久留米大学医学部│英語の傾向と対策

久留米大学医学部の傾向と対策(英語)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 英語 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 語彙 準1級レベルの語彙と熟語を選択する問題。

空所のみならず短文中に出ている語句も専門用語及び難易度の高い語彙が入っているのでしっかりと準備をしておきたい設問となる。

選択 やや難
2 読解 不要文排除問題

90字程度の英文を読んで(a)~(d)までの4文の中から不要文を選ぶ問題。2020年までのセンター試験と類似しており、下線部のない個所も読んでヒントを得ることで比較的簡単に不要文を排除することができる。他の問題も多いのでここを短時間ですませたい設問。

選択 やや易
3 語句整序 長文中の語句整序

整序後、1.3.6番目にくる語選択
「ご褒美報酬制度という潜在性は自己決定力への判断に影響を及ぼすのか」というテーマ内容を読み解く。副詞節(句)を理解して全体の並べ替えの流れを把握しながら意味内容もしっかりと確認していきたい長文問題。

選択 標準
4 長文読解 読解後に6問の設問を解く

6段落構成の長文読解に対して真偽を問うものが2問、残り4問は内容理解の確認を行う問題。
スポーツ医療の話でconcussions「脳震盪」という専門用語が使用されている。長文を読み進めていくと代替ワードがあるのでそれと理解することはできるが、医療系語彙が多いのも事実。多少は語句や意味に知識が欲しい

選択 やや難
5 長文読解 1.空所補充、長文中の( )補充
「ATP-クエン酸リアーゼ」という酵素の働きについて大問4より読みづらく生物か化学知識があったほうが自力でスムーズに読める設問語句選択内も準1レベルの語彙となるので是非語彙レベルをあげて臨みたい設問
2.内容真偽
本文の内容と適合するものを8つの中から3つ選択する。専門性のある用語であるため、全体的には把握しがたいであろう
選択
6 英文要約 日本語の設問を読んだ上での英文による要約

英文を読んだ上での日本語での要約書かれていることを決まった文字数で記載するので比較的スムーズに進む設問難易度も高いとは言えないので取り組みやすい設問

作文

傾向と対策

この年から設問タイプががらりと変わり語彙は相変わらず準1級レベルである。私立医学部の中ではそこまで難易度が高いとはいえないもののそれでもしっかりと語彙レベルをあげておかないと解ける問題ではない内容も長文が2つに渡って医療系だったこともあるので、読解をする上で設問の内容にかかわらず医療知識の専門用語なども多少なりともつけておきたい。

2019年度入試

科目 英語 解答時間 90分
単語・長文内容真偽・語句整序・英和訳・英作文・文法、と偏らない出題 英作文 文法
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 1.空所補充、長文中の(  )補充
選択肢の単語に似た意味を持つもの・難易度の高いものがあるため、ある程度の単語力が求められる。2.内容真偽
本文の内容と適合するものを8つの中から3つ選択する。長文の内容は「塩」にまつわる話、一部専門的な用語もあるが、全体的な読解の上でネックになるものはない。標準的なレベルである。
選択 標準
2 語句整序 長文中の語句整序
整序後、1,3,6番目に来る語選択
標準的なレベルの問題であるが、選択肢1つ1つが単語レベルでなく、数語からなる語句になっており、比較的長い文章の整序となる。日ごろから文章の構造を意識して長文を読むことが大切である。
選択 標準
3 和訳

英訳

長文中の英文和訳・和文英訳
和訳・英訳共に標準レベル。
和訳は癖のない文章で22語程度。文法的にも単語レベルから見ても難易度は高くない。
英訳も決して難しいものではないが、日ごろから英作文を練習し、定型文を用意しておく必要がある。
記述 標準
4 長文読解 見出し文に対する応答として適当なものを選択
長文を読んだ後に、5問に答える。各問は英語見出しがあり、そこに続く文章を選択肢4つの中から1つ選ぶ。長文は「大学のランキング」に関するものである。標準的な文章で読みやすい。
選択 標準
5 文法 英文として最も自然なものを選択
3問それぞれ4つの文章が選択肢としてあり、その中から文法的に最も自然なものを2つ選ぶ。日ごろから文の構造を意識して読解していれば問題はない。
選択 標準
6 空所補充 文中の空所に適切なものを選択
4つの選択肢からなる文法問題が12問。
文章も単語も比較的易しい。
選択 やや易

傾向と対策

長文は癖のない文章で、また専門用語もほとんど使われておらず、標準レベルである。しかし、問題の選択肢に並ぶ単語の一部は、似たような意味をもつものがあったり、見慣れない単語があったりする。文法問題に関しても標準レベルである、語法・文法の本で攻略していれば問題ない。また和訳は自然な日本語になるように、また英訳は日ごろから練習を積んでおくことが必要。

2018年度入試

科目 英語 解答時間 90分
単語・長文内容真偽・語句整序・英和訳・英作文・文法、と偏らない出題 英作文 文法
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英語Ⅰ
英語Ⅱ
長文読解
1.空所補充、本文中の(  )補充2.内容真偽
選択 標準
2 英語Ⅰ
英語Ⅱ
長文中の語句整序

整序後、1,3,6番目に来る語選択

選択 標準
3 英語Ⅰ
英語Ⅱ
長文中の英文和訳・和文英訳 記述 和訳:標準
英訳:やや難
4 英語Ⅰ
英語Ⅱ
会話

見出し文に対する応答として適当なものを選択

選択 易しい
5 英語Ⅰ
英語Ⅱ
文法

文中の指摘箇所に誤りのあるものを選択

選択 標準
6 英語Ⅰ
英語Ⅱ
文法

文中の空所に適切なものを選択

選択 標準
7 英語Ⅰ
英語Ⅱ
発音

単語の指摘箇所が他のものと違うものを選択

選択 やや易

傾向と対策

時間が90分与えてあるので、配分を考えゆっくり落ち着いて解答してよい。標準的なレベルで、奇をてらうような問題はあまり見受けられないので、基本的なことをきちんとコツコツ積み上げていれば対応できる。ただ、英作文は与えられた日本語をどのように英語に置き換えるのか工夫が必要。国語力が必要。

2017年度入試

科目 英語 解答時間 90分
単語、表現方法が難しいので語彙力の強化が必須。 語彙 読解
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 読解 労働時間が生産性に及ぼす影響についての文章である。語の意味、内容把握についての問いでは文脈を理解しているかが問われている。語彙力の強化が問題の解答に大いに役立つであろう。 マーク 標準
2 読解 がん研究についての文章である。(1)ではjoin、establishの目的語を見つけられたか、(3)では the groupを主語にすることに気づけただろうか。これらのポイントに気づければ、解答を導くことができただろう。 マーク 標準
3 読解
  1. では同格の表現が用いられていることがポイントであり、正確に訳出したい。
  2. では  be forced to など イディオムの正確な知識が問われた。
英文和訳・和文英訳 やや難
4 会話文 会話の状況を適切に把握して、指示語が何を指しているのか認識していなくてはならない。過去問などで問題の流れをくみ取る練習が重要。 マーク 標準
5 文法・語彙 (1)Given を文頭に持ってきて分子構文の形を作れたか
(4)Condemnに名詞としての用法がないことは、知っていなければならない。
マーク 標準
6 文法・語彙 基本的な語彙・文法の問題。日頃から辞書を引く習慣をつけて、同義語などの派生知識を身に着けていきたい。 マーク 標準
7 発音 いずれも基本的な発音の問題であるから、センター試験の問題などでよく練習しておきたい。 マーク やや易

傾向と対策

文章の内容自体はそれほど難しくないが、語彙のレベルが高く読解に支障をきたしてしまう場合があるだろう。そのような事態を避けるために、文脈から意味を推測する練習をしておく必要がある。過去問対策が有効となるだろう。

2016年度入試

科目 英語 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 読解 設問形式は空所補充と内容合致と毎年一定している。シンプルな形式ではあるが,英文のテーマが医療系であることが多く,内容や語彙が自然と難しめである。空所補充の選択肢は綴りが似た単語が並ぶ。内容合致の選択肢も悩むものが多いのでしっかりと読解する必要がある。 空所補充

内容合致

やや難
2 読解 文章を読みながらその文意に沿った意味を考えながら並び替える整序問題が特徴的である。英文のテーマも医療系が多い。本年は世界の肥満についての実情であった。また本大学の整序問題は,完成文を求められるよりは,○番目を答えさせたり,1語不要といった形式も過去に見られる。 整序 標準
3 読解 大問2と同様,一つの文章中に下線部が施され英文和訳と和文英訳が求められる記述式問題である。英文和訳にせよ和文英訳にせよ,英文の内容を考慮する必要があり,またヒントもある。英作文は多くの私立大学で見られるような短文形式であり,練習が必要である。 英文和訳

和文英訳

標準
4 会話文 正しい応答文を答える短文形式のものが5題。前者の発言を受けて自然な対話になることを心掛けよう。消去法も使いながら素早く問題を処理していくこと。 応答分 やや易
5 文法・語彙 文法・語法的な知識を試す誤文訂正問題が5題。誤文訂正という出題形式は,文法の総チェックを試すものであり,先ずは各文法単元を1つずつ習得していくことを心掛けよう。レベルとしては標準的なので一つひとつの積み重ねで十分解答することができる。 誤分訂正 標準
6 文法・語彙 空所補充問題であるが,主に語彙力・決まり文句の知識を試している。大問1と同様,選択肢は同じ品詞の綴りが似た単語が並ぶので純粋な語彙力が試される。中には英検準1級レベル相当の語彙力もきかれる。本年の正解の単語には,scrutinize, implicated, supersedes, pick up the tabがあった。 空所補充 やや難
7 発音 出題される語はあまり見かけないような語でレベルは高い。母音,子音,有声音・無声音に関する出題となっている。また間違いやすいカタカナ語も学習しておく必要がある。本年はhose「ホース」が登場したが,正しくは「ホーズ」である。 選択 やや難

傾向と対策

バラエティ豊かな設問形式を通じて,本当の英語の力が試される。

久留米大学は,長文読解・英文和訳・和文英訳・整序・会話文・誤文訂正・発音・語彙と,バラエティ豊かな設問形式を通じて,本当に英語の力があるのか試される問題である。出題形式に左右されないまっとうな英語の力が求められる。シンプルな問いではあるが,医療の背景知識や語彙力がいるので合わせて学習していきたい。


2015年度入試

科目 英語 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文 適語補充、内容一致 記述式 標準
2 長文 整序問題 記述式 標準
3 長文 和文英訳、英文和訳 記述式 標準
4 会話 対応する文章を選ぶ 記述式 やや易
5 文法 誤り指摘 記述式 標準
6 文法 空所補充 記述式 標準
7 発音 発音が異なるものを選ぶ 記述式 標準

傾向と対策

語彙レベルがやや高いが、設問は標準的。文法問題集をきっちり仕上げておけば問題ない。

2014年度入試

傾向と対策

標準~やや難しい問題。より多くの過去問で傾向を把握する

大問1
長文読解。空所補充および内容一致問題。語彙レベルがやや高い文章が出題される。空所補充の問題は品詞と語句の意味を問う問題がほとんどであるため。語彙力を強化しておく必要がある。

大問2
長文読解。整序問題。語彙レベルが高く、意味を考えながら単語を並べる整序問題であるため、難易度は高い。内容の反復や対比をうまく利用しながら解く必要がある。

大問3
長文読解。和文英訳・英文和訳。和文英訳は文法や慣用表現の知識を問うことが多いので、知識を充実させておく必要がある。文法事項に多く触れてある英作文の参考書を1冊仕上げるとよい。和文英訳も同等の語彙レベルのものが多いが、構文を把握する練習を重ねておく必要がある。

推薦参考書「英文表現力を豊かにする 例解 和文英訳教本 文法矯正編」小倉弘 著

大問4
文法・語彙問題。空所補充。文法よりも語彙力に重点が置かれている。普段使用している単語帳に加えて紛らわしい単語を整理してある単語帳を使うとよい。

大問5
文法・語彙問題。誤り指摘問題。熟語や文法力が問われる。早稲田の法・人文・人間科学部の同じ形式の問題も練習に活用してほしい。

大問6
文法・語彙問題。空所補充。基本的な文法知識を問うものが多い。基本動詞や前置詞のイメージを理解して、熟語の知識を整理しておく必要がある。大問4同様、語彙の問題も含まれる。

大問7
発音問題。単語の難易度は高いものが多い。出題される単語を予測することは難しいためスペルと発音の関係を頭に入れておく必要がある。

推薦参考書「世界一わかりやすい 英語の発音の授業」関正生 著。