金沢医科大学医学部│生物の傾向と対策

金沢医科大学医学部の傾向と対策(生物)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 生物 解答時間 2科目90分
幅広い学習とアウトプットの早さが重要。 生殖・発生、動物の反応
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 総合 アルコール発酵の問題。窒素同化の問題。制限酵素の問題。被子植物の受精の問題。酸素解離曲線の問題。ヒトの感覚器の問題。成長量の問題。 計算、選択 やや易
2 体内環境 自律神経の問題。ホルモンの問題。糖尿病の問題。レプチンの問題。体温調節とチロキシンの問題。 選択
3 進化・系統 地質時代と生物の問題。相同器官と相似器官の問題。分子系統樹の問題。アミノ酸置換の問題。 計算、選択

傾向と対策

全問マークシート形式の問題で大問1は12~15ほどの小問集合となる。
出題方式は空所補充、正誤問題、計算問題などがあり、解答は複数選ぶ場合もあり、やや答えにくくなるが、その場合は数が指定されることが多い。
出題傾向は小問集合で幅広く出題されるため、抜けの無い学習が重要となる。小問ごとの難易度の差が激しい。問題数が多いのでテンポよく処理し、難しい問題と易しい問題でメリハリをつけて解いていくことが求められる。
ヒトの生理学に関する問題が頻出であり、十分な学習が求められるが、幅広い学習をしなければならない。時間間隔が重要となり、過去問を解く際は必ず時間を計って行うこと。

2019年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
幅広い学習とアウトプットの早さが重要。 生殖・発生、動物の反応
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 総合 細胞の大きさの問題。塩基組成の問題。DNAの長さの問題。タンパク質の問題。血糖量の調節とホルモンの問題。グルコース再吸収量と濃度計算の問題。ヒトの循環系の問題。恒常性の問題。神経の興奮の問題。成長曲線の問題。二遺伝子雑種の遺伝の問題。ハーディーワインベルグの法則を使う計算問題。分類の問題。植物の問題。 計算、選択 やや易
2 動物の反応 動物の行動の問題。8の字ダンスの問題。 計算、選択
3 生殖・発生 性染色体の問題。生殖細胞の問題。遺伝の問題。 選択

傾向と対策

全問マークシート形式の問題で大問1は12~15ほどの小問集合となる。

出題方式は空所補充、正誤問題、計算問題などがあり、解答は複数選ぶ場合もあり、やや答えにくくなるが、その場合は数が指定されることが多い。

出題傾向は小問集合で幅広く出題されるため、抜けの無い学習が重要となる。小問ごとの難易度の差が激しい。問題数が多いのでテンポよく処理し、難しい問題と易しい問題でメリハリをつけて解いていくことが求められる。

ヒトの生理学に関する問題が頻出であり、十分な学習が求められるが、幅広い学習をしなければならない。時間間隔が重要となり、過去問を解く際は必ず時間を計って行うこと。


2018年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
広範囲の総合問題に続き、遺伝と細胞から1題ずつされる。 遺伝 細胞
難易度 ☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 総合 細胞小器官から代謝・発生、解剖や生理まで、医学基礎の問題を中心とした選択問題。選択肢の中にはやや細かい部分もあるが、ある程度の知識があれば正解を選ぶのは難しくない。 選択 やや易
2 生殖・発生 キメラマウスを題材として生殖発生、遺伝子の働きを考えさせる問題。キメラと言われると受験生は面食らうかもしれないが、実際はどの問題集にもあるような典型的な遺伝の問題であり、焦らず落ち着いて考えればよい。確実に得点したい。 選択
3 細胞内代謝 カルビン・ベンソン回路から光合成、細胞内呼吸とエネルギー代謝について考える。代謝過程についてやや細かい知識を要するが、選択式なので容易か。後半に光合成についての計算問題があるが、こちらも典型問題であり、解糖系についての類題を解いたことのある受験生は多いはず。 選択、計算 標準

傾向と対策

例年、大問1は幅広い分野からの出題がある総合問題となっている。単科大学ということもあり、医学的につながる問題が多い。大問2,3は遺伝と細胞に関する出題が多い。教科書的な基本問題が多いため、教科書を読み込んで知識の漏れをなくしたい。時間も不足することは無いと思われるので、落ち着いて得点していきたい。

2017年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
総合問題と人体に関わる問題。近年はやや難化傾向。 発生 環境応答
難易度 ☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 生基
生物
全範囲からなる総合問題。問題一題一題は教科書レベルの基本的な内容。新課程の内容が取り入れられているため,新課程になって導入された内容を復習しておく必要がある。 マーク やや難
2・3 生基
生物
計算問題が含まれる人体に関わる内容が出題される傾向がある。過去には,DNAや呼吸,ハーディーワインベルクの法則,筋収縮,浸透圧,発生(表層回転)が出題されている。ただし,昨年度は植物分野が出題されたので要注意。 空欄補充
マーク
標準

傾向と対策

大門1の総合問題で,過去問と同じ分野の問題が出題される傾向がある。そのため,しっかり過去問対策をする必要がある。また,類題をやっておくことで,一番難しい大門1にしっかり対応できるようになると思う。

2016年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2015年度入試

科目 生物 解答時間 2科目120分
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 生物Ⅰ,Ⅱ (総合問題)

細胞小器官,標識再捕法,器官と組織,神経系,好気呼吸,体液,腎臓とホルモン,二遺伝子交雑,コドンとアミノ酸,組織培養,動物の行動

マーク 基礎~やや難
2 生物Ⅰ,Ⅱ 遺伝情報,体内環境

遺伝子組換え,免疫,ホルモン

マーク やや難
3 生物Ⅰ 細胞

浸透圧,原形質分離,半透性

マーク 標準

傾向と対策

大問1は多分野の小問からなる総合問題となっており,かつ,レベルも基礎~やや難まで幅広いので,大問1で時間を取られ,大問2,3と時間切れにならないように,時間配分に気をつけたい。

ヒトの体に関する問題が多いのでしっかり意識して取り組んでおく。

教科書の理解の徹底とともに,図説や参考書などでも細かい知識も補っておくこと。

医学的なニュースにも普段から意識的に耳を傾けておこう。


2014年度入試

傾向と対策

正誤問題に要注意

小問集合形式の全問マークシート方式である。遺伝子、動物の反応などの出題頻度が高いが全範囲から総合的な知識が問われる。

問題は基礎的な内容が多い。個数が指定されない選択問題も出題されるため、迷いなく選択肢を選べるように、紛らわしい箇所の知識は徹底的に頭に入れておく必要がある。難易度には小問ごとに幅があるため、時間配分に注意したい。センター試験用問題集でマークシート方式の問題を解く練習をすると良い。

ヒトの生理に関する問題がよく出題されるなど図説をよく見ておいたり、近年の生物に関するトピックもおさえておきたい。