微分して極限を求める手法」や、大問VIの「回転体の体積」など、後半は計算量が重くなる。前半の小問や確率をいかに素早く正確に処理し、数IIIの計算に時間を回せるかが合否の分かれ目。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜面・水平面上での2小球の衝突 斜面から滑り下りた小球Pと静止した小球Qの衝突 。運動量保存則とはね返り係数の式 、衝突後の速度 、および再び衝突(2回目の衝突)が起こるための条件範囲($\frac{2}{3} < e \le 1$)の導出。 |
マーク | |
| 2 | 熱力学 | 単原子分子理想気体の状態変化サイクル 圧力・体積($P-V$)グラフにおける長方形サイクルの解析 。各状態の温度($2T_0$ など) 、各過程での仕事と吸収熱量 、および熱効率の定式化と具体的な計算。 |
マーク | |
| 3 | 波動 | 2つの同位相波源による水面波の干渉 水面上の2点から生じる正弦波の干渉 。図から読み取る波長や速さ 、波源間に存在する「腹線」の本数の数え上げ(7本) 、および $y$ 軸上を移動する腹の移動時間や速さの解析 |
マーク | |
| 4 | 電磁気 | キルヒホッフ・重ね合わせの原理を用いた直流回路 2つの起電力(電池)を含む複雑な回路の解析 。重ね合わせの原理を用いて各電池単独の回路(直並列の合成抵抗)に分解し 、流れる電流の向き(正負)や消費電力の倍率関係を導く問題。 |
マーク | |
| 5 | 原子 | ボーアの水素原子モデルとエネルギー準位 定常状態、量子条件、振動数条件の基礎理論 。電子の運動方程式と位置エネルギーから全エネルギー $E$ を導出し 、半径やエネルギー準位 $E_n$ 、軌道遷移の際($n=2 \to 1$)に放出される光子の波長 $\lambda$ を求める問題。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、力学、熱力学、波動、電磁気、原子の主要5分野から完全に1題ずつ均等に出題されている 。各大問は、基本公式の確認から始まり、最後の設問でややひねった条件設定(2回目の衝突条件や、回路の重ね合わせの応用など)を計算させる親切なステップアップ形式になっている 。極端な難問はないが、文字式の処理や熱効率、回路の合成抵抗計算など、実質60分という時間内では素早く迷いのない立式が必須となる。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 回転円盤上の2小球の運動 自由に回転する円盤の溝にある小球Aと、穴を通して吊るされた小球Bのつり合い。静止摩擦係数の条件や、固定を解除した後の滑る時間、摩擦力が0になる角速度の導出。 |
マーク | |
| 2 | 波動 | 横波のグラフと自由端反射 $y-x$ グラフから波長・周期を読み取り、原点における $y-t$ グラフを選択する。また、自由端反射した際の合成波が最大となる位置や媒質の速さの解析。 |
マーク | |
| 3 | 電磁気 | コンデンサーと抵抗の回路 2つのコンデンサーと2つの抵抗を含む回路のスイッチの切り替え。過渡現象(直後の電流)、充電完了後の電気量、発生するジュール熱、および比誘電率3の誘電体を挿入した際の電荷移動 |
マーク | |
| 4 | 熱力学 | 球形容器内の気体分子運動論 半径 $r$ の球形容器内での分子の壁面への入射・反射モデル。分子が受ける力積、壁面間の移動距離、単位時間あたりの衝突回数から、圧力や分子の運動エネルギーを段階的に導出する。 |
マーク | |
| 5 | 原子 | X線管とX線スペクトル X線管で発生するX線の性質(直進性、透過力など)の正誤判定、電子の運動エネルギー、光子のエネルギー、最短波長の公式、および加速電圧を上げた際のスペクトル($\lambda_0, \lambda_1, \lambda_2$)の変化。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問5題で、力学、波動、電磁気、熱力学、原子から1題ずつ出題されています。全体的に教科書から標準問題集レベルの典型的な設定(球形容器の気体分子運動論やX線スペクトルなど)ですが、文字式を選択する問題が多いため、立式ミスが直接失点につながります。実質60分という時間の中で、複雑な計算(コンデンサーのジュール熱や円盤上の遠心力のつり合い)を要領よく処理する力が求められます。 |
2020年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | ゴムひもと物体の運動 ゴムひもに取り付けられた物体の運動。弾性力による力学的エネルギー保存則や運動方程式を用いて、物体の速さや伸びの最大値などを解析する。 |
マーク | |
| 2 | 波動 | レンズによる像の形成 凸レンズや凹レンズを用いた像の作図や写像公式の適用。実像・虚像の位置関係や倍率について問う典型的な光学問題。 |
マーク | |
| 3 | 熱力学 | 単原子分子理想気体の状態変化 シリンダー内の単原子分子理想気体における圧力、体積、温度の変化。熱力学第一法則を用いた仕事や吸収・放出熱量の計算が中心。 |
マーク | |
| 4 | 電磁気 | コンデンサーを含む直流回路 コンデンサーの直列・並列接続やスイッチの切り替えによる電荷の移動。静電エネルギーの変化や発生するジュール熱を導出する。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問4題構成で、解答形式はすべてマーク式である。力学、波動、熱力学、電磁気の4分野から出題されており、各問題は標準的な難易度となっている。教科書や標準問題集でよく見かける典型的な設定(ゴムの弾性力、レンズの写像公式、気体の状態変化、コンデンサー回路)がそのまま出題されているため、奇をてらった難問はない。理科2科目で120分(実質60分)という制限時間の中で処理するため、基本公式の正確な暗記と、迷いなく立式・計算できるスピードがカギとなる。文字式を選択する問題も多いため、文字の定義や計算ミスには十分注意が必要である。 |
2017年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 波動・光学 | 凹面鏡と凸レンズによる像 凹面鏡の写像公式と倍率の計算、およびハーフミラーと凸レンズを組み合わせた系における最終的な像の位置と大きさを求める問題。 |
マーク | |
| 2 | 熱力学 | 連結された容器とシリンダー内の気体 バルブでつながれた容器とピストン付きシリンダーに封入された単原子分子理想気体の状態変化。力のつり合いや状態方程式から、温度やピストンの静止位置を導出する。 |
マーク | |
| 3 | 原子 | 放射性同位体と炭素年代測定法 中性子と窒素からの炭素14の生成や崩壊に関する核反応式。半減期と崩壊定数、与えられた指数関数 $e^{-x}$ のグラフを利用して残存する原子核の数を計算する。 |
マーク | |
| 4 | 力学 | 2小球の衝突と振り子の運動 水平面上での小球の衝突による運動量保存、および糸でつるされた2小球の衝突とその後の振り子運動(円運動・単振動)を力学的エネルギー保存則から解析する。 |
マーク | |
| 5 | 電磁気 | 直線電流の磁場とレール上を動く導体棒 直線電流が周囲につくる磁場内において、斜めに傾いたコの字型レール上を落下する導体棒。誘導起電力、ローレンツ力(アンペール力)、力のつり合いを数式化する。 |
マーク |
傾向と対策
| 大問5題構成で、力学、熱力学、波動、電磁気、原子の主要5分野から1題ずつ満遍なく出題されている。解答形式はすべてマークシート方式である。設定自体は「炭素年代測定法」や「直線電流と平行レール」など、教科書や標準的な問題集でよく見かける典型問題が中心であるが、選択肢が文字式であったり、近似計算やグラフの読み取り(大問3)を要するものもあるため、確実な文字式の取り扱いと計算力が試される。理科2科目で120分(実質1科目60分)という制限時間の中で5題をこなす必要があるため、各分野の基本公式や典型的な立式パターンを即座に引き出せる状態に仕上げておくことが不可欠である。 |
2016年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 波動 | 波の式と定在波 波の式 $Y=A \sin(at+bx+c)$ の解析、山となる位置や通過時刻の導出、および重ね合わせによる定在波の節の位置を求める問題。 |
マーク | |
| 2 | 原子 | 放射性同位体(Raの崩壊) ラジウム226の崩壊におけるα崩壊の理解、半減期を用いた残存量の計算、運動量保存則を利用したα粒子とRnの速さ・エネルギーの比の導出。 |
マーク | |
| 3 | 熱力学 | 理想気体の状態変化 断熱容器内の理想気体モデル。状態方程式やポアソンの式を用いた圧力・温度の変化、熱力学第一法則に基づく内部エネルギー変化量およびヒーターによる熱量の計算。 |
マーク | |
| 4 | 導体円板と電磁誘導 | 2小球の衝突と振り子の運動 磁場中を回転する導体円板(ファラデー・ディスク)による起電力の発生。スイッチ切り替えによる回路電流の変化や、円板を止めるために必要な力のモーメントの導出。 |
マーク | |
| 5 | 力学 | 衝突と運動量 滑らかな水平面上の箱と小球の衝突を繰り返す運動。衝突前後での速度変化、はね返り係数 $e$ を用いた $n$ 回衝突後の速度および移動距離の一般化、極限計算。 |
マーク |
傾向と対策
| 大物理は大問4題で構成され、すべてマークシート方式。大問1はゴムひもの弾性力や物体の運動、大問2は凸レンズや凹レンズを用いた光の屈折と像の形成、大問3は単原子分子理想気体の状態変化に伴うエネルギーや熱量の計算、大問4はコンデンサーを含む直流回路での電荷移動や静電エネルギーの変化が扱われている。教科書や標準問題集で扱う典型的な設定が中心ですが、文字式を選択する問題が多いため、立式ミスが直接失点につながる。実質60分という時間枠内で、各分野の公式を迷わず引き出し、正確に計算をやり切るスピードと定着度が問われる。 |
2015年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 原子 | X線と光電効果 X線の最短波長、水素原子のエネルギー準位、および放射性同位体の崩壊に関する設問。光子エネルギーの式や半減期の計算を問う。 |
マーク | |
| 2 | 力学 | 単振動 ばねに吊るされた物体の運動。運動方程式から周期を導き、つり合いの位置を基準とした単振動のエネルギー保存則や物体の速度を解析する。 |
マーク | |
| 3 | 熱力学 | 理想気体の状態変化 ピストン付きシリンダー内の気体モデル。断熱・定積・定圧変化における状態方程式、熱力学第一法則を用いた仕事量や吸収熱量の計算。 |
マーク | |
| 4 | 波動・光学 | レンズによる結像 平面鏡と凸(凹)レンズを組み合わせた光学系。写像公式や倍率の式を用い、物体の像ができる位置や座標を求める。 |
マーク | |
| 5 | 電磁気 | コンデンサー回路 極板間に金属板が挿入されたコンデンサーの電気容量、電荷の移動、および極板間に働く力や移動に伴う外力の仕事を求める。 |
マーク |
傾向と対策
| 全5題の構成であり、力学、熱力学、波動・光学、電磁気、原子の各分野からまんべんなく出題される。いずれも物理の基本概念を問う標準的な良問である。 原子分野は光電効果や水素原子モデルなど、典型的な数式がそのまま問われるため、公式の定義を曖昧にせず、グラフからの数値読み取りにも慣れておく必要がある。 力学の単振動は、周期の公式を暗記するだけでなく、運動方程式から導出できることが前提だ。エネルギー保存則との組み合わせが頻出であるため、つり合いの位置を基準とした立式を徹底すること。 熱力学と光学は、状態変化のエネルギー収支や写像公式といった定番の解法手順がそのまま通用する。混同を避け、文字式で正確に立式できるよう計算練習を繰り返せば、短時間で得点源にできる。 電磁気では、コンデンサーの電荷移動やエネルギー変化が問われる。特にコンデンサー内の極板間引力や誘電体挿入による容量変化などは頻出テーマである。計算が煩雑になりやすいため、最終的な代入の前に文字式で極力整理してミスを減らすことが肝要だ。 理科2科目で120分という時間設定であるため、立式の速さが得点に直結する。典型問題を反射的に解けるまで反復演習を積み、計算の手順を確立しておくことが合格への最短距離となる。 |
2014年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 120分(2科目) |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 波動 | 平面波の屈折 平面波が媒質Iから媒質IIへ進む際の屈折現象。波長と波の伝わる速さを、屈折の法則と波の基本式を用いて求める問題。 |
マーク | |
| 2 | 力学 | 万有引力と天体運動 地球と月の重力加速度の比から月の半径を求め、地球のまわりを回る月の軌道半径や、地表から無限遠へ飛び去るために必要な最小の運動エネルギーを解析する問題。 |
マーク | |
| 3 | 熱力学 | 熱量保存則 断熱容器内の液体に、加熱された物体を順次投入した際の熱量保存則に基づく温度変化の解析。段階的な投入による温度変化を順に求める。 |
マーク | |
| 4 | 電磁気 | コンデンサー回路 スイッチの切り替えによる複数のコンデンサーへの電荷移動や、電位差の変化、および静電エネルギーの算出を問う直流回路問題。 |
マーク | |
| 5 | 力学 | 剛体のつり合い 水平な床と壁に立てかけられた棒の静力学。摩擦係数と角度の関係、および回転モーメントのつり合いを用いた垂直抗力と張力の解析。 |
マーク |
傾向と対策
| 全5題の構成であり、力学2題、熱力学、波動、電磁気が各1題ずつ出題されている。原子分野は出題されていない(試験範囲からの除外が明記されていた年である)。いずれも物理の基本概念を問う標準的な良問である。 力学では、運動量やエネルギーの保存則だけでなく、剛体のつり合いのように力のモーメントを正しく扱えるかが重要だ。つり合いの条件を式で表し、未知数を消去して解を導く計算力が求められる。 熱力学は、熱量保存則を用いた典型的な Calorimetry(熱量測定)の問題である。複数の物体を順に投入する設定であるため、一つ一つの過程で変化する温度を整理し、熱の出入りの収支を計算する際の手順を確立しておく必要がある。 電磁気では、コンデンサーを含む直流回路での電荷移動や電位差の解析が中心である。回路図を見て等価回路に書き換える能力や、電気量保存則を正しく立式する力が合否を分ける。 理科2科目で120分という制限時間を考慮すれば、典型的な問題設定に対して迷わず立式できるスピードが必須である。文字式を選択する問題が中心であるため、計算の過程で文字を丁寧に扱い、ミスを減らす訓練を積んでおくことが合格への最短ルートとなる。 |
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PMD医学部専門予備校では、従来型の大教室授業ではなく、マンツーマン指導、生成AIの実践的活用、最新のITによる学習管理を組み合わせた指導体制を重視。受験生一人ひとりの状況に応じた学習設計と、答案作成まで見据えたアウトプット中心の支援を行っています。
医学部受験においては、単に知識を教えるだけでなく、「わかる」から「解ける」へと変える指導こそが重要であるという立場から、受験情報、学習法、小論文・面接対策、推薦入試、通信制高校からの進学、海外医学部進学など幅広いテーマで発信を続けています。

