兵庫医科大学医学部の受験情報│入試問題の傾向と対策

兵庫医科大学概略
1972年誕生。建学の精神は「社会の福祉への奉仕」、「人間への深い愛」、「人間への幅の広い科学的理解」。心と命をつなぐ医療の実践者を育てる為、きめ細やかな密度の高い教育を実践している。
兵庫医科大学ホームページ紹介
基本情報
| 住所 | 兵庫県西宮市武庫川町1−1 |
|---|---|
| 初年度納入金額 | 9,025,000円 |
| 学納金6年間総額 | 37,600,000円 |
| 募集人数 | 一般A 4科目型 一般枠:約62名 兵庫県推薦枠:3名 一般B 高大接続型:約10名 学校推薦型選抜(公募):約15名 学校推薦型選抜(地域指定制):5名以内総合型選抜(一般枠):約5名 総合型選抜(卒業生子女枠):3名以内 総合型選抜国際バカロレア枠:2名 エキスパート養成入試:3名以内 |
| 偏差値 | 66.6 |
| 国試合格率 | 97.2% |
| 主な就職先 | 兵庫医科大学病院、宝塚市立病院 |
| 男女比 | 51:49 |
アクセス
兵庫医科大学 医学部入試 傾向と対策
英語
2025年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | AIが取って代わらない仕事 感情的知性や創造性、機動性を必要とする職種の優位性。 |
記述・選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | ボルネオで発見された最古の手術跡 31,000年前の骨格からみる、先史時代の高度な外科的処置。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 人工光による光害問題 照明が生態系(受粉、睡眠サイクル等)に与える深刻な影響。 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 和文英訳 | 病気とこころのバランス 病気を体のサインと捉え、治癒に向かう態勢を整える心理的側面。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分と比較的余裕があるが、3題の長文読解に加え、和文英訳も含まれるため、着実な読解力と記述力が求められる。読解問題のテーマは、AI、考古学、環境科学と医学を絡めた内容が多く、医学部特有の専門用語や背景知識が役立つ場面が多い。設問形式は空所補充の語句選択から、下線部の和訳、内容説明の記述まで多岐にわたる。対策としては、パラグラフごとの論理展開を把握する訓練を行うとともに、標準的な英文法を駆使して正確に意味を伝える英作文の練習を積むことが不可欠である。 |
2024年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 目的意識と健康の関係 人生の目的が心血管系の健康や寿命に与える影響についての論説。 |
記述・選択 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | ジェスチャーと言語学習 脳の運動野を活性化させることで語彙の記憶が強化される仕組みの解説。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 観葉植物とメンタルヘルス 自然や植物に触れることがストレス軽減や幸福感向上に寄与する実証研究。 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 和文英訳 | 呼吸法とウェルビーイング 中高時代の体験や座禅の呼吸法を題材とした英作文演習。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分であり、3題の長文読解と和文英訳で構成されている。読解問題のテーマは、AI、心理学、健康科学、教育など多岐にわたり、専門的な内容を正確に把握する力が求められる。設問は空所補充や語句整序に加え、下線部の和訳や具体的な内容説明を求める記述式が中心である。対策としては、パラグラフごとの論理構成を素早く掴む練習に加え、医学・科学系の頻出単語を網羅しておく必要がある。和文英訳では、基本的な文法を駆使して意味を正確に伝える練習が不可欠である。 |
2023年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 神経芽細胞腫からの回復 がんと闘う5歳児が理学療法を通じて再び歩行能力を取り戻すまでの過程。 |
記述・整序 | 標準 |
| 2 | 長文読解 | 新陳代謝の仕組みと管理 代謝の役割を都市交通に例えて解説し、加齢に伴う変化への対処法を述べる。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | 冬眠研究の医療応用 クマやリスの冬眠時の脳内変化を、アルツハイマー病等の治療に活かす研究。 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 和文英訳 | 未来の健康テクノロジー 「見えない医者」など、無意識下で健康を支える技術革新についての英訳。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分と長く設定されているが、長文3題に加えて和文英訳が含まれるため、読解の正確性と記述のスピードがバランスよく求められる。読解問題のテーマは、がん治療、代謝、進行性脳疾患と医学的な色彩が強く、専門用語を含む語彙力も試される。設問形式は下線部和訳や内容説明の記述が多く、文脈を正確に日本語で再構成する力が合否を分ける。対策として、標準的な単語・熟語の習得はもちろん、論理展開を素早く掴むためのパラグラフ・リーディングを習慣化し、医療・科学系の背景知識を蓄えておくことが望ましい。 |
2022年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分+2 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 長文読解 | 物忘れと認知症 若年層の物忘れの頻度と、認知症の初期症状との違いに関する論説 。 |
記述・整序 | 標準 |
| 2 | 語法空所補充 | 食事の時間と代謝 時間帯による食事反応の差異や、インスリン感受性の日内変動 。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 下線部和訳 | 苦しみがもたらす結果 苦痛の原因ではなく、その結果が人生の意義を左右するという論説。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | ストレスの定義と生理学 サケやネズミの実験例と、ストレスの科学的な定義の変遷。 |
記述・選択 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | 小説『解夏』の一節 病気による発作の描写と、周囲の咄嗟の反応を英訳する 。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分と十分にあるが、長文読解2題に加え、和文英訳や難度の高い下線部和訳が含まれるため、正確な記述力が求められる 。読解問題のテーマは医学・生理学・心理学に寄っており、専門的な語彙への対応力が必要である 。大問2の空所補充は前置詞を中心とした知識が問われ、ケアレスミスが許されない 。対策として、標準的な構文の把握を徹底し、医療系の背景知識を伴う英文を多読しておくことが望ましい。和文英訳では、日本語のニュアンスを汲み取りつつ、主語を適切に補って論理的な英文を構成する練習を積むべきである。 |
2021年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分+2 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 英文和訳 | 死への準備教育 ホスピスでのボランティア経験を通じた、死生観と教育のあり方に関する論説。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 語法空所補充 | 誠実さと財布の紛失 パンデミック下で行われた、拾った財布を返却する誠実さに関する実験報告。 |
選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解 | シンガポールの都市緑化 緑化政策がもたらす大気汚染の軽減効果と、都市環境の改善に関する論説 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 長文読解 | ストレスの定義と生理学 筋電性義手「iLimb」の機能と、使用者が感じる心理的な変化や社会的意義。 |
記述・選択 | やや難 |
| 5 | 和文英訳 | 生涯学習と図書館 図書館が単なる本の貸出場所ではなく、生涯学習の「場」であるという論説の英訳。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分で、例年通り英文和訳(大問1)と和文英訳(大問5)が含まれる記述重視の構成である。読解問題(大問3、4)では、医療や科学技術、環境問題など医学部らしいテーマが並び、内容一致や語句整序などの多様な設問への対応力が試される。大問2の空所補充は前置詞や熟語の知識が中心であり、標準的な語彙・語法を完璧にしておく必要がある。対策として、英文和訳では構文を正確に把握した上で、文脈に即した日本語を作成する練習を積むべきである。和文英訳では、主語の設定や論理構成を意識した平易で正確な英文を書く力が求められる。 |
2020年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 読解・和訳 | curing(治療)とhealing(癒やし) 医師と患者の認識の差や、医療における感情の重要性に関する論説。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 読解・語彙 | アルツハイマー病との闘い 祖父の症状と自身の研究生活を通じた、病の不可解さと社会的背景。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 読解・空所補充 | 挨拶と院内感染 握手禁止区域の導入による病原菌拡散防止の試みとその効果に関する報告。 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 文法・語法 | ドローンによる医療品配送 ルワンダやタンザニアでのZipline社による血液やワクチンの輸送ネットワーク。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | ファッションと身体の演出 鷲田清一『ひとはなぜ服を着るのか』を題材とした、流行と身体加工の英訳。 |
記述 | 標準 |
| 試験時間は90分で、読解中心ながら記述量が多い構成である。医学・科学系だけでなく、大問5の和文英訳のように社会学的な文章も出題されるため、幅広い語彙力と正確な構文把握能力が求められる 。大問1の和訳問題では、指示語や代名詞の内容を明確にした上での訳出が求められており、論理的な読解が不可欠である 。対策として、標準的な記述問題集で精読力を養うとともに、医療系の背景知識を含む英文を多読し、抽象度の高い日本語を英語に変換する練習を積むべきである。 |
2019年度入試
| 科目 | 英語 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 英文和訳 | 死・悪い知らせの共有 家族間での重い病状の共有がもたらす「沈黙の共謀」と孤立についての論説。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 長文読解・空所補充 | ジェファソンとマネシツグミ 第3代米大統領が愛したペット、ディックの知性と、科学的視点から見た模倣の能力。 |
記述・選択 | 標準 |
| 3 | 長文読解・語彙 | 神経科医から見た心身症 身体症状に隠された感情的苦痛と、内科・精神科の狭間で苦しむ患者の実態。 |
記述・選択 | 標準 |
| 4 | 語句整序 | くしゃみの抑制とリスク くしゃみを無理に止めることで生じる怪我の事例や、生理学的・社会的機能の分析。 |
選択 | 標準 |
| 5 | 和文英訳 | ヨガのポーズ解説 「木のポーズ」の立ち方から、呼吸を繰り返す一連の動作の具体的な英語説明。 |
記述 | 標準 |
| 例年通り、医療・科学系の長文読解に加え、英文和訳と和文英訳が課される兵庫医科大特有の記述重視の構成である 。大問1の和訳では、指示語や代名詞が指す内容を補いつつ、文脈に即した自然な日本語を作る力が試される 。大問5の和文英訳は、日常的な動作を簡潔な英語で表現する力が求められ、分詞構文や付帯状況の $with$ などを使いこなす練習が有効である 。全体として、専門的な背景知識を要する英文を速読しつつ、記述箇所で精緻な日本語・英語をアウトプットする粘り強さが合格のカギとなる。 |
数学
2025年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 対数不等式、微分方程式、場合の数、三角関数、平面図形 絶対値を含む対数や、指数・三角関数の性質を用いた計算。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列 | 食塩水の濃度と漸化式 容器間の移動に伴う濃度の変化を漸化式で表し、一般項と極限を導出。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 複素数平面 | 外心と回転、点の移動 複素数平面上での三角形の外心の決定、回転移動を伴う数列の処理。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、解答過程を記述させる形式である。新課程に基づき、数学Bの「数列」、数学Cの「ベクトル」「複素数平面」が範囲に含まれている。第1問の小問集合は多岐にわたる分野から出題され、典型的な手法を正確に適用する力が試される。第2問の濃度計算は、食塩の総量保存に着目して漸化式を立てる論理的思考が必要である。第3問の複素数平面は、共役複素数の性質を用いた計算が煩雑になりやすく、高い計算精度と図形的理解の両面が求められる。基礎的な定石を完璧に習得した上で、複雑な計算を粘り強く解き進める記述力の養成が重要である。 |
2024年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | ベクトル、確率、平面図形、複素数、三角関数 誕生月の確率、内分点ベクトル、円周角、複素数の最大値等。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列 | 放物線と格子点 領域内の格子点の個数を数列の和($\sum$)を用いて導出し、内心・外心の座標を決定する。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 対数関数の解析 | 外心と回転、点の移動 関数の増減・最小値の評価、積分区間に変数を含む定積分の微分計算。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、すべての解答過程を記述する形式である。第1問の小問集合は多分野からバランスよく出題され、標準的な定石を迅速に適用する力が試される。第2問の格子点問題は、図形的理解と正確な計算力が要求される頻出テーマである。第3問の微積分は、対数を含む複雑な関数の解析が必要であり、計算ミスが許されない高い処理能力が求められる。対策としては、各分野の基本事項を完璧にした上で、煩雑な計算を最後まで正確に遂行する忍耐力と、論理的な記述力を磨くことが重要である。 |
2023年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 対数、座標、球面、積分、データ分析 指数・対数不等式、円と正方形の共有点、z軸から切り取る線分の長さ等。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 複素数平面 | 点の回転と対称移動 複素数平面上での回転移動、直線に関して対称な点の証明、三角形の形状決定。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 数列 | 部分分数分解と帰納法 部分分数分解を利用した数列の和の導出、数学的帰納法を用いた公式の証明。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、解答過程まで含めた記述式である。第1問の小問集合は多分野にわたり、基本事項の徹底した理解が試される。特にデータ分析での「平均所得の逆転現象の説明」など、数式だけでなく論理的な記述を求める設問が特徴的である。第2問の複素数平面では、共役複素数の扱いや図形的性質の証明に習熟しておく必要がある。第3問の数列は、誘導に従って段階的に和を求め、最後に数学的帰納法で完遂する重厚な構成となっている。対策として、教科書レベルの公式の導出を自力で再現できるようにし、煩雑な計算でもミスなく処理する忍耐強い記述力を養うべきである。 |
2022年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 対数、確率、平面幾何、楕円、整数 メネラウスの定理や不定方程式、楕円上の動点による最大値問題。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 関数・不等式 | 絶対値を含む関数の最小値 絶対値記号の和で表される関数のグラフ作成と、最小値の一般化。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 微分積分 | ハイポサイクロイドの解析 3倍角の公式導出、および媒介変数表示された曲線の長さと面積。 |
記述 | やや難 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、すべて解答過程を記述する形式である 。第1問は標準的な定石の組み合わせだが、楕円の最大値や不定方程式など幅広い分野の処理能力が試される 。第2問の絶対値関数は、文字 $N$ を含む一般化された設定であり、丁寧な場合分けと論理的な飛躍のない記述が不可欠である 。第3問のハイポサイクロイドは、数学IIIの典型ながらも計算量が非常に多く、積分計算の正確さが合否を分けるポイントとなる 。対策として、標準的な公式の導出(加法定理等)を完璧にした上で、媒介変数表示や積分計算などの重厚な処理を最後までミスなく遂行する粘り強い計算力を養うべきである。 |
2021年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 確率、空間座標、定積分、整数、三角関数 空間内の球の方程式、最大公約数、および三角関数の最大・最小問題。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 数列・関数 | 複利計算と漸化式 ローンの返済を題材とした漸化式の作成、および微分を用いた関数の増減調査。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 平面図形 | 三角形の重心と外心 スチュワートの定理の導出、および重心と外心を通る線分長の計算。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、全問にわたり解答過程の記述が求められる。第1問の小問集合は多分野からバランスよく出題されており、正確かつ迅速な処理能力が合否を分ける。第2問の複利計算は実務的な題材だが、本質は数列と微分法の融合であり、文字式の扱いに慣れておく必要がある。第3問の幾何問題は、図形的性質の証明と計算の両面が問理、論理的な飛躍のない答案作成が不可欠である。対策として、教科書レベルの公式の導出を完璧にした上で、標準的な入試問題を用いて記述力を磨き、計算ミスを防ぐための見直しを徹底する習慣をつけるべきである。 |
2020年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 微分積分、三角不等式、場合の数 指数関数の多項式近似の積分や、玉と箱の配分問題など多分野。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 複素数平面 | 複利計算と漸化式 複素数平面上での回転移動を用いた、図形の幾何学的性質の証明。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 式の評価 | 不等式の証明と大小比較 階乗と累乗の大小比較や、ネイピア数 $e$ に関連した不等式の解析。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問3題構成で、すべて解答過程の記述が求められる形式である 。第1問は計算力の精度が問われ、特に「玉と箱」の問題は条件の混同に注意が必要である 。第2問の複素数平面では、回転移動の基本($\omega$)を適切に活用し、対称性を意識した数式処理が鍵となる 。第3問は階乗や大きな数の大小比較であり、対数をとって面積(積分)と比較する手法などの定石への習熟が求められる 。対策として、教科書レベルの公式の導出を完璧にした上で、典型的な証明問題や重厚な計算を最後まで正確に遂行する力を養うべきである。 |
2019年度入試
| 科目 | 数学 | 解答時間 | 90分 |
| 難易度 | ★★★★☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 方程式、数列、ベクトル、確率 指数方程式の解の範囲、分数漸化式の一般項、面積比、じゃんけんの確率。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 平面・空間図形 | 五芒星と正五角錐 円に内接する五芒星の幾何学的証明から、黄金比に関連した線分長、面積、体積。 |
記述 | やや難 |
| 3 | 関数・微分積分 | 対数関数の解析と回転体 対数を含む無理関数の性質調査、グラフ描画、およびy軸・直線まわりの回転体体積比。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 全問記述式であり、導出過程を含めた論理的な答案作成能力が厳密に問われる 。大問2の五芒星を題材とした問題は、正五角形と黄金比の性質に習熟している必要があるほか、立体への拡張を含んだ高い空間把握能力が要求される 。大問3の積分計算では、部分積分や対数関数の処理能力が試され、計算量の多さを迅速かつ正確に処理する力が不可欠である 。対策として、典型的な漸化式の解法やベクトルの基本を固めることはもちろん、二次形式や幾何的な証明問題を最後まで解き切る粘り強い計算演習が推奨される。 |
物理
2025年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜面上の円錐振り子 水平板および傾斜板上での等速円運動、垂直抗力と全円運動の条件。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | 導体・半導体中の電気伝導 自由電子の運動モデル、オームの法則の導出、不純物半導体の性質。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | 理想気体の状態変化サイクル 定圧・断熱・定積変化を伴うサイクルにおける温度変化と熱効率。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 波動 | 透明体(半球)による光の屈折 屈折の法則と近似を用いた、球面および平面での光の進行と焦点距離。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | 太陽内部の核融合反応 水素の核融合プロセス、質量エネルギー等価性、太陽の寿命予測。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、全分野から網羅的に出題される。各問題は物理事象の基礎的な定義や法則の導出を段階的に追う形式であり、本質的な理解が問われる。第1問の斜面上の円運動や、第4問のレンズ近似を伴う屈折など、図形的な解析力を必要とする設問も多い。第5問の原子分野では、質量欠損から放出エネルギーを算出し、太陽の寿命を見積もるような実戦的な計算が求められた。対策として、重要公式の導出過程を再確認し、近似式の扱いや幾何学的な立式をスムーズに行えるよう、教科書傍用問題集から入試標準レベルまでの演習を幅広く積むことが有効である。 |
2024年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★☆☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 斜方投射と衝突 最高点での衝突と一体化、壁・床との反発係数を含む複雑な運動解析。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | RC回路と電気振動、電磁波 コンデンサーの充放電、自己誘導、電気振動の周期、電磁波の波長特定。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | ピストンとばねの気体変化 定積・定圧・断熱変化を伴う理想気体の状態変化とエネルギー収支。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 波動 | ヤングの実験の発展 単スリットの移動に伴う明線の速度変化と近似計算を用いた干渉条件。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | 原子核反応と炭素14年代測定 核反応に伴うエネルギー放出、半減期を用いた年代測定の計算。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題構成で、全分野から網羅的に出題されている。各設問は基本原理の導出を求めるものが多く、物理現象の正確な理解が不可欠である。第1問の「衝突を伴う投射」や第4問の「移動スリットによる干渉」のように、標準的な設定に一工夫加えた応用的な設問が特徴である。記述式であるため、立式から結果に至る論理の明確さが評価の対象となる。対策として、教科書レベルの法則の導出過程を再確認し、近似式の扱いやグラフの作成、実戦的な数値計算に慣れておくべきである。 |
2023年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 電磁気 | 磁場中の導体棒の運動 電磁力、エネルギー保存則、動摩擦力を考慮した終端速度と電力の関係。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 力学 | モーメントと円運動 支点のまわりの力のモーメント、円運動の向心力、および二球の衝突と保存則。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | 反射板を伴うドップラー効果 動く音源・観測者・反射板による振動数変化と、うなりの解析。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 熱力学 | 気体と膜の状態変化 理想気体の状態方程式、膜の弾性エネルギー、熱力学第一法則の適用。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | 同位体と核反応 同位体の存在比、核反応における運動量・エネルギー保存則と質量欠損。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、力学、電磁気、波動、熱力学、原子の各分野から一題ずつ偏りなく出題されている。全問記述式であり、物理現象の定義に基づいた立式と丁寧な導出プロセスが求められる。第4問の「弾性膜を伴う気体の膨張」のように、教科書にない初見の設定も含まれるが、誘導に従って基本的な法則を適用すれば正答できる構成だ。計算ミスが連鎖しやすいドップラー効果や核反応の問題では、特に注意深い処理が必要となる。対策としては、基本公式の暗記に留まらず、各分野の導出過程を深く理解し、標準的な問題集を網羅して実戦的な計算力を高めておくことが肝要である。 |
2022年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | 台の上の小物体の運動 斜面上の静止条件、加速度運動、および動摩擦力を伴う一体運動。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | RC直列回路の過渡現象 スイッチ開閉直後と十分時間経過後の状態、および静電エネルギーの比。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | プリズムによる光の屈折 スネルの法則の適用、分散による屈折角の変化、および全反射の条件。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 熱力学 | 理想気体の状態変化 等温・断熱変化を伴うサイクル、内部エネルギーの変化、およびP-V図。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | X線の発生と電子波の干渉 連続・固有X線の特徴、ブラッグの条件、およびド・ブロイ波長。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、全分野から偏りなく出題されている 。記述式であり、物理現象の定義に基づく立式と導出プロセスが厳密に問われる 。力学の「斜面上の物体が離れる条件」や電磁気の「交流的な要素を含む回路解析」など、図形的理解と数式を一致させる力が重要である 。原子分野ではプランク定数や電子の質量を用いた実戦的な数値計算が求められており、近似計算の習熟も必要となる 。対策として、基本法則の導出過程を再確認し、図を描いて物理事象を視覚的に整理する習慣をつけることが有効である。 |
2021年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 力学 | テニスボールの斜方投射 ネットを越え、かつコート内に収まるための初速や角度の条件解析。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 電磁気 | コンデンサーの接続とエネルギー スイッチの切り替えに伴う電荷移動、および静電エネルギーの変化と仕事。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 波動 | レンズによる光の干渉 半球レンズと平面ガラスの間に生じる光路差の近似計算と、明線の条件。 |
記述 | やや難 |
| 4 | 熱力学 | 理想気体の状態変化 V-T図を用いた熱サイクル、内部エネルギーの変化、および熱効率の計算。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | 磁場中を運動する導体棒 鉛直磁場内での導体棒の運動方程式、単振動、および見かけの重力。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、力学、電磁気、波動、熱力学の各分野から標準的な問題が出題されている。全問記述式であり、立式から導出過程までを論理的に説明する力が重視される。大問3の干渉問題で見られるような図形的近似や、大問5の「見かけの重力」のような相対的な視点での考察に習熟しておく必要がある。また、変数を無次元化して処理するなどの数学的な工夫が求められる設問も含まれる。対策として、基本法則の物理的意味を深く理解し、図を描いて現象を視覚化しながら、数式へと正確に翻訳する練習を繰り返すことが有効である。 |
2020年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 原子・電磁気 | 等速円運動する電子と磁場 クーロン力とローレンツ力のつり合い、および円電流が作る磁束密度。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 力学 | 斜面上の物体の運動 粗い斜面上での摩擦係数の導出と、2物体の一体運動に関する解析。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | 気体の分子運動論 円筒容器内での分子衝突による圧力の導出と、等方性の証明。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 波動 | ドップラー効果と干渉 移動音源による波長の変化と、2つのスリットを通る音の干渉(極大間隔)。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 原子 | 放射能と放射線 単位の定義(Bq, Gy, Sv)、実効線量の比較、および $^{40}\text{K}$ の崩壊。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題の構成で、力学、電磁気、熱、波動、原子の全分野からバランスよく出題されている 。全問記述式であり、立式だけでなく近似計算(二項近似等)の能力も要求される 。大問1のように原子物理と電磁気を融合させた問題や、大問5の放射線防護に関する知識・論述など、医学部を意識した出題が特徴的である 。対策として、物理法則の定義を深く理解し、現象を図式化して数式に落とし込む練習を繰り返すとともに、放射線関連の単位や安全対策といった医学に関連の深いトピックも整理しておくことが望ましい。 |
2019年度入試
| 科目 | 物理 | 解答時間 | 2科目120分 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | スピード | ★★★★☆ |
設問別分析表
| 大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
| 1 | 小問集合 | 浮力、電子線、磁場、核反応 木片の浮力条件、電子のド・ブロイ波長、ソレノイドのエネルギー、放射能計算。 |
記述 | 標準 |
| 2 | 力学 | 円錐内壁での物体の運動 回転する円錐内で小物体が滑らないための条件、静止摩擦力、および角速度の範囲。 |
記述 | 標準 |
| 3 | 熱力学 | ばね付きピストンの気体変化 器内に閉じ込められた理想気体の状態変化、温度計算、および内部エネルギー変化。 |
記述 | 標準 |
| 4 | 電磁気 | コンデンサーを含むブリッジ回路 ブリッジの平衡条件、可変抵抗の変化に伴うコンデンサーの電気量とエネルギー。 |
記述 | 標準 |
| 5 | 波動 | 電波の干渉とドップラー効果 直接波と反射波の行路差・位相差、強め合う条件、および音源移動による影響。 |
記述 | 標準 |
傾向と対策
| 大問5題構成で、全分野から偏りなく標準的な問題が出題されているが、全問で導出過程の記述が求められる 。力学の「見かけの重力」や「ドップラー効果と干渉の融合」など、複数の物理現象を組み合わせて考察させる問題が目立つ 。また、原子分野では放射線の単位($Gy$, $Sv$ 等)の定義や実戦的な数値計算が問われることもあるため、細かな知識の整理も必要である 。対策として、基本法則の定義に基づいた立式の徹底に加え、三平方の定理を用いた近似計算や、文字式の正確な処理能力を磨くことが極めて重要である。 |

