九州大学医学部│英語の傾向と対策

九州大学医学部の傾向と対策(英語)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1
2
3

傾向と対策


2019年度入試

科目 英語 解答時間 120分
日本語・英語の記述式の問題が多い。長文は標準レベル。
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 長文問題
長文はやや長めだが標準レベル。内容は「gender gap」について。文法・単語共に難しいものはなく、比較的読みやすい文章である。設問の内容は日本語での記述式が多いが、長文の内容が理解できていれば悩む問題は少ない。
設問1は下線部の表すものを日本語で説明。設問2は下線部が表すものを日本語で3つ説明。設問3は代名詞itの指すものを日本語で説明。設問4は英文の挿入場所を本文A~Dから選択する。設問5は下線部が示すものを日本語で説明する。
記述、選択 標準
2 長文読解 長文読解。文法・単語ともに難易度の高いものはなく、物語で比較的読みやすい内容である。1と同様、日本語での記述説明が多いので、日ごろから文章の内容を日本語で要約する等の練習をするとよい。
設問1は下線部を日本語訳するもの。設問2は下線部の意味を日本語の選択肢4つから1つ選択するもの。設問3・4は下線部に関して日本語で説明するもの。
記述、選択 標準
3 長文読解 長めの長文問題。内容は「子供の脳に良い読み聞かせ」について。設問は全部で7つあるが、設問文・選択肢ともに英語表記である。多くの設問がパラグラフのどこを参照すべきか記述があるため、長い長文からでも答えを探すことは比較的容易である。
設問1は本文から3フレーズを探し、英語で書くもの。設問2・3はそれぞれ、各パラグラフの内容にあうものを4つの選択肢から1つ選択するもの。設問4は本文中の英語が表すものを日本語で説明するもの。設問5は下線部の内容に合うものを選択肢4つから1つ選択するもの。設問6はパラグラフの内容と合うものを選択肢4つから1つ選択するもの。設問7は本文中の英単語3つと同じ意味を持つものを選択肢4つから1選択し、記述するもの。
記述、選択 標準
4 自由英作文 長文を読んで、指示に従って英作文を完成させるもの。
長文は交通事故に関する新聞記事からの抜粋。
英作文は2パラグラフ構成で、1パラグラフでは記事の内容を100語程度で要約し記述する。ただし、本文とは違う語彙・センテンスをできるだけ使うようにと指示がある。第2パラグラフでは、このような事故を減らすために何をすべきか、自分の意見を50語程度で記述する。
記述 やや難
5 和文英訳 和文を英訳する問題が2つ。どちらも標準的なレベルも問題であるが、日本語を英語にする上で、様々な表現、イディオムを覚え、日ごろから英作文で使う練習をしておくとよい。 記述 標準

傾向と対策

長文問題が大半を占め、また日本語での記述説明が多い。文章自体は読みやすく、理解もしやすいが、日本語で要約する練習は必要である。また、空所補充のような文法の問題はないが、英作文や和文英訳の問題では実際に自分で使いこなせる文法・語彙力が求められる。

2018年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2017年度入試

科目 英語 解答時間
長文は分量が多く難化傾向にある。英作文は2次試験としては標準的。 長文読解 英作文
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 内容説明、空所補充、英文和訳問題が出題された。800字程度の比較的長めの長文である。内容は身近な「数学の歴史」についてであるため読みやすい。問4の論旨が問われる問題や問3、問6の和文和訳は全体の論旨を掴むことが重要。 記述、選択肢 標準
2 長文読解 400字程度の長文読解。英文和訳と指示語の説明問題、内容選択問題が出題されている。選択肢問題は1問で、残りの4問は記述式である。抽象的な内容のため理解しづらいかもしれない。 記述、選択肢 やや難
3 長文読解、自由英作文 内容説明、同意表現選択問題、自由英作文が出題されている。内容説明、同意表現選択問題は標準的な難易度で落としたくない。自由英作文の題目は「性別に対する偏見を受けずに職業選択できる利点について」。100字程度で論理的にまとめる。すべての設問は英語で問われている。 記述、選択肢 やや難
4 和文英訳 和文英訳が出題されている。和文は短歌とその説明文。下線部を英訳する問題だが、下線部分は説明文のみである。英訳しやすく対応する表現を見つけることはそこまで難しくないだろう。 記述 標準

傾向と対策

長文読解問題に関しては下線部和訳が多い。語彙レベルは標準的であり要点を理解することは難しくないが、日本語にまとめにくい和訳が多く、抽象的な内容を日本語にまとめる練習が必要である。自由英作文は、論理的に文章を組み立てる練習を、和文英訳では1から作るのではなく自分の知っている構文や単語を正しく使いたい。

2016年度入試

科目 英語 解答時間 120分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 英文和訳、内容説明

テーマ:ナイチンゲールの功績

▶︎設問の箇所では、単語の意味が分かっても日本語訳が作りづらい。構文はとりやすいので、下線部の前後を利用してうまく訳を作り上げたい。問1の和訳問題の箇所では、arm A with Bという表現が含まれているが、即座にequip A with Bと同じ語法であると判断できるようにしておく。

記述式 標準
2 長文読解 同意語抜き出し、説明問題(100字)、英文和訳

テーマ:怒りの仕組み

▶︎問2の語数指定のある説明問題がやや難しい。第2段落、第3段落の内容をまとめればよいが、第2段落をうまくまとめなければ論旨がずれる可能性がある。問4の和訳問題はwhatが作る名詞節がどこまで続くのか判断することができれば容易である。to try ~以下は不定詞の副詞的用法として訳す。

記述式 標準
3 長文読解 趣旨の異なる記述の選択、内容説明、空所補充、英文和訳

テーマ:人間の予測能力

▶︎問1の趣旨の異なる記述を選択する問題は、普段から本文中での言い換えを意識しているかどうかが問われている。

問3の空所補充はbe present inとbe equipped withで迷うかもしれないが、equipはequip A with B「AにBを備えつける」であるためwithの後ろにthe gazelleをとると関係が逆になってしまう。

記述式 標準
4 自由英作文 絵文字に関する英文を読み、意見を100〜120語で述べる。コミュニケーションは英作文において普遍的なテーマである。頻出のテーマでの英作文は型を作って対策しておく。 記述式 標準
5 英訳 下線部英訳

▶︎小難しい日本語は含まれず、英訳しやすい。修飾関係と受動態などの文法に注意し、正確な英文を書くことを心がける。

記述式 標準

2015年度入試

科目 英語 解答時間 120分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 長文読解 科学技術が無くなったとき、どうするか 問1. 英文和訳

問2. 説明問題

問3. 英文和訳

問4. 同意表現(4択)

標準
2 長文読解 服装が持つ意味 問1. 英文和訳

問2. 説明問題

問3. 英文和訳

問4. 同意表現(4択)

標準
3 長文読解 人の悪口を言った際の悪影響 問1. 空所補充(4択)

問2. 位置関係把握

問3. 説明問題

問4. 説明問題

標準
4 自由英作 グローバル化について 英語で書かれた説明文に対し、100~120語の英語で自分の考えとその理由について作文する。 標準
5 英訳 希望について 日本語の文章に対し、下線部英訳が2題出題されている。 標準

傾向と対策

総合的な英語力を問う良問

︎例年通りの標準的問題。構文・論理構成を掴む力が問われる。

大問4ではグローバル化について問う自由英作文が出題された。


2014年度入試

傾向と対策

総合的な英語力を問う良問

長文読解

一部選択式ではあるが記述中心の問題。和訳・内容説明・内容一致の形式で出題される。文法・構文の知識を問う基礎的な問題もあるが、単語の意味を前後の文章との関係から把握しなくてはならない問題など、思考力を要する問題が多い。暗記英語では通用しない良問である。ifの無い仮定法や倒置、無生物主語構文などが好んで出題されるので、演習をしっかりと行っておく。

和文英訳

難解な日本語を、いかに簡単な日本語に噛み砕いてから訳すかがポイントとなる。かなりの文法力が必要なので、書くことを意識して文法を学んでおかなくてはならない。

自由英作

「グループワークの大切さ」

「砂糖への課税」

「外国人に教えたい文化」

などがテーマで100~150語ほどで出題される。文法的なミスは絶対に無いように正確な英文を書くように心がけたい。

国際化などテーマになりやすいものに関しては、一度意見をまとめておくとよい。

要約

比較的読みやすい文章が出題される。主題・具体例・譲歩・主張を正確に把握し、論理構成を意識しながら要約する。