通信制高校生の理科2科目対策|通信高校医学部受験対策と未履修の補い方|PMD
PMD医学部専門予備校|通信制高校医学部コース
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)|執筆・編集:PMD医学部専門予備校 講師チーム|最終更新・情報確認:2026年11月4日
この記事の結論
理科の対策では、志望校で選べる科目を確認し、二科目を並行して仕上げる計画を立てます。通信高校医学部受験対策では、学校で未履修の範囲を把握したうえで、用語・原理の理解から計算・資料読解・記述へとつなげ、片方の科目を直前まで残さないことが重要です。
ポイント
- 医学部では『物理』『化学』『生物』から2科目を求める大学が多く、科目を指定する大学もあります。
- 共通テストで理科を2科目選ぶ場合は130分(うち解答時間120分)・200点で、各科目60分ずつ解答します。
- 二科目の進度は同じでなくてよいものの、片方を後回しにしない計画にします。
科目選択は出願条件と現在地を照らし合わせて決める
医学部入試の理科は、大学・選抜方式によって指定科目や選択の条件が異なります。『物理』『化学』『生物』から2科目を選ぶ大学が多い一方、物理や化学を指定する大学もあります。共通テストと個別試験での扱いを分けて、使える組み合わせを公式資料で確認してください。
化学と物理、化学と生物などの選択は、評判や暗記の得意・不得意だけで決めません。現在の履修状況、数学の理解、問題形式との相性、残りの期間、併願の予定を比べます。学校で学んでいない科目を選ぶ場合は、説明を受ける時間と自力で演習する時間を見積もりましょう。
化学は量の扱いと物質の理解を往復する
化学では、物質量、濃度、反応式などの基本を確認し、何を基準に量を比べるかを捉えます。計算問題で式だけを覚えると、設定が変わったときに判断しにくくなります。単位、反応する割合、残る物質などを整理してから式に進む練習が必要です。
無機・有機の学習でも、事実を整理するだけでなく、反応や性質の関係を確認します。理論化学が完璧になるまで他の分野を放置するのではなく、前提が必要な箇所を押さえながら全範囲を進めます。覚える事項と計算で判断する事項を区別し、復習の方法を変えましょう。
物理は現象・図・法則・式の順で考える
物理では公式の数を増やす前に、対象とする物体、働く力、運動の状態などを図で整理します。どの法則をどの条件で使うかを説明できることが重要です。計算の答えが出ても、その式が何を表しているか分からない場合は、現象の理解に戻ります。
数学の処理が原因で止まっている場合は、式の変形、三角比、グラフなど必要な前提を補います。物理の問題が解けない理由を、すべて物理の理解不足と考えないようにしてください。立式までの判断と立式後の計算を分けると、練習の内容を選びやすくなります。数学の前提を補う方法は、基礎学力を立て直す診断と教材の進め方で解説しています。
生物は用語と考察を切り離さない
生物では用語や仕組みの理解に加えて、実験の条件、比較の対象、結果から言えることを読む練習をします。文章が長い問題で止まる場合は、教科書的な知識が不足しているのか、実験の操作や資料の読み取りが難しいのかを分けます。
記述問題では、求められた現象に必要な要素を選び、因果関係を示します。知っていることを長く書くより、設問への答えになっているかを確認しましょう。図表の単位や対照群を見落とすといった誤りは、知識を足すだけでなく、読む手順を整えることで対応します。
二科目を同じ進度にそろえる必要はない
片方が未習、片方が学習済みという場合、同じ教材量や同じ時間を割り当てる必要はありません。未習の科目は説明と基本演習に時間を使い、学習済みの科目は定着と入試形式への接続を進めます。ただし、得意な科目だけを進めて、もう一科目を後回しにしないようにします。
進行表には、単元ごとに「未習・学習中・自力で演習できる」という状態を記します。一巡したかどうかだけでなく、翌週も取り出せるか、複数の分野が混ざっても方法を選べるかを確かめます。科目の変更は、それまでの学習を手放す負担も含めて、指導者と検討してください。
本番形式では二科目の時間配分も確認する
令和9年度の共通テストの理科は、『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』から最大2科目を選びます。2科目を選ぶ場合の試験時間は130分(うち解答時間120分)・200点で、第1解答科目と第2解答科目をそれぞれ60分で解答します。受験する科目数は出願時に申し出ます。[1]
一方、個別試験では、2科目を合わせた試験時間の中で配分を自分で決める大学があります。入試演習に進んだら、大学ごとの試験時間と解答方法に合わせて練習し、得意な科目に時間を使い過ぎて、もう一科目の基本問題を取り逃していないかを振り返りましょう。大学別の理科の科目は、2027年度入試 医学部全82校の入試情報で確認できます。
PMDへの相談では、学校での履修状況と入試範囲の一覧を共有すると、未習の分野を具体化できます。通信高校医学部受験対策として、理科を最後に回すのではなく、英語・数学と並行して必要な範囲を仕上げる計画を検討しましょう。
よくある質問
Q.生物は暗記が得意なら有利ですか?
A.知識の理解に加えて、実験の考察や資料の読み取り、記述への対応も必要です。実際の出題と自分の学習状況から判断します。
Q.共通テストの理科は何科目・何分ですか?
A.医学部では『物理』『化学』『生物』から2科目を求める大学が多く、令和9年度試験で2科目を選ぶ場合は130分(うち解答時間120分)・200点です。各科目を60分ずつ解答し、受験する科目数は出願時に申し出ます。指定科目は志望校の要項で確認してください。
Q.化学が完成してから物理や生物を始めてもよいですか?
A.残りの期間によりますが、一科目を後回しにすると未習範囲が残るおそれがあります。前提を確認しながら二科目を並行する計画を検討します。
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