福岡大学医学部│英語の傾向と対策

福岡大学医学部の傾向と対策(英語)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 英語 解答時間
難易度 スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英文和訳 70~100語前後の英文の下線部を和訳する

「チェスプレーヤ」を具体例として用いて人間の哲学的なものの考え方を問ている。和訳の仕方としては無生物主語を使った構文で、且つ間接疑問文を使用しているので書かれている内容をいかに読みやすい日本語にするのが鍵となるであろうが、構造的には比較的普通の構文を用いている。

記述 標準
2 長文読解 長文を読んで内容が一致する英文を選ぶ。

内容は昆虫についてであり、人間の昆虫に対する嫌悪感を説明していく形で展開していく。単に感覚的な嫌悪感ではなく昆虫をみて嫌いだと思う人間の脳構造や昆虫の外見についての具体例をあげていく。 第三段落では人間が昆虫から得ている恩恵を書き記し具体的に「ハチ」の生態系や繁殖機能についても話を進めている。文法構造は難しい個所はないのでディスコースマーカーに印をいれて話の展開がつかめるようにしていけば読み落としにくいであろう。

選択 標準
3 文法 短文の空所補充

適していないものを選ぶパターン穴埋め8問。不定詞、動名詞のそれぞれを理解をしつつ分詞の形容詞的用法が読み取れるかどうかが鍵となる問題が多く出題されている。受け身や関係詞、時制などを組み合している個所もありますが、それぞれの基本を理解していたら苦労することもあまりないであろう

選択 標準
4 発音 アクセント

最も強く発音する音節の母音が同じ単語を4つから選ぶもの。 音節ルールを覚えて母音のパターンをおさえておけば基本的な問題といえる

選択 標準
5 文法 語句整序

日本文の意味に合うように単語を並べ替える問題が4問。不要なが単語が一つ含まれていることとあまり日本語をそのままおこして英文を仕上げようと思わなければノーマルなレベルの問題である。

選択 標準

傾向と対策

文法が不適切なものを探せという設問のため苦手とする人もいるであろう、正解を選ぶよりは多少文法知識がないと解けないのも事実である。ただ基本的な受験単元としての学習ができていれば理解できない問題ではない。長文も生態系についてなので読みにくいこともない。対策としてはある程度のジャンルを日本語でも補完しておき、どのようなジャンルがでても理解していることが望ましい。

2019年度入試

科目 英語 解答時間 70分
英文和訳、長文読解、文法、発音、語句整序が大問5問で出題。 和訳 発音
難易度 ☆☆☆ スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英文和訳 60~100語前後の英文の下線部を和訳する
「批判」についての話。関係代名詞やandが何を並列しているかをしっかり確認しながら訳せば難しいものではない。
記述 標準
2 長文読解 長文を読んで、内容が一致する英文を選ぶ
使われている文法・単語ともに難易度の高いものはない、内容と合致するものを選択肢10つの中から4つ選択する。長文のストーリーは映画「十戒」にまつわる話で、難しい単語は出ていないが、文章の冒頭を少し読んでも話の内容がつかめず混乱するかもしれない。あまり返り読みをしなくても先に読み進めると、話がつながってくる。ストーリーの展開をつかむための読解力が求められる。長文問題はこれだけなので時間をかけてしっかり読むことが大事。
選択 標準
3 文法 短文の空所補充
穴埋め7問。文法・語法をしっかり練習していれば問題ない。標準レベルの問題である。
選択 標準
4 発音 アクセント
最も強く発音する音節の母音が同じ単語を4つから選ぶもの。普段から単語の発音やアクセントをチェックしていれば比較的易しい問題。
選択 標準
5 文法 語句整序
日本文の意味に会うように単語を並べ替える問題が5問。不要な単語が1つ含まれているが、標準レベルの問題。
選択 標準

傾向と対策

文法語法の問題は標準的である。長文問題が1問・日本語和訳が1問あるが、専門用語等も見られないので、時間をかけて丁寧に取り組むことで得点につながる。

2018年度入試

科目 英語 解答時間 70分
英文和訳、長文読解、文法、発音、語句整序が大問5問で出題。 和訳 発音
難易度 ☆☆☆ スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英文和訳 60~100語前後の英文の下線部を和訳する。

文構造や語彙は標準的ではあるが、無生物主語で訳しづらい。例年、訳しづらい英文をいかに自然な日本文にできるかという日本語の語彙力も問われているので、標準的な長文の英文和訳で訓練を積んでおきたい。

記述 標準
2 長文読解 長文を読んで、内容が一致する英文を選ぶ。

標準的な難易度。ストーリーをきちんと取りながら、精読すること。例年評論系よりも物語やエッセイに近い内容が出題されるので、センター試験の過去問も利用して正確に読む練習をしておくこと。

選択 標準
3 文法 短文の空所補充。

標準的な文法問題で取りこぼしがないようにしたい。内容よりも年度によって「適していないもの」を選ぶか「適したものを」を選ぶか変わるので、問題を必ずよく読む習慣を過去問演習でつけておきたい。

選択 標準
4 発音 アクセント

最も強く発音する音節の母音が同じ単語を選ばせるというように、アクセントと発音の両方が問われる。それほど紛らわしい単語は出題されないので、迷う場合は消去法も有効。

選択 標準
5 文法 語句整序

文法よりも語法や話法を中心に問われる整序問題が多いので、即戦ゼミやネクステージなどで重要イディオムや重要構文を必ず頭に入れておくこと。

選択 標準

傾向と対策

出題パターンは毎年変わらない。難易度は極めて標準的で、特に医療系に特化した読解力や語彙力を問われることもないので、文法やイディオムの知識や和訳の際の語彙力のわずかな差で合否を分けると考えられる。解答時間にも余裕があるので取りこぼしがないようにしたい。

2017年度入試

科目 英語 解答時間 70分
語彙、文法問題は標準レベル。読解も読み易いが精読しないと選択肢が絞れない問題もある。 文法 読解
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 読解 英文和訳問題。例年、構文、語彙の難易度は標準的で英文の骨格はつかみやすいが、日本語にまとめにくい文章である。下線部以外の前後の文章も把握しながら日本語にまとめる。日頃から標準的な和訳問題で日本語に上手にまとめる練習をしておきたい。 選択 標準
2 読解 500語程度の長文問題が1題出題。設問は10の選択肢の中から4つ選ぶ内容真偽問題である。内容は「旅と読書」に関して。医療系の単語は見当たらない。何となく意味を掴むのではなくしっかり構造を把握して精読できると選択肢は絞れる。 選択 やや易
3 語彙、文法 問題数8問の文法問題。どれも基本問題ではあるが,選択肢が似ていてなかなか一つに絞れないかもしれない。センター試験と違い熟語や文法、語法の知識を総動員させて解いていく必要があり細かい点の相違で選択肢は絞れる。 選択 標準
4 発音 問題数は6問。最も強く発音する音節の母音が同じものの単語を選ぶ問題。センター試験レベルで難易度は高くない。基本的な発音の問題集を1冊しっかりこなせば対策には十分である。 選択 やや易
5 語彙、文法 語句整序問題。問題数は4問。文法、語彙レベルは基本的である。この形式は時間を消費しやすいので注意する。余裕があれば形式は違うが英作文の演習でも対策になる。 選択 標準

傾向と対策

発音、文法、読解、和訳と標準的な問題で基礎力が問われる。医療系の知識や語彙は例年ほとんど要求されていない。形式や難易度も標準的なため特別な準備は必要ないが、読解問題や文法では選択肢が1つまで絞りにくいものがある。英文和訳問題で差がつくところであり、和訳の練習は積んでおきたい。高得点の争いが予想されるので解ける問題から確実に解いていく。

2016年度入試

科目 英語 解答時間 70分
大問Ⅰが記述式。基本問題が中心のため取りこぼしのないように。
難易度 ☆☆☆ スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 読解 英文和訳問題。複雑な構文把握は出ず英文の骨格はつかみやすいが,適切な訳語を出すのに少々苦労する。本年ではvineという単語を知っている受験生は少ないと思うが,前後から類推可能である。またso thatの知識も文脈中で捉える必要がある。 選択
空所補充
記述
並び替え
標準
2 読解 500語程度の長文問題が1題出題。設問は10の選択肢の中から4つ選ぶ内容真偽問題である。正解は前半に2つ後半に2つあることが多いが,1つ紛らわしい選択肢があるのが特徴的である。ここを4つ完答でいけるかどうかが差につながるところなので,多くの英文で練習していきたい 選択
空所補充
記述
並び替え
やや易
3 文法 問題数は8問。文法・語法・決まり文句とまんべんなく出題されている。どれも基本問題ではあるが,意外にミスをしてしまう問題もある。例えば本年だと,形容詞句の問題で時制も注意して見なければならなかったことや,abroad/overseasは副詞なのでgo to overseasにはできないといった問題が出た 選択
空所補充
記述
並び替え
標準
4 発音 問題数は6問。最も強く発音する音節の母音が同じものの単語を選ぶ問題。選択肢に登場する英単語自体は,どれも見たことのある単語であり,且つ紛らわしい発音も少ないので,特別な対策は不要。日頃から英単語帳で覚える際に発音記号も意識して目を通すようにしておこう 選択
空所補充
記述
並び替え
やや易
5 整序 問題数は4問。6つの空欄を埋めていくが,使わない語が各問に一つずつある。空欄は前半3つ,後半3つと分かれているのが特徴で,日本文を手掛かりに解答が可能である。使わない語は,まぎらわしい語・日本文だけを読むと使いそうな語なので注意が必要である 選択
空所補充
記述
並び替え
標準

傾向と対策

大問Ⅰの英文和訳問題が受験生の中で差がつく問題である。時間的余裕はあるので,先に他の問題を解いてしまい,残りの時間をたっぷり使って満足のいく合格答案を書きあげたい。基本問題が中心ではあるが,クセのある問題やミスはしたくないということを考え,十分な過去問演習を積んでいきたい。

2015年度入試

科目 英語 解答時間 70分
難易度 ☆☆☆ スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 短めの文章の下線部和訳 記述式 標準
2 長文読解 内容一致 選択式 標準
3 文法・語法 空所補充、もしくは誤り指摘 選択式 標準
4 発音・アクセント 最も強く発音する音節の母音が同じものを選択 選択式 標準
5 文法・語法 整序問題 選択式 標準

傾向と対策

例年形式は固定されているため、大問ごとの対策を行っておく。

2014年度入試

傾向と対策

基礎的な問題。形式が固定されているため大問ごとの対策が効果的

大問1 → 下線部和訳
複雑な構文把握問題は出題されないが、強調構文や分子構文などの重要構文が出題されるほか、関係代名詞、比較などの慣用表現が好んで出題される。他学部も同じ形式であるため過去問演習ではすべての学部の問題を解く必要がある。
推薦参考書「減点されない英文解釈」福崎伍朗 著

大問2 → 長文読解
内容一致問題。センターレベルの基礎的な英文ではあるが、内容一致の問題を解く練習を重ねておく必要がある。他学部の問題は内容一致と空所補充の形式があるため、内容一致の問題を選んで対策に利用する。

大問3 → 文法・語彙問題
空所補充もしくは誤り指摘の形で出題される。誤り指摘は特異な形式ではあるが、問われる力は変わらない。文法・語法問題集1冊を完璧に仕上げておけばよい。難問も出題されることがあるため、そのときは悩まずに捨てることも大切である。

大問4 → 発音問題
発音もしくはアクセントの問題が出題される。センター試験の発音問題がいい練習になるので手に入るだけ過去問を解くとよい。決まった単語が出題されることが多いため、過去問が最良の対策である。

大問5 → 整序問題
整序問題は動詞の語法の知識と熟語の知識を充実させておく必要がある。整序問題のみを扱った問題集を1冊仕上げるとよい。