通信制高校から海外医学部を考えるときの確認事項|通信高校医学部受験対策|PMD

PMD医学部専門予備校|通信制高校医学部コース

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)|執筆・編集:PMD医学部専門予備校 講師チーム|最終更新・情報確認:2026年11月4日

この記事の結論

通信制高校から海外医学部を検討するときは、国内の大学入学資格と、海外の志望大学が求める入学条件を分けて確認します。卒業後に日本で医師になるには、厚生労働大臣による医師国家試験の受験資格認定が必要で、海外医学部を卒業しても自動的には認められません。入学のしやすさだけでなく、卒業までの学習・費用と、働きたい国の資格制度まで見通しましょう。

ポイント

  • 日本の大学入学資格があっても、海外のすべての医学部に出願できるとは限りません。
  • 厚生労働省は、外国の医学校の卒業生に受験資格を一律に認定することはないと注意を呼びかけています。
  • 予備コースと医学部本課程を区別し、費用は卒業までの総額と変動要因で比べます。

高校卒業資格がどう扱われるかを大学に確認する

日本で大学入学資格があることは、海外のすべての医学部に出願できることを意味しません。出願を予定している大学・学部・課程について、高校卒業資格の扱い、必要な就学年数、履修科目、成績証明書などを確認します。通信制の課程であることも含め、手元の書類でどの条件を満たせるかを問い合わせましょう。

入学試験を受ける条件と、実際に入学するための条件が異なる場合もあります。高校卒業見込みで出願できるか、卒業証明書の提出期限はいつか、翻訳や認証が必要かを整理します。第三者の説明だけで判断せず、大学の公式資料と担当窓口で確認した内容を保存してください。

英語と理科を別々ではなく接続して準備する

英語で学ぶ医学部では、一般的な英語力に加えて、理科の説明や設問を英語で理解する準備が必要になります。ただし、英語の用語を覚えれば理科の理解が完成するわけではありません。日本語で学んだ内容を説明できるか、英語になったときにどこで止まるかを分けて確認します。

入試の科目、試験の形式、英語試験の要件は、大学・課程によって異なります。国内向けの教材だけで足りるのか、科学英語や口頭での説明を追加する必要があるのかを、志望先の公式情報から判断します。個別の大学の制度や募集条件を、その国全体の共通ルールだと考えないようにしましょう。

予備コースと医学部本課程を区別する

予備コースに入学しても、そのまま医学部本課程への進学や卒業が保証されるとは限りません。予備コースの目的、修了条件、本課程への選考の有無、進めなかった場合の扱いを確認します。名称が似ている課程でも、得られる資格や次の進路が同じとは限りません。

学習計画では、高校の卒業、予備教育、医学部への入学、各学年の進級を段階ごとに整理します。いつまでに何を満たす必要があるかを把握し、途中で方針を変える場合の選択肢も検討しましょう。国内医学部との併願を考える場合は、科目や試験日程の違いが準備に与える影響も見ます。海外医学部の進級の実情は、海外医学部で進級するにはで紹介しています。

費用は卒業までの総額と変動要因で比べる

授業料だけでなく、入学時の費用、住居、生活費、保険、渡航、在留に必要な費用などを確認します。留年や再履修が生じた場合の追加費用、学費の改定、為替の変化も見通しておくと、入学時点の費用だけで判断することを避けられます。

海外医学部は国内より安い、あるいは国内より入りやすい、と一括りにはできません。国、大学、課程、通貨、本人の準備状況によって条件は変わります。費用の見積もりには確認した日付を書き添え、家族で負担できる範囲と、予定が変わった場合の対応を話し合いましょう。

日本で医師になるには受験資格の認定が必要

外国の医学校を卒業した人が日本の医師国家試験を受験するには、厚生労働大臣による受験資格の認定が必要です。厚生労働省は、申請があった後に申請者一人ひとりの能力や受けた教育などを審査しており、外国の医学校に対して、卒業生の受験資格を一律に認定することはないと説明しています。外国の医学校を卒業しても、受験資格が認められないことは十分に想定される、とも明記しています。[1]

審査の結果は、医師国家試験の受験資格が認定される場合、医師国家試験予備試験の受験資格が認定される場合、どちらも認められない場合に分かれます。予備試験の受験資格が認定された場合は、予備試験に合格した後、1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経て、医師国家試験を受験できるようになります。日本語で診療する能力を確認する日本語診療能力調査もあり、認定基準は令和6年5月7日付の通知で改正されています。[2]

審査の結果 その後の流れ
医師国家試験の受験資格を認定 日本の医師国家試験を受験する
予備試験の受験資格を認定 予備試験に合格 → 1年以上の実地修練 → 医師国家試験を受験する
どちらも認められない 日本の医師国家試験は受験できない
厚生労働省は、卒業後に日本の医師国家試験の受験資格が得られるという「認可」を受けていると示して、外国の医学校への入学を勧誘する広告に注意するよう呼びかけています。留学前の資料や説明だけで、将来の認定が保証されるわけではありません。[1]

入学後の学習と働く国まで含めて進路を選ぶ

進学先では、授業で使う言語だけでなく、臨床実習で必要な言語、進級試験の形式、再受験の扱いなども確認します。卒業後に海外で働きたい場合は、その国の免許や研修の制度を別に調べます。大学への入学、学位の取得、医師免許、就職や研修は、それぞれ異なる段階です。国ごとの医師免許の違いは、海外医学部の卒業後の進路で整理しています。

PMDの海外医学部コースでは、ハンガリー、チェコ、ルーマニア、イタリアなど、英語で学べるヨーロッパの医学部の入試形式やカリキュラムに合わせた指導を案内しています。入学時の学力診断をもとにした個別のカリキュラムで、医療英語や面接対策にも対応します。相談の際は、志望国・大学・課程、現在の英語力、理科の履修状況、費用の条件を共有してください。通信高校医学部受験対策の一環として、国内医学部との比較も含め、入学後も学び続けられるかという視点から進路を検討しましょう。

よくある質問

Q.通信制高校卒なら海外医学部に出願できますか?

A.大学・課程ごとの要件によります。高校卒業資格、履修科目、書類、英語力などについて、出願先の公式窓口に確認します。

Q.海外医学部を卒業すれば日本の医師になれますか?

A.卒業だけでは日本の医師免許は得られません。厚生労働大臣による受験資格の認定を受け、日本の医師国家試験に合格する必要があります。審査は申請後に個別に行われ、予備試験からの受験となる場合や、どちらも認められない場合もあります。

Q.海外医学部の予備コースに入れば、医学部に進めますか?

A.予備コースへの入学が、医学部本課程への進学や卒業を保証するとは限りません。修了条件、本課程への選考の有無、進めなかった場合の扱いを、大学の公式資料と担当窓口で確認してください。

無料相談・無料体験授業

海外医学部と国内医学部を、比べながら検討しませんか

志望国・課程、英語力、理科の履修状況、費用の条件をもとに、進路と準備をマンツーマンで相談できます。

電話受付 9:00〜17:00|通学(福岡校・1対1指導)と双方向オンライン授業に対応