聖マリアンナ医科大学医学部│化学の傾向と対策

聖マリアンナ医科大学医学部の傾向と対策(化学)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 化学 解答時間 2科目150分
有機、特に高分子化合物に注意。 有機、理論
難易度 ☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 有機、理論 ペプチドの問題。タンパク質の質量分析と構成アミノ酸の配列の問題。 計算、論述 やや易
2 理論 塩析の原理の問題。CuSO4aqの電気分解の問題。濃度平衡定数の問題。エタンの酸化反応の問題。 論述、計算
3 理論 結晶の溶解と温度変化の問題。熱容量の問題。発熱量の問題。 計算、描図、論述 やや易
4 有機、理論 C6H4(COOH)2の異性体と反応生成物の問題。重合度の問題。 論述、計算 やや易

傾向と対策

2020年は大問4題で年度によって大問数は異なってもこれまで全体的な問題量に変化はない。論述問題が出題され、1行から数行以内で説明させるもので字数指定はない。計算問題は必ず出題され解答過程を書かせる場合もある。
有機の出題傾向が高い。特に、高分子の分野がよく出ており、芳香族と脂肪族の関連、糖類、タンパク質、油脂の関連といったように横のつながりでの問題構成が多い。理論は原子、気体の法則、溶液の性質、熱化学、中和滴定、電池電気分解、反応速度がよく出る。化学の本質的な概念や法則、実験考察も問われる。無機の多くは知識を聞く程度となっている。
基本的な用語や法則は声を出して説明できるかチェックすること。実験問題が出題され具体的な理解を要求されている。有機化学の基本的な反応はまとめて覚えておくこと。化学平衡と理論を合わせたタンパク質、糖の問題はよく出るので必ず理解する。
知識レベルは教科書で良いが、その際にどうしてそうなるのかまで踏み込んで理解できると良い。化学の新研究や先生に質問することで疑問点を潰していくこと。

2019年度入試

科目 化学 解答時間 2科目150分
有機、特に高分子化合物に注意。 有機、理論
難易度 ☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論・無機 反応速度の問題。硫酸の希釈問題。水溶液の調整の問題。 濃度問題。pHの問題。反応におけるエネルギーの問題。Mg塩の性質の問題。 論述、計算、描図
2 有機・理論 化学療法薬や対症療法薬の構造・合成・性質の問題。 計算 やや易
3 有機・理論 油脂のけん化価の問題。ヨウ素価の問題。構成脂肪酸の性質の問題。生成熱の問題。ミセルの問題。脂肪酸の構造と融点の問題。 計算、描図、論述 やや易

傾向と対策

2科目150分。大問3題で年度によって大問数は異なってもこれまで全体的な問題猟に変化はない。論述問題が出題され、1行から数行以内で説明させるもので字数指定はない。計算問題は必ず出題され解答過程を書かせる場合もある。

有機の出題傾向が高い。特に、高分子の分野がよく出ており、芳香族と脂肪族の関連、糖類、タンパク質、油脂の関連といったように横のつながりでの問題構成が多い。理論は原子、気体の法則、溶液の性質、熱化学、中和滴定、電池電気分解、反応速度がよく出る。化学の本質的な概念や法則、実験考察も問われる。本年度はエネルギー変化の描図がそれにあたる。無機の多くは知識を聞く程度となっている。

基本的な用語や法則は声を出して説明できるかチェックすること。実験問題が出題され具体的な理解を要求されている。有機化学の基本的な反応はまとめて覚えておくこと。化学平衡と理論を合わせたタンパク質、糖の問題はよく出るので必ず理解する。

知識レベルは教科書で良いが、その際にどうしてそうなるのかまで踏み込んで理解できると良い。化学の新研究や先生に質問することで疑問点を潰していくこと。


2018年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2017年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2016年度入試

科目 化学 解答時間 150分(2科目)
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 無機 【金属イオンの性質と反応】

生命維持に必要な微量必須金属についての穴埋め文章をもとに問題が設定されているが、内容は無機の範囲の金属イオンの性質である。沈殿の色や錯イオンを作る反応などの知識が必要。論述問題は、両性金属について簡単に説明すればよく難しくはない。

記述・選択 易しい
2 理論 【酢酸の電離度、緩衝液】

酢酸水溶液、酢酸と酢酸ナトリウムの緩衝溶液のpHを求める計算問題。基本的ではあるが、平衡定数の扱いや濃度の近似の仕方に慣れている必要がある。

記述・選択 標準
3 有機 【アミノ酸の性質、ペプチドのアミノ酸配列】

アミノ酸の構造式は問題に示されている。切断酵素の基質特異性、不斉炭素原子を持たないアミノ酸、Sを含むアミノ酸、キサントプロテイン反応などから出題されており、ペプチド・アミノ酸についての基本的な知識が必要。

記述・選択 標準
4 理論 【気体の性質、熱化学方程式、ルシャトリエの原理、気体の状態方程式、分子量からのアルカンの分子式決定、モル沸点上昇】

小問間での関連はなく、それぞれが基本的な知識と計算の問題になっている。モル沸点上昇の問題は、NaCl溶液とスクロース溶液を電離度と分子量で比較すれば、質量モル濃度を求めなくても正解することができる。

記述・選択 易しい

傾向と対策

大問で無機を出題。金属元素についての知識が問われた。

問題数が多いように感じるが、理科2科目150分なので余裕はある。難易度は、基本から標準の学習が十分出来ていれば対応できるレベルである。ここ数年、無機分野が大問では出題されていなかったので、金属イオン、特に沈殿の色などの暗記が苦手な受験生は苦戦したのではないだろうか。工業的製法などの復習も十分にしておく必要がある。


2015年度入試

傾向と対策

記述の訓練をきっちりと

有機化学の問題が多く出題されているが、そのため、構造決定や分離などは知識を整理し、問題集を使って練習を繰り返しておかなくてはならない。
無機分野はあまり出題されないが、基本レベルの幅広い知識が必要となる。難易度はあまり高くないが。基本レベルの問題は確実に得点し、読解問題に力を入れたい。


2014年度入試

傾向と対策

記述の訓練をきっちりと

有機化学の問題が多く出題されているが、そのため、構造決定や分離などは知識を整理し、問題集を使って練習を繰り返しておかなくてはならない。
無機分野はあまり出題されないが、基本レベルの幅広い知識が必要となる。難易度はあまり高くないが。基本レベルの問題は確実に得点し、読解問題に力を入れたい。